
連載
結のほえほえゲーム演説:第29回「オールナイトニッポンのパーソナリティーになりたい理由。 #ann2017 」
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皆さん,好きなラジオ番組はありますか?
ラジオというものは不思議な存在だと思います。
大人になって出会った人と,同じラジオ番組が好きだったことが判明したときの気持ちは,偶然同じ出身校だったことが判明したときのそれに近い気がするのです。
TV番組をSNSで実況したり,ネット番組がこれほどまでに増加した現代でも,知らない誰かと同じ秘密を共有するようなドキドキがあるのは,ラジオだけではないでしょうか。
私とラジオの出会いは12歳の頃。
番組中に流れた音楽を気に入ったとき,タイトル紹介を聞き逃してしまうと,どうしたらもう一度出会えるのか分からなくて悶え苦しみ(当時はインターネットの環境もありませんでした),番組を録音するためにMDを買いまくるのですが,やがてお小遣いも底を尽きます。
そんな絶体絶命の私は,「……はっ! ラジオ番組の内容を文字に残すというのはどうだ!?」と対策をひらめき,メモ帳を片手に文字起こしをしながらラジオを聴くスタイルを確立します。
当時,Take2の東 貴博さんに恋をしていた私は,東さんが出演するレギュラー番組をくまなく聴いていました。東さんの番組の中でも,ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」では,東 八郎さん(東さんのお父様)世代のネタが多く,12歳の私にはまったく分からない固有名詞のオンパレードでした。それでもトークの中に出てくる昭和のコメディアンの名前を,必死にメモして調べていたものです。
今ではTwitterなどで番組に直接リプライを送れたりもしますが,あの頃は,自分の気持ちを憧れのパーソナリティーに届ける方法といえばFAXやハガキぐらい。それを番組で読んでもらえたりすると,信じられないような奇跡に遭遇したかのような気持ちになったものです。
ラジオ番組宛てに「お見合い希望」と履歴書を送ったところ,素人の中学生からそんなものが届いたことを番組ディレクターが面白がってくれ,TOKYO FMスペイン坂スタジオに呼ばれ,公開プロポーズをしたこともありました。なんて行動力だ……。
そうそう。ピピンアットマークを購入した東さんが,共演者に否定されながらもめげずにピピンの良さを一生懸命主張しているトークに胸を打たれ,ピピンが何だかよく分からないまま「誕生日にはピピンを買ってほしい」と親に懇願したこともありました。
4Gamer読者の皆さんならご存じのことと思いますが,ピピンアットマークとは,バンダイ・デジタル・エンタテイメント(当時)とアップルコンピュータ(当時)が共同開発したMacintosh互換のマルチメディア機で,家庭用ゲーム機としては世界で初めてインターネットに接続できる画期的な子だったんですよ。
今でこそ「ピピンアットマークを所持している」という話をすると,反応してくれる方もいらっしゃるのですが,当時の同級生にはまったく通じませんでした。そりゃあその時代の中学生はNINTENDO 64でスマブラやってますよ!
そんなこんなでオールナイトニッポンに出会い,西川貴教さん,ゆずさん,ネプチューンさん……と一つずつラジオを聴く曜日が増えていきます。
西川貴教さんのオールナイトニッポンでは,女子リスナーが口に野菜をくわえた状態で何と言ったのかを当てる「お野菜クイズ」というコーナーがあり,中学生の私には「なぜ女の子がふがふが言ってるだけで興奮しているんだろう……」と不思議に思ったものです。
深夜にリビングでお色気番組を見ていると,よく家族から怒られましたが,ラジオ番組であれば自分の部屋でこっそり聴けるので安心安全なのです。って,中学生男子みたいなエピソードですね。
音楽,アニメ,漫画,映画,ゲーム……。ラジオ番組をキッカケに私の趣味はどんどん広がっていきます。好きになったバンドのファン層も分からぬままライブへ足を運んで衝撃を受けることもしばしば。BLANKEY JET CITYで,モヒカンのお兄ちゃんや赤髪金髪のお姉ちゃんといったお客さん達に怯えて泣きそうになったり。
未知の世界に足を踏み入れるキッカケになったのは,いつだってラジオでした。
すべての文化に言えることだと思うのですが,間口が狭くなり,やがて衰退していくなんて,そんなの寂しいじゃないですか。好きな作品には「私だけのものにしたい」という気持ちも少なからずあります。けれど「この文化を愛する人にだけ伝わればいい」では,あまりにももったいない。そんなものが多過ぎる気がします。私はそんな境目をなくしたいし,誰かの好奇心の背中を押したいです。私にとって,俳優として映画祭に御招待いただいくことも,司会としてゲームのネット番組にお邪魔することも,同じように大切です。
自分の愛する作品は,文化の垣根を越えて,多くの人と出会うべきだと信じています。私もそのキッカケを少しでも作りたいんです。かつてラジオが私にそうしてくれたように。
そんな思いから,私は現在オールナイトニッポンのパーソナリティオーディションを受けています。こちらのLINE LIVE動画の再生数,とハートの数が審査の対象になるそうです。
\2000万??突破/お仕事でお会いした方に「オールナイトニッポンのオーディションで検索すると一番上に出てくる人ですよね?」って言われた!嬉しいなぁ。引き続き拡散&??で応援して下さる皆さんの御蔭です、ありがとう!#ann2017 https://t.co/9iJxOh8X30
— 結 (@xxxjyururixxx) 2017年2月9日
ハートは無限に連打しても良いそうで,連打をしていると「ハイパーオリンピック」や「クッキークリッカー」をプレイしているような気分になれます。
現在,おかげさまで14万再生,ハートの数は2000万を突破しております。審査は2月中旬にあるそうなので,応援していただけると本当に嬉しいです。
私自身,応援してくれる人を巻き込んでしまうことに責任を感じる性分なので,こういった公開オーディションはずっと遠ざけてきたのですが,今回だけは,どうしてもパーソナリティーをやりたいという気持ちが勝り,参加することに決めました。
事務所に所属していた時代に,「結ちゃんはしゃべるとヲタクがバレるからしゃべっちゃダメ! オシャレじゃないから!」と止められていた人間がパーソナリティーを務めるラジオ番組,聴いてみたくはないですか?
最近プレイしているゲーム(2017/2/11)
PlayStation 4:「蒼き革命のヴァルキュリア」
PlayStation 4:「GOD WARS 〜時をこえて〜」(体験版)
PlayStation Vita:「レイジングループ」
ニンテンドー3DS:「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!」
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」
iOS:「ファイアーエムブレム ヒーローズ」
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