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ゲームの腕を仕事に生かせる時代がやってくる? コントローラで重機を遠隔操作する日特建設のデモを体験[TGS2026]
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印刷2026/09/19 20:57

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ゲームの腕を仕事に生かせる時代がやってくる? コントローラで重機を遠隔操作する日特建設のデモを体験[TGS2026]

 鹿島建設が東京ゲームショウ2026の自社ブースで,卓上スピーカーの展示を行っているのは,「こちら」の記事でお伝えしたとおりだが,その記事中でも軽く触れたように,会場には日特建設もブースを構えている。

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 東京ゲームショウ2026の会場で,鹿島建設の卓上スピーカー「OPSODIS 1」の性能を体験できたので,その使用感をお届けする。なお,会場にはクラウドファンディング由来の製品もいくつかある。そういった視点で回遊してみるのもアリだ。

[2026/09/18 21:54]

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / ゲームの腕を仕事に生かせる時代がやってくる? コントローラで重機を遠隔操作する日特建設のデモを体験[TGS2026]


 その出展内容は「ゲームコントローラと操作支援UIを用いた実機の遠隔操作」。つまり東京ゲームショウの会場から,ゲームコントローラを使って遠隔地にある建設用の重機を操作する,というデモである。

 日特建設は麻生グループに属している東証プライム市場上場の建設会社だ。調べてみると,基礎土木工事を得意としており,なかでも斜面対策工事の実績が豊富だという。そして今回の遠隔操作は,その斜面対策工事向けのものだというから,本気度がうかがえる。実際に体験してみたので,レポートしよう。

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 今回のデモは,東京ゲームショウの日特建設ブースにある端末から,茨城県にある重機を操作し,「のり面」への吹付工事を行うものとなっていた。

 のり面とは,道路や宅地の建設にともなって作られる人工的な斜面のこと。本来はコンクリートなどを吹き付けて土砂崩れを防ぐのが目的だが,今回はデモということで,実際には砂を吹き付けるかたちだという。

 操作端末の画面には,茨城県の現場に置かれたカメラの映像が表示されていた。画面左にのり面,右に重機という構図だ。コックピット視点での操作を勝手に期待していたが,こちらのほうが現場の状況を把握しやすいのは間違いないだろう。

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 渡されたコントローラは,4Gamer読者ならよく知っているDualSense。左右のアナログスティックにアタッチメントが装着されていたが,それ以外は標準仕様だ。

 これを使って操作する重機は,ショベルカーのバケット(カゴ)をスプレーのような器具に換装したような見た目をしている。
 操作方法は,右スティックで“腕”の付け根,左スティックで“腕”の先をそれぞれ上下に動かすというもの。右スティックの左右には,重機の旋回が割り当てられている。

 この操作をアシストしてくれるのが,カメラの映像にオーバーレイ表示されるインタフェースだ。スプレー部分が向いた先の斜面に表示されるサークルや矢印を見ながら,吹付に最適な位置になるよう,重機の“腕”を調整する。

 具体的にはサークルが距離,矢印が角度用という感じである。サークルがすべて青になれば最適な距離で,矢印が出ていたら,角度がずれているということになる。そこで矢印の方向にスプレーの向きを調整すると,若干距離がずれるので,また調整して……といった具合である。

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 実際に操作してみると,若干のラグは感じるものの,位置の調整には思ったほど苦労しなかった。本当にゲーム感覚で重機が操作できることに驚かされる。

 吹付工事では,吹き付けるコンクリートなどの厚さを均等にしなくてはならないが,それもセンサーによって確認できる。左上に表示されているのがそれで,青や水色は薄い,黄緑は最適,濃い緑は吹き付けすぎを表している。筆者が体験したときは,前任者の皆さんが吹き付けまくったせいか,濃い緑のエリアができてしまっていた。

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 せっかくだから筆者も気にせず吹き付けるぞ……! と思ったのだが,ちょうど現場の担当者さんが不在の時間だったため,体験はここまで。落胆した筆者を見て気の毒に思ったのか,ブースの担当者さんがスコアアタック的なモードを見せてくれた。

 これは吹付工事を行う位置がいくつか表示され,それぞれの最適な位置へどれだけスムーズに重機を操作できるかを評価するもの。ここまでくると完全にゲームで,担当者さんの華麗な操作は見事にS評価となった。

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 体験できた内容は以上だが,ブースのスタッフに聞いた話をまとめて紹介しておこう。

 この遠隔操作システムを開発した目的としては,現場作業員の負担軽減がまず挙げられるとのこと。実は今回のような吹付作業は,人力で行うのが一般的なのだとか。ブースで配布されているパンフレットにその写真があったが,不安定な斜面で太いホースを抱えて作業を行う姿は,いかにも大変そうだった。

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 その作業を重機で行えるようにして,さらに遠隔機能を追加したのが今回のシステムということになる。建設業界も人材の確保が重要な課題になっており,将来的には自宅にいる人がちょっとした空き時間に参加するといったことが実現できれば……と考えているという。ただし,現時点では法律面などの整備が追い付いていない状況だそうだ。

 作業の精度としては十分なレベルにある。システムがよくできているのはもちろんだが,もともとのり面の吹付工事は,細かい精度が要求される作業ではないという事情もあるとのこと。とはいえ,前述したように一定の厚さ(センチ単位)を保った作業が可能となっている。

 今回の出展は,遠隔操作をもっと多くの人に知ってもらい,建設業をより身近に感じてもらうことも目的としている。だが,デジタルネイティブ世代には,コントローラによる重機の操作は“普通のこと”として映ってしまい,反応は薄いようだった。逆に,とび職などの高所作業の映像を見せると喜んでくれるのだとか。

 そして,コントローラでの操作に慣れているゲーマーは,やはり遠隔操作システムの飲み込みも早いという。「ゲームで鍛えた腕で稼ぐ」時代が早く来ることに期待したい。

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