紹介記事
スマホでカードゲームといえば,これ。強くなるために,「蒼穹のスカイガレオン」のカードバトルの基礎を学ぼう
「蒼穹のスカイガレオン」ってどんなゲーム?
スマートフォン向けに「カードゲーム」として配信されている作品は多いが,大抵の場合,戦略を練る必要があまりなく,強いカードがあれば勝ててしまうものばかりだ。これは,カードゲームが本当に好きな人からすれば“カードゲームっぽいもの”ですらなく,もっと歯ごたえのある作品を求めている人は少なからずいるのではないだろうか。
そんな人達をきっと満足させてくれるのが,今回紹介する「蒼穹のスカイガレオン」(iPhone / Android)だ。プレイヤーは,4つの国家が覇権を争う世界で,空を翔ける戦艦「スカイガレオン」のクルーとなって,所属する国家のために他国家のプレイヤーとカードバトルを重ねていく。
本作は,アクションRPGや大規模戦争,RPGライクな探索など,ありとあらゆる要素の詰まった贅沢な作品なのだが,ゲームの軸となっているのは,カードバトルの奥深さだろう。
本稿では,「対人戦で全然勝てないんだけど」と嘆いてる既存プレイヤーの手助けになるよう,カードバトル要素に絞ってコツを紹介する。なお,すでにプレイしているけどカードバトルに勝てない! という人に向けた記事なので,ゲームの内容については一切触れずに進める。どうかそのあたりはご容赦いただきたい。
「蒼穹のスカイガレオン」ダウンロードページ(App Store)
「蒼穹のスカイガレオン」ダウンロードページ(Google Play)
「蒼穹のスカイガレオン」公式サイト
さて,本作のカードバトルは,3×3のマスにカードを配置して,スキルや特技,必殺技などをうまく発動させて戦うという,シンプルなバトルシステムが採用されている。しかし,強力なレアカードさえあれば勝てるような生やさしいものではなく,さまざまな要素を考慮して戦略を練らなければ,一見弱そうなレアリティの低いカードに足下をすくわれることもあるのだ。これは言い換えれば,今から新たに始めても,すでにカード資産の揃った先輩プレイヤーにも勝てる可能性があるということでもある。
そして,カードゲーマーとしてなにより嬉しいのは,ノーマルガチャで山ほど出てくるコモン(C)やアンコモン(UC),そしてたまに入手できるレア(R),それを進化させて入手することもある,レアプラス(R+),スーパーレア(SR)などのカードで,(トップレベルの戦いとなるとまた違ってくるかもしれないが)ゲームを十分に楽しめるということだ。
それなりに戦うための,デッキ構築の基礎知識
まず基礎知識から説明しよう。本作のカードデッキは,最大9枚までのカードを組み合わせ,それらの合計コストが「コスト枠」(現時点では最大27)に収まるようにする。デッキ編成は,カードを3×3の9マスの盤面上に,カード一覧からドラッグ操作で配置していき,「保存」ボタンをタップすれば完成だ。デッキは複数保存できるので,ゲームが進んできたら,状況によって使い分けられるように,いくつかのデッキを作っておくといいだろう。
デッキにカードを配置するときにまず注意すべき点は,前のマスにほかのカードが置かれていない中列/後列のマスにはカードを配置できないという点。また,バトル中は前のマスにいたカードが戦闘不能になると,強制的にそのマスへと繰り越し移動させられてしまう。戦闘不能になったカードは後列に送られ,後で復活させたとしても,初期位置とは異なるポイントで復活する可能性がある。
そのため,敵の攻撃を受けやすい前列には頑丈なカードを置き,打たれ弱いカードは中列や後列に置くのが定石となる。ちなみに,前列に配置できず,中列や後列にしか置けないカードもあるのだが,そのほとんどがバトル中に前列へ移動することですさまじい能力を発揮する。これを利用し,あえて最前列が戦闘不能になりやすい状況を作る戦術もありだろう。
では,どのカードをどこに配置すべきか。編成画面でカードをタップするとそのステータスが確認できるので,まずは手持ちのカードの情報を見てみよう。
ステータスの中でも,カードの耐久力を表す「HP」,攻撃力を表す「AT」,ターン中の行動順を決定する「AG」が肝心だ。本作のカードバトルはターン制で,1ターンの間に敵味方すべてのカードがAGの高い方から順に1回ずつ戦闘行動を行う。こうしてターンを重ね,相手の全カードのHPを0にして全滅させれば勝利となる。
さらにカードの行動(スキル)には,その効果が及ぶマスの範囲が決まっており,「絶対」と「相対」の2タイプが存在する。「絶対」はそのカードが盤面のどこに配置されていても,表示された範囲に効果を及ぼし,「相対」は行動を起こすカードの位置を中心として効果が発生する。そのため後者では,カードを配置する位置によって効果範囲が異なってくる。
これらのルールに従い,各カードの前中後列で使用するスキルと,それの及ぶ範囲を考えるのが,デッキ作成においてもっとも重要となる。どのカードに何をさせるのか,そのためにはどこにどのカードを配置すればいいのか……とコストを考慮しつつ,いろいろと吟味してみよう。なお,作ったデッキはテストバトルで何度でも対戦させられるので(いじる前の自分のデッキと戦えるのがミソだ),さまざまな組み合わせのデッキを作って,実戦ではどのような働きをしてくれるのか見てみるといいだろう。
勝てなくなってきたらまず見直すべきポイント
カードバトルを重ね,ガレオンレベルが20になる頃には,デッキのコスト枠が現状では最大の27になり,デッキの作成にも慣れてきているはず。そしてこのあたりから,強いカードを並べるだけでは勝てなくなってくると思うので,以下のポイントをもう一度確認してみてほしい。
- 支援カードは入っているか?
ひたすらATが高いカードを4〜5枚並べて攻撃を繰り返すデッキは,一見,強そうではあるが,ATがいくら高いと言っても100に満たないことがほとんどのはずだ。
そんなときは,範囲内の味方のATを上げるスキルを持つ支援系カードの投入を検討してみよう。支援効果により2〜3ターン目にATが100を超えることも珍しくないため,ほとんどの場合,攻撃役のカードを,支援役のカードに差し替えて手数を減らしたとしても,総合的な火力は大きく上がるはずだ。
また,敵より早く行動して戦闘不能にするべく,AGを上げるのも勝つためには有効な手段のひとつといえる。ATとAGの両方を上げる布陣は相手を選ばず,汎用性が高いので,序盤〜中盤であれば,このタイプのデッキでそれなりに戦っていけるはずだ。
- 範囲攻撃役は入っているか?
本作では,各カードのATを上げやすい半面,HPはさほど高くない傾向があるため,やられる前にやるのが基本戦術だ。
そこで有効になるのが,1度で広い範囲に攻撃できるカード。これらは「AT×0.3」など,ダメージ量は少なめに設定されているが,先述したアポロンなどでATを上げ続ければ十分な威力を発揮する。
敵の中/後列にはHPが低いカードが置かれていることがほとんどなので,敵の前列を崩壊させなくとも,中/後列を直接叩いてキーカード(AT/AG Upなど)を殲滅し,敵のデッキの戦闘力そのものを早期に無力化できるのがポイントだ。
- 属性関係を把握しよう
たとえば,青属性が苦手な赤属性のカードだけでデッキを組んだ場合,青属性カードのみで組んだデッキと対戦すると,とてつもなく不利になってしまう。後述する「特技」などへのこだわりがなければ,この例の場合は,青属性に強い黒属性の前列アタッカーを配置しておくなど,苦手属性への耐性をつけておこう。
- 「必殺技」と「特技」にも注目
各デッキには,設定した数のターンを迎えると発動する「必殺技」をセットできる。すべてのカードのHPを回復したり,ATを上げたりと,その効果は各カードのスキル以上に強力だ。なかなか勝てない時には,そのデッキと必殺技の種類がかみ合っていない場合があるので,テストバトルなどを活用していろいろな組み合わせを試してみよう。
先述した各カードに備わった「特技」は,既定のターン数が経過し,特技ゲージのカウント数が0になると発動するというもの。ただし,デッキ内に異なる属性のカードが1種類入るごとに,全カードの特技ゲージのカウント数が1増えてしまう。
強力な特技をデッキのメインに据えたりする場合,同じ属性のカードでデッキを組むのか,あるいはデッキに入れてもカウント数が増えない無色属性のカードを組み込むのかといった工夫が必要となる。
- カードのレベルはしっかり上げること
カードは,レベルアップさせることで,HP,ATなどの各ステータスが上がるのだが,カードバトルをするだけでは成長しない。ほかのカードを素材にする「経験値合成」や,アイテムを生成する「クラフト」(後述)を行うことでカードの経験値を溜め,それが一定値に達するとレベルアップするのだ。
またカードは,特定のレベルになることでスキルの威力や範囲がパワーアップし,格段に使いやすくなる。レベル30くらいまでは比較的少ない経験値で成長するので,そこをひとつの目安にするといいだろう。
経験値合成において,“エサ”として使うカードは,CよりUC,UCよりRの方が入手経験値が高いのは容易に想像できると思うが,もうひとつのポイントは,ベースとなるカードのレアリティが高いほど入手経験値は少なくなるということだ。
そのため,経験値合成だけでRやSRのレベルを上げていくとなると,かなり大変な作業になってしまう。そこで,レアリティに関わらず同じ経験値が入手できるクラフトの出番だ。
クラフトは,指定の枠にカードをセットすることで,回復アイテムなどを生産できるというシステム。セットしたカードには,経過した時間に応じて経験値を与えられるだけでなく,「カードをセットすると戦闘に使えない」といったデメリットもないため,ガンガン活用していくことをオススメする。
クラフトには必ずレアリティの高いカードを設定する,ということを心がけるだけでも,結果的に各カードのレベルアップ速度はかなり早くなるはずなので,この点はぜひ覚えておきたい。
最後に物を言うのは「メタゲーム」と「継続」
さてこれまで解説した要素を守るだけでも,同レベル帯の相手であれば,かなりの勝率になっているはず。しかし,国家大戦やトーナメントイベントなど,格上の相手とも容赦なくマッチングする場でのカードバトルでは,勝率がガクッと下がると思う。この格上プレイヤーとの差を縮めるのに有効なのが「メタゲーム」だ。
メタゲームとは,流行しているデッキを理解し,対戦でそれらに当たったときに有利になるようにデッキを考えたり,さらにその先を読んで,流行に強いデッキの対策を考えたりする,いわばカードゲームではおなじみの思考戦のことを指す。そして,本作ではこのメタゲームが非常に重要なのだ。
高レアリティのカードはほとんどの場合,スキルや特技以外に特殊な「能力」を持っているのだが,その中でも1ターン目は一切ダメージを受けなくなる「無痍」,それに加えてすべてのステータス変化効果をも無効化する「護神」は,現在,多くの上位プレイヤーに愛用されている。前列にこの能力を持つカードを置けば,隊列が非常に安定するため,その人気は非常に高い。
では,これらの能力を持つカードを使うだけで国家大戦でも勝てるのか。答えはもちろんノーだ。この能力が流行していることを知っているプレイヤーは,多少ATなどが犠牲になろうとも,前列にいるそれらのカード以外もしっかり攻撃できるアタッカーや,これらの能力を無効化するカードをデッキに投入している。
また,先述したようにアポロンがだれでも入手できることから,ATを上げて攻撃を繰り返すデッキへの対策を考えるのが今の上級者の嗜み。こうしてメタゲームをしっかりこなしたデッキに対しては,それに対抗できるデッキを組まないとなかなか勝てないかもしれない。
また,アポロンが赤属性であり,それと一緒に使いやすいカードが多いことから,最近は赤属性カードをデッキのメインとするプレイヤーが増えている。そのため,属性面でいえば赤属性に強い青属性や,さらにその青属性に強い黒属性を愛用するプレイヤーも増加傾向にある。黒属性には敵のカード1枚を毎ターン戦闘不能にできるカード「ヘル」がいるため,こちらを主軸にした持久戦に持ち込むデッキも人気だ。
また,常にトレンドは変動しており,この前まで有効だったデッキがいつの間にか何の役にも立たなくなっているなど,更新が頻繁に行われる本作では日常茶飯事だ。
メタゲームが重要といわれても,カード資産が乏しい初心者プレイヤーには遠い話に聞こえるかもしれない。しかし,冒頭で述べたように,本作では最高クラスのレアリティであるSRカードなどを,ガチャに頼らずいくつかの手段により確定で手に入れられるので,実はそんなに遠い話でもないのだ。諦めずにプレイし続ければ,思ったより早い段階で満足いくカードが揃うかもしれない。
後から始めたプレイヤーが先輩プレイヤーに勝てるわけがない,というカードゲームにありがちな固定概念を打ち壊せる本作では,ジャイアントキリングが決して夢ではない。
この常にフェアな状態の対戦環境では,各プレイヤーの柔軟な発想や閃き,諦めない姿勢が最大の武器になる。「先に始めた人が強い」「強いカードがあれば勝てる」,そんなカードゲームにうんざりしている人は,スカイガレオンの世界でその名を轟かせてみてはどうだろうか。
「蒼穹のスカイガレオン」ダウンロードページ(App Store)
「蒼穹のスカイガレオン」ダウンロードページ(Google Play)
「蒼穹のスカイガレオン」公式サイト
- 関連タイトル:
蒼穹のスカイガレオン
- 関連タイトル:
蒼穹のスカイガレオン
- この記事のURL:
キーワード
(C) 2013 G-mode
(C)G-mode