韓国の新興デベロッパLion Gamesが
“NMORPG”(Next Multiplayer Online Role Playing Game)と銘打って目下開発中の
「Soul Worker」が,韓国ゲーム業界で注目を集めている。
本作は,トゥーンレンダリングのフル3Dグラフィックスで描かれた現代風の美少年や美少女が,大型の武器を手に激しいバトルを繰り広げるというタイトル。人間が消えて荒廃してしまった「空白の都市」を再建していくというのがストーリーラインだ。
さて,このタイトルにもなっている「Soul Worker」は,ゲーム内で各キャラクターが使用する巨大な武器を意味する。“キャラクターが自分の魂を武器に込める”ということから,Soul Workerと命名されたという。
コアコンテンツとなる――武器としての――Soul Workerは,本作において事実上,
職業を区分する役割も持っている。つまり,プレイヤーが装備するSoul Workerの種類が,従来のRPGでいうところの職業区分になるのだ。武器は,それぞれさまざまな特性を持っているため,武器が変わっただけでプレイヤーのアクションは大きく変わることになる。
例えば,「Hammer Stol」(Hammer+Pistol)は,近接攻撃と遠距離の射撃を同時に行える。「Chain Blade」はチェーンソーと剣の特性を併せ持っており,強力な破壊力で「断つ」ことと,迅速に「斬る」ことが可能だ。そういったものが,現時点では主武器として
9種類用意されているという。
Hammer Stol
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Chain Blade
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また本作のワールドは,巨大なフィールドと村で構成されており,そこでプレイヤーはさまざまなコミュニティシステムでのコミュニケーションとコンテンツを経験することになるという。前述のとおり同社は,本作をNMORPG(Next Multiplayer Online Role Playing Game)という新ジャンルとして位置付けており,従来のMORPGが難度に合わせた報酬と,それを得るためのミッションを基本コンテンツとしているのに対し,Soul Workerはストーリーを中心に,パズルほかさまざまなモードを追加したコンテンツとして差別化を追求していく計画だという。
Lion Gamesの社長Yoon,Jang Yeol氏は,過去に長期間にわたってエヌ・シー・ジャパンでMMORPGのサービスを手がけていた,経験豊富な日本通だ。彼は本作の日本でのサービスに関して
「『Soul Worker』は企画の段階から日本プレイヤーの好みを徹底的に研究して開発しています。日本市場での成功が,私達の最優先の目標です」とコメントしている。
本作は現在プロトタイプが完成したという状態であり,2012年中のクローズドβテスト,2013年の正式サービス開始を目標として開発が進められている。
スクリーンショット