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このオーチャードホールで昨日(9月23日),カプコンは「逆転裁判 特別法廷2008秋 オーケストラコンサート」を開催した。この公演は,カプコンが誇る人気アドベンチャーゲーム「逆転裁判」シリーズのBGMをオーケストラの生演奏で再現するというもので,2008年4月に新宿文化センター大ホール(最大1802人収容)で行われたコンサートの再演にあたる。
演奏したのは初演時と同じく,日本で現在活動を続けている楽団の中では最も古い歴史を誇る東京フィルハーモニー交響楽団(以下,東フィル)。ちなみに東フィルは,Bunkamuraオーチャードホールを本拠地に,日頃の演奏活動を行っている。初演時に引き続いてタクトを握ったのは,東フィルをはじめ,国内の主要オーケストラや,ヨーロッパでも活動してきた栗田博文氏だ。
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ラブロマンスも! 「逆転裁判」が,なんと宝塚歌劇に!
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ステージ上部に設置されたスクリーンに映し出されたのは,なんと「舞台化決定!!」の文字。この瞬間に客席からは大きなどよめきが発生したのだが,その直後,どよめきのトーンが一段階アップした。なぜなら次にスクリーンに映し出されたのは,「宝塚歌劇」というロゴマークだったからである。
そう,逆転裁判の物語を,あの宝塚歌劇団が上演することになったのだ。
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ステージには,逆転裁判シリーズのプロデューサー 松川美苗氏と,宝塚歌劇団の演出家 鈴木 圭氏が登壇。今回の発表に至ったいきさつが語られた。
ことの始まりは2年前。カプコン社内で「ゲームであるか否かを問わない新プロジェクト」の公募が行われ,宝塚ファンのスタッフによって「カプコンのゲームを宝塚歌劇団に!」という企画が立ち上がったのだという。この企画についてカプコンの現常務執行役員 開発本部長 稲船敬二氏がゴーサインを出し,企画を進めている段階で逆転裁判を宝塚歌劇団の舞台にしようという形にまとまったのだそうだ。
2年前の時点では,諸事情によりこの企画は頓挫してしまったようだが,その後もカプコンと宝塚歌劇団の交流は続き,先述した4月の特別法廷に招かれた鈴木氏らが,会場での盛り上がりと熱を体感した結果,「これはいける」と確信。それもあって,ついに実現の運びとなったのだという。
![]() 宝塚歌劇団 鈴木 圭氏 |
![]() カプコン 松川美苗氏 |
![]() 宝塚歌劇団宙組(男役)蘭寿とむさん |
なお,宝塚版逆転裁判の物語は,シリーズの1〜3の主人公である成歩堂龍一を主軸に,ゲームでは描かれなかったラブロマンス(!)などが展開するのだそうだ。もちろん,御剣怜侍ほか,主要な登場人物はきちんと宝塚版逆転裁判にも登場するとのこと。
ただし,役名は英語版の逆転裁判から,Phoenix Wright(成歩堂龍一),Miles Edgeworth(御剣怜侍)など“宝塚っぽい”ものになるそうだ。
そんなPhoenix Wrightを演じるのは,宙組男役の蘭寿とむさん。蘭寿さんは今回,ビデオで登場し,「ゲームでは見られない,歌や踊り,ラブロマンス,鮮やかな逆転劇をお見せします」というメッセージを来場者達に送っていた。ちなみに蘭寿さんの,「逆転裁判オフィシャルファンブック」キャラクター診断チャートの結果は,御剣怜侍タイプとのことで,「これから成歩堂龍一タイプに近付いていきたい」と役作りに向けての意気込み(?)を語っていた。
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TGS 2008で「逆転検事」の体験版&プロモーション映像がお目見え
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コンサートの第二部では,ボーカリストの霜月はるかさんも登場し,東フィルと作曲家の岩垂徳行氏のカナデオン(MIDIキーボードで演奏できるオルゴール)演奏に合わせ,「逆転裁判4」の「恋するギターのセレナード」を歌い上げた。
またその直後には,現在カプコンが開発中の「逆転検事」でプロデューサーを務める江城元秀氏と,同作のディレクター 山崎 剛氏がステージに上り,逆転検事の開発状況などを報告した。
それによると,「シナリオ全体の構成は決まっており,現在はゲームの主要な舞台である“現場”を充実させている段階」(山崎氏)で,「東京ゲームショウ 2008には体験版を出展するので,一人でも多くの人に触れてほしい」(江城氏)そうである。なお,東京ゲームショウ 2008では,逆転検事のプロモーション映像が上映される予定とのことで,そのBGMは岩垂徳行氏が作曲したものだそうだ。なんでも,山崎氏は岩垂氏に「クールなんだけど熱い曲……というムジュンするオーダー」をしたらしく,この注文に岩垂氏がどのように応えたのかも,プロモーション映像の注目ポイントとなりそうだ。
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なお,第一部は曲間に成歩堂龍一と御剣怜侍と裁判長の,第二部は王泥喜法介と牙琉響也とやっぱり裁判長の掛け合いなども流されたり,本編最後の「逆転裁判3 ・終幕」でシリーズに登場したキャラクター達の現在の姿などが映し出されたり,本編終了時に眠り込んでしまった裁判長を客席からの拍手で起こさなければならなかったりと,逆転裁判シリーズのファンなら思わずニヤリ……どころか声を上げて笑ってしまったり,思わず涙ぐんでしまったりするような演出も盛りだくさん。
カプコンとしては今回のコンサートで,逆転裁判シリーズの世界観やシリーズのファンを大事にしつつ,決してそこにとどまることなく常に攻める姿勢をアピールできたといえるだろう。しかし宝塚とは……。
■「逆転裁判 特別法廷2008秋 オーケストラコンサート」曲目
●第1部
・王泥喜 法介 〜新章開廷!
・逆転裁判1〜3 法廷組曲
・芝九蔵 虎ノ助 〜スウィンギン・ゼニトラ
・ゴドー 〜珈琲は闇色の薫り
・大いなる復活 〜御剣怜侍
●第2部
・逆転裁判4 法廷組曲
・悪漢組曲
・恋するギターのセレナード
・捜査官組曲
・綾里 真宵 〜逆転姉妹のテーマ
・逆転裁判3 ・終幕
●アンコール
・大江戸戦士トノサマン
・成歩堂 龍一 〜異議あり!
●ダブルアンコール
・タイホくん 〜守ってあげたい
■バウ・ロマン「逆転裁判」 -蘇る真実-
原作/監修/制作協力:カプコン
脚本/演出:鈴木 圭
主演:(宙組)蘭寿とむ
上演日程:
宝塚バウホール……2009年2月5日(木)〜2月15日(日)
日本青年館……2009年2月24日(火)〜3月2日(月)
座席料金:
宝塚バウホール……全席6000円
日本青年館……S席7500円,A席5000円
一般前売り発売日
宝塚バウホール……2008年12月20日(土)
日本青年館……2009年1月25日(日)
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