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ゲーマーのためのWindows 10集中講座(2) 新しくなったUIの基本と使い方を総まとめ
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印刷2015/07/18 00:00

連載

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(2) 新しくなったUIの基本と使い方を総まとめ

 2015年7月29日にリリースとなる「Windows 10」。新世代Windowsで何が変わるのかを,ゲーマーの立場に立って解説する連載の2回めをお届けしたい。
 連載第1回では,Windows 10におけるエディションの違いやアップデート方法などといった基本中の基本を紹介したが,今回は続・基本編。ユーザーインタフェース(以下,UI)の変更点や,Windows側におけるUIの扱いなど,見た目と操作性に関わる部分をまとめてみようと思う。

Windows 10のデスクトップ画面
Windows 10

今回の検証では,サードウェーブデジノスのゲーマー向けデスクトップPC「GALLERIA XT」を試用した。「GeForce GTX 960」と「Core i7-4790」をベースに,ストレージとしてSeagate Technology製で容量2TBのHDDを搭載している。今回試用したBTO標準構成の価格は税込で14万4309円
ドスパラのGALLERIA XT販売ページ
Windows 10
 なお今回は,Microsoftが公開しているプレビュー版「Windows Insider Preview」(以下,Insider Preview)の,「Build 10162」を使用して解説していく。
 Insider Previewは製品版に極めて近い機能とデザインを持つとされるバージョンなので,基本的には,Insider Previewを基に紹介してしまって問題ない。ただ,最終製品でいくつかアップデートが入る可能性はあり,また,最終製品が出てみないと分からない部分もあるので,この点はあらかじめお断りしておきたい。

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(1) Windows 10のエディションとアップグレード手段,アプリの互換性を整理してみる

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(3) ゲーマー特化の新機能「Xboxアプリ」では何ができるのか? 標準アプリ群をチェックする

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(4)これで分かるWindows 10のインストール方法



デスクトップモードとタブレットモードで

OSやアプリの見え方が変わる


 今回は,「なんでそんな話から始めるの?」と言われかねないところから,あえて話を始めてみようと思う。具体的には,

  • Windows 10のユーザーインタフェース(以下,UI)におけるポイントは,「タブレットモード」の搭載にある

というところからだ。どう考えても,ゲーマー向けデスクトップPCやノートPCとは無関係な話なのだが,Windows 10のUIを理解するうえで重要な話であるため,しばらくお付き合い願いたい。

Windows 8.xは,発売当初,デスクトップではなく,画面全体を覆う「スタートスクリーン」で起動する仕様で出荷され,多くの批判を集めた。Windows 8.1で,デスクトップで立ち上がるようにも設定できるようになったが……
Windows 10
 さて,それに先だって少し振り返っておくと,「スタートスクリーン」(もしくは「スタート画面」,以下 スタート画面)の導入により,旧来のPCユーザーから大きな批判を集めたWindows 8.xの場合,画面全体を占有して動作する「Windowsストアアプリ」(あるいは「Metroアプリ」)が,基準となっていた。AndroidやiOSベースのスマートデバイスと似たようなイメージだ。従来からあるデスクトップ環境も,Windows 8.xの概念的には1つのWindowsストアアプリだったのである。

タブレットモードの切り替えボタン(※赤枠で囲んだところ)は,後述する「アクションセンター」の中にある
Windows 10
 それに対してWindows 10では,動作モードとしてタブレットモードが追加され,有効/無効を切り替えられるようになった。本稿では以後,便宜的に,タブレットモードが無効の状態を「デスクトップモード」と呼ぶことにするが,Windows 10では,デスクトップモードが標準で,そこに,スマートフォン向けのWindows 10である「Windows 10 Mobile」と似たような外観および操作性を持つタブレットモードが追加されているというイメージになる。

デスクトップモードのスクリーンショット。タスクバーやタスクトレイ,ゴミ箱といった,Windowsでお馴染みのものが並んでいる
Windows 10

タブレットモードのスクリーンショットだ。基本的には,すべてのアプリが全画面表示となる。タスクバー部に[戻る]ボタンと[検索]ボタンが追加されている
Windows 10

アプリの詳細は後述するが,「設定」という名のアプリから,タブレットモードを手動で管理するのか,キーボードの脱着を認識して自動的に切り替わるようにするかを指定可能。2-in-1デバイスのように,ノートPC形態とタブレット形態を使い分けられるPCでは,たとえばキーボードの脱着などをトリガーにして自動で切り替わるように指定することもできる
Windows 10
 Windows 10で重要なのは,デスクトップモードとタブレットモードでは,アプリの表示法,そしてOSの機能が大きく異なったり,逆に共通化されたりするということだ。
 アプリの話からすると,デスクトップモードの場合,従来からあるデスクトップ向けアプリ(以下,デスクトップアプリ)――PCゲームはほぼすべてがこれに含まれる――も,第1回で紹介した「Universal Windows Platform」向けのアプリ(以下,UWPアプリ)も,先ほど挙げたWindowsストアアプリも,すべてがウインドウ表示される。これにより,「Windows用のアプリ」は,すべて1つのデスクトップ上で混在して使えるようになったわけである。

 デスクトップモードでは,どのアプリでもウインドウ表示となるので,ウインドウの上には必ずタイトルバーが付けられる。タイトルバーの右端には[最小化][最大化][終了]ボタンが左から順に並ぶデザインはWindows 8.x/7と変わらず,ゲームのウインドウだけ最大化するといったことも,従来どおり行える。ただ,タッチ操作を考慮してか,3ボタンの間隔は,Windows 8.x/7よりも広く取られている。

デスクトップモードでは,デスクトップアプリ(左,エクスプローラ)とWindowsストアアプリ(中央,Adobe Reader),そしてUWPアプリ(右,天気予報)がすべてウインドウ表示される。ウインドウ表示なので,当然ながらアプリの上にはタイトルバーが表示され,最大化,最小化はユーザーの思いのままだ
Windows 10

 一方のタブレットモードでは,一部,ウインドウ状態でのみ表されるダイアログ系を除くと,デスクトップアプリも含め,すべてのアプリが全画面表示されるようになる。AndroidやiOSベースのデバイスよろしく,画面を占有するアプリを適宜切り替えながら使うような格好になる。
 このとき,Windows 10では,画面を左右に2分割する「スナップ機能」を用いることにより,UWPアプリとWindowsストアプリに限り,2つのアプリを同時に利用することが可能だ。ただし,画面分割は1か所だけで,同時表示できるアプリも2つだけ。画面解像度次第では3〜4分割もできたWindows 8.1に比べると,機能面では後退したともいえる。

タブレットモードの場合,UWPアプリとWindowsストアアプリは,画面を2分割して2つのアプリを同時に使うことができる
Windows 10

 アプリに続いてはOS側の機能だが,デスクトップモードとタブレットモードでは,大きく変わるところと,共通化されるところがある。
 大きく変わるのは,スタートメニューだ。Windows 10の新型スタートメニューを使えるのはデスクトップモードだけであり,タブレットモードでは,Windows 8.xと同様に,画面全体を覆うスタート画面が表示される。見せ方が違うだけで,利用できる機能や使い方はほぼ同じだが,慣れないうちは戸惑うかもしれない。
 なお,新型スタートメニューの詳細は,後段であらためて説明する。

Windows 10の新型スタートメニュー(上)を使えるのはデスクトップモードだけ。タブレットモードでは,スタートメニューの代わりにスタート画面が表示されるようになる(下)。なお,Windows 8.xとの互換性確保のためか,「デスクトップモードでスタート画面を使う」ことも,設定次第では可能だ
Windows 10
Windows 10

 起動しているアプリのサムネイルを表示して,アプリの切り替えを行う新機能の「タスクビュー」は,デスクトップモードとタブレットモードのどちらでも同じように動作する。
 タスクビューは,Windows 8.xで画面左上にマウスカーソルを持っていくか[Windows]+[Tab]キーで画面の左端から引き出せた「サムネイルリスト」の後継にあたるもので,画面全体を使い,大きなサイズのサムネイルから,アプリ(やウインドウ)を選択できるというものだ。デスクトップアプリかUWPアプリかなどといった違いを気にすることなく,動作中のアプリを一覧から選べるようになったわけで,地味だが利便性の高い改良と言っていいように思う。

アプリのサムネイルを一覧表示して切り替えるタスクビュー
Windows 10

 先ほど画像のキャプションで名前だけ紹介した「アクションセンター」も,デスクトップモードとタブレットモードの両方で同じように使える新機能だ。
 アクションセンターは,Windows 8.xでマウスカーソルを画面右上に持っていくか[Windows]+[C]キーで画面右端に引き出せた「チャーム」の後継で,Android端末で画面上から引き出せるステータスバーと同じようなものだという理解でいい。

画面右側,赤枠で囲んだ部分の内側がアクションセンター
Windows 10

これがトースト通知。Windows 10では,画面右下に表示される
Windows 10
 Windows 10の場合,OSやアプリからの通知は,「トースト通知」として画面右下に表示されるのだが,この履歴が,アクションセンターの上から並んで表示されるようになる。
 Windows 8.xにもトースト通知は実装されていたが,Windows 8.xの場合,時間経過や操作によって消してしまうと,後から通知内容を確認する術がなかった。それに対して,アクションセンターにおける通知履歴は,ユーザーが意識的に確認したり削除したりしない限り残るようになっており,この点でも使いやすくなっているといえる。

 ちなみに,上のスクリーンショットでは,アクションセンターの下側に,タイル状のものも見えるが,これは「クイックアクション」と呼ばれるボタン群で,クイックアクションを使うと,無線LANやBluetoothの有効/無効などを素早く切り替えられるようになっている。前述した,タブレットモードへの手動切り替え用ボタンがあるのも,このクイックアクション部だ。

 以上を踏まえつつ,デスクトップモードとタブレットモードの違いをまとめたものが図1だ。モードを切り替えることによって,同じWindows 10でもがらりと様変わりするのが理解できるのではないかと思う。

図1 デスクトップモードとタブレットモードによる機能や表示の違い
Windows 10


新型スタートメニューとスタート画面

見た目は似ているが機能は大幅進化


 さあ,やっと本題だ。ここからは,Windows 10のUIにおける新機能を詳しく説明していこう。

新型スタートメニューは,左ペインと右ペインで異なる機能を備えている
Windows 10
 Windows 10で復活というか,導入された新型スタートメニューは,Windows 7までのスタートメニューやWindows 8.xのスタート画面とは,まったく異なるものものになっている。
 Windows 10におけるスタートメニューとスタート画面は,左右で異なる要素を表示する2ペイン構成になり,左ペインにはアプリやフォルダなどへのリンクが,右側にはタイルが配置される仕様だ。

 なお,前段で,タブレットモードではスタート画面が全画面表示されるとお伝えしたが,タブレットモードでは,画面全体にタイルが表示されたうえで,リンク部は折り畳まれている。スタート画面左上にある,短い横線が縦に3つ並んだボタン,通称「ハンバーガーボタン」をクリックすると,左端から出てきて表示される仕組みである。

スタート画面で左ペインを表示した状態。スタートメニューの左ペインと同じものが並ぶ
Windows 10


■左ペイン

 左ペインは,一番上にユーザーのアイコンと名前,その次に「よく使うアプリ」と「最近追加されたもの」が並び,その下には「ドキュメント」「ダウンロード」「エクスプローラー」「設定」「電源」「すべてのアプリ」といった順番で並んでいる。雰囲気的には,Windows 7までのスタートメニューにおける左ペイント似たようなものだと理解すればいい。
 ちなみに「よく使うアプリ」の一覧は,Windowsが自動的に追加してくるが,下に並ぶショートカットは半固定項目であり,「設定」「電源」「すべてのアプリ」以外は,「設定」から,表示する項目を選択可能だ。

スタートメニューの左ペイン下部に並ぶ項目のうち,「設定」「電源」「すべてのアプリ」以外は,どれを表示するか,「設定」→「パーソナル設定」→「スタート」→「スタート画面に表示するフォルダを選ぶ」から選択できる
Windows 10

 左ペイン最下段にある「すべてのアプリ」は,Windows 7のスタートメニューにおける「すべてのプログラム」と同じような機能である。クリックするとスタートメニューの左ペインが,頭文字別に見出しの付いた名前順のアプリ一覧に切り替わり,そこからアプリを探してクリックすれば,それが起動する。
 このとき,ファイル名は頭文字単位でグループになっており,グループの“見出し”部分をクリックすると,頭文字のインデックスも表示されるため,起動したいアプリの頭文字をクリックすれば,当該頭文字グループへ素早く移動できるようにもなっている。漢字ベースのファイル名に対してはあまり役に立たないが,だらだらと縦にスクロールしながら,「あのアプリはどこだっけ?」と探すよりは効率がいい。

「すべてのアプリ」をクリックすると,右ペインが名前順のアプリ一覧に切り替わった(左)。ここでは「0-9」「D」「F」「G」……といったあたりが本文でいう「グループの“見出し”」にあたり,ここをクリックすると,左ペインが頭文字インデックスに変わり(右),アプリの頭文字で検索できる。ただ,漢字名のアプリやファイルはすべて「漢字」のところへ押し込まれているので,漢字名のアプリをたくさん使っている人には,ちょっと不便かもしれない
Windows 10 Windows 10

 なお,「すべてのアプリ」では,項目名(=ファイル名)を右クリックすると,コンテキストメニューが表示される。このメニューでは,スタートメニュー(※なぜか表示は「スタート画面」だった)やタスクバーへのピン留め,アンインストールなどを選択可能だ。また,デスクトップアプリの場合はさらに,「管理者として実行」や「ファイルの場所を開く」といったメニュー項目も選択できるようになっていた。

「すべてのアプリ」に並ぶ項目を右クリックすると,メニューが表示される。UWPアプリやWindowsストアアプリ(左)は,ピン留めのオン/オフやアンインストールがここから可能。デスクトップアプリでは,できることがさらに増える(右)
Windows 10 Windows 10

 ちなみに,デスクトップアプリとUWPアプリ,Windowsストアアプリは,インストールされた時点で自動的に「すべてのアプリ」へ登録される。もちろんユーザーフォルダ内に用意されたスタートメニューフォルダにアプリのショートカットを置けば,ユーザー自身で登録することも可能だ。


■右ペイン

 スタートメニュー右ペイン側,タイルが並ぶところは,Windows 8.xのスタート画面をコンパクト化したものという理解でいい。ここでは,標準で用意されたタイルを使ったり,新しく追加したり,タイルをまとめてグループ化したりといったことが行える。UWPアプリやWindowsストアアプリだけでなく,デスクトップアプリをタイルとして置ける点も従来どおりだ。

 Windows 10で1つ変わったのは,Windows 8.xよりもタイル配置の自由度が上がっていることである。
 Windows 8.xのスタート画面では,中サイズのタイル2つを横に並べたのが配置の基本単位になっていたのに対して,Windows 10のスタートメニューでは,中サイズ3つが基本単位となり,さらに,タイルを自由に配置できるようになった。タイルが自動的に整列されて,隙間なく詰められていたWindows 8.xと違って,タイルとタイルの間に隙間を設けたりしながら,自由に配置することが可能になったのだ。

Windows 10のスタートメニュー(左)とWindows 8.1のスタート画面(右)。Windows 8.1は正方形の中サイズタイルを2つ並べた状態が基本単位で,タイル配置の自由度は低かった。Windows 10では中サイズタイル3つが基本となり,タイルの配置も小サイズタイル単位で自由に配置できるようになった
Windows 10 Windows 10

 また,「タイルに表示できる内容」にも変更が入っている。Windows 8.xでは「ライブタイル」という機能によって,画像やテキスト情報を表示することができたが,その表示方法はOS側が制御していたため,どのアプリでも同じような表示方法――具体的には下から上にスライドする――しかできなかった。
 それがWindows 10のUWPアプリでは,アプリ側による表示方法の制御が可能となり,任意のアニメーションを付けられるようになっている。Windows 10にプリインストールされているUWPアプリでは,「ニュース」アプリがこれを利用しているようだ。

 なお,スタートメニューとスタート画面では表示される大きさが異なるが,タイルはグループ単位で自動的にレイアウトされるため,「せっかくスタートメニューできちんと並べたのに,スタート画面ではメチャクチャになっていた」という悲劇は,ある程度まで解決している。
 また,一度で表示しきれない数のタイルがある場合には,タイルの列を縦にスクロールできるようになったりもしている。タブレットPCを縦位置で使うときは,こちらのほうが便利かもしれない。


タスクバーの変更は小粒。タブレットモードではAndroidのステータスバー風に


 Windows 10のタスクバーは,Windows 8.xまでのものと,基本的には同じ機能を持つ。動作しているアプリのアイコンが表示されるだけでなく,アプリをピン留めすればランチャー的に使うことも可能だ。
 目に付く違いといえば,スタートボタンの横に「検索ボックス」が付いたことだろうか。検索ボックスからは,PC内のアプリやコンテンツ,インターネット上のページを検索できるので,Windows 8.xでチャーム上から利用できた検索機能と同じようなものと理解しておけばいいだろう。邪魔なら消すこともできる。

Windows 10のタスクバー。基本的な機能はWindows 8.xまでと同じだが,検索ボックスがここに装備された。動作しているアプリのアイコンは,下に青線が付いている。検索ボックスが邪魔なら,タスクバーを右クリックして表示されるメニューの「検索」から,「検索アイコン」に表示を替えたり,非表示にすることも可能だ
Windows 10

 タスクバーの右側には,従来どおりの通知領域があり,アクションセンターを開く通知アイコンやネットワーク,電源オプションのアイコンなどが並んでいる。どのアイコンを表示するかといったカスタマイズは「設定」アプリから可能で,機能面でこれまでと大きな違いはない。

通知領域アイコンの表示方法は,常に表示する「オン」と,常に非表示にする「オフ」しか選べなくなった
Windows 10
 ただ,通知領域で,通知の表示/非表示に関する選択肢が加わっていることは,従来から変わった要素としてが挙げることができるだろう。Windows 8.x/7では,通知領域アイコンの表示方法を「アイコンと通知を表示」「アイコンと通知を非表示」「通知のみを表示」の3種類から選べた。しかしWindows 10では「通知のみを表示」という設定ができなくなり,常に表示する「オン」か,それとも非表示にする「オフ」しか選べなくなっているのだ。
 ただ,実際に設定を切り替えて試してみたところ,通知があるときは,非表示にしたアイコンが一時的に表示されるようになっていた。つまり実態としては,「アイコンと通知を表示」か「通知のみを表示」の二者択一になっているわけである。

Windows 10のタッチキーボードボタンは,通知領域に置かれるようになった
Windows 10
 少し意識しておく必要があるのは2つで,1つは,Windows 8.xまでの「タッチキーボード」ボタンは,ツールバーの一種として扱われていたが,Windows 10では,通知領域アイコンとなったこと。そのため,「タスクバーを固定する」をオフにして,タッチキーボードボタンを任意の場所に配置することはできなくなっている。

 もう1つは,タブレットモードにおけるタスクバーの挙動がデスクトップモードとは異なること。動作しているアプリやピン留めしたアプリのアイコンは,タブレットモードだと表示されなくなり,表示させようと思った場合は設定を変更する必要がある。また,タブレットモードだと,検索ボックスは虫眼鏡型の検索アイコンに変わり,(前段でも触れたとおり)スタートボタンの横には[戻る]ボタンが表示された。[戻る]ボタンの機能は,UWPアプリやWindowsストアアプリで画面左上に表示される[戻る]ボタンと同じようだ。
 タブレットモード時のタスクバーは,デザインもデスクトップモードよりもだいぶシンプルで,AndroidやiOSのステータスバーに近いものを目指したような印象を受ける。

タブレットモードのタスクバー。スタートボタンの右に[戻る]ボタンが表示され,検索ボックスの代わりに虫眼鏡型の検索アイコンが表示されるように
Windows 10


タスクビューと仮想デスクトップ


 繰り返しになるが,Windows 10では,動作中のアプリを切り替える機能が,タスクビューと呼ばれる新しいインタフェースに変更された。[Alt]+[Tab]キーによるアプリ切り替えも,見た目はタスクビューと似たものになっている。

アプリを切り替えるタスクビューの画面。動作中のアプリがサムネイルとして表示されており,キーボードやマウス,タッチ操作で操作するアプリを選べる
Windows 10

 これだけならば,従来からあるタスク切り替え機能の見た目をちょっと変えただけに思えるかもしれないが,タスクビューにはもう1つ,ちょっと便利な機能が追加されている。それが,デスクトップモードでのみ利用が可能な「仮想デスクトップ」だ。

 仮想デスクトップ機能を提供するオンラインアプリは以前からあったので,使ったことのある人も少なくないと思うが,そうではない人のために紹介しておくと,複数のデスクトップを切り替えられる機能である。
 仮想デスクトップの作成や切り替えは,タスクビューから行う。上で示したタスクビューのスクリーンショットで,右下に「新しいデスクトップ」と書かれた十字マークがあるが,これをクリックすると,新しい仮想デスクトップが作成される。仮想デスクトップの切り替えは,タスクビュー下部に表示されるサムネイルをマウスクリックで選択するか,キーボードショートカットによる操作(表1)で行う。

表1 仮想デスクトップ操作のショートカットキー
キーの組み合わせ 操作内容
Windows+D 仮想デスクトップの作成
Windows+Ctrl+← 左側の仮想デスクトップに移動
Windows+Ctrl+→ 右側の仮想デスクトップに移動
Windows+Ctrl+F4 表示中の仮想デスクトップを閉じる。そこに表示されていたアプリは,ほかの仮想デスクトップに移動する

 現在表示中の仮想デスクトップから,別の仮想デスクトップにアプリを移動したいときは,タスクビュー内に表示されているアプリのサムネイルをドラッグして,タスクビューの下側に並んでいる仮想デスクトップにドロップすればいい。

仮想デスクトップが複数あるときには,タスクビューの下側にデスクトップのサムネイルが表示される。なお,タスクビューに表示されるアプリのサムネイルは,現在選択中の仮想デスクトップ上にあるアプリだけだ
Windows 10

 仮想デスクトップを一度作成すると,ユーザーが削除しない限り,再起動しても残ったままになる。ただ,アプリをどの仮想デスクトップに表示したかは再起動すると保存されない。


大幅に変わった新しい「設定」アプリ


 Windows 10がWindows 8.1/7と大きく異なる点の1つとして,「コントロールパネル」とは別の「設定」アプリが用意されたことが挙げられる。
 これは,Windows 8.xの「PC設定」を改良したもので,基本的なPCの設定は,ほぼすべて,9種類のカテゴリアイコンが並ぶ「設定」アプリで行えるようになった。Windows 8.xでは,Windows Updateのように「PC設定」とコントロールパネルで同じ設定が重複していることもあったが,Windows 10ではそういうことも減っているようだ。

新設された設定アプリ。設定項目は9種類のカテゴリに分かれている
Windows 10

 個々の設定項目も再構成された。たとえば,Windows 8.xの「PC設定」では簡易な機能しかなかった無線LANやストレージ関連の場合,Windows 10では,「Windows 8.xだとコントロールパネル側にしか用意されていなかった設定項目」も「設定」アプリ側に取り込まれており,一般的な設定項目は,おおむね「設定」アプリ側で完結できるようになっている。

 さて,そんな「設定」アプリだが,上で示したカテゴリアイコンをクリックすると,アプリは左ペインに設定対象となる項目が,右ペインにその細目が並ぶデザインに切り替わる。設定項目によっては,右ペインにあるリンクからさらに別のページへ切り替わり,より細かい内容を調整できるようになったりもするが,いずれにせよ,“コントロールパネル時代”よりも平易な日本語が使われており,全体的に分かりやすさへの配慮が感じられるといっていい。素晴らしく分かりやすい,とまでは言わないが。

「設定」アプリから「デバイス」→「マウスとタッチパッド」を選択した状態。全体的に,分かりやすくしようという配慮が見られる
Windows 10

 ところで,細かい話になるが,Windows 10における無線LANの設定は,通知領域の「ネットワーク」アイコンから直接切り替えることができるだけでなく,アクションセンターの「Wi-Fi」ボタンを右クリックしたり,設定アプリの「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」を選択したりすることでも行えるようになっている。

Windows 7における無線LANアクセスポイントの選択ダイアログ
Windows 10
 Windows 7までは,接続可能な無線LANアクセスポイントを探そうとしたとき,対象の一覧が小さなダイアログ内に表示されていたこともあって,対象が多いときは選ぶのがなかなか面倒だった。Windows 10ではそれが,「設定」アプリ内で,大きめのウインドウやタスクバーから表示できる選択リストに表示されるようになったわけだ。接続先の無線LANアクセスポイントを選びやすくなっているのは,(多くの場合,ゲーム用途とは直接関係ないが)実用的な改良だと感じている。

Windows 10の無線LAN設定画面。アクセスポイントの一覧が,設定アプリ内や大きめの選択リストに表示され,選びやすくなった
Windows 10

 一方で,コントロールパネル自体は健在だ。すべての設定項目を「設定」アプリ側に集約する必要はそもそもないうえに,一部のデスクトップアプリやドライバが設定ツールの入口としてコントロールパネルを利用している以上,互換性維持のためには残す必要があるということなのだろう。
 ただ,やや余談気味に続けておくと,Windows 10 Mobileのプレビュー版では,「設定」アプリ側にハードウェアメーカーが独自の項目を追加できていたので,これまでコントロールパネルを活用していたメーカーが,今後,「設定」アプリを活用しだす可能性はあると思われる。

こちらはWindows 10のコントロールパネル。「NVIDIAコントロールパネル」や「インテル HD グラフィックス」など,ドライバソフトが使う設定ツールは,今までと同じくコントロールパネル側に置かれている。また,「記憶域」や「ファイル履歴」のように,一般的なPCユーザーだと使わないような高度な機能群は,これまでどおり,コントロールパネルからアクセスすることになる
Windows 10

 というわけで表2は,Windows 7とWindows 8.1,Windows 10で,設定項目がどこにあるかをまとめたものだ。シンプルに「○」とあるものはコントロールパネルに,「○」の後ろに括弧書きがあるものは,コントロールパネル以外の場所に,「−」は用意されていないことをそれぞれ示している。
 そのまま表示すると縦に長くなりすぎるため,ひとまず変化のあった項目のみを記事中では掲載しているが,表画像をクリックすると全項目のチェック結果を表示するようにしてあるので,参考にしてほしい。多くの項目はWindows 8.1以降で変わることなく受け継がれているが,Windows 10で一部に変化が生じていることも分かるだろう。

※画像をクリックすると完全版を表示します
Windows 10


解像度に合わせてUWPアプリの見た目を変化させる

Adaptive UX


 最後に,Windows 10 Desktop系とWindows 10 Mobile系との間でアプリのUIを変化させる機能について説明しておきたい。
 連載第1回で説明したとおり,複数のプラットフォームで動作するWindows 10には,共通のアプリ実行環境として「Universal Windows Platform」が用意されている。これを使って動くアプリがUWPアプリだ。

 そこで,Windows 10 DesktopとWindows 10 Mobileでは,「Adaptive User eXperience」(以下,Adaptive UX)と呼ばれる,アプリ構築の仕組みが搭載されている。Adaptive UXは,解像度に依存しないUWPアプリを開発するために,画面上で利用する部品(=コントロール)などから構成されているもので,これを使えば,画面の解像度やアスペクト比が大きく異なるPCとスマートフォンのどちらでも動作するUWPアプリを作れるというのがポイントである。

 Adaptive UXで重要なのは,画面(=ウインドウ)上に配置される部品の自動レイアウト機能にある。Adaptive UXを使って作られたUWPアプリは,画面レイアウトを解像度に合わせて自動で変更したり,表示モードを自動で切り替えたりできるのだ(図2)。このAdaptive UXのおかげで,アプリ開発者はさまざまな解像度の機器に対して個別に対応することなく,開発者の意図したとおり正しく表示できるアプリを開発できると,Microsoftは主張している。

図2 Adaptive UXを使って作られたUWPアプリは,Windows 10 Desktopでのウインドウ表示や全画面表示,Windows 10 Mobileのどれでも,開発者の意図どおりに正しく表示できるとされる
Windows 10

 Adaptive UXを使ったアプリには,いくつかのパターンがあるが,代表的なものとしては,Windows 10に標準搭載されているUWPアプリの「メール」や「天気」「ニュース」などが挙げられるだろう。スタート画面や設定アプリもAdaptive UXの典型的な要素を利用したものだ。

 典型的なUWPアプリである「カレンダー」を例に説明しよう。図3は,カレンダーの構成要素を示したもので,左側と中央の画像はWindows 10 Desktopにおけるウインドウ表示,右側はWindows 10 Mobileでの全画面表示の状態である。

 カレンダーは,「ナビゲーション」「コンテンツ」「コマンド」という3つの「エレメント」を縦に並べて,左側にナビゲーションウインドウを配置する構成となっている。
 ナビケーションエレメントは,アプリ内の画面切り替えなどを行う部分。カレンダーの場合,タイトルバー下にある表示切り替え部分などが,これにあたる。コンテンツエレメントはカレンダー本体を表示している部分で,コマンドエレメントは,アプリに対して何らかの指示を出す部品を並べたものとなる。アプリの表示解像度に応じて,各エレメントのレイアウトは自動で変更されるようになっており,コマンドエレメントのように,不要な場合は表示しないという設定も可能だ。

図3 カレンダーアプリで見るAdaptive UXの振るまい。Windows 10 DesktopとWindows 10 Mobileでは,各エレメントの基本的な配置はそのままで表示内容が変化する。開発者が細かく作り込まなくても,Adaptive UXを使えばこうした動作を比較的簡単に実現できるのだ
Windows 10

 なお,ナビゲーションウインドウとは,アプリに表示する情報を選択する領域で,カレンダーアプリの場合,別のカレンダーやアカウントに切り替えたり,設定画面を表示したりするのに使える。表示方法にもいくつかのパターンがあり,アプリの表示幅が一定幅以上あれば常に表示されるようにしたり,ハンバーガーボタンで任意にオン/オフできるようにしたり,コンテンツエレメントを左側にずらしたり,コンテンツエレメント上に重ねて表示させたりといったことも可能だ。
 今のところはゲームと何の関係もない要素に思えるが,ゲームをプレイしているメインのPCとは別に,Windows 10 Deskop系やWindows 10 Mobile系のマシンがもう1台あれば,Adaptive UXにより,それを容易にセカンドスクリーンとして利用できる可能性があるだけに,その存在は頭に入れておいたほうがいいだろう。


 ……と,今回も長くなったが,Windows 10におけるUIの変更点は以上のとおりとなる。スタートメニューやタスクビュー,アクションセンターなどは,Windows 8.xで使い勝手の良くなかった部分が改良されており,おおむね使いやすいものに仕上がっているのではないかと思う。Windows 8.xを使いにくいと感じ,Windows 7からの移行を取りやめたような人でも,あまり戸惑わずに使えるのではなかろうか。
 ただ,「設定」アプリは,コントロールパネルと大分見た目が異なるので,最初はどこに目当ての設定があるのかと戸惑うかもしれない。

 というわけで,次回はついに,ゲーマーにとって重要な「Xbox」アプリなど,Windows 10の標準アプリがテーマとなる。お楽しみに。

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(1) Windows 10のエディションとアップグレード手段,アプリの互換性を整理してみる

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(3) ゲーマー特化の新機能「Xboxアプリ」では何ができるのか? 標準アプリ群をチェックする

ゲーマーのためのWindows 10集中講座(4)これで分かるWindows 10のインストール方法

MicrosoftのWindows 10製品情報ページ

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