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「Blade&Soul」韓国で4月27日より1次CBT開始,気になる動作スペックは?
さっそくNCsoftから示されている要求スペックを見てみよう。
●必須動作環境
CPU:Intel Dual core / AMD Athlon 64 X2
メインメモリ容量:2GB
グラフィックスカード:Geforce 8600 GT / AMD Radeon HD 4600
HDD空き容量:15Gバイト
OS:Windows XP(SP2)/Vista/7(32bit / 64bit)
DirectX :9.0c
●推奨動作環境
CPU:intel Quad core /AMD Phenom II X4
メインメモリ容量:4GB
グラフィックスカード:Geforce 8800 GTX / AMD Radeon HD 4850
HDD空き容量:15GB
OS:Windows XP(SP2)/Vista/7(64bit)
DirectX:9.0c
型番表記については,公式発表のものをほぼそのまま使用している。なお,韓国では,日本の要求スペック表記と違い,「動かなくはない」程度に動くものも含まれる場合が多いので,とくに必須動作環境については,話半分で見ておくほうが無難かもしれない。ちゃんと遊ぶことを目的とするなら,多少は余裕を見ておくことをお勧めする。
さて,必須環境のCPU部分で「Intel Dual Core」とあるのはPentium Dual Coreのことかと思ったのだが,推奨環境の「Intel Quad Core」を見る限り,Intel製のデュアルコアCPUならなんでもよいという雰囲気だ。Pentium 4は2スレッドが動くものの,コアは1つなので当てはまらない。Pentium DやCore Duoプロセッサ以降のものということになる。おそらくデュアルコアAtomは含まれないと思うのだが,まあ,現状のゲームで使われているPCであれば,ほとんど問題になることはないだろう。
問題はグラフィックスカードである。
3,4世代前ともなると,GeForce 8600 GTやRadeon HD 4850ってどんなGPUだったっけと思い出すのも難しい。
GeForceで,上から2桁めが「6」の製品は,歴代でコストパフォーマンスが高いものが多かったのだが,7000世代はやや微妙で8000世代は例外的にかなり微妙な感じだったのを思い起こす(個人的な見解)。8600 GT/8600 GTSともに,PCゲーマーにはお勧めしにくい製品だった。一つ上のクラスの8800 GTのコストパフォーマンスが高かったので,当時は多くの人が8800 GTを選んでいたように思う。4Gamerの調べでもユーザー数はさほど多くはない。
Radeonの「HD 4600」というのは,具体的にはHD 4650のことと思われるが,スペック自体は8600 GTよりかなり上なので,HD 4000世代のミドルクラス以上であれば問題はなさそうだ。
ちなみに,Radeon系列では,8600 GTと同世代のHD 3600系ではなく,HD 4600系が指定されている。HD 3650あたりなら8600 GTとほぼ同等のパフォーマンスで,HD 3800系なら倍くらいの速度なのだが。これは,BnSがGeForce向けにチューンされているか,GeForce 8600 GTあたりも実使用ではかなり微妙な線だという可能性もある。まあ,もしかしたら実機が調達できなくて,NCsoftが検証していないだけかもしれないが。
4世代前のミドルクラスGPUが必須という負荷のゲームだと,グラフィックス統合型チップセットについては,あてにしないほうがいいだろう。
最新世代のIntel製統合グラフィックス機能でどの程度動くかというあたりが気にならなくもないが,よく考えると,Core i7 2600Kあたりを積んでいて内蔵グラフィックスを使っている人というのは根本的にゲームなんかやらない人なので,ほとんど想定する必要がないことが分かる。まあ,過去のベンチ記事から類推するに3DMark06ベースでは,2600Kで8600 GTクラスのスコアになるようだが,組み合わされているCPUが歴代最速クラスで,3DMarkはCPU負荷もそれなり高いことを考えると,グラフィックス部分はまだ力不足かもしれない。
せっかくだからグラフィックス設定は最高かつフルHD画面で楽しみたいよねという場合は,最低でも推奨環境くらいのスペックは押さえておきたい。GeForce 8800 GTXが現在発売されているグラフィックスカードだと,どのクラスに相当するのかというあたりが気になるところだ。
BnSはDirectX 9アプリなので,単純に過去記事から3DMark06ベースで比較すると,GTS 450クラスが8800 GTXのちょっと上くらいの値になるようだ。GTS 250もほぼ同じ。もちろん,テスト時期が違うのでドライバや組み合わされているCPUなどが違って,単純な横並びの比較はできないのだが,GTS 250が9800 GTX+とほぼ同じものであり,9800 GTX+が9800 GTXのクロックを少し上げたもので,9800 GTXと8800 GTXがほぼ同パフォーマンスだったことを考えると,それなりに妥当なところといえるだろう。
Radeon系だと,HD 5750くらいがちょっと上の値なので目安にしておくとよい。売れ筋のHD 5770だとかなり余力があるという感じだろうか。
そのほか,HDDの必要空き容量あたりは,それほど問題になることはないだろうが,今後容量が増えることも考えられるので,あまり信用しないほうがよいと思われる。インストール容量が15GBだとしても,ダウンロードして展開することを考えると,最低その2倍から3倍くらいの空きが必要となり,起動した途端にさらに大量のパッチをダウンロードしてくるなどというのはよくある話だ。
今回のCBTは,「一次」となっているように,今後何度かテストが行われたうえでサービスに向けて調整されるので,まだ完成というわけではない。BnSの韓国サービス開始は,早くて年内というところではないだろうか。日本では,おそらく来年の目玉タイトルとして登場することになるだろう。それまでにCPUもGPUも,もう1世代は進化しそうなので,PC環境についてはじっくりと準備を進めたいところだ。
- 関連タイトル:
ブレイドアンドソウル
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