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ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」
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印刷2008/10/16 21:59

連載

ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」


 今回も引き続き「BATMAN」のゲームを紹介していくわけだが,お話しは前回の続きから。

画像(002)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」
DOS版「バットマン・リターンズ」
画像(001)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」
Amiga版「バットマン・リターンズ」
 ロサンゼルスで購入した「バットマン・リターンズ」のDOS版とAmiga版のゲームを,日本に帰って自宅のマシンで早速プレイしてみた。
 DOS版の最大のポイントはグラフィックスの美しさ。ゴッサムシティのダークな夜景がバックグラウンドに配置され,実写取り込みの静止画やドット絵で描かれた個性的なキャラクターなどが,映画の雰囲気を見事に再現している秀逸なアドベンチャーゲーム。英和辞典を片手に夢中になってプレイしたものだ。
 パッケージが一緒であるため,どうせ同じ内容だろうと思いつつフロッピーディスクからロードしてみたAmiga版は,なんと,まったく違ってアクションゲームであった。なぜパッケージは一緒なんだ? という疑問はさておき,ゲーム自体はグラフィックスの雰囲気はいい感じなのに,アクションゲームとしては自由度が低く,どうも気分が乗りきらない。出来のいいDOS版をプレイした直後とあって,自分の中でのハードルが上がってしまったというのもあるのだろうが,前回紹介したコンシューマゲーム機版のほうが,はるかに格上という印象を受けた。

 そんなこんなで,ようやくバットマン・リターンズのゲームを全部紹介できた! と思ったら,SEGA CD版を失念。筆者は勝手にGENESIS版と同じ内容で音質が向上しているだけだと思っていたのだが,これが勘違いだと気付いたのは2008年4月のこと。
 セガの長谷川亮一プロデューサーに見せてもらった映像に,筆者が見たことのないバットマン・リターンズの3Dステージの様子が収録されていたのである。これについて長谷川氏に聞いてみたところ,「SEGA CD版は,カートリッジ版の内容に加えオリジナルの3Dステージが追加されていたんです」と説明してくれた。な,なんと15年もの間,勘違いしっぱなしだったわけである。これは自称シネマゲーム研究家としては大失態だ。なお現在でも,折を見てSEGA CD版を探しているのだが,いまだ見つけることはできていない。

右上の2枚,同じ絵柄のものがDOS版とAmiga版「バットマン・リターンズ」のパッケージ。これで中身は違うって,いったい……。ついでに筆者は未入手のSEGA CD版(とMEGA-CD版)のパッケージも。やっぱり,あのとき買っておけば良かったかなぁ
画像(003)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」

画像(005)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」
スーパーファミコン版(およびSNES版)「バットマン・フォーエバー」
 さて,ティム・バートン監督が降板し,ジョエル・シュマッカー監督がメガホンを取った実写映画シリーズの第3弾「バットマン・フォーエヴァー」(1995年公開)のお話しに移ろう。監督のみならず,主役もマイケル・キートンから「ウィロー」のゲームでおなじみヴァル・キルマーへ交代。スタッフ陣も一新された本作は,バットマンの相棒であるロビンが映画では初登場するなど,賑やかな内容になっているのだが,作品としての評価はイマイチ。ティム・バートン監督版を超える内容になったとは,どうひいき目に見ても言えない作品である。
 それでもゲーム版がリリースされるのは,シネゲー界の常。ただ,映画は日米ともに1995年の初夏に公開されたものの,ゲームの発売はそれに間に合わず。ゲーム化の独占権を取得したAcclaimが,ゲームボーイ,スーパーファミコン,ゲームギア,メガドライブとDOSでリリースしたのは,同年秋のことだった。アーケード版もリリースされたのだが,こちらは1996年に若干数が全米で出荷されたのみにとどまっている。

Probe Entertainmentが開発した作品の数々
画像(008)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」
 ではなぜ,映画公開時にゲームが間に合わないという,メディアミックス展開として致命的な事態に陥ってしまったのだろうか? その背景には,Acclaimがゲームの開発を,子会社のProbe Entertainment一社のみに請け負わせたという理由がある。
 「モータルコンバット」の開発元として知られるProbe Entertainmentの開発チームは当時,優秀な人材を数多く抱えていたこともあり,親会社からの下請け仕事のみならず,Electronic ArtsやTime Warnerなどの仕事も引き受けていた。そのため,開発ラインがパンク寸前の状態だったという。
 さらに「モータルコンバット2」「ジャッジ・ドレッド」を複数機種向けに開発している最中に,Fox Interactiveとの契約交渉がまとまって「ダイハード・トリロジー」と「エイリアン・トリロジー」の開発もスタート。それまでの同社にとって,経験のない3Dポリゴンを使ったプログラミングで苦戦しているまっただ中に,バットマン・フォーエバーの仕事がオファーされたのである。
 Acclaim,空気読め! とでも言いたくなるようなタイミングだが,当時はCD-ROMメディアがゲーム機に搭載されるのが当たり前になった,いわゆる最初の次世代機競争時代で,アメリカでは第三次ゲームバブルが起こっていた。そのためAcclaim自身の開発ラインも埋まっていたため,Probeに5作品すべてを託すほかなかったのだ。

こちらはメガドライブ版(およびGENESIS版)「バットマン・フォーエバー」
画像(004)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」
 こうした混乱した状況は,もちろんゲームにも影響を及ぼす。映画制作側のWarner Bros.とAcclaim,Probeの意思がうまくかみ合わず,Probeには映画で使わされる衣装などの情報が渡されていなかったのである。
 ゲームの内容は,デジタイズされた役者(映画の出演者とは別人)が,モータルコンバットのようなアクションを繰り広げるというものだったのだが,前述の理由により登場キャラクターの衣装は,Probeが原作や映画の現場スチールを参考に,勝手に考案したものになっている。よく見れば分かるのだが,ロビンの衣装は原作同様の緑と赤のレオタード。映画版ではかっこよかったのに……。
 当時は,せっかくのシネゲーなのになぜこういうことになってしまったのか,まったく理解できず,Probe Entertainmentに問題があるのではないかと思っていたのだが,取材を続けていく過程で当時の開発スタッフにも話を聞くことができ,どうやらWarner Bros.とAcclaimにも問題があったっぽいことが分かったのである。

 ちなみに,あの時代のアメリカでは,購入したゲームを15日以内であればクーリングオフとして返品することができた。パッケージは,映画版のポスタービジュアルを使用しているのに,中身のロビンの衣装が違う! ということを理由に,返品を求める人も,ひょっとしたらいたのではないだろうか。というか,筆者がアメリカ人だったら,おそらくやっていただろう。


 「スター・ウォーズ」に引き続き,長丁場になってきているが,次回はCD-ROMメディアで供給されるようになったBATMANゲームを紹介していこう。

ゲームボーイ版やゲームギア版もリリースされた「バットマン・フォーエバー」。そのすべてを,Probe Entertainmentが開発したのである。そりゃあ……ねぇ
画像(006)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」 画像(007)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」

ドブ漬けゲームスープレックス(15)
プレイステーション2
「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」(セガ)

 「ファンタジーゾーン」との最初の出会いは,20年以上前に赤羽にあったゲームセンター平安でのプレイにさかのぼる。可愛いパステル調のシューティングゲームなのに,ハードコアゲーマーを夢中にさせる戦略性と難度から,かなりの衝撃を受けたものである。このゲームのポイントは,お店で武器などの装備品を買える点に尽きると思うのだが,これがプレイステーション2で現代によみがえっても,色あせていないのが嬉しい。
 本作のプロデューサーであるセガの奥成洋輔氏によると,「家庭用でしか作られなかった『ファンタジーゾーンII』が,“もしもシステム16基板で作られたとしたら?”」を実現する」という開発コンセプトがあったらしい。
 遊んでみると,新作のファンタジーゾーンを遊んでいる感覚と,ゲーム自体に漂う懐かしさを同時に味わえるのが,不思議な感覚だ。
 このパッケージには,各機種で発売された移植版ファンタジーゾーンが収録されているのだが,NECアベニューが開発していたものの志半ばにして未発売に終わった,幻のPCエンジン用「スペース・ファンタジーゾーン」が入っていないのが残念。これさえあれば,100点満点だったんだけど,まぁ,それは無い物ねだりというやつか。

 ちなみに,PC版はリリースされないのに,PCでプレイできる体験版が公開されており,4Gamerにも掲載済みなので,興味のある人はとりあえずこちらでプレイしてみては?

画像(009)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」 画像(010)ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第15回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(4)」

「SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33
ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」
公式サイト



■■ジャンクハンター吉田(シネマゲーム研究家)■■
新宿ピカデリーにて10月17日(金)に行われる「バイオハザード ディジェネレーション」の前夜祭上映イベントでは,8:30PMからの上映後,10:15PMから神谷 誠監督と,カプコンの小林裕幸プロデューサー,そして脚本家の菅正太郎氏によるトークショウが行われる予定。で,吉田氏はそこでMCを担当するのだとか。質疑応答なども予定されているそうなので,興味のある人はぜひ会場へ。なお,18日(土)にはナゴヤミッドランドスクエアシネマと大阪梅田ブルク7にて同じメンバーによる舞台挨拶も予定されているそうです。映画のついでに吉田氏を生で見てみたい人は,この機会にぜひ。



  • 関連タイトル:

    SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション

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