本書は,ゲームの開発,宣伝,運営で生じる法律問題を,全30問のQ&A形式で解説する“法の攻略本”だ。言及される内容は著作権,契約,生成AI,利用規約,ガチャ,チートなど多岐にわたる。
イラストは「ファイナルファンタジーIX」「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」などの板鼻利幸氏が手がける。
推薦文は,ヴァニラウェアの神谷盛治氏が「ゲーム作りにしか興味ないし 契約書とか見ないよネ」としたためている。
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Q&Aの多くは以下のように。
「実在のサービス・商品に似た名前をつけたい」
「AIを使ってデータを生成したい」
「ゲームを生配信で宣伝したい」
インディーゲーム開発者,もしくはゲームパブリッシャやデベロッパなどに向けた内容となる。一方でユーザー視点としても。
「子どもが誤って課金したので取り消してほしい」
「チート行為をしているユーザーが見つかった」
「ガチャの告知で実際よりもお得に見える表示をしてしまった」
などといった問題や疑問についての法的解釈を解説している。ゲーム世界の魔物たち(法律問題)と戦う,法の攻略本をぜひ手もとに。
なお,本書の著者はゲーム好き弁護士の前野孝太朗氏であり,4Gamerでもいくつかの切り口で助力を受けてきた。
興味がある人は,あわせて目をとおしてほしい。
弁護士さんと,ゲーム1本を“1〜100まで生成AIで作ろう”としたらの思考実験。最近インディーゲーム界隈からの相談が増えてるらしい?
ゲーム制作における「企画〜リリース」までの工程に,生成AIを用いたらどうなるのか? ゲーム好き弁護士の前野孝太朗氏とともにシミュレートした。なお,本稿では制作物の品質等は度外視で,“法的観点”を中心に見ていく。
- キーワード:
- OTHERS:開発/テクノロジ
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- 企画記事
- インタビュー
- AI
- 編集部:楽器
- カメラマン:永山 亘
ゲーム業界は「スマホ新法」でどう変わる? アプリの課金方式が変わるかもしれない2025年12月以降の動向を,弁護士に解説してもらった
2025年12月18日,新たな法律「スマホソフトウェア競争促進法」が全面施行される。スマートフォンのOS・アプリストア・ブラウザ・検索エンジンに“選択の余地”が生まれる動向を,ゲーム好き弁護士の前野孝太朗氏に解説してもらった。
ゲームの「利用規約」って……読む? 私たちは普段なにを同意し,昨今はなにを破るとダメなのか。弁護士に教えてもらった
新作ゲームが出たぞ! さあやるぞ! となって起動後に最初に目にする“利用規約”。垂涎の新体験を前に,流れ作業でガンガン同意してきたアレには,なにが書かれているのか。ゲーム好き弁護士の前野孝太朗氏に教えてもらった。
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- 編集部:楽器
- カメラマン:永山 亘
■商品
書籍:ゲームと法律 攻略ガイドブック 〜開発・宣伝・運営を支える基礎知識〜
著者:前野孝太朗
定価:2420円(税込)
発売:2026年7月24日
判型:A5
頁数:224ページ
ISBN:978-4-297-15694-7(紙)
978-4-297-15695-4(電子)
■目次
〇序章 冒険のはじめに
〇第1章 ゲーム開発フェイズのQ&A
Q1 私1人でゲームを制作しました。友人にイラストの一部を制作してもらいましたが、きちんと謝礼も支払済みです。このゲームの著作権は私1人のものですよね?
Q2 仲間と5人で協力して、ゲームを開発中です。ただ、開発の方針で少し揉めていて、1人が開発から離脱しそうです。離脱した場合、その人の開発部分の著作権はどういう扱いになりますか?
Q3 ゲームのコンテンツの一部の制作を業務委託したいと思います。契約は口約束でも成立すると聞いたので、口頭で伝えれば大丈夫ですよね?
Q4 既存のゲームと似た要素があるゲームを開発していますが、著作権侵害にならないか不安です。著作権侵害になる基準を教えてください。
Q5 ゲームでは、どういった要素が「創作的な表現」として保護されるのでしょうか?
Q6 ゲームの特許訴訟が続いており不安です。特許の情報の調べ方や、開発において気をつけるべきポイントを教えてください。
Q7 実在の建築物をゲームに登場させようと思いますが、問題ないでしょうか?
Q8 実在のものと似たサービス名や商品名をゲーム内に登場させることに問題はありますか?
Q9 生成AIを使って、ゲーム内のイラスト、音楽、キャラクターの3Dデータ、音声などを生成したいと思います。問題ないでしょうか?
Q10 インディーゲームの開発者です。開発中のゲームについて、ゲームパブリッシャーから、「パブリッシング契約」の打診を受けました。パブリッシング契約とは何ですか? どういった点に注意して締結すればよいでしょうか?
〇第2章 ドキュメント制作フェイズのQ&A
Q11 ユーザー間でコミュニケーションが取れるゲームを配信する予定です。多くのユーザーは利用規約を読まないと思うのですが、それでも利用規約を作る必要はありますか?
Q12 なるべくこちらが責任を負わない利用規約にしたいです。「当社は一切責任を負わない」として、禁止事項にも「当社が不適切と判断した行為」と定めておくのはどうでしょうか。また、ほかには何を定めるべきですか。
Q13 配信予定のゲームでは、ゲーム内でユーザーの氏名を取得することはありません。プライバシーポリシーは不要でしょうか?
Q14 ゲーム内通貨を発行する予定ですが、資金決済法に基づく表示というものが必要と聞きました。どのように作ればいいのか教えてください。
Q15 ゲーム内で課金の仕組みを設けるつもりです。課金要素のあるゲームで見る「特定商取引法に基づく表示」というページは作成する必要がありますか? どういった事項を記載すればよいのでしょうか。
Q16 ゲームの配信をOKとしたいのですが、トラブルがあっても困るので、最低限のルールを事前に配信ガイドラインで示そうと思います。どのような内容で作ればよいでしょうか。
〇第3章 ゲーム宣伝フェイズのQ&A
Q17 ゲームの公式アカウントで生配信をして、ゲームの宣伝をしたいと思います。自社のスタッフも配信に参加する予定ですが、注意点があれば教えてください。
Q18 有名な配信者に、ゲームを配信して宣伝してもらおうと思います。依頼する際に注意すべきことはありますか?
Q19 期間限定のガチャイベントを計画中です。「限定」と銘打って開催する予定ですが、その後、ユーザーの要望があれば復刻イベントも開催したいと思います。問題ないですか?
Q20 ガチャの告知において、誤って、実際よりもよいもの・お得なものと受け取られる告知をしてしまいました。どう対応すればよいでしょうか?
Q21 ゲームの展示会でノベルティを無料配布しようと思います。ブースに訪問してくださった方全員に配布予定で、そのほかの条件はありません。ノベルティはゲーム関連グッズの詰め合わせを考えていますが、何か問題はありますか?
Q22 ガチャから排出される複数のアイテムを組み合わせると、より強力な効果を得られるイベントを開催したいと思います。気をつけるべきポイントを教えてください。
〇第4章 ゲーム運営フェイズのQ&A
Q23 ユーザーの保護者から「子どもが誤って課金をしてしまったので取り消してほしい」という問い合わせを受けました。どう対応すればよいですか?
Q24 適格消費者団体から、利用規約の免責規定などを修正するよう求める書面を受領しました。どのように対応すればよいですか?
Q25 当社ゲームのアカウントやアイテムが有料で売買されているのを発見しました。どうすればよいでしょうか。
Q26 当社が運営するオンラインゲームにおいて、チート行為を行っているユーザーがいるようです。どのように対処すればよいでしょうか。
Q27 運営しているゲームが赤字続きで、サービスを来月にも終了しようと思います。終了の告知前に、大規模なキャンペーンを打っておきたいのですが、問題ないですか?
Q28 ゲーム会社から、著作権侵害などを根拠に損害賠償を求める内容証明郵便を受領しました。1週間以内に返答しなければ裁判をすると書いてあり、とても怖いのですが、とにかくすぐ謝ったほうがよいでしょうか。
Q29 当社に無許諾で、ゲーム内のアイテムを模倣したグッズが販売されているのを発見しました。販売をやめさせたいのですが、何をすればよいでしょうか?
Q30 自社が開発・販売しているゲームについて、ゲーム大会を開催しようと思います。リアルの会場を借りて集まってもらい、参加ユーザーから参加費を集めて賞金も出すつもりです。法的には問題ないですか?
〇終章 冒険のおわりに
参考文献:INDEX
■プロフィール
前野孝太朗(まえのこうたろう)
シティライツ法律事務所 弁護士。
ゲーム・ネットコンテンツなどのエンタメ法務と、AI・IT法務を主に扱う。ゲーム会社およびゲーム開発者からの各種相談(契約書、利用規約、著作権等の知的財産権、景品表示法等の法令に関する法律相談やM&A、ゲームの法律監修など)に対応。CEDECやIndie Developers Conferenceなどでの講演、雑誌・Webメディアへの寄稿などを通じて、ゲームに関する法的問題を解説する活動にも取り組む。趣味は、ゲーム、クラシック演奏(ヴィオラ)、家電調査、野球観戦。
修習中に大好きなゲーム会社に2週間行かせていただいたことが一生の思い出。
著作権法学会会員。日本商標協会会員。
【X】https://x.com/kotaro_maeno
【note】https://note.com/k_maeno





















