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[CES 2015]心拍数&発汗センサー搭載のMionix製ゲーマー向けマウス「NAOS QG」は,13日までKickstarterで出資を募集中
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印刷2015/01/10 14:29

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[CES 2015]心拍数&発汗センサー搭載のMionix製ゲーマー向けマウス「NAOS QG」は,13日までKickstarterで出資を募集中

 スウェーデンのゲーマー向け周辺機器メーカーであるMionixは,2015 Internation CESの期間中,会場外のホテルにプライベートブースを設け,そこで新製品を披露していた。そのなかでも目玉といえるのが,開発途上の新型マウス「NAOS QG」だ。
 なんとこのマウス,手のひらが触れる部分にセンサーを備えており,ユーザーの心拍数や発汗状態をリアルタイムで検出できるというのだが,果たしてそれでMionixは何をしようとしているのだろうか。

心拍数は手のひらの発汗を測るセンサーの付いたNAOS QGの試作機。といっても,ボディは同社の既存製品である「NAOS 7000」のそれを流用しているため,これだけ見ると新製品っぽくはない
Mionix


パームレスト部分に2種類のセンサーを搭載

ただし設置場所はまだ検討中


NAOS QGの試作機に用意されたセンサー部(上)。手作り感満載の突起が4つ並んでいるが,一番右が心拍数センサーのカメラ,その左隣がLEDで,さらにその左に2つ並ぶ白い突起が発汗センサーだ。発汗センサーに指を載せると「握られた」と認識され,LEDが点灯する。下の写真を見ても分かるとおり,LEDの輝度はとても高い
Mionix
Mionix
 CES 2015版NAOS QGにおいて,心拍数センサーと発汗センサーは,パームレストの右側,「かぶせ持ち」したときに右手薬指の付け根より少し手前くらいの部分が触れるところに,4つの突起として用意されていた。
 右の写真はそのクローズアップで,白く見える2つの突起が発汗センサー,半透明な残る2つの突起が心拍数センサーだ。

 心拍数センサーは,強い光を手のひらに照射し,血管の動きを見るタイプの光学式で,非常に明るい高輝度緑色LEDと小型カメラで構成される。一方の発汗センサーは,2基ある金属製の接点間に生じる電位差を見るものだ。どちらも,センサー自体は汎用的なものを使っているとのことだった。

 ただし,説明を担当してくれたMionixのマーケティング担当副社長であるChristoffer Suess氏は,「これは試作品であり,最終版ではない。まだ修正は加わるだろう」と述べる。詳しく聞いてみると,心拍数と発汗の両センサーをどこに装備するのが最適なのか,まだ調整が続いているという。

 センサーが手のひらに接触したり,LEDの光で血管を照らし出したりすることで,必要なデータを得るという仕組みである以上,握り方次第では,手がまったく触れないという事態も迎えかねない。とくに「つまみ持ち」への対応は難しそうな印象だが,実際,Mionixのプライベートブースには,CES 2015版の試作機よりも古いバージョンの試作機がいくつかあり,そのうち2つでは,センサーの配置がまったく異なっていた。とにかく握り方のサンプルを多く取らないと,ベターな配置は決まらないと思われるだけに,なかなか難しそうではある。

初期段階の試作機という2台。センサー部を赤い楕円で囲んでみたが,CES 2015版の試作機とは全然異なるのが分かるだろう
Mionix

 ともあれ,センサーで取得された心拍数と発汗状況のデータは,USBケーブル経由でPCに送られ,アプリケーション側から確認できるようになる。
 下に掲載した写真は,マウスのクリック回数,移動量と合わせて,心拍数や発汗具合を表示するデモアプリケーションのものだ。上から3つめの「HEART BEAT」が心拍数,「SKIN RESPONSE」が発汗状況を示している。

NAOS QGが取得するセンサーデータを表示するデモアプリケーションの画面。縦に並んだデータのうち,下側の2つが心拍数と発汗具合のスコアとなる
Mionix

Borderlands 2によるデモの様子
Mionix
 では,これをゲームにどうやって応用するかだが,プライベートブースでは「Borderlands 2」を使ったデモがあったので,紹介したい。

 下に示した2枚の写真を見てもらえればと思うが,デモにおけるゲーム画面には,数字の描かれた緑色の円が3つ,オーバーレイ表示されている。これらが,心拍数や発汗状況のスコアだ。円はただ数字を示すだけでなく,平常時は緑色なのが,急激に上昇すると赤色になるといった具合で,視覚的なインジケータにもなっていた。これらオーバーレイ表示は,画面内の好きな場所へドラッグ&ドロップで配置できるという。

Borderlands 2の画面上に心拍数などをオーバーレイ表示している様子。スコアを表示する円は,マウスで位置を変えられる
Mionix Mionix

 オーバーレイ表示はあくまでもNAOS QGのドライバソフトウェアが行うため,ゲームアプリケーション側で対応する必要はないとのこと。イメージとしては,「Fraps」のフレームレート表示に近い。
 ただ,Mionixでは,心拍数や発汗具合をマウスから取得するAPIをソフトウェア開発者に公開すると表明しているので,ゲームデベロッパがやろうと思えば,ゲーム側の機能として,これらのスコアを使うことも可能になるだろう。FPSやMOBAの対Bot戦で難度調整を行ったり,ホラーゲームでより効果的な脅かしをしたりするのに使えるかもしれない。

 なお,先ほど示したデモ画面で,数字入りの円が3つあり,「心拍数と発汗状況と,もう1つは?」と思った人もいるだろうが,NAOS QGでは,同じ製品を使っている他のユーザーの心拍数や発汗具合をネットワーク経由で取得して自分の画面上に表示する機能も持っている。デモの写真でいうと,画面上にオーバーレイ表示されている3つのスコアのうち,2つはユーザーの心拍数と発汗状況だが,もう1つは,同一のネットワーク内で同じくBorderlands 2をプレイしている,別のプレイヤーの心拍数だ。

写真で上に表示されている「70」というスコアが,チームメイトの心拍数とのこと。写真ではユーザーの心拍数が赤い円の中に「107」と表示されているが,これはチームメイト側の画面にも表示されているわけだ
Mionix
 たとえば,チーム同士で対戦するゲームで仲間の心拍数を画面上に表示しておく場合をイメージしてみよう。チームメイトの姿が直接画面上(あるいは肉眼)で見えなくても,どこかで攻撃を受ければ,その動揺が心拍数の変化として現れるだろうから,心拍数表示が変化する。そこで,「仲間のピンチにすばやく反応し,駆けつけて救援する」といったことが可能になるわけだ。あるいは,緊張しすぎているチームメイトがいれば,落ち着くようにアドバイスするといったことにも使えるだろう。
 筆者はSuess氏に,「MMORPGで仲間が寝落ちしそうなときに,これがあれば『おい! 寝るんじゃない!』と警告できるね」といったところ,大笑いされたりしたが。

 チーム戦を有利に導くアイテムとしては,確かに役立つかもしれない。もっとも,活用するためには,チームのメンバー全員が同じNAOS QGを使っていなくてはならないので,ハードルはやや高い。また,一種のハードウェアチート扱いされて,ゲーム大会や競技会では使用を禁止されたりするのではないか,という懸念もないではない。

NAOS QGの底面側。
Mionix
 ところで,なぜマウスに心拍数や発汗といったセンサーを組み込もうと考えたのだろうか。Suess氏に尋ねたところ,氏はにこやかな笑みをたたえながら,その理由を説明してくれた。いわく,「マウスの進化は止まっています。搭載センサーやボタン数が変わったりはしているものの,基本的な要素はほとんど変わっていないでしょう。しかし,たとえばスマートフォンは,マウスと変わらない程度のサイズなのに,多くのセンサーを備えてさまざまな機能を持っていますよね。我々は同じように,マウスも進化すべきであると考えたのです」とのことだ。

 マウスの進化として,心拍数や発汗を計測するのが正しいアプローチかどうかはともかく,マウスにもさまざまなセンサー技術を取り入れることで,新しい価値を生み出したいというMionixの考え方自体は,同意できるのではないだろうか。

 このNAOS QGだが,現在クラウドファウンディングサイトのKickstarterで,10万ドルを目標とした出資を募っている最中である。締め切りは2015年1月13日とのことで,本稿執筆時点では約8万9600ドルを集めている。ただし,残り時間は3日程度しかないので,成功するかどうかは微妙なところだろう。
 とはいえ,Kickstarterで目標額に達しなかったら製品化もお流れ,というわけではないらしい。Suess氏は,2015年8月発売予定で,価格は約129ドルと,具体的な数字を上げていたからだ。

 Kickstarterのプロジェクトがどうなるかは分からないが,興味を持った人はチェックしてみると面白いのではないだろうか。

KickstarterのNAOS QG取り扱いページ(英語)



PMW3310シリーズ搭載の右手用マウス新モデル「CASTOR」


Mionix製ゲーマー向けマウスの新シリーズとなるCASTOR。ボタン数は6個とのこと
Mionix
 Mionixはもう1つ,ゲーマー向けマウスの新製品「CASTOR」(カスター)も展示していたので,簡単に紹介しておこう。
 Mionixのゲーマー向けマウスには,左右対称形状のAVIORシリーズと,右手専用形状のNAOSシリーズがラインナップされているが,CASTORはこれらと異なる形状を採用する,右手用マウスの新シリーズとなる。

左から,AVIOR,CASTOR,NAOS。CASTORの形状は,AVIORの右サイドボタンを省略して,ボディを少し右に曲げたような感じに見えた
Mionix
 その特徴は,つかみ持ちとかぶせ持ちのどちらにも適するというボディデザインにあるとのこと。本体左側面の形状はつかみ持ちに適したAVIORに,ゆるくカーブしつつ下に広がった右側面はかぶせ持ち前提のNAOSに似たデザインをしており,どちらの持ち方をする人でも違和感なく使えると,説明員は述べていた。
 搭載センサーはPixArt Imaging(旧Avago Technologies)製の光学式センサーであるPMW3310シリーズを採用するとのことだ。

本体左側面には左サイドボタンが2つある(左)。内側にやや窪んだ形状やサイドボタンの配置はAVIOR譲りといったところか。右側面側は,外側に向かってやや広がった形状をしており(右),かぶせ持ち時に使いやすいという
Mionix Mionix

 米国市場では2015年3月発売予定で,メーカー想定売価は69ドル程度とのこと。日本での発売も期待したい。

Mionix 公式Webサイト(英語)

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