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無料で始められるTCG「Z/X(ゼクス) Zillions of enemy X」。日本一ソフトウェアとガマニアとの展開も明かされた発表会レポート
発表会の最初にブロッコリー 取締役制作本部長の内野秀紀氏が登壇し,挨拶を行った。内野氏は,さまざまなところから意見をもらい,それらをブラッシュアップしてきたと,ゼクスがスタートするまでの経緯を説明。また,ゼクスをプレイヤーや販売店と一緒に作っていくTCGにしたいと述べた。
「Z/X(ゼクス)Zillions of enemy X」公式サイト
ブロッコリー 取締役制作本部長の内野秀紀氏。ゼクスのスタートにあたり,さまざまな意見を取り入れたそうだ |
日本一ソフトウェア 代表取締役社長の新川宗平氏。「コンシューマで培ったノウハウをゼクスに生かしたい」と発表会の冒頭でコメントしていた |
続いてゼクスのプロモーションムービーが流されたあとに,世界観が共通するタイトルを,コンシューマ(日本一ソフトウェア),オンラインゲーム(ガマニアデジタルエンターテインメント),トレーディングカードゲーム(ブロッコリー/遊宝洞)で展開することと,本作のプロローグや設定が紹介された。
■ゼクス プロローグ
今からそう遠くない未来。世界5ヵ所に突如出現した異世界への門「黒門(ブラックポイント)」。その門が開いた直後,それぞれの門から異形の生物の侵攻が開始される。
異形の生物はそれぞれの門の先にある5つの世界の住人であり,5つの世界は異なる時間軸における地球の未来の姿だった。侵攻の目的はひとつ。5つに分かれてしまったために衰退した自分たちの未来を生き残らせるため,特異点となっているこの次元で,他の異世界の未来を絶つ事にあった。異世界の住人達の持つ人知を超えた力の争いに否応なく巻き込まれる人類。絶望的な状況を覆したのは,1枚のカード形デバイスだった。反撃の手段を手に入れた人類は,ある者を守るために,デバイスを手に戦いの輪に飛び込んで行く
・北海道・東北(緑)
植物がすべてを飲み込もうとしている未来。ありとあらゆるものが植物に取り込まれており,人類も寄生されている。イラストレーターは竜徹氏。
・関東(黒)
暴走した死の概念に支配されている未来。死こそが何よりも優先され,殺し合いが続いたために,消滅の危機に瀕している。イラストレーターは吟氏。
・中部・北陸(青)
科学技術の発展に狂騒している未来。高度に発展した技術により,人と機械の境,物質とデータの境が失われつつある。イラストレーターは藤真拓哉氏。
・近畿・四国(白)
精神生命体へ進化しようとしている未来。精神力の強さが翼の形に具現化した天使達を崇拝している。イラストレーターは碧風羽氏。
・中国・九州(赤)
肉体的に退化した人類が,新たな器を作り出そうとしている未来。実験と称し,生み出した器たちを戦い競わせている。イラストレーターは小林智美氏。
本作は3×3のスクウェアを使うTCGで,シンプルながらも攻防の駆け引きが味わえるルールがウリ。また,無料で始められるTCGとしても注目されている。カードは,全国100店舗で開催される体験会で構築済みデッキが無料配布されるほか,フリーカード冊子(切り取って使う)の配布と,公式サイトでの配信(ダウンロード後に,印刷して切り取る)が予定されている。
なお,2012年4月28日より「紅蓮の英雄」と「漆黒の魔人」デッキ,2012年5月13日より「新緑の樹人」と「純白の天使」デッキ,2012年6月19日より「紺碧の機兵」デッキが順次配布される予定だ。無料のカードとは別に有料版もあり,こちらは第1弾「異形との邂逅(仮)」が7月27日に発売される。1パック7枚入りで294円(税込)。20パック入りのボックスは5880円(税込)だ。なお,無料のカードは背景が共通だが,有料版の背景にはイラストが描かれている。
ここで,ゲスト陣によるトークセッションが行われた。登場したのは,日本一ソフトウェア 代表取締役社長の新川宗平氏,ガマニアデジタルエンターテインメント 商品開発部部長の市崎裕康氏,Vジャンプ編集部編集長 兼 最強ジャンプ編集部編集長の伊能昭夫氏,遊宝洞 代表取締役社長の廣木克哉氏,遊宝洞 ゲームデザイナーの八ッ塚俊一氏,ブロッコリーのプロデューサー 久保田俊介氏の6名。
ガマニアデジタルエンターテインメント 商品開発部部長の市崎裕康氏 |
遊宝洞 代表取締役社長の廣木克哉氏(左),遊宝洞 ゲームデザイナーの八ッ塚俊一氏(右) |
Vジャンプ編集部編集長 兼 最強ジャンプ編集部編集長の伊能昭夫氏 |
ブロッコリーのプロデューサー 久保田俊介氏 |
トークではまず,久保田氏が「初めての人にとって,TCGは若干ハードルが高いと思っている」と感想をコメント。だが,ゼクスではいかにハードルを下げられるか,とうことを目標にしたという。その答えの一つとして導き出されたのが,無料で始められて無料で続けられるという独自の展開だ。
「システム面で意識したことは?」という質問については,廣木氏が「繰り返し遊んでもらえるテンポの良さ」と回答。加えて,「ルールを覚えやすくすることで店舗側の負担も減るのでは」とも話していた。さらに,ライトでもコアでもなく,ミドルユーザーを狙っていきたいと展望を語った。
市崎氏は,コミュニケーションの特化や,ゼクスを世界中に広げていくことなど,オンラインならではの展開を積極的に行っていきたいと話していた。
「普段なかなか見られないカップリングなので,面白い化学反応が起こるのではないか」と自身の考えを披露した伊能氏は,「メディアの役割は,コンテンツを広めていくこと」とし,ゼクスを大々的に取り扱っていくと明言。最強Vジャンプフェスタ2012でゼクスを出展すると述べ,さらにVジャンプでのコミック展開も明かした。
ブロッコリー取締役社長 森田知治氏 |
「Z/X(ゼクス)Zillions of enemy X」公式サイト
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Z/X -Zillions of enemy X-
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