オススメ機能
Twitter
お気に入り
記事履歴
ランキング
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名

LINEで4Gamerアカウントを登録
MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のインタビュー

メディアパートナー

印刷2026/10/05 07:30

イベント

MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]

 MMORPGを遊んでいて,サーバーが落ちたりバグに悩まされたりした経験がある人は少なくないだろう。その裏で運営側は何をしているのか。
 “運営する側”として体験できるのが,ベルギー・アントワープのインディースタジオBiteMe Gamesが手がける「MMO98」だ。

 2026年10月3日と4日に大阪・コングレスクエア グラングリーン大阪で開催されたインディーゲームイベント「OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2026」(以下,OIGS 2026)で,同スタジオは発売中の「MMO98」と,開発中の新作「Silicon Architect」の2タイトルを出展していた。

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]



90年代風デスクトップで,小さなMMOスタジオを世界一へ


 「MMO98」は,小さなMMO開発スタジオを世界一のゲームスタジオへと成長させていくインクリメンタル(放置系)シミュレーションだ。2026年4月20日にSteamで発売されており,日本語にも対応している。

 ゲーム画面は,その名のとおり90年代のパソコンのデスクトップを思わせるデザイン。ゲームの状況を表示するウィンドウ,プレイヤーのチャットが流れる「IRC」,サーバーノードを購入する「運営」,各種数値をまとめた「統計」などのウィンドウが並び,画面の隅では帽子をかぶった小人のキャラクターがこちらを見守っている。

運営するゲームタイトルを入れるだけで,それっぽいゲームパッケージを表示してくれる
画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]

 プレイヤーは自社のMMOをリリースし,その収益をサーバーインフラに再投資して,増え続けるプレイヤーを受け止められるようにしていく。サーバー負荷やプレイヤー数はグラフでリアルタイムに表示され,負荷が高まればゲームの品質にも影響が出る。

 思わずニヤリとしてしまうのが,IRCウィンドウに流れるプレイヤーたちのチャットだ。「マナポバグってる?俺だけ?」「今夜は鯖がパンパンだな,最高」「振り直したけどゴミビルドになった :(」といった,どこかで見たようなMMOプレイヤーの声が次々と流れてくる。
 数値を管理しているだけなのに,自分のゲームを遊んでいる人たちの存在が感じられる演出だ。

「強化」画面では,サーバーやオペレーションのアップグレードをツリー状に解放していく。待ってる間は,なんと(ゲーム内の)スタートメニューからマインスイーパーやソリティアが遊べるようになっている。そんなところまで古いWindows
画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]


バグはデバッガで直接潰す。続編を出せば強くてニューゲーム


 MMOの運営につきものなのがバグだ。
 本作では,「デバッガ」画面で16進数のダンプから正しい並びを見つけてパッチを作成し,適用することでバグの数を減らしていく。
 放置系のゲームでありながら,こうした手を動かす要素がいいアクセントになっている。

「デバッガ」画面。ぐにょぐにょしているバグを見つけてパッチを作る。そんなデバックの間もプレイヤーたちのチャットは止まらない,そんな声を監視しつつ運営し続けていくのだ
画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]

 ある程度スタジオが成長したら,「続編」の開発に着手できる。
 企画,アート,ネットコードの進捗を進めて続編を発表すると,それまでのアップグレードはリセットされるが,スタジオの能力は強化されていく。

「本当にfivegamerを発表しますか」。続編を発表すると,アップグレードなどはリセットされた状態で新しい気持ちで挑む
画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]

 さらに「研究」では,マネタイズや開発,パフォーマンス,スタジオ,財務といった分野の強化を研究できる。
 マネタイズの項目に「ビッグ4コンサル」「初日DLC」「ライブサービス」などが並んでいるあたりも,ゲーム業界を知る人ほどニヤリとできるポイントだろう。

「研究」画面と,実績にあたる「マイルストーン」
画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]
画像ギャラリー No.007のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]


次はWindows XP風の画面でCPUを設計する「Silicon Architect」


画像ギャラリー No.013のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]

 98の次に当たるのが,もちろんXPだ。それが,同時に出展されていた新作「Silicon Architect」だ。看板も張り紙もなんにもないので,この手のイベントあるあるの,ただの放置されたデモ機かと思ってしまった。

 「Silicon Architect」は,Windows XP風のUIで遊ぶインクリメンタルなハードウェアエンジニアリングゲームだ。プレイヤーはCPUエンジニアとなり,コンポーネントを組み合わせて自分だけのCPUを設計していく。
 画面は「CPU設計」「研究」「ベンチマーク」「ソケット刷新」の4つのタブで構成されていて,MMO98と同じく,懐かしいOSのウィンドウを行き来しながら遊ぶスタイルだ。

「CPU設計」画面。グリッド上にコアやキャッシュ,放熱パーツを並べてCPUを組み上げる。コアの周りには熱を示すオレンジ色のもやが広がっている
画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]


コアを並べ,熱と戦い,ベンチマークを回す


 CPU設計の画面では,左側のリストからコンポーネントを選び,中央のグリッドに配置していく。
 コンポーネントには,コアのほかL1/L2キャッシュ,接続したコアのクロックを引き上げるALU,隣接するコアをオーバークロックする代わりに消費電力が増えるクロックジェネレータ,消費電力を抑えるVRM,隣接するコアに2つ目の処理を実行させるスレッドなどがあり,どれを“どこに”置くかで性能が変わる。

 ポイントは,ほとんどのパーツが隣接するコアに効果を及ぼすこと。性能を求めてパーツを詰め込むほど,消費電力(TDP)と発熱も増えていく。
 画面右側の設計仕様には,ベースクロックやブーストクロック,IPC,TDPと並んで冷却性能が表示されていて,放熱パーツをうまく配置しないと,せっかくのCPUも熱でクロックが落ちてしまう。
 性能と熱のバランスを取りながらレイアウトを詰めていく作業は,まさにCPUの“デバッグ”そのものだ。ちなみにソケット名は「LGA793」。PCに詳しい人ならニヤリとする命名だろう。

「ベンチマーク」画面。SiliconBakeやThermal Busterといったテストに合格すると,次の段階へ進める。実行詳細ではクロックと温度の推移をグラフで確認できる
画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]

 組み上げたCPUは,ベンチマークにかけて実力を確かめる。
 ベンチマークは「シングルコア」「生産性」「安定性」といったカテゴリに分かれ,「SiliconBake」「Thermal Buster」など,名前からして過酷そうなテストが並ぶ。
 テストを実行すると,クロックと温度の推移がグラフで表示され,どこで熱に負けてクロックが落ちたのかがひと目で分かる。

 ベンチマークを回すと,合格でも失敗でも“テレメトリー”(計測データ)が手に入る。これと資金を使って「研究」タブのツリーを進め,コアのIPCを最適化するといった強化を解放していく。
 組んで,測って,改良して,また測る。MMO98でバグと向き合いながらサーバーを増強していったのと同じく,エンジニアの試行錯誤そのものがゲームの気持ちよさになっている。

「研究」画面。テレメトリーを消費して,コアIPCなどの性能を強化していく
画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]


新ソケットのリリースで世代交代


 「ソケット刷新」タブでは,テストの自動化や放熱の強化といったアップグレード,L1キャッシュなどの新コンポーネントを資金とテレメトリーで解放できる。

「ソケット刷新」画面。新ソケットのリリースに向けて,アップグレードと新コンポーネントを解放していく
画像ギャラリー No.011のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]

画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / MMOを運営する「MMO98」と,XP風UIの新作「Silicon Architect」。BiteMe Gamesが出展する2タイトルを紹介[OIGS2026]
 細かいところでは,画面下部のステータスバーにゲーム自体の稼働時間やCPU使用率,RAM使用量が表示されていたり,ベンチマークの実行日が2006年になっていたりと,XP時代の空気感へのこだわりも感じられる。
 ステータスバーの隅には,MMO98で画面の隅にいた小人のキャラクターの姿も。2作が同じスタジオの“OSゲーム”としてつながっていることを感じさせる,ちょっとうれしい共通点だ。

 Steamストアページによれば,ベンチマークのオンラインランキングも用意されるほか,BGMはジャングル/ドラムンベースとのこと。
 BiteMe Gamesによると,SteamではOIGS 2026の試遊版に近い内容の体験版が配信中で,10月の「Steam Next Fest」にも参加予定だ。
 製品版は2027年1月末の発売を予定しており,価格は699円。発売時には10%オフの629円で購入できるという。日本語にも対応しているので,気になる人はまず体験版で自分だけのCPUを組んでみてはいかがだろうか。

 90年代のデスクトップでMMOを運営する「MMO98」と,XP風の画面でCPUを作る「Silicon Architect」。どちらも懐かしいOSの見た目に,現代のインクリメンタルゲームの手触りを組み合わせた作品だ。あの頃のパソコンに思い入れがある人は,ぜひチェックしてみてほしい。


  • 関連タイトル:

    Silicon Architect

  • 関連タイトル:

    MMO 98

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:10月04日〜10月05日