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ゲーマーのためのWindows 10集中講座(4)これで分かるWindows 10のインストール方法
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印刷2015/08/15 00:00

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ゲーマーのためのWindows 10集中講座(4)これで分かるWindows 10のインストール方法

Windows 10のデスクトップ画面
Windows 10
 第3回から少し間が空いてしまったが,ゲーマーに向けてWindows 10の特徴をお伝えする短期集中連載の最終回をお届けしたい。今回は正式リリース版を使ったインストール方法がテーマだ。

 自作派PCゲーマーであれば,自分でWindowsをインストールした経験もあるだろう。しかし,Windows 8.xをスキップして,Windows 7から移行しようという場合,OSを新しく導入するのは久しぶりという人もいると思う。
 Windows 10への移行それ自体は簡単だったりもするのだが,その前段階ではいろいろと注意すべき点も多い。そこで今回は,複数の選択肢が用意されたインストール方法ごとに,注意点を細かくまとめてみる。ゲームアプリケーションの互換性情報をチェックして,そろそろアップグレードを検討してもいいかなと思い始めた人は,参考にしてもられば幸いだ。

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(1) Windows 10のエディションとアップグレード手段,アプリの互換性を整理してみる

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(2) 新しくなったUIの基本と使い方を総まとめ

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(3) ゲーマー特化の新機能「Xboxアプリ」では何ができるのか? 標準アプリ群をチェックする

Windows 10で既存のPCゲームは動くのか。手元の100タイトルをざっと確かめてみた



無償アップグレードとエディションの関係をおさらい


 これからインストールの手順を説明していくわけだが,その前に,Windows 8.1/7のエディションと,無償アップグレード先となるWindows 10のエディションの関係をおさらいしておこう。

 エディションごとにどういう違いがあるかは連載第1回を参照してもらえればと思うが,ともあれ,いま使っているOSのエディションにより,アップグレードできる対象となるWindows 10のエディションは異なる(表1)。また,x86版(32bit版)のアプリケーションや環境を引き継いだままx64版(64bit版)へ上書きアップグレードすることもできないので,この点は注意してほしい。


 もはや現役ユーザーはあまり多くないだろうが,Windows VistaやWindows XPは,無償アップグレードの対象外となっている。これらのOSを使っているPCにWindows 10をインストールする場合は,Windows 10の製品ボックス版やDSP(Delivery Service)パッケージ版を購入しなければならないので,これまた注意が必要だ。
 なお,一般消費者向けに提供されるWindows 10 Home/Pro以外の企業向けエディションも,無償アップグレードの対象外だ。


Windows 10のインストールにはWindows Updateか

メディア作成ツールを使う


Windows 10
今回のインストール検証では,サードウェーブデジノスのゲーマー向けデスクトップPC「GALLERIA XT」を試用した。「GeForce GTX 960」と「Core i7-4790」をベースに,ストレージとしてSeagate Technology製で容量2TBのHDDを搭載している。今回試用したBTO標準構成の価格は税込で14万4309円。今回はアップグレードインストールを試すのでWindows 7 Home Premiumプリインストールモデルを用意してもらったのだが,Windows 10搭載プリインストールモデルも購入可能だ
ドスパラのGALLERIA XT販売ページ
Windows 10
Get Windows 10 アプリで予約すると,Windows Update経由でアップグレードインストールができるようになる
 今までのWindowsでは,市販のインストール用DVDメディアや,インストール用ファイルを展開したUSBフラッシュメモリを使ってインストールを始めることが多かった。
 一方,Windows 10に関していえば,Windows 8.1/7ユーザーであれば,「Get Windows 10 アプリ」で予約しておき,Windows Update経由でWindows 10をインストールする方法も用意されている。本稿執筆時点で筆者がテストしたPCでは,この方法でアップデートできたものがなく,耳にしている限りでは,インストールに失敗している例も多かったようだ。ただ,現在ではこれらの問題はおおむね解消されたようで,Windows Updateからのインストールを避ける必要はなさそうだ。

 Windows Update以外の方法としては,Microsoftが配布している「メディア作成ツール」(Media Creation Tool,以下,MCT)を使って,現在のWindows 8.x/7からインストールするやり方も用意されている(関連リンク)。
 MCTとは,インターネットからWindows 10のインストール用ファイルをダウンロードしてそのままインストールしたり,インストール用のUSBフラッシュメモリの準備をしたりするためのツールだ。従来のWindowsでいうところの,ISOファイルをダウンロードしてインストールする機能を持ったインストール支援ツール,といったところか。
 Windows 10連載の特別編でも簡単に説明しているが,MCTでは,3つの操作を行えるようになっている。

  1. MCTからのWindows 10インストール
  2. インストール用USBフラッシュメモリの作成
  3. ISOファイルの保存

起動直後のMCT。直接Windows 10をインストールする方法と,インストールメディアを作成する方法を選べる
Windows 10
 それぞれの手順は後段で説明するとして,ここでは概要を説明しておこう。
 1.は,MCTを実行しているPCに直接Windows 10をインストールするものだ。インストール用にUSBフラッシュメモリやDVDメディアを用意する必要はないが,当然ながら一度にインストールできるのは当該PCのみなので,複数台のPCにWindows 10を導入したいと思ったら,すべてのPCで同じ作業を繰り返さなければならない。

 2.は,インストールに必要なファイルをダウンロードして,それをUSBフラッシュメモリに展開し,インストールメディアを作成するものである。複数台のPCにWindows 10をインストールしたい場合には,これを選ぶのが正解だ。また,具体的には後述するが,インストール先のストレージからパーティションを削除してインストールを行うといった,一歩踏み込んだ作業を経てアップグレードしたい場合にも,インストールメディアが必要となる。
 なお,インストールメディアを作る場合,USBフラッシュメモリは容量4GB以上のものが必要となる。Insider Preview版を使ってテストした7月29日の記事では「容量8GB以上のものが必須」と紹介したが,正式リリース版ではインストール用ファイルのサイズがInsider Previewよりも小さくなったため,容量4GBのUSBフラッシュメモリがあれば問題ない。

USBフラッシュメモリ(画面ではUSBフラッシュドライブと表記)でインストールメディアを作成するだけでなく,ISOファイルをPC上に保存しておくことも可能だ
Windows 10
 3.は2.の派生で,「インストールに必要なファイルをダウンロードする」ところは2.と同じながら,そこからインストールメディアを作成するのではなく,ISO形式の1ファイルをローカルのストレージ上に作成するものとなる。ISO形式の扱い方を知っている中上級者であれば,これを使って,自分でインストールメディアを作成できるわけだ。
 また,Windows 8.xであれば,ISOファイルを仮想ドライブとしてマウントする機能が標準で用意されているので,MCTでISOファイルをダウンロードしておき,後からこれをマウントして,インストーラを実行することもできる。

 では,3つ用意された選択肢から,どれを選ぶのがいいのだろうか。インストールメディアの作成やISOファイルのダウンロードは,複数台のPCにWindows 10をインストールするときには便利だが,そういう予定がない場合は,MCTから直接インストールしてしまうほうが手間はかからない。
 そしてなにより注意が必要なのは,インストールメディアからPCを起動してWindows 10をインストールする場合,無償アップグレードの対象にならないという点だ。無償アップグレードしたい場合は,Windows上からWindows 10のインストール作業を開始する必要がある。複数台のPCに対してアップグレードをしかける場合は,面倒を省く意味でもインストールメディアやISOファイルを作っておくのが手だが,そうでないなら,MCTから直接インストールしてしまうのが最も手っ取り早い。


インストールの方法は4種類

それぞれの利点と欠点は?


 Windows 10には,以下に挙げる4種類のインストール方法が用意されていて,Windows Update経由やMCTで直接インストールするか,それともインストールメディアを使うかによって,選択できるインストール方法が決まってくる。

  1. アップグレードインストール
  2. ファイルを残してインストール
  3. クリーンインストール
  4. パーティションを削除してインストール

 1.のアップグレードインストールは,現在のWindows 8.1/7にインストールされているアプリや設定を引き継いでWindows 10に切り替える方法だ。すべての設定が引き継がれるわけではないのだが,Windows 10のインストールでは,これが一番手軽だろう。Windows Update経由でのインストールは,自動的にこの方法となる。
 ただこの方法は,インストールメディアから起動してWindows 10をインストールしようとしたときには選択できない。

 次に2.のファイルを残してインストールは,Windowsのインストールドライブ――ほとんどの場合はCドライブ――のファイルを残したまま,Windows 10をインストールする方法だ。Windows 10自体は,新しくWindowsフォルダを作ってインストールされるので,今まで使っていたWindows 8.1/7のWindowsフォルダなどは,「C:¥Windows.old」というフォルダへ移動させられる。移動の対象となるのは,Cドライブのルートにあった6つのフォルダ,

  • C:¥Perflogs
  • C:¥Program Files
  • C:¥Program Files(x86)
  • C:¥Recovery
  • C:¥Windows
  • C:¥ユーザー(C:¥Users)

だ。6つ以外でCドライブのルートにあるフォルダは,そのままの場所に残る。
 インストール時に使っていたWindowsのアカウントも残るが,これは,ファイルに対してアカウントによるアクセス設定が行われているためだ。もちろん,Windows 10インストール後にアカウントを追加したり,編集したりするのは自由にできるので,新しいアカウントを作ってそちらを使ってもいい。

 3.のクリーンインストールは,いったんパーティション内のファイルをすべて削除してから,Windows 10をインストールするものだ。設定もアプリもユーザーアカウントも,何もかも引き継がれない。まっさらなWindows 10環境を手に入れたいときにはこれがベストだが,当然ながらドライバもアプリもすべて入れ直しになる。

 最後の4.,「パーティションを削除してインストール」は,ちょっと特殊な状況で選択すべき方法だ。基本的にはクリーンインストールと同じようなものなのだが,こちらはストレージ上のパーティションを削除してからインストールを行う点が異なる。また,この方式だけは,インストールメディアから起動したときにしか選択できない。
 いずれにしても,この方法が必要になる状況はちょっと特殊なので,後段であらためて解説したい。

 というわけで,4つあるインストール方法による違いは,表2にまとめてみた。なお,MCTからISOファイルを残す方法を選択していた場合,既存のWindows上からインストールメディア内(またはマウントしたISOファイル)のインストーラを実行するなら,「メディア作成ツールから直接実行」と同じ挙動となる。

※1インストールメディアから起動してインストールした場合,元のWindowsには戻せない

 さて,それではこれらのインストール方法から,どれを選択するのがいいのか。自作派PCゲーマーで,OSのインストールに慣れている人だと,「3.のクリーンインストールがきれいさっぱりできるし,安定した環境を作れるはず」と思うかもしれないが,実のところ,Windows 10の場合はそうともいえないというのがポイントとなる。

 他の方法を選ぶ明確な理由がないのであれば,Windows 10は1.のアップグレードインストールを選ぶのが,簡単でメリットが多い。それ以外の方法は,余計なものが残らないクリーンなWindows 10環境を構築できる一方で,PCに接続されている各種デバイスの認識がうまくいかなかったりすると,手動でドライバソフトをインストールしなおさなくてはならないこともある。
 なにより,PCにインストールされたゲームの数々を,また1からインストールし直すのは大変だ。Valveの「Steam」やElectronic Artsの「Origin」,Ubisoft Entertainmentの「Uplay」といったソフトウェア配信プラットフォームを利用するゲームが増えた現在では,昔と比べてインストール作業自体の手間は減っている。しかし,ゲームのファイルサイズがどんどん肥大化しているため,オンラインでダウンロードするにしろ,DVDメディアからインストールし直すにしろ,たくさんのゲームを再インストールするには膨大な時間がかかってしまう。セーブデータや変更した設定をなんからの手段で保存しておき,それを新しい環境で復元するのも面倒だ。アップグレードインストールであれば,基本的にそうした手間はかからない。

 また,1.のアップグレードインストールと,2.のファイルを残してインストールであれば,Windows 10のインストール後,31日以内なら,元のWindowsに戻せる機能(以下,インストール取り消し機能)を使えるので,問題が生じたときでも元に戻しやすい(※インストールメディアから起動してインストールした場合,インストール取り消し機能は利用不可なので,別途事前にバックアップを取っておく必要がある)。
 インストール取り消し機能が用意されたからといって,100%確実に戻せるという保証はないが,バックアップアプリでCドライブ全体をバックアップしてからWindows 10をインストールするという手間をかけなくても,元に戻せる手段が用意されているというのは心強い話だ。アップグレードインストールでWindows 10をインストールして問題が出るようであれば,元のWindowsに戻したうえで,他のインストール方法を試すこともできる。

 アプリやゲーム,ドライバソフトを再インストールする手間が省け,元のWindowsに戻すことも可能という利点を持つ1.のアップグレードインストールを選び,どうしても他の手段を利用したいという場合には,2.のファイルを残してインストールを選択するのがいいだろう。

 なお,メーカー製PCを使っている場合は,ドライバソフトやプレインストールされているアプリの互換性検証が済んでいないことが現状では多いため,Windows 10へのアップグレードを推奨していないこともある。基本的に,特殊なデバイスやソフトをあまり使っていないゲーマー向けPCであれば,検証が済んでいてWindows 10へのアップグレード対応となっている製品も少なくないのだが,大手メーカー製PCの場合,アップグレードの注意点や対応ドライバソフトの提供が数ヵ月先になったり,そもそもドライバソフトが提供されなかったりすることもあるようだ。
 メーカー製PCをWindows 10にアップグレードしようと考えている人は,各PCメーカーが提供しているWindows 10に関する情報を確認してから検討するようにしてほしい。

サードウェーブデジノスのゲームPC「GALLERIA」(左)や,マウスコンピューターのゲームPC「G-Tune」(右)などは,Windows 10へのアップデートに対応した製品リストが公開されている。だが,大手メーカー製PCでは,Windows 7世代でもアップデート対象にならない製品があるので油断できない
Windows 10 Windows 10


パーティションを削除しないとインストールできないことがある?


 さて,インストール方法の説明で,4.のパーティションを削除してインストールは,特殊な状況で必要になると述べた。少し細かい話になるのだが,単なるクリーンインストールではなく,パーティションを削除してインストールという方法がなぜ必要になるのか,なるべく簡単に説明してみたい。

 自作PCに少し詳しい人なら,PCが起動する最初の段階で実行されるソフトウェア「BIOS」が,現在では「UEFI」(Unified Extensible Firmware Interface,EFI,またはUEFI BIOSとも)と呼ばれるものに移行していることを知っているだろう。UEFIとは何かを解説するのが本稿の主眼ではないので,詳細は割愛させてもらうが,BIOSよりも高機能になって,最新のハードウェアやOSに対応したソフトウェアがUEFIだと理解してもらえばいい。現在市販されているPCやマザーボードのほとんどが,このUEFIを使っているはずだ。
 このUEFIは,大容量ストレージを扱うために,「GUIDパーティションテーブル」,略して「GPT」と呼ばれるストレージ管理用の仕様に対応している。それ以前のBIOSがサポートしていた管理仕様の「マスターブートレコード」(Master Boot Record,以下,MBR)では,1つのパーティションサイズが最大で2TBまでという制限があった。それに対してGPTでは,最大で8ZB(ゼタバイト),TBで表記するなら約86億TBという巨大なパーティションを運用できるようになったのが最大のポイントといえるだろう。

 UEFIはGPTだけでなくMBRにも対応しているので,MBRでフォーマットされたストレージ(以下,MBRパーティション)を扱うこともできる。Windows 10も同様であり,ストレージとしてWindowsから扱う限りにおいて,パーティションがGPTかMBRなのかを気にする必要はない。
 ただ,Windows 10では1つだけ,MBRに関する重要な制限がある。それは,インストールメディアから起動して,UEFIのPCで使っていたMBRパーティションにWindows 10をインストールしようとしても,インストールできないというものだ。

UEFIのPCで,Windows 10のインストーラーがMBRパーティションを検出すると,「このディスクにWindowsをインストールすることはできません」と警告を表示する
Windows 10

 この現象は以下に挙げる3つの条件が揃ったときにだけ発生する。これ以外の環境,たとえばWindows 8.1/7上からMCTを使ってインストールしようとしたときや,UEFIでGPTパーティションを使っているとき,従来型のBIOSでMBRパーティションを使っているときは発生しない。

  • Windows 10のインストーラをインストールメディアで起動
  • PCがUEFIで動いている
  • 対象のストレージがMBRでフォーマットされている

 なぜこんなことが起きるのかというと,UEFIを使っているPCでWindows 10のインストーラが起動されると,インストーラはGPTのパーティションにしか書き込めなくなるからである。MBRパーティションには書き込めないので,「インストールできない」となるわけだ。

左はUEFI側で起動したインストーラ,右はBIOSエミュレーションモード側で起動したインストーラで,それぞれ詳細オプションを表示した状態。左には「UEFIファームウェアの設定」という項目があるが,右はBIOSエミュレーションモードなので,その項目はない
Windows 10 Windows 10

 自分のPCでこの現象が起きたら,どうすればいいのか。
 もし,ストレージの中身を削除してインストールをしてもいいなら,インストーラで既存のパーティションをすべて削除して,ストレージをGPTでフォーマットすればいい。これが前段の4.,パーティションを削除してインストールである。

 パーティションを削除せず,MBRのままで2.のファイルを残してインストールを行いたい場合は,インストールメディアからではなく,Windows 8.1/7上からインストールすればOKだ。
 あるいは,UEFI側の設定で起動モードをBIOSエミュレーションモードである「CSM」(Compatibility Supported Module)にしたり,インストールメディアを読み込むときにBIOSエミュレーション(UEFIではない側)を選んだりすることで,Windows 10のインストーラに「このPCはBIOSで動いている」と解釈させて,MBRのまま「ファイルを残してインストール」を可能にするという方法もある。

左は,テストに使用したGALLERIA XTにおけるブートデバイス選択画面。同じデバイス「HL-DT-ST DVDRAM GH24NSC0」が,一番上と一番下の2か所にある。上を選ぶとBIOSエミュレーションモード,下を選ぶとUEFIモードで起動する仕組みだ。右は4GamerでWindows 10のテストに使っているMSI製ゲーマー向けノートPC「GT70」のUEFI画面。「Boot」の設定欄から,UEFIで起動するか,「UEFI with CSM」(BIOS互換モード)で起動するかを選べる
Windows 10 Windows 10

 なお,UEFIによって,BIOSエミュレーションモードの設定方法は異なるので,自分のPCでどう設定するのかは,そのPCやマザーボードのマニュアルを参照してほしい。

コントロールパネル→電源オプション→「電源ボタンの動作の選択」にある高速スタートアップの設定。UEFI環境でインストールされたWindows 10でなければ,項目自体が出てこない
Windows 10
 MBRのままインストールしたWindows 10からは,UEFIが必要な機能,たとえば起動プロセスを短縮して高速な起動を実現する「高速スタートアップ」や,マルウェアによるブートコードを改変動作を不能にする「セキュアブート」といった機能は使えなくなってしまう。使えないからといって,Windows 10自体の動作に支障があったり,ゲームの動作に問題がおきたりはしないので,必要ないと思うなら無視してしまってもかまわない。
 だが,将来のことを考えて,Windows 10導入を機にストレージをGPTでフォーマットしなおすという選択肢も,悪くはないだろう。


画像で見る,Windows Updateによるアップグレードインストール


 前置きがずいぶん長くなってしまったが,ようやっと本題。実際のインストール手順を説明したい。
 まずはGet Windows 10アプリとWindows Updateによるアップグレードインストールを行う,最も簡単な方法から始めよう。Get Windows 10アプリ自体は,Windows 8.1/7でWindows Updateを適用していれば,自動でインストールされているはずなので,入手のために何かをする必要はない。ここからは画面とキャプションで説明していこう。

タスクバーにあるWindowsロゴマーク型のアイコンをクリックするか,このアイコンによる通知を開くと,Get Windows 10アプリ(Windows 10を入手する)が起動する。アップグレードを予約するには,左下の「無償アップグレードを予約」ボタンを押す
Windows 10

画面が遷移すると少し待たされたあとで,「アップグレードが予約されています」という画面に切り替わる。メールアドレスの入力欄やニュースレターの配信希望を選択するチェックボックスがあるが,予約自体はすでに完了しているので,とくに何も入力しなくてもいい
Windows 10

予約が完了したPCでアップグレードが可能になると,Windows UpdateでWindows 10のインストーラをダウンロードできるようになる。基本的には自動で行われるので,ダウンロードが終わるのを待つ
Windows 10
Windows 10

ダウンロードが終わると,インストーラが自動で起動する。ライセンス条項が表示されるので,ザッと目を通したら[同意する]ボタンを押す
Windows 10

最終的な準備が終わると,この表示に切り替わる。ここで[今すぐアップグレード]ボタンを押すとインストールが始まるので,これ以外のアプリは終了しておこう
Windows 10

今すぐはインストールしたくないという場合は,上の画面で[アップグレードをスケジュール]ボタンを押すと,アップグレードインストールを開始する日時を設定する画面に切り替わる
Windows 10

インストール作業中は何回か再起動が行われるが,何も操作する必要はないので,ゲージが100%に到達するまで放置しておいてよい。余談だが,このときの表示は,引き継ぐものによって,「Windowsをアップグレードしています」となったり,「Windowsをインストールしています」になったりと,意外に芸が細かい
Windows 10

ゲージが100%になるとWindows 10が起動して,ユーザー設定などが始まる。最初にユーザーが入力する画面は,インストール方式によって異なり,アップグレードインストールや「ファイルを残してインストール」の場合,この「パスワードの入力」となる
Windows 10

次は「簡単設定」の選択だ。プライバシーに関わる設定をまとめて行うもので,標準設定のままでいいなら右下の[簡単設定を使う]ボタンを押す。細かく自分で選択したい場合は左下にある「設定のカスタマイズ」(赤枠内)をクリックする
Windows 10

「設定のカスタマイズ」で選べる項目は,入力データや位置情報といったプライバシーに関わる情報を送るかどうかを選択できる。嫌ならすべてオフにしてもかまわない
Windows 10

「設定のカスタマイズ」の続き。これらもプライバシーに関わる情報の送信を許可するかというものだ。なお,無線LANを使うPCやタブレットでは,「推奨されるオープンホットスポットに自動的に接続します」をオフにしておくほうが,予期せず正体不明の無線LANアクセスポイントにつながってしまう心配がないので安心だ
Windows 10

簡単設定の次は,「新しいWindows用のアプリ」を設定する画面。要するに,画像表示アプリやWebブラウザとしてどれを使うかという,いわゆる「拡張子との関連付け」に関する設定を行うものだ。デフォルトでは,Windows 10の標準アプリを利用するようになっているので,このままでよければ[次へ]ボタンを,関連付けを変えたくなければ,画面左下にある「既定のアプリを選択」をクリックする
Windows 10

「既定のアプリを選択」を選ぶと,この画面に切り替わる。ここで標準アプリのチェックボックスをオフにすれば,アップグレード前の関連付けが残る
Windows 10

設定が済むと,アップグレードインストールの最終段階に。ユーザーアカウントの設定や標準アプリのダウンロードなどが行われる。ここも多少時間がかかる場合があるので,気長に待とう

作業が済むとWindows 10のデスクトップが表示される
Windows 10

 最後に注意すべきは,Windows 10のデスクトップが表示された段階では,インストールが完全には終わっていない場合があることである。Windows 10がインストールしたドライバソフトの中には,その時点では正しく動作していないものがあるのだ。ゆえに,デスクトップが表示されてインストールが終わったように見えたら,しばらく様子を見た後,アプリを使ったりアプリをインストールしたりする前に,一度PCを再起動させよう。

2.のファイルを残してインストールや3.のクリーンインストールを行った場合,Windows 10のインストール前にデバイスが認識されていたにもかかわらず,インストール後に未認識のデバイスが出てしまうことがある。Windows Updateで必要なドライバがインストールされることもあるが,基本的には,自分でメーカーサイトからドライバソフトをダウンロードして適用したほうが手っ取り早いだろう
Windows 10


画像で見る,MCTからのアップグレードインストール


MCTの配信Webページ。MCT自体のファイルサイズは20MBもないが,Windows 10のインストールイメージをダウンロードするので,なるべく高速なインターネット接続環境を利用しよう
Windows 10
 MCTからアップグレードインストールを行う方法についても,簡単に解説しておこう。
 MCTそのものは,MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる。32bit版と64bit版の区別があるので,今使っているWindowsに合わせたものを選ぶことが重要だ。

 ダウンロードしたMCTは,PCにインストールする必要もなく,直接実行できるアプリとなっている。
 なお,一般的な注意として,インストール中は何回か再起動が行われるため,USBフラッシュメモリや光学ディスクから起動できるようにUEFI(またはBIOS)が設定されていると,そちらから起動してしまうことがある。不要なものは外したり,光学ドライブから取り出したりしておいてほしい。

MCTを実行すると,「このPCを今すぐアップグレードする」と「他のPC用にインストールメディアを作る」という2つの選択肢が現れる。今回はMCTからアップグレードインストールを行うので,上をチェックして[次へ]ボタンを押す。インストール方法の選択肢として提示した,2.のファイルを残してインストールでも,3.のクリーンインストールでも,ここでの操作は同じだ
Windows 10

インストールファイルのダウンロードが開始される。ダウンロードに要する時間はインターネット回線次第なので,10分もかからず終わることもあれば,1時間以上かかることもあるだろうから気長に待とう。ダウンロードが終わると,一旦MCTのウインドウは閉じられて,そこから先はWindows 10のインストーラーである「Windows 10セットアッププログラム」(setup.exe)に引き継がれる
Windows 10

冒頭では定番の「ライセンス条項」が表示される。[同意する]ボタンを押して進む
Windows 10

「更新プログラムをダウンロードしています」という表示が出る。これは,インストール用ファイルを更新するもので,実施した時期によって数が異なるため,時間がかかることもある
Windows 10

標準では,アップグレードインストールである「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」が選択されている状態になっているはずなので,[インストール]ボタンを押して続行。「ファイルを残してインストール」やクリーンインストールを選ぶ場合,その下にある「引き継ぐものを変更」をクリックする。なお,[インストール]ボタンを押すと,他のアプリは操作できなくなるので,作業中のアプリやプレイ中のゲームがあるなら,押す前にすべて終了させておくこと
Windows 10

1つ前で「引き継ぐものを変更」をクリックした場合,このような選択肢が表示される。上から順に,前々段で示したインストール方法における1.のアップグレードインストール,2.のファイルを残してインストール,3.のクリーンインストールと対応している。いずれかを選んで[次へ]ボタンを押すと,それが選択された状態で1つ前の画面に戻る
Windows 10

 アップグレードインストールが始まったあとは,Windows Updateからの手順と同様に,自動でインストールが進んでいく。ユーザー設定以降の手順もすべて同じなので,以降は割愛する。


画像で見る,インストールメディアの作成から「パーティションを削除してインストール」


 続いては,USBフラッシュメモリでインストールメディアを作成し,そこからインストーラを起動してからの4.,パーティションを削除してインストールだ。
 繰り返しになるが,インストールメディアから起動してWindows 10をインストールする場合,(現時点では)無償アップグレードにはならない。必ずどこかでWindows 10のプロダクトキーを購入しなくてはならないので,無償アップグレードを使ってWindows 10へ移行しようと考えている人は,この手段をとらないように,くれぐれもお願いしたい。

 インストールメディアの作成はMCTから行うので,そこから始めよう。作業の途中からUSBフラッシュメモリにアクセスするので,あらかじめPCに装着しておくことをお勧めする。

MCTを起動したら「他のPC用にインストールメディアを作る」を選択して,[次へ]ボタンを押す
Windows 10

言語とエディションを選択する。アーキテクチャは32bit版か64bit版かを選ぶものだが,「両方」を指定することもできる
Windows 10

作成するインストールメディアの種類を選ぶ。選択肢はUSBフラッシュメモリかISOファイルのみ。もし,インストールDVDを作りたい場合は,ISOファイルを選んで,ユーザー自身で書き込む必要がある
Windows 10

メディアを選ぶと,インストール用ファイルのダウンロードが始まる。ダウンロードが終われば,自動でUSBフラッシュメモリへの書き込みも行われるので,しばらく待とう
Windows 10

 インストールメディアはこれで作成完了。あとはPCのUSBポートにインストールメディアを挿した状態で,PCを再起動しよう。必要なら,UEFIまたはBIOSの画面で,USBフラッシュメモリからPCを起動できるようにしておくこと。
 なお,先述したとおり,クリーンインストールと「パーティションを削除してインストール」はパーティションを削除するかしないかだけの違いなので,これから紹介するインストール手順も,パーティションに関わる部分以外はすべて同じである。

インストーラーが起動した直後の画面。言語やキーボードなどの設定で,基本的には何も触らずにOK。[次へ]ボタンで先に進む
Windows 10

次の画面は「今すぐインストール」をクリックで先に進むだけ
Windows 10

Windows 10のプロダクトキー入力を求められる。Windows 10をインストールをしたあとでも入力できるので,今回は,何も入れずに[スキップ]ボタンで先にすすむ
Windows 10

ライセンス条項の確認画面。ザッと目を通したら,左下にある「同意します」のチェックボックスをオンにして[次へ]ボタンを押す
Windows 10

「インストールの種類」の選択。ここでは「カスタム:Windowsのみをインストールする」を選択する
Windows 10

ちなみに,上の画面で「アップグレード」を選んでも,このような警告が出てアップグレードインストールはできず,「今すぐインストール」の画面まで戻されるだけだ。将来的にはインストーラのアップデートで選べるようになるのかもしれないが,現状では機能していない
Windows 10

カスタムを選ぶと,インストールするパーティションの選択画面に進む。写真は,UEFIが動作しているPCでMBR形式のパーティションを読み込んだ状態なので,ここにはWindows 10をインストールできないという警告が画面下側に出ている
Windows 10

今回は「削除」を選び,既存のパーティションをすべて削除する。MBRからGPTへパーティションテーブルを変換するためには,こうしなくてはならない
Windows 10

既存パーティションを削除したら,「新規」を選んで,新たにパーティションを作成する。サイズはデフォルト値のままでいいので[適用]を押す
Windows 10

[適用]を押すと警告が表示されるのだが,問題ないので[OK]ボタンを押して先に進む
Windows 10

画面上に「GPT形式でフォーマットされた」といった説明は出ないまま,Windows 10用にGPT形式のパーティションがいくつか作成される。UEFIでインストールメディアから起動した場合,作られるパーティションは必ずGPT形式になるので,安心して[次へ]ボタンをクリックしてほしい
Windows 10

インストールが始まる。何回か再起動されるのは,アップグレードインストールと同じだ
Windows 10

Windows 10が起動して最初の画面はプロダクトキーの入力。今回は画面左下の「後で」をクリックしてスキップする
Windows 10

アップグレードインストールと同様に,「簡単設定」の選択画面になる。今回は[簡単設定を使う]ボタンを押して先に進んでみよう
Windows 10

Microsoftアカウントの入力。Windows 10のユーザーアカウントにMicrosoftアカウントを使うなら,ここで登録しておいたメールアドレスとパスワードを入力して右下の[サインイン]ボタンを押す。Microsoftアカウントを使わず,ローカルアカウントを使いたい場合には,画面左下の「この手順をスキップする」をクリックする。Microsoftアカウントとの紐付けは後でもできるので,初期設定時はローカルアカウントを選んでもいい
Windows 10

ローカルアカウントの作成画面。ユーザー名,パスワード,パスワードを忘れたときに表示するヒントを設定する
Windows 10

ユーザー環境の設定が開始される。Windows 10のデスクトップが表示されるまで,しばらく待つ

インストール完了。完全なクリーンインストールとなるため,最初にネットワークの設定を聞いてくる
Windows 10

 これでWindows 10のインストールは完了だ。アップグレードインストールと同様に,この時点ではPCに搭載された各種デバイスのドライバソフトが正しくセットアップされていないことがあるので,なるべく早めに一度再起動しよう。


以前のWindowsに戻したくなったらどうする?


 Windows 10インストール解説の最後では,インストールを取り消して元のWindowsに戻す方法も説明しておきたい。繰り返しになるが,Windows 10のインストールを取り消して,元のWindowsに戻すことができるのは,インストールの選択肢において,1.のアップグレードインストール,もしくは2.のファイルを残してインストールを選択した場合のみで,かつ,インストール後31日以内である。

 上記の条件を満たしていても,復元用のファイルが保存されている「C:¥Windows.old」フォルダを削除してしまったり,Windows 10インストール後に新しいユーザーアカウントを追加したりしてしまうと,インストールの取り消しは使えなくなるので注意しよう。

インストールの取り消しは,「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「Windows 7に戻す」(または「Windows 8に戻す」)から実行できる
Windows 10

戻す理由を聞かれる。何か1つは選択しないと[次へ]ボタンが有効にならないので答えよう
Windows 10

取り消しの注意が表示されるので,問題なければ[次へ]ボタンを押す
Windows 10

Windows 7に戻すときは,元のWindowsログオン用パスワードが必要という警告が。問題なければここも[次へ]ボタンを押す
Windows 10

最後にもう一度キャンセルの機会がある。ここで「Windows 7に戻す」ボタンを押せば,復元作業が始まる
Windows 10

 インストールの取り消し機能はおおむね安定して機能するようではあるものの,確実に元のWindowsへ戻せる保証はない。不安を感じる人や用心深い人は,特別編の該当部分で説明しているようなバックアップソフトを使って,システムのバックアップをしておくことをお勧めする。


 ……全4回の短期集中連載は,これにて終了だ。Windows 10は,Windows 7のユーザーでも,Windows 8.xを使い慣れた人でも,おおむね違和感なく移行して使えるものになっている。Windowsストアアプリや新しいUniversal Windows Platformアプリは,まだまだ質も量も不十分だが,これらのアプリもウインドウ状態で使えるようになったことで,デスクトップアプリと画面上で共存できないという欠点も解消されたため,今後は増えていくだろう。
 また,既存のゲーム100本で動作を確認した限りでは,100本とも起動は問題ないという確認も取れている。Windows XP時代やそれ以前のゲームまではなんともいえないが,ゲームの互換性は高いと言っても過言ではない。

 使い慣れたWindows 7を使い続けるのも悪くはないが,DirectX 12を初めとした新しい技術やハードウェアへの対応を考えると,Windows 10への以降は検討する価値がある。今すぐWindows 10に飛びつく必要はない,という4Gamerの見解に変わりはないのだが,PCを新調する機会があれば,合わせてWindows 10への移行を検討してみるというのも,悪い選択とはならないだろう。

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(1) Windows 10のエディションとアップグレード手段,アプリの互換性を整理してみる

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(2) 新しくなったUIの基本と使い方を総まとめ

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(3) ゲーマー特化の新機能「Xboxアプリ」では何ができるのか? 標準アプリ群をチェックする

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(特別編) Windows 10へアップグレードする前にチェックすべきこと

Windows 10で既存のPCゲームは動くのか。手元の100タイトルをざっと確かめてみた

MicrosoftのWindows 10 製品情報ページ

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