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「LJL 2019 Spring Split」Week7レポート。無敗のDFMをSengoku Gamingが下す大金星
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Week6終了時点で,首位を独走しているのは11勝0敗と無類の強さを見せているDetonatioN FocusMe(DFM)。2位のCrest Gaming Act(CGA)と3位のUnsold Stuff Gaming(USG)がお互い負けられない戦いを繰り広げている。
4位のBurning Core,5位のRascal Jesterもまだまだプレイオフ進出を目指せる位置であり,後半戦も目が離せそうにない。
それでは,今週の試合結果を見ていこう。
Week7
DAY1
- | 勝利チーム | - |
---|---|---|
第1試合 | AXIZ | Rascal Jester |
第2試合 | Sengoku Gaming | AXIZ |
第3試合 | Sengoku Gaming | DetonatioN FocusMe |
DAY2
- | 勝利チーム | - |
---|---|---|
第1試合 | DetonatioN FocusMe | Crest Gaming Act |
第2試合 | DetonatioN FocusMe | Barning Core |
第3試合 | Barning Core | V3 Esports |
第4試合 | Crest Gaming Act | V3 Esports |
第5試合 | Unsold Stuff Gaming | Sengoku Gaming |
DAY1の第1試合,Rascal Jester(RJ)のWyverN選手はランブルJungleをプレイ。この試合ではAXIZ(AXZ) uinyan選手のエイトロックスが6/0/3と暴れまわり,一瞬のスキをついたバロン獲得からAXZ側が勝利を納めた。
DAY2の第1試合は1位のDFMと,2位のCGAの対決だ。CGAはハイマーディンガー,カルマ,ジグスなどDFM Ceros選手の使用チャンピオンをターゲットバンしたが,これに対してCeros選手はコーキをピック。この試合ではDFM Yutapon選手のルシアンとGaeng選手のパイクがBotレーンを圧倒し,そのアドバンテージを活かして試合をコントロールしていったDFMが勝利した。
DAY2の第4試合,V3 Esports(V3)はJungleリヴェンとTopヨリックをピック。V3はエンゲージ手段の少なさを要所の奇襲で補いバロンを獲得したが,そこからミスプレイが発生して試合の流れを手放してしまう。その後は,大量のゴールドを集めて育ち切っていたArt選手のシヴィアが大暴れし,8/1/4というスコアでCGAを勝利へと導いた。
そして,Week7では無敗で1位を独走していたDFMから,大金星を挙げたチームが登場した。今回はその試合をピックアップしよう。
DAY1 第3試合 Sengoku Gaming vs. DetonatioN FocusMe
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●バンピック・フェーズ1
SGはイレリアとヨリックをバンしてジェイスをピック。また,Botレーンではカリスタとスレッシュのコンビをピックして,試合序盤からDFMに圧力をかけていく姿勢を明らかにした。
●バンピック・フェーズ2
SGはMidにコーキをピック。対するDFMは,キャリーを捕獲する能力の高いジャーヴァンIVとカミールをピック。ポーク・継続火力に優れるSGに対して,エンゲージ・瞬間火力に優れるDFMがどう仕掛けていくか,という点に注目が集まる試合となった。
Sengoku Gaming | DetonatioN FocusMe | |
---|---|---|
BAN1 | イレリア | タリヤ |
BAN2 | ルシアン | ゾーイ |
BAN3 | ヨリック | レク=サイ |
PICK1 | ジェイス | ガリオ |
PICK2 | カリスタ | ハーマディンガー |
PICK3 | スレッシュ | エズリアル |
BAN4 | エイトロックス | シンドラ |
BAN5 | ノクターン | シン・ジャオ |
PICK4 | グラガス | ジャーヴァンIV |
PICK5 | コーキ | カミール |
●試合内容
まずは試合序盤,SG OdduGi選手のカリスタがDFM Yutapon選手のエズリアルを圧倒していき,オーシャンドレイクの獲得にまで繋げていく。DFMが序盤からBotレーンで劣勢になるのは,これまでに見ることがなかった展開だ。
しかしその一方,TopレーンではDFMのカミール+ジャーヴァンIVという強力なコンビにSG Reiya選手のジェイスが狙われ,DFMが有利な状況を作り出していた。そして試合時間15分頃からゲームは膠着状態へと突入し,大きな戦闘が発生しないまま試合時間が伸びていく。
膠着状態が打破されたのは試合時間30分。コーキとカリスタの武器が3つ完成し,視界のコントロールを取った状態を勝機と見たSGが先にバロンを攻撃し始め,バロンバフを獲得することに成功する。DFMは反撃を試みたが,これに対してSG側はうまく反転して戦い,OdduGi選手のフラッシュインからカリスタのR「宿命の呼び声」を3人に当てて3キルを獲得した。
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これで大幅に有利になったSGは一気にタワー4本とインヒビター2つを破壊。最後は大量のスーパーミニオンと共にDFMの陣地へとなだれ込み,集団戦に勝利してネクサスを破壊した。この試合によってDFMの連勝は11でストップとなった。
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今週の注目ピック:コーキ(Midレーン)
長らくプロシーンから影を潜めていたコーキだが,多くのMidチャンピオンが弱体化したことや,パッチ9.3のインフィニティ・エッジの仕様変更によって活躍の場を取り戻し,サモナーズリフトに舞い戻ってきた。序盤はレーン戦が弱く,ミニオン処理能力も高くないためゲームの主導権を取られやすいが,トリニティ・フォース,ラピッドファイアキャノン,インフィニティ・エッジの「3種の神器」が揃ったあとの強さには目を見張るものがある。
相手チームからすると序盤に潰しておきたいチャンピオンだが,現在のメタではTopレーンおよびBotレーンにJunglerが介入していく傾向が高く,なかなかそうもいかないというのが現状だろうか。LJL Week7では8試合のうち3試合でピックされ,2勝1敗という結果を残している。
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●コーキの強み
- 後半戦になるとポーク・集団戦での継続火力が強力なため,相手の奇襲さえ受けなければ優位に立てる
- 距離の長いブリンクスキルを持っており,敵に狙われても即死しづらい
- Wスキル「特注品のお届け!」を使用できる間は,マップ全体にプレッシャーを与えられる
●コーキの弱み
- 序盤のレーン戦が弱く,相手に主導権を握られやすい
- 行動阻害スキルを持たないため味方と連携しづらく,自分からは試合を動かせない
Week7 終了時点 順位表
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DFMは今シーズン初の1敗を喫したものの,頭2つほど抜けた1位であることには変わりなく,1位通過が濃厚な状況になってきた。
また,CGAとUSGのし烈な2位・3位争いは依然として続いており,ここからは両チームにともにさらに激しい戦いを繰り広げていくだろう。
そして,LJL新規参入チームながらも5勝9敗と健闘を見せているのがSGだ。チームとしてはまだまだ粗削りな様子が見られるが,王者DFMのジャイアントキリングを達成し,1勝を挙げるなどしてそのポテンシャルの高さを見せつけている。
Spring Splitはまだ4週残っている。どのチームがプレイオフに進出するのか,大金星を挙げたSGを含め,各チームの熱戦に期待したいところだ。
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