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印刷2008/09/05 14:43

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天下統一しないV / 最終回:ああ奥飛騨に,姉小路家[後編]

天下統一V 天下統一しないV
最終回:ああ奥飛騨に,姉小路家[後編]

 

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 飛騨高山から1万石で身を起こし,越中(富山県)ほぼ全域と,能登(石川県北部)の3分の2を奪って50万石の大名に成長した姉小路家。ところが,我が家を傘下に収め,一連の戦を暖かく見守ってくれていた柴田家とは,包囲網形成(対抗する勢力)イベントで仲違いが生じ,姉小路家はまたも孤立無援の身になった。前田と上杉を宿敵に持ついま,心細いことこの上ない。
 と,そんなとき柴田家のほうから和議の提案があった。もともと降って湧いた災難だけに,異論などあろうはずもない。主従関係が外れ,互いに中立になったタイミングでこちらからも使者を送って,不戦同盟にまで漕ぎ着けた。

 

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 こんなに迅速な和平が可能だったのは,ひとえに主家だった頃の柴田家がこまめに使者を遣わし,我が家との関係改善/維持に努めてくれていたおかげだ。いわば他人のお金で平和を買ったわけである。

 だが,良いことばかりは続かない。おそらく今回の騒ぎの元凶と見られる豊臣家は,美濃(岐阜県南部)をほぼ制圧すると,飛騨(岐阜県北部)の柴田領へと踏み込んできた。これにより我が家と領地が接するや,すかさず臣従要求の使者である。
 無礼この上ないが,この時点でゆうに500万石を超える豊臣家に,逆らえようはずもない。我が家は苦渋の決断としてこれを受諾,今度は豊臣家の臣下となった。

 

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 一方東日本では北条家が覇権を確立しつつあり,徳川家はすでに信濃(長野県)北部と甲斐(山梨県)から東をすっかり失って,対豊臣戦争にも目途が立たず,没落しつつある。滅亡は時間の問題だろう。
 そんな情勢下,やむなく豊臣方となった我が家は,いつでも進出できる空白地として能登を放置し,北条より先に上杉領を切り取るべく,越後(新潟県)へ駒を進める。
 たちまち春日山城を囲んでみたものの,人材なき我が家が上杉景勝の籠もる城を攻めたとき,与えられるのはわずかに3ラウンドの攻撃機会のみである。とりあえず付け城を構築して,そそくさと退散する以外にできることはなかった。

 

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 朝廷の使者が来て官位をくれたり,疫病で家臣達がほぼ全員寝込んだりといった事件を挟みつつ,春日山城を兵糧攻めで落とすには,それから半年もの期間が必要だったのである。

 

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 大金をつぎ込んで本城を飛騨高山から富山に移し,越後攻めには弾みがついたものの,同じく越後を蚕食し始めていた北条とは予想どおり敵対関係になった。そして秀吉の圧迫を受け続ける柴田家は,ついに窮余の一策として,我が家の領地に野心を持ち始める……。
 いまや豊臣の臣下である以上,敵視されても仕方ないし,まさしく臣下であるがゆえに自主外交の余地はほとんどないらしく,和議の提案に対してはけんもほろろだ。あたら悪化していく柴田家との関係を,我が家は手を束(つか)ねて見ているばかりであった。

 

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越後平定に向けた,城主の所領給付と再配置

 

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柴田家に敵視され始める。まことに不本意だが仕方ない

 

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イベントとして手打ちになっても,実態としては手遅れなわけで

 北条と小競り合いが始まる頃,柴田家はついに我が家における能登経営の要,七尾城を奪取した。このままではディスプレイ工場が……いやいや,7万石近い領地が失われ,能登全域が脅威にさらされる。

 正直,能登南西部,柴田領に隣接していた小さな城が奪われるところまでは,あえて静観していた。だが事ここに及んでは,我が家も腹をくくって勝家公と戦仕(つかまつ)るほかなし。悲しい成り行きだが,家勢衰えたりとはいえ,柴田は上杉よりも数段手強い敵だ。当主率いる主力を加賀(石川県南部)に回し,柴田領を慎重に南下していく。

 

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手もなく陥落する七尾城と,加賀侵攻を通した応戦

 

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柴田と戦う以上,当然ながら越中も戦禍に見舞われる

 

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我が家が苦心惨憺して柴田から奪った城を,さも当然のように自分のモノにする豊臣家

 北の前田を逼塞させ,東の上杉/北条を越後に配置した城主達の軍勢で押さえたうえで,柴田家と対峙する。東西でじりじりと戦線を前に押していけるところまではよいとして,困ったのは主家たる豊臣家の横暴だ。
 従属大名を持った大大名は,気まぐれに城を奪っては従属者をいたぶり,かつ挑発するというのが,このゲームの常である。その点,豊臣・徳川との抗争で手一杯だったフシがあるにせよ,柴田家が一度も我が家にそれを仕掛けてこなかったことは,特筆すべき高潔さだったのだ。

 そんな勝家公と不本意ながら一戦交える一方で,それを強いた豊臣に恨みを重ねながら,再び臣従を申し入れる……ストラテジーゲームでは否応なく,不条理も含めて楽しむものなのだ。
 臣従を回復したあと,我が家の乏しい人材と財政のなかから,豊臣家に使者を派遣し続けるが,圧倒的な力の差ゆえに,関係はなかなか好転しない。まあ豊臣から見たとき,我が家がどうなろうと大した問題ではないのだから,これは仕方ない。

 

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 勝家公を,かつて朝倉家嫡流が滅びた一乗谷あたりまで追い込み,結果として豊臣家と越前(福井県)を分け取りした我が家は100万石を超えて,地方覇者に認定される。上杉景勝は越後の城をすべて失って佐渡へと逐電したものの,我が家は主力を越前に回していた関係で,旧上杉領の大半は北条の手に落ちた。
 柴田と上杉,そしてさりげなく徳川が退場した段階で,本州はほぼ,豊臣と北条が約800万石ずつ二分する状況になった。そうなれば豊臣方でい続けるメリットはとくにないが,裏切って北条についたところで,状況は驚くほどパラレルであって,こちらもとくにメリットはない。ならば既定の方針どおり,粛々と越後を回収させていただこう。

 

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越後平定を目指し,式部少輔に補任されるはずが,クリックし間違えて治部少輔に。あまり縁起が良くない気もする

 

 大局で見ると状況は豊臣 vs. 北条に整理されたにもかかわらず,この二勢力は睨み合い/小競り合いを続けるばかりで,状況は一向に進展しない。北条が平定した信濃で大規模な一揆が起き,その首謀者がたちまち豊臣方に降って,豊臣方が一挙に信濃一国を手に入れたときは,「これぞ太閤の戦の仕様(しざま)か!」と感心しかけたが,しばらく見ていると,同様の事態は豊臣の領国である近江(滋賀県)や三河(愛知県東部)でも起きている。どうも戦国時代は,お金のばらまき合いに転態する形で終焉を迎えつつあるようだ。日本の再統一は遠い。

 

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左の画面で信濃が中立になっているのに注目。一揆の首謀者である徳山則秀さんは,都合39万石を抱えたまま豊臣家に降る。このあと,サクッと片付けられるかと思いきや,豊臣家はそれを断行せず

 

 というわけで,迷走する大局を尻目に,我が家は我が家の道を行く。いまや敵は北条ただ一勢力,状況は単純化されたのだ。今後の長期的な展望を考えたとき,我が家は豊臣よりも先に関東に食い入る必要がある。北陸は1年のうち3か月から5か月ほどが大雪で閉ざされる。このまま越後を平定したとして,日本海沿岸を進んだのでは,さらに冬の厳しい奥羽に踏み込むだけだ。
 ならば越後から信濃,上野(群馬県)に出,大雪の心配のない関東を舞台に,フルシーズンで北条を圧迫し続けたほうが効率的である。

 

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信濃と越後,2ルートから上野へ。最低限の後背地を確保したら,本城を上野に移して関東の大名に

 

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またも豊臣家の不当な侵攻。北信濃をめぐる争いは,このあとも続く

 

 そんなとき,我が家の足下をすくうのは,またも主家たる豊臣家であった。信濃北部をめぐる再三のトラブルで,ついに両家の関係は修復不能な宿敵関係に陥る。主家が気まぐれで仕掛けた戦の直後には,通常「わだかまりの解消」イベントが入るものだが,それも度重なれば生じなくなる。どこかの時点で敵対関係になることは想定内だ。
 豊臣と北条,合わせて1400万石を敵に抱えたと思うと,気が重くないといえばウソになるが,我が家も北条領を切り取っていまや200万石。対抗できないこともあるまい。

 

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こちら,北条家の本気。当主直率兵力が,3万5000とかになっている。ちなみに上限設定が6万であることは,のちほど我が家で確認した

 

 越中や加賀に出来ていた,目障りな豊臣の前進基地を潰したあとは,北条に対し攻勢,豊臣に対して守勢を貫くという形であって,やっていくこと自体は決裂前とさほど変わらない。そうした方針なのに,なぜわざわざ危険を冒して前進基地を潰したかといえば,やはり信濃の二の舞を警戒したのである。
 石高で大きく勝る北条との争いは,城一つ奪おうとするごとに兵力で劣勢の野戦が生じる,なかなかシビアなものだったが,上野から武蔵(埼玉県+東京都)へと,順調に前進していく。

 いまや豊臣も敵であり,北条領を我が家が蚕食しつつある以上,豊臣こそが最大/最後の敵となる。それを意識して北条と豊臣を争わせるべく,北条を西へ追い立てていったのだが,どうもAIは小勢力から食うように設計されているらしく,北条はどこまでも我が家への抵抗に執念を燃やし続ける。上野をきれいに切り取って武蔵を残したら,矛先を変えてくれるのでは? とも思ったが,そううまくはいかないようだ。仕方がないので,容赦なく潰していく。

 

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武将の忠誠値以外は,無敵の勢力に見える豊臣家だが……

 一方豊臣には,北条領に対する便乗攻勢と,加賀/越前をめぐる我が家との小競り合い以外に,目立った動きがない。このアクティビティの低さはなにゆえなのかと,本拠地たる大坂城の情報をのぞいてみると,驚愕の事実が。
 摂津(大阪府西部)には都合166人の豊臣武将がいて,そのほとんどは大坂城に集中している。大坂在城武将を禄高でソートしてみると,最低水準が3万石,最高が4万6000石だ。
 つまり豊臣家は,手に入れた所領のほとんどを意味なく身内に分配,その兵力は活用されないまま大坂城でうなっているのである。どのくらい意味なくばらまいているかというと,秀吉直率兵力が1500人くらいしかいないほどだ。これだと直轄地が6万石分くらいしか残っていない計算になる。しかも,高禄だからといって忠誠心が高いわけでもない。同様に,官位を身内にばらまく一方で,家の威信は上げておらず,よく見れば威信は0か1くらいである。

 

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大坂在城の武将には,最低でも我が家の城主クラスの俸禄が。この大兵力をきちんと使えば,我が家なんて木っ端みじんのはず。そもそも厖大な直轄地集積と,それによる各大名への戦費支給が,豊臣政権の歴史的意義だったはずでは?

 

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そりゃ,部下のやる気も出ないだろうなという,すごい軍団編成

 さらにすごいのは軍団編成だ。我が家との小競り合いが生じているのは,越前/加賀のラインだが,ここに派遣されている豊臣方の軍団を見てみる。すると,羽柴氏吉という凡庸な能力を持つ架空の親族の下に,綺羅星のごとき有能な武将が寄子編成されている。
 氏吉さんを大坂に戻し,寄子のなかの誰でもよいから寄親に立てて編成し直すだけで,北陸戦線の戦況は一変するだろう。これだけの人材を召し抱えながら,我が家の二線級武将で足止めされているのは,ひとえに使い方のまずさゆえである。親族武将は絶対に裏切らないので,これはこれで有効な使い方があるものの,裏切り云々以前に,戦に勝てないようでは意味がない。

 

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 平たく言うと,豊臣家はすで腐っている。畿内近国を押さえて政治的な手段すら使える立場にいながら,それを意味のないことにしか使っていない。北条家の利用を諦めた我が家は,あらためて上野から信濃に攻め上り,後背地を確保した段階で有能な武将を城主に任じて,対豊臣戦線を本格展開する。
 同時に,島津,三好といった,西日本で根強く豊臣に抵抗する大名家と縁組みし,信濃から美濃へと攻め上る。北条攻めとの二正面攻勢となったため,進撃速度はさほどでもなかったが,関ヶ原を越えるあたりで,石高は難なく豊臣を上回った。

 

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 なぜか朝廷をうまく使えない秀吉が,いつまでも左京大夫なのに対して,姉小路秀綱は左近衛少将。拡大再生産型のキリングマシーンとして設計された姉小路家が,機能不全を克服できない豊臣家に負ける算段はない。終始強大な敵を相手にしてきただけあって,多大なプレイ時間を投じた今回は,ここで投了したいと思う。

 プレイのほぼ全局面にわたって,優勢な敵と渡り合った今回は,「兵農分離」策をとらず,農兵動員方式で戦い抜いた。結局のところ,城が散在していて個々の所領の石高が大きい北陸のような地域では,農兵を大量に動員したほうが合理的な様子。
 これに対して,畿内近国のように所領が細かく分割されている,いわゆる先進地域では,そもそも大動員が難しい。序盤の15〜30万石に当たる資金難の時期に,農兵が役立つかどうかが合理的な分岐点といえそうだ。

 

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■■Guevarista(4Gamer編集部)■■
「私の観測として,姉小路は十分にいけます」と断言して周囲を唖然とさせたものの,一応それを実証できたらしい4Gamerスタッフ。目下の悩みは,第3シナリオ/7000石スタートの真田家が,果たして挑戦に値するかどうかのようだ。それはそれとして,勢力名としては姉小路家じゃなくて三木家だと思うのですが。
  • 関連タイトル:

    天下統一V

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