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実効性能は前世代の5割増し。OCZが来週末発売の新型SATA SSD「Trion 150」をアピール
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印刷2016/03/11 19:04

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実効性能は前世代の5割増し。OCZが来週末発売の新型SATA SSD「Trion 150」をアピール

 2016年3月11日,東芝の傘下にあるOCZ Storage Solutions(以下,OCZ)は,3月18日頃に発売予定であるSerial ATA 6Gbps接続の2.5インチSSD「Trion 150」(関連記事)に関する報道関係者向け説明会を開催した。東芝製のTLC NANDフラッシュメモリを採用するTrion 150は,前世代の「Trion 100」と比較して,実効性能で50%高速であるのが特徴であるという。

Trion 150
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Alan Chang氏(Marketing Delector,OCZ)
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 製品ラインナップは,記憶容量120GB,240GB,480GB,960GBの4種類。メーカー想定売価は未公表である。
 本稿では,説明会で明らかになったTrion 150の概要をレポートしよう。説明を担当したのは,OCZのマーケティングディレクターであるAlan Chang(アラン・チャン)氏である。

 Trion 150が採用するNANDフラッシュメモリは,東芝としては最先端の製造プロセスである15nmプロセスで製造されたものだ。コントローラも東芝製で,これをOCZ独自のファームウェアで動作させているという。

Trion 150は,2015年に登場したTrion 100の後継となる製品で,東芝の15nmプロセスで製造したフラッシュメモリを採用している
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Trion 150の主な特徴。一番下にあるシールド・プラス保証とは,製品の不具合が確認された場合,送料無料で新品と交換できるというもの。現在はサポートページが英語だが,今後日本語化の予定もあり
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 同じ東芝の19nmプロセスで製造したTLC NANDフラッシュメモリを使っていたTrion 100とスペックを比較した場合,Trion 150はほとんど変わっている項目がないので,性能面は何も変わっていないのではないかと思う人もいるだろう。公表されたベンチマークテストの値も,Trion 150とTrion 100の間で違いは見当たらないし,競合他社のMLC NANDフラッシュ採用SSDと比べても,特筆すべき点はない。その点はOCZも率直に認めている。

OCZが公表した,Trion 150とTrion 100および競合製品のスペック比較表(上)と,ベンチマークテストの結果比較表(下)。極端に優れた値はない
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 それにも関わらず,前世代と比べてTrion 150は50%高速であると主張する根拠は,ファームウェアにあるという。TLC NANDフラッシュメモリへのアクセスを工夫することによって,たとえば読み込みと書き込みが同時に発生するような環境での性能を,従来製品よりも大幅に向上させることに成功したというのだ。
 この性能差はベンチマークテストでは分かりにくいが,実使用環境では体感してもらえるはずであると,OCZでは自信を示していた。

ストレージテストプログラムある「HD Tune Pro」で,Trion 100(左)とTrion 150(右)を比較した結果をまとめたスライド。右側のほうが,転送速度(Transfer rate)やBurst rateの値で大きく上回っている
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 先述したとおり,想定売価は公表されていないのだが,競合製品の価格を見て決定するとのこと。従来機種のTrion 100の場合,発売時の販売代理店想定売価は,240GBモデルは1万4000円前後,480GBモデルは3万4000円前後(いずれも税別)となっていたが,現在の実勢価格はそれぞれ,1万円前後,2万円前後で販売されている。あまり割高にはならない程度の価格で登場してくれば,魅力的な製品となるのではないだろうか。


M.2,PCI Express対応の「RevoDrive 400」は4月に登場予定


 説明会では,今後発売予定の製品「RevoDrive 400」についても,簡単な説明があった。
 RevoDrive 400は,NVMe準拠のM.2接続またはPCI Express接続に対応し,東芝の15nmプロセスで製造するMLC NANDフラッシュメモリを採用する製品だ。ハイエンド製品を好むエンスージアストからゲーマーまで,高性能を求めるユーザー層を対象にした製品で,逐次読み込み速度は2700MB/s,逐次書き込み性能は1600MB/sに達するという。

 国内発売は4月の予定で,ラインナップとしては,記憶容量240GBと480GB,960GBの3製品が登場するとのこと。高速かつ容量の多いSSDを検討している人なら,注目しておく価値があるかもしれない。

M.2およびPCI Express接続に対応するRevoDrive 400を4月に投入する予定だ
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OCZではゲーマー向けに製品をアピールする取り組みも強めており,たとえばTwitchの人気実況者を通じたプロモーションを展開しているとのことだ
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Trion 150の製品情報ページ(英語)

アスクのOCZ製品情報ページ


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