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GeForce GTX 400
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  • 発表日:2010/03/26
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「GTX 480はそんなにうるさくない」と言われたので,正常とされる個体を使って動作音を再チェックしてみた
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印刷2010/04/24 10:30

テストレポート

「GTX 480はそんなにうるさくない」と言われたので,正常とされる個体を使って動作音を再チェックしてみた

 「GeForce GTX 480」(以下,GTX 480)リファレンスカードの動作音について,基礎テストレポートでお伝えした。NVIDIAから入手した2枚のリファレンスカードはいずれも,高負荷時に,高周波成分を多く含んだ,なかなか強烈な動作音を示していたというのを,実際に録音した音でお伝えしたので,記憶に留めてくれている読者も多いのではないかと思う。

新たに筆者のところへやってきたGTX 480カード。NVIDIAによれば,正常な動作音のクーラーを搭載するという。もっといえば,別の国内メディアが,「とくに問題ない動作音」としていたもののようだ
GeForce GTX 400
 ただ,その後,国内外さまざまなレビューで,音に対する評価が割れているのに気づいた。4Gamerと同様,「相当にうるさい」としたメディアが,サウンドデータやムービーを掲載したりする一方,「動作音はハイエンドGPU搭載カードとして現実的なレベルに留まる」という評価をしたメディアも,一定数に上っていたのだ。

 この違いは,果たしてどこにあるのか。悩んでいると,記事掲載後しばらくして,NVIDIAから「(4Gamerで入手したサンプル2枚がいずれも)製品レベルとは異なるクーラーを搭載している可能性がある。正常な個体と交換するので,再度検証してほしい」という連絡があり,実際に,1枚を交換することになった。そして,外観は先にテストした2枚とまったく同じだが,「製品と同じ動作音の,正常なクーラー」を搭載するとされるカードが,新たに筆者のところへ届いたのである。

写真右端に見えるのがマイク(※矢印で示した)。実測で,GTX 480カードのファン部分から20cmのところに置いている
GeForce GTX 400
 先にサウンドデータをお届けした個体との交換になってしまったため,完全に同じ状況で2枚を再テストというわけにはいかないが,筆者の事務所にあるテストスペース環境で,ほぼ同じ環境を再現して,新たに届いた個体の動作音を,あらためてチェックしてみることにしたい。
 前回は,あくまでもオマケということで,あまり詳しくテスト条件を紹介しなかったが,テストは,に示したシステムをバラック状態に置き,カードと相対する格好で約20cm離れたところにマイクを置いて行っている。なお,テストに用いたシステムは,GTX 480カードを除き,すべて前回とまったく同一の個体だ。

※グラフィックスカードによって「Intel Turbo Boost Technology」の効率が変わってしまうのを避けるため,今回はマザーボードのBIOSから同機能を無効化。また,3月27日の記事とテスト条件を揃えるべく,ドライバはレビュワー向けリリースを用いている

 上に示した写真ですぐに分かるが,実使用環境とは,ユーザーの耳に届く音が異なる。PCケース内に収まれば,もう少しくぐもった音になると思ってもらえれば幸いだ。
 また,机の上にマイクを置いている都合上,低い周波数帯域の音は,HDDや,CPUクーラーの振動も拾っていると思われる。

 以上を踏まえつつ,前回と同様,DirectX 11対応の「Heaven Benchmark」(Version 2.0)を実行し,徐々にファンの回転数が上がっていく模様を録音してみた。さっそく,正常とされるファンの動作音をチェックしてほしい。

GTX 480リファレンスクーラーの動作音(正常とされる個体)
音声ファイルを再生する

後半になるにつれて音が大きくなるのは前回同様。音圧レベルと高周波成分に注意して,聞き比べてみてほしい


GTX 480リファレンスクーラーの動作音(3月27日版)
音声ファイルを再生する

ちなみにこちらが3月27日の記事で掲載したサウンドデータだ


 ぜひ,じっくり聞き比べてほしい。音圧レベル(≒音量)自体はあまり変わらない一方,高周波成分(≒甲高い音)は,新しく入手した個体のほうが少ないことが分かるだろうか。

 「分からん」という人のため,今回は,高速フーリエ変換を用いたスペクトラムアナライジングソフト「WaveSpectra」を用いて,録音したサウンドファイルににおける周波数分布もチェックしてみた。下に示したのがそのスクリーンショットだ。
 いずれも,ファンの動作音が最も大きくなる部分でピークを取ったもの。上ペインが動作音の波形,下ペインが周波数分布で,もちろん今回は下を見ることになる。このグラフで,横軸は周波数(※20〜20kHz),縦軸が音圧レベル(※dB表示)。周波数軸は対枢軸になっている点に注意してほしい。

新しく入手したGTX 480カードにおける動作音の周波数分布。なお,この種のテストに向いているという判断から,窓関数にハミング窓(Hamming window),サンプリング数は32767に,WaveSpectraの設定を行っている
GeForce GTX 400

そしてこちらが,先に動作音をお伝えしたカードの周波数分布
GeForce GTX 400

2kHz〜20kHzの範囲で,二つの波形を半透明で重ねてみたところ。新しく入手した個体の波形のみ,色を白(※半透明処理を行ったので灰色に見える)に変えたが,ピークが落ちただけでなく,10kHz前後を中心とした高周波成分も,新たに入手した個体のほうがずいぶんと下がっているのが分かる
GeForce GTX 400
 二つを見比べたとき,顕著な違いとしてあるのが,3月27日の記事で動作音をお伝えした個体に見られる,2.63kHz付近のピークだ。新規に入手した個体でも,同じ場所にピークがあるので,いずれもグラフ中,縦の破線で示しているが,前者と後者を並べて比較してみると,後者のほうが大きくない。

 人間が最も敏感に反応する音の周波数は1kHz〜3kHzと言われており,実際,警報や携帯電話の標準着信音はこのあたりの周波数帯域がよく使われる。もちろん,耳障りと感じられるかどうかも,本帯域成分の有無や大小が強く影響するわけだが,その意味で,前回のカードがうるさいと感じられたのは,この2.63kHz周辺のピークが関係していると見ていいだろう。
 また,5kHz〜10kHzとそれ以上の高周波部分で,新しく入手した個体のほうが,ずいぶん低いスコアになっている点も,おそらく原因の一つだ。このあたりの音は,「シャー」という,高めのホワイトノイズとして耳に認識されやすいが,2枚のカードには,この点でも歴然とした違いがある。

 少なくとも,「正常な」クーラーを搭載した個体が,そうでない個体の動作音より,はるかにマシということだけは断言できそうだ。この音なら,静かだとまでは言えないものの,「ハイエンドGPU搭載モデルとして妥当なレベル」と評価してもいいように思う。

最近のNVIDIA製ハイエンドグラフィックスカードとしてはかなりクーラーを取り外しやすくなっているGTX 480。ああだこうだ言う前に液冷化でもしろ,ということなのかもしれない(※カードベンダーの保証外だが)
GeForce GTX 400
 ……問題があるとすれば,これでも4Gamer的な“打率”は3割3分3厘だということである。
 もちろん,レビュワー向けのサンプルは,(量産版ではあるが)あくまでもサンプル。ちゃんとしたグラフィックスカードベンダーなら,出荷前チェックで,動作音が極端に大きなクーラーを搭載した個体をハネるはずなので,露骨にうるさい個体の数はぐっと少なくなっていると思われる。しかし,だからといって,今回のテスト結果から,「市場で流通するすべてのGTX 480カードが,すべて問題のない動作音のクーラーを搭載している」とまでは,さすがに言えない。
 実際,調査してみた限り,購入してみたらうるさいクーラーを搭載した個体だったというエンドユーザーもいるようである。

 ただいずれにせよ,正常とされる個体と,そうでない個体の両方をテストできたことで,GTX 480が搭載するクーラーに,動作音がうるさくないものと,高周波が耳に付くものの2種類が(少なくとも)存在することは分かった。メディアによって,GTX 480のクーラーに関する評価が異なる理由は,おそらくここにあるはずだ。
 後者が「異常」として初期不良交換対象になっているわけではないため,多分に“くじ引き要素”が高まってくる。この点も,GTX 480を選ぶうえではポイントになるのではなかろうか。


※お詫び
 掲載直後,サウンドデータを正常に再生できない不具合があったこと,その対策中,十数分にわたって,記事を閲覧できない状態にあったことをお詫びします。現在は問題なく再生できるはずですが,お気づきの点があれば,問い合わせフォームからお知らせください。
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