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Xbox One&PC用の「Xbox Elite Wireless Controller」が北米で10月に発売。149.99ドルの高価なゲームパッドはカスタマイズ性の高さがウリ
対応プラットフォームはXbox OneおよびWindows 10/8.x/7。現在のところ,国内販売の予定は明らかになっていない。
まずはハードウェア面のカスタマイズから見ていこう。製品ボックスには交換用として,長さの異なるスティック頂部が3種類,左右1組で計6個と,形の異なるD-Pad頂部が2個付属している。これらを付け替えることで,好みのゲームパッドを作れるようになっているというわけだ。
冒頭の写真でD-Pad部分が小さな皿のような形をしているのに気づいたと思うが,これがXbox Elite Wireless Controllerにおける新要素の1つ,「faceted D-pad」である。これは,とくに格闘ゲームの操作に重点を置いて設計されたものとのことで,見るからに斜め方向の操作がしやすそうだ。ちなみに,付属するもう1つのD-Pad頂部は,従来的な十字キー型の「standard D-Pad」となっている。
背面側には,パドルを最大4つ,左右の中指や薬指での操作に適した位置へ配置できるようになっている。これらはいずれもアナログ入力スイッチとなっており,自動車を操作するときのアクセルやブレーキのような用途で使うことが想定されているようだ。
左右のアナログトリガーは,底面側にあるスイッチを切り替えることで,トリガーを引き切るのに必要な距離を,2段階で変更できるという。距離を短くすれば,トリガーの入力を通常よりも素早く行えるようになるため,たとえばFPSにおける武器の連射がしやすくなる,といった効果があるらしい。
アナログスティックは,柱の部分を変更することにより,3段階で高さを調整可能だ。他社製品でも似たようなものはあったが,それをXbox純正コントローラで対応してきたのがトピックということになるだろう。
一方,ソフトウェア面のカスタマイズ機能では,Xbox OneまたはWindows 10用のカスタマイズアプリを使用して,[A/B/X/Y]それぞれのボタンやD-Pad,トリガーやパドルといった14種類の入力に対して,好みの操作を割り当てられるという。アナログトリガーの最大/最小値やスティックの感度も調整可能だ。
カスタマイズの結果は,最大で255個のプロファイルとして保存しておくことができる。そして,プロファイルのうち2つXbox Elite Wireless Controllerに登録できる(≒内蔵フラッシュメモリに保存できる)ようになっており,保存したプロファイルは,[Xbox]ボタンの手前に用意されたスライドスイッチ「Profile Switch」から,簡単に切り替えることも可能だ。
なお,操作割り当てのカスタマイズアプリは,Xbox OneおよびWindows 10用とのこと。Windows 8.x/7搭載PCでは利用できないとされている。
部品の交換や機能割り当てのカスタマイズといった高度な機能を備えたサードパーティ製のゲームパッドというのは今までもあったが,耐久性が純正ゲームパッドより劣るものが多く,高い対価を支払って手に入れるのは,なかなか勇気がいるものになっていた。その点で,Microsoft純正というのは,耐久性や,保証面で,かなり期待できるのではなかろうか。背面側のパドルも,従来とはひと味違う操作感を楽しめそうで,実機で試してみたい。
国内展開の予定は今のところ不明だが,ぜひ国内でも販売してほしいところだ。
Xbox Elite Wireless Controller製品情報ページ(英語)
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