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キャラクター性とストーリー性に重きの置かれたダンジョンRPGの実力は? Xbox 360「円卓の生徒」レビュー
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印刷2011/02/19 12:28

レビュー

間口の広さと充実したやり込み要素を両立させた本格ファンタジーダンジョンRPG

円卓の生徒

Text by 御簾納直彦


円卓の生徒
 エクスペリエンスは,Xbox 360用ダンジョン探索型RPG「円卓の生徒」を,2月10日に発売した。本作は,2010年4月23日に発売された同名のPC向けタイトルをベースに,新たなダンジョンやアイテム,モンスター,BGMなどを追加した移植作だ。

 ダンジョンRPGといえば,今なお熱狂的なファンに愛されている「Wizardry」を祖として,「真・女神転生」「世界樹の迷宮」「エルミナージュ」「剣と魔法と学園モノ。」シリーズなど,そのDNAを受け継ぐ作品が今でも数多く発売されている。今回紹介する円卓の生徒は,そんな激戦区にエクスペリエンス(Team Muramasa)が投入する,コンシューマ参入第1弾となる作品である。
 エクスペリエンスは,設立されてから4年ほどの若い会社だが,「GENERATION XTH」シリーズや「迷宮クロスブラッド」,そしてPC版「円卓の生徒」といったタイトルをリリースしてきており,会社設立前はTeam Muramasaとして,“学園モノウィザードリィ”の元祖とも言える「ウィザードリィエクス」シリーズを開発している。
 本稿では,これまで一貫して良質なダンジョンRPGを作り続けてきた同社が,満を持してリリースしたXbox 360版「円卓の生徒」の概要を紹介しつつ,その魅力をお伝えしていく。ちなみに4Gamerでは,エクスペリエンスの代表取締役である千頭 元(ちかみ はじめ)氏のインタビュー記事を掲載しているので,興味のある人はそちらも参照してほしい。

円卓の生徒 円卓の生徒
円卓の生徒

「円卓の生徒」公式サイト

「エクスペリエンス」公式サイト



ヌルくはないが間口は広い

かなり遊びやすいダンジョンRPG


円卓の生徒
 聖暦868年,魔城ドレイゴオルでは“円卓の騎士”達と魔王“オル=オーマ”との,光と闇の最終決戦が繰り広げられた。しかし円卓の騎士達は,オル=オーマの圧倒的な力の前に敗北し,世界からは光が失われ,絶望に包まれてしまった。
 その戦いから100年後,円卓の騎士の一人が新たな命を得て地に降り立つ。この時代に待つ“生徒”達を導くため,そして絆の力でオル=オーマを倒すために。

 ……というのが,円卓の生徒の導入ストーリーだ。プレイヤーは,かつて魔王に挑み,敗北した“円卓の騎士”のリーダーの生まれ変わりとなり,敗北から100年後の世界で仲間(生徒)を集め,絆を深めながら,魔王を討伐するための旅に出る。

円卓の生徒 円卓の生徒
キャラクターデザインはライト層を意識したものになっているが,モンスターはファミコン版「ウィザードリィ」を彷彿させるハードなデザイン
円卓の生徒

円卓の生徒
円卓の生徒
 ゲームジャンルは,疑似3Dグラフィックスで描かれた世界を冒険するダンジョンRPGで,バトルシステムはコマンド選択式/ターン制という,一般的な同ジャンルのスタイルを踏襲したものとなっている。
 しかし本作は,主人公キャラクター/仲間キャラクターがあらかじめ設定された,ストーリー性重視の内容。能力値や種族,クラスなどを任意に設定し,パーティメンバー全員のキャラクターメイクをして好みのパーティを編成することはできない。この点に関しては,(キャラクターイラストの雰囲気とも相まって)古くからのウィザードリィファンに敬遠されそうな要素ではあるものの,戦闘の奥深さやアイテム収集/キャラクター育成の楽しさはしっかりと盛り込まれているので,騙されたと思ってぜひ一度触れてもらいたい。

 キャラクター性/ストーリー性に重きの置かれたダンジョンRPGということからも分かるように,本作のコンセプトは“ハードルの低さ”にある。ゲーム開始直後,いきなりダンジョンに放り込まれて「あとはお好きにどうぞ」という感じの不親切さ(というか厳しさ)を,ダンジョンRPGが苦手な理由として挙げる人もいるだろうが,本作ではイベントでの会話シーンなどで目的がしっかりと提示されるため,ストーリー攻略に行き詰まることはまずないだろう。

円卓の生徒

円卓の生徒
円卓の生徒
 拠点となる村やダンジョン内では,パーティメンバーとなる“円卓の生徒”達との出会いが待っている。生徒達は,単なる戦闘要員というわけではなく,積極的にコミュニケーションをはかることが可能で,そこが,本作の大きな特徴でもあるのだ。
 生徒の絆の力“ソウルランク”が高まれば,戦闘での獲得経験値が増加したり,サブクラスが習得可能になったり,協力技(ユニオンスキル)が使えるようになったりと,ゲームの攻略に直結するさまざまなメリットが得られる。また,心を開いた生徒達が自らの物語を語り,それが新たな冒険に繋がることもある。キャラクター性/ストーリー性を味わうためにも,欠かせない要素といえるだろう。

 生徒達のソウルランクは,一緒に冒険へ出かけたり,食事や面談といったイベントをこなしたりすることで高まっていく。ちなみに食事では,生徒達の好みの食べ物を与えると絆が深まるが,嫌いなモノを与えてしまうと,逆に絆が弱くなってしまうことも。この辺りは,キャラクターへの愛着をゲームのモチベーションとするプレイヤーにとって,かなり楽しめる要素になるのではないだろうか。

円卓の生徒

 なお,主人公や生徒達には,それぞれベースクラスが設定されているが,先述したように絆の力を深めれば,サブクラスを選択できるようになる。サブクラスを付けると,ベース/サブの両方に獲得経験値を配分することになるため,成長速度が緩やかになるというデメリットがあるものの,サブクラスに対応したスキル/スペルや装備が利用可能になり,レベルアップ時のパラメータアップにも補正が入るため,最終的には大幅な戦力アップが期待できる。一般的なダンジョンRPGと比べ,キャラクターメイキングの楽しみが弱い本作だが,サブクラスシステムを軸にしたパーティ編成は,実に奥深く魅力的だ。生徒達の外見や性格,ベース/サブクラスなどを考慮し,自分だけの円卓の生徒達を育ててみよう。


ダンジョンRPG市場の裾野を広げうる意欲作

このジャンルに抵抗がある人にこそ遊んでほしい


 パーティメンバー候補を固定することで,キャラクターメイキングの煩わしさを和らげ,魅力的なキャラクターを多数登場させることで,ストーリーを丁寧に進行させていく。そうしたライトユーザーへの配慮をふんだんに盛り込むことで,ダンジョンRPGとしてのハードルを下げることに成功している「円卓の生徒」。一方で,キャラメイクの楽しさや,ゲーム世界に放り出されるスリルはややスポイルされてしまっているが,アイテム収集やキャラクター育成といったダンジョンRPGの本質的な楽しさは,しっかりと継承されている印象だ。
 戦闘バランスは,ユニオンスキルの存在などもあって「お手上げ状態」になるほどの手強さはないものの,物理ダメージが若干抑え気味のチューニングになっており,攻撃側/防御側の属性や,前衛/後衛の概念,スキル/スペル/ユニオンスキルを使うタイミングなどをしっかりと考慮する必要がある。手応えは十分だ。

物理攻撃一辺倒で攻略できるほど甘くないことは,序盤の戦闘でも十分実感できる。パーティメンバーの選定や装備のチョイス,スキル/スペルの使い所の見極めなどが重要になるゲームバランスは,一度理解すればクセになること請け合いだ
円卓の生徒

円卓の生徒
円卓の生徒
 リングコマンドの使い勝手を含めた操作性も良く,総じて満足度の高い本作だが,不満がないわけでもない。まず気になったのはテキストの小ささだ。これは使用しているモニターにもよるのだろうが,とくにバトル中のウィンドウ/テキストがかなり小さいため,情報が把握しづらいのだ。ただしこの点に関しては,エクスペリエンスが修正パッチを開発中とのこと。そう遠くない時期に改善される見込みだ。
 また個人的には,キャラクターにボイスがない点が残念だった。例えばイベント時だけでもボイスがあたっていれば,生徒達の個性がより際立ち,さらなる盛り上がりが演出できただろう。ライト層へもアピールできる作品に仕上がっているだけに,その点に関してはややもったいないと感じた次第だ。作品のコンセプトにもよるが,インタビューでも語られていた次回作では,その辺りにも期待したいところである。

 ともあれ円卓の生徒は,ダンジョンRPGの入門作として,かなり丁寧に作られている作品であることは間違いない。自分のペースでじっくりと楽しめる,やり込みがいのあるRPGを求めているXbox 360ユーザーは,ぜひ本作の購入を検討してみてほしい。一度遊べば,「ダンジョンRPGも悪くないな」と,きっと思えるようになるだろう。

「円卓の生徒」公式サイト

「エクスペリエンス」公式サイト

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