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サッカーゲームは,試合でリアルタイムに選手を操作するアクション系と,試合までの課程を楽しむシミュレーション系という2種類にざっくりと分けられる。
今回紹介するファンタジックイレブンは,どちらかといえば,後者に分類されるタイプで,選手を獲得して育たり,戦術やフォーメーションを考えたりと,基本的には監督目線でゲームが進行していく。しかし,試合では各選手の行うアクションを選択でき,プレイヤーが干渉できる余地を併せ持つ,アクション系とシミュレーション系のいいとこ取りをしたような作りとなっているのだ。
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本作では,4つのゲームモードが用意されている。世界を回ってさまざまなチームと対戦する「クエスト」,全国のプレイヤーと対戦し,所属リーグの頂点を目指す「オフィシャルリーグ」,決まった時間に自動的で試合が進行する「ワールドオートリーグ」,参加条件が定められた不定期開催の「リミテッドリーグ」が楽しめる。
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今回遊べたのは,クエストとオフィシャルリーグの2つ。クエストでは,「行動力」を消費してCPUと試合を行うというもの。1つのエリアは全5ステージで構成されており,1,3,5ステージ目が試合,2,4ステージ目はミニゲーム(FK/PK)となっている。試合は勝利しなければ次のステージに進めないが,ミニゲームは失敗しても次に進むことが可能だ。
![]() FKは,画面の下部に設置されたバーチャルパッドを使う。左下では方向を,右下では威力とカーブ具合を調整できる。ちなみに,ミニゲームなのにやたらと難度が高い |
![]() PKも,画面上のバーチャルパッドを使う。こちらは右下で威力と方向の調整が可能だ |
本作の試合は,攻守にわたって10回ほどのチャンスシーンがフォーカスされ,プレイヤーは,各シーンで用意されたアクションの1つを選ぶことになる。また,攻撃側と守備側でターンが分かれており,攻撃側であれば,ドリブル,パス,シュート,守備側であれば,スライディング,タックル,ブロック,パスカットといったアクションを選択できる。このように,本作ではプレイヤーが状況に合わせた判断をリアルタイムに下し,その選択によって試合にアクセントが生まれるという仕組みだ。
このゲームシステムにより,今までのサッカーシミュレーションゲームではあまり見かけない,プレイヤー自身が“試合をしている”という感覚が楽しめる。
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試合中にプレイヤーが選択できる各アクションには,「EASY」「MEDIUM」「HARD」という成功率と,試合後の報酬に影響するSP(サクセスポイント)が表記されている。
成功率の高いアクションほど得られるSPが少ないので,報酬を得るためにリスクを取るか,試合に勝つために安全策を選ぶか,といった点に悩まされる……かと思っていたが,各アクションのSPに大きな差はなく,成功率の高いモノを選んでおけば無難に進められる作りになっていた。万人向けの配慮なのだろうが,この点に関しては,もっと大きな差を作ることで駆け引きが生まれ,より試合にのめり込めるように感じた。
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5つのDivisionに分けられたオフィシャルリーグは,試合をするのに必要なポイント「試合P」を使って同じリーグに所属するほかのプレイヤーと対戦し,勝ち星をあげることで溜まる「リーグP」を稼いで,よりレベルの高いリーグを目指すというもの。ただし,リアルタイムにプレイヤー同士が対戦するわけではなく,相手チームの操作はCPUが行う。
リーグでは,チームが開催期間中に溜めたリーグPにより,昇格したり,降格したり,残留したりするほか,ランキングの上位入賞や,個人タイトル(MVP,得点王,アシスト王など)を得ることで,報酬が付与される。
リーグPは,試合に負けると得られず,引き分けると1P,勝利すると3P+得失点差分のポイントが得られる。
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このオフィシャルリーグは,対戦相手がランダムで選ばれ,負けてもリーグPは減らず,試合数に制限がないため,試合Pがあればいくらでも試合ができる仕様になっている。つまり,(極端な話だが)リーグ内に勝てるプレイヤーが1人でもいれば,課金などによって試合Pを回復させることで,リーグの上位が狙えてしまうのだ。この要素により,負けることへの危機感はなくなり,試合中のドキドキ感も薄れてしまったのは残念だった。
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さて,本作はサッカーシミュレーションゲームということで,スマートフォンゲームらしい育成要素も取り入れられている。本作では,ガチャや試合をとおして,カード化された選手カードを入手できる。試合に出場させたり,カード同士を合成させたり,アイテムを与えたりすることで,経験値を得てレベルアップしていく。
また,同名のカード同士を掛け合わせる「進化合成」を行うことで,レベルの上限が開放され,ステータスを飛躍的に上昇させられる。試合で得られる経験値は,ノーマルカード1枚を合成するのとほぼ同等ながら,RPGのようでちょっと嬉しいポイントだ。
ガチャにもさまざまな種類があり,ワールドカップが近いこともあってか,サッカー日本代表のメンバーしか出ないスペシャルガチャなども用意されるという。
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一般的なサッカーシミュレーションゲームは,監督として指示を出す,もしくは見ているだけという場合が多く,「実力では勝っているはずなのに,なぜか負けてしまった」という経験をしたことがある人はきっといるはずだ。
しかし本作では,「あのシーンの判断がまずかった」など,はっきりとした理由が分かるので,負けた場合も納得ができ,その後の改善点も見いだせる。また,相手チームに勝利したときも,自らの手で勝った感覚が味わえるので,その嬉しさはひとしおだろう。
プレイヤーの手によって,試合の展開がリアルタイムに変化する本作。まだまだ気になる部分は多いが,ゲームシステムには光るモノがある。アクション性の強いものは苦手だけど,傍観しているだけじゃ物足りないという人には,ぜひともプレイしてほしい作品だ。

















































