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AMD,新しい社長兼CEOに現COOのLisa Su氏が就任。同社の顔役が名実共にトップへ
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印刷2014/10/09 12:09

業界動向

AMD,新しい社長兼CEOに現COOのLisa Su氏が就任。同社の顔役が名実共にトップへ

AMDの新CEOに就任したLisa Su氏
画像集#002のサムネイル/AMD,新しい社長兼CEOに現COOのLisa Su氏が就任。同社の顔役が名実共にトップへ
 北米時間2014年10月8日,AMDは,社長兼CEOのRory Read(ロリー・リード)氏が退任し,現上級副社長兼COO(最高執行責任者)のLisa Su(リサ・スー)氏がCEOに就任したと発表した。なお,Read氏は,2014年中はAMDの取締役会に留まり,Su氏を支えるという。

 マサチューセッツ工科大学出身の工学博士であるLisa Su氏は現在44歳。IBM,Freescale Semiconductorといった半導体企業を経て,AMDには2012年に入社したという経歴の持ち主である。AMDでは営業やグローバルビジネス部門などを担当していた。近年では,AMDが開催するイベントで同社を代表した講演を担当することが多く,ある意味ではAMDの顔役的な人物だ。

 Su氏が今後のAMDをどのような方向に舵取りしていくのかはこれから見えてくることだが,PlayStation 4やXbox Oneのプロセッサを制した勢いを今後も持続させながら,より魅力的な製品を世に送り出し続けてもらいたいものだ。

AMDによる当該プレスリリース(英語)


#### 以下,リリースより ####

AMD、リサ・スーが社長兼CEOに就任

AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:リサ・スー)は、同社の取締役会がリサ・スー(Lisa Su)を社長兼CEO(最高経営責任者)および取締役会メンバーに任命したことを発表しました。スー(44)は、今回の移行計画の一環として社長兼CEOおよび取締役会メンバーを退任するロリー・リード(55)の後任を務めます。リードは、AMDの顧問として移行計画をサポートし、2014年末までAMDに留まる予定です。

AMDの取締役会会長を務めるブルース・クラフリン(Bruce Claflin)は、次のように述べています。「後継者の選定においては、リードと取締役会が共同で取り組みました。スーの専門知識とグローバルな半導体業界におけるリーダーとしての実績を考慮し、AMDを主導するのに相応しい時期であると考えました。取締役会は、スーをはじめとした経営幹部と引き続き業務に従事し、AMDがさらに前進していくことを期待しています。また、AMDの成長と収益性の再建に向けて築いた確固たる基盤と明確な指針によって、AMDの長期的な成功を達成したリードによる数多くの功績と貢献に感謝しています。」

今回の就任に際し、リサ・スーは次のように述べています。「このような変革における重要な時期にAMDを主導する機会をいただき、光栄に思っております。AMDの世界一流の技術資産と当社チームの素晴らしい才能と情熱の組み合わせにより、コンピューティングの未来を形成する機会がもたらされます。さまざまな市場向けの業界をリードするテクノロジーと製品を開発し、持続性と収益性のある成長を推進するなか、リードの指導下で築かれた強固な基盤を拡大していくことを楽しみにしています。」

この3年間で、AMDは財務および業績において顕著な進展を遂げました。また、非GAAPベースで黒字に転換し、事業を多様化しました。2012年以降は、営業経費を約30%削減し、現金を10億米ドルというほぼ最適な水準で維持しました。AMDは、次回の債務返済期限となる2019年まで多額の債務が発生しないよう債務の再編を行い、財務状況も改善しました。

ロリー・リードは、次のように述べています。「AMDの歴史において重要な時期に、このような才能あるチームを主導することができたことに感謝するとともに、私たちが成し遂げた成果を誇りに思います。力を合わせて適切な戦略を確立することで、AMDが成長と変革を続けることを可能にしました。スーがAMDを前進させるためのリーダーとして適任であると確信しています。」

リサ・スー(Lisa Su)について
リサ・スーは、2012年にAMDに入社し、最近までCOO(最高執行責任者)として、AMDの各事業部門や営業、海外オペレーション、インフラストラクチャー実装チームを統合し、市場を重視して製品戦略とその遂行の全てを担う組織への移行を指揮しました。それ以前は、AMDのグローバル事業部のシニアバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーとして、製品戦略の策定、製品定義、事業計画を担っていました。

AMDへの入社以前は、Freescale Semiconductorにおいてネットワーキングおよびマルチメディア事業部のシニアバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーとして、エンベデッド通信とアプリケーション・プロセッサー事業のグローバル戦略、マーケティング、エンジニアリングを担当しました。同社に2007年に最高技術責任者として入社し、テクノロジー・ロードマップや研究開発を指揮しました。

それ以前の13年間はIBMに在籍し、同社のシリコン技術の戦略策定、共同開発アライアンス、半導体研究開発事業を担う半導体研究開発センターのバイスプレジデントをはじめ、様々なエンジニアリングと事業関連の要職を歴任しました。また、それ以前は、SPDC(Semiconductor Process and Device Center)においてTexas Instrumentsの技術スタッフを務めていました。

スーは、マサチューセッツ工科大学(MIT)電気工学部において学士号、修士号、博士号を取得し、2009年に同校電気工学部のフェローに選出されました。また、これまでに40件以上の記事が技術誌に掲載され、2009年にIEEE(電気電子技術者協会)のフェローに就任しました。2014年にEETimes誌およびEDN誌の2014 ACE Awardsにおいて「2014 Executive of the Year」、2002年にMIT Technology Review誌の「Top 100 Young Innovators」に選出されました。スーは、2012年からAnalog Devicesの取締役会メンバーを兼任しています。

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