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印刷2023/09/24 12:57

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[TGS2023]バーチャル電子機器の制作が楽しめる「Retro Gadgets」プレイレポート。開発者・Luca Marchetti氏へのミニインタビューも

 ゲーム機の修理や,バーチャル電子機器の制作が楽しめる「Retro Gadgets」東京ゲームショウ2023に出展されていた。基板にICやスイッチを取り付け,Luaプログラミングを行うことで,さまざまなバーチャル電子機器を作り出せる本作。そのプレイレポートを,開発者インタビューと合わせてお届けしよう。

Retro Gadgetsブースの様子
画像集 No.001のサムネイル画像 / [TGS2023]バーチャル電子機器の制作が楽しめる「Retro Gadgets」プレイレポート。開発者・Luca Marchetti氏へのミニインタビューも

「Retro Gadgets」公式サイト(英語)



バーチャルな電子機器が作れる電子工作シミュレータ


 「Retro Gadgets」は,あえてジャンルを表記するとした電子工作シミュレータということになる。画面内のバーチャルな工作台の上で,基板とさまざまな電子部品――液晶ディスプレイやCPU,ボタンにジョイスティック,スピーカーに電源ボタンを組み合わせ,Luaでプログラミングすれば,バーチャル電子機器が完成。ゲーム機はもちろん,電卓にシンセサイザー,キーボードなど,イマジネーションがおよぶ限りの品々が作り出せる。


名作インディーゲーム「Celeste Classic」が動くバーチャルゲーム機。Luaの知識があれば,プログラムを改造することも可能だ
画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS2023]バーチャル電子機器の制作が楽しめる「Retro Gadgets」プレイレポート。開発者・Luca Marchetti氏へのミニインタビューも

 完成したバーチャル電子機器は,Steamワークショップ上で公開可能で,ダウンロードして楽しめる。バーチャルゲーム機だけでも,数多くの力作が存在していて,Nintendo Switchのようなものから,たまごっちのような犬育成ゲーム,仮想マシンPICO-8で作られた「Celeste」のプロトタイプ(Celeste Classic)専用機,果ては「Minecraft」が遊べるものまである(Minecraftそのものではなく,あくまでそれっぽく再現したものだが)。また色や形もバリエーション豊かで,アートスタイルがドット絵であることも相まって,見ているだけでも楽しくなってくるほどだ。

「たまごっち」を思わせる,育成ゲーム入りの小型ゲーム機
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ケースを外すと,中にはボタンや液晶ディスプレイの配された基板が
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「Celeste Classic」専用ゲーム機。ちゃんと遊べる
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Nintendo Switch風のゲーム機
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中身はこんな感じ
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こちらは「Minecraft」(のようなもの)が動くゲーム機
画像集 No.009のサムネイル画像 / [TGS2023]バーチャル電子機器の制作が楽しめる「Retro Gadgets」プレイレポート。開発者・Luca Marchetti氏へのミニインタビューも

 自由度の高い本作だが,各種の作業やLuaプログラミングを学べるシナリオモードも存在する。技術者である祖父の後を継いだ主人公となり,あちこちから送られてくる故障品を修理したり,依頼どおりの電子機器を作ったりといったミッションが用意されている。現在は日本語にも対応しているので,プレイもしやすいだろう。

シナリオモードのミッションの中には「ゲーム機を好きに塗ってくれ」なんてものも
画像集 No.010のサムネイル画像 / [TGS2023]バーチャル電子機器の制作が楽しめる「Retro Gadgets」プレイレポート。開発者・Luca Marchetti氏へのミニインタビューも


何かを作り出す喜びを味わってほしい――「Retro Gadgets」開発者ミニインタビュー


 男の子の魂を揺さぶってくれる「Retro Gadgets」について,Studio EvilのLuca Marchetti氏に話を聞いてみた。

写真左から,Studio EvilのAndrea Alessandri氏,Luca Marchetti氏
画像集 No.011のサムネイル画像 / [TGS2023]バーチャル電子機器の制作が楽しめる「Retro Gadgets」プレイレポート。開発者・Luca Marchetti氏へのミニインタビューも

4Gamer:
 改めて,本作の概要を教えてください。

Luca Marchetti氏(以下,Marchetti氏):
 本作はプレイヤーがクリエイティビティを爆発させることで,電子ピアノや電子ギター,イコライザーにシンセサイザー,ゲーム機など,電子機器であればなんでも作れるサンドボックスゲームです。

4Gamer:
 たくさんの作品が投稿されていて驚きましたが,プレイヤーが作成した電子機器は,現在どれくらいあるのでしょうか。

Marchetti氏:
 今は3〜4000個あると思います。「Retro Gadgets」が発売されて1週間もしないうちに,多くの作品が投稿されて,私達も驚いたくらいです。今や「Minecraft」や3Dエンジン,ChatGPTのミニ版を作った人なんかもいるんですよ。

画像集 No.012のサムネイル画像 / [TGS2023]バーチャル電子機器の制作が楽しめる「Retro Gadgets」プレイレポート。開発者・Luca Marchetti氏へのミニインタビューも

4Gamer:
 それはすごい。ところで,電子工作シミュレーターを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

Marchetti氏:
 私自身,小さい頃から電子工作が大好きだったんです。自分の手で何かを作り出す喜びをみんなに味わって欲しくて,電子工作とプログラミングを統合した本作を作りました。

4Gamer:
 とくに反響の大きかった国はありますか?

Marchetti氏:
 最もプレイヤーが多い国はドイツですね。また,投稿の半分以上はアメリカからだと思います。

4Gamer:
 ああ,なんとなく分かる気がします(笑)。最後に,本作に興味を持った読者にメッセージをいただけますか。

Marchetti氏: プレイヤーの皆さんのクリエイティビティには驚かされてばかりですが,今後もきっとものすごいものを作ってくれるに違いありません。こうした電子機器をダウンロードして動かすこともできるので,ぜひ試して見てください。きっと驚くと思いますよ。

4Gamer:
 まずは,誰かが作った電子機器を動かしてみるところから始めるのもよさそうですね。本日はありがとうございました。


「Retro Gadgets」公式サイト(英語)

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