提灯やネオンが放つ幻想的な光が,街の中に建てられた鳥居を照らしていたり,旅館の部屋の壁には巨大な能面がかけられていたりするなど,“不思議な日本”の世界観が印象的な作品なだけに,インディーゲームファンなら見覚えがあるだろう。
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構想を含めると約10年もの長きにわたって開発が続けられてきた本作は,2027年前半にリリース予定。今回出展されている試遊版も,それに向けて大幅にアップデートされているとのことなので,試遊の模様をレポートしよう。
今回のアップデートでもっとも大きな変更点は,キツネとカエルがアダシノ島に流れ着くまでのプロローグ的なシーンが追加されたことだ。
タイトル画面からも分かるように,物語はキツネのアパートから始まる。生活感あふれる……というか,生活感しかない部屋だ。ブラウン管テレビに黒電話と,調度品からは昭和の雰囲気が漂っている。
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キツネはかなり怠惰な生活を送っているようで,カエルが電気料金の未納を知らせても気にすることなくゲームに夢中。そうこうしていると,何者かがいきなりドアを壊さんばかりの勢いで叩きまくり,その後,電気が消えた。
結局それが何者だったのかは分からずじまいだったが,キツネとカエルはひとまず電気料金を納めるために近くのコンビニへ。アパートの隣にある神社から,お賽銭(キツネの収入)を回収することも忘れない。
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だがコンビニからの帰り道で,その神社がなぜか小さくなり,提灯のような「付喪神」に持ち去られるところを目撃したキツネとカエルは,慌ててその後を追う。神社が小さくなって露出した地面には穴が開いていて,入ると暗渠になっており,そこには船が停泊していた。
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神社がその船に乗ったらしいことに気づいたキツネとカエルもこの船に乗ることを決め,そうしてたどり着くのがアダシノ島というわけだ。
アダシノ島では,ところどころに「闇」が発生していて,行く手を阻んでいる。闇に飲み込まれると,そう簡単には帰ってこられないようだ。闇を晴らすためには,近くにある祠に灯りをともせばいい。操作としてはボタン連打になるのだが,このときインタフェースに表示される「たくさん 叩きませう」という文言の雰囲気がとても良い。
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闇を払いながらたどり着いた広場のような場所では,人々が「灯台様」のお成りを待っていた。現れた灯台様の姿にもなかなかのインパクトがあったが,驚かされたのは,その手に例の神社を持っていたことだ。さらにはそれを打ち上げ花火のように上空で爆発させたため,キツネはショックで倒れてしまう。
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いろいろあったがひとまず休もうと,今日の宿になる「万媚楼」の場所を近くにいた人に尋ねてみると,その人はなんと鬼だった。カエルはあっという間に食べられてしまい,キツネと鬼の「鬼ごっこ」が始まる。
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アダシノ島の町は細い通路が入り組んだ作りになっており,ルート選択を間違うと一気にピンチとなる。「あの階段が使えそうだ!」と向かう途中で,階段の先に闇が発生していることに気づいたときの絶望感はかなりのものだ。
鬼に追いつかれそうになっても,キツネが持っている宝珠の力を使えば,その目を眩ませて時間を稼げる。ただし回数制限があるので,できるだけ自力で逃げたいところだ。宝珠の力は,祠で回復できる。
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なんとか逃げ続けるうちに,黒猫の「ペル」に助けられたキツネは,万媚楼までの道を教えてもらい,たどり着くことができた。入口の前には,鬼に食べられたはずのカエルが無事な姿(ただし鬼の唾液のせいなのか,体がベトベト)で寝転がっていて,ひとまずよかったね……というところで試遊が終了となった。
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今回の試遊では,プロローグが加わったことで,キツネとカエルの凸凹コンビっぷりがより伝わってきた。また,生活感あふれるキツネのアパートと幻想的なアダシノ島とのギャップも印象的だ。細部まで丁寧に描き込まれ,どこを切り取っても絵になるグラフィックスは何度見ても飽きないだろう。
リリースまではもう少し時間がかかるようなので,待ちきれない人はぜひTGSの会場で本作に触れてほしい。試遊するともらえる「想い出インスタント写真カード」は枚数に限りがあるとのことなので,お早めに。
![]() 島に入って最初に話すことになる「テン」は,キツネとカエルに対して親切だが,裏には何かありそうな気配 |

















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