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ASUS,ゲーマー向けスマホ「ROG Phone 6」を発表。専用外付けクーラーにペルチェ素子採用で冷却性能を大幅に強化
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印刷2022/07/05 21:30

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ASUS,ゲーマー向けスマホ「ROG Phone 6」を発表。専用外付けクーラーにペルチェ素子採用で冷却性能を大幅に強化

 台北時間2022年7月5日,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,ゲーマー向け製品ブランド「Republic of Gamers」ブランドの新型スマートフォン「ROG Phone 6」と「ROG Phone 6 Pro」を世界市場に向けて発表した。
 搭載SoC(System-on-a-Chip)にQualcommの最新ハイエンド市場向けSoC「Snapdragon 8+ Gen 1」を採用したのに加えて,既存製品から冷却機構を大幅に強化し,熱対策を施しているのが特徴だ。

ROG Phone 6 Pro
画像集#001のサムネイル/ASUS,ゲーマー向けスマホ「ROG Phone 6」を発表。専用外付けクーラーにペルチェ素子採用で冷却性能を大幅に強化

 製品ラインナップと価格は以下のとおり。なお,具体的な発売日は明らかになっておらず,間もなくの発売を予定するという。
※2022年7月5日21:45更新 価格を追加しました。

●ROG Phone 6
  • メインメモリ容量12GB,内蔵ストレージ容量256GB,999ユーロ(約14万円)
  • メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量512GB,1149ユーロ(約16万円)

●ROG Phone 6 Pro
  • メインメモリ容量18GB,内蔵ストレージ容量512GB,1299ユーロ(約18万1500円)

 ROG Phone 6とROG Phone 6 Proの主な違いは,メインメモリ容量でROG Phone 6は最大16GB,一方のROG Phone 6 Proは最大18GBとなっている。加えて,ROG Phone 6 Proの背面には,小型ディスプレイの「ROG Vision」を搭載するのも目につく違いと言えよう。

ROG Phone 6。カラーバリエーションはブラック(左)とホワイト(右)の2色展開となる
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大幅に強化した冷却機構


 ASUSは,これまでのROG Phoneシリーズでも,搭載SoCの性能を引き出すべく冷却機構の設計に多くの時間を費やしているが,今年はとくに注力したという。なぜならば,すでに登場している「Snapdragon 8 Gen 1」搭載スマートフォンは,高画質設定や高リフレッシュレート設定でゲームをプレイすると,本体が非常に高い熱を持ってしまうことが分かっているからだ(関連記事)。
 ROG Phone 6シリーズが搭載するSnapdragon 8+ Gen 1は,Snapdragon 8 Gen 1から電力効率が30%も向上しており,その分,発熱も抑えられているものと思われる。しかし,それでも性能を十分に発揮するには,相応の冷却機構が必要なようだ。

Snapdragon 8+ Gen 1は,Snapdragon 8 Gen 1と比べて電力効率が30%向上している
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 ROG Phone 6シリーズでは,ASUSが「GameCool 6」と呼ぶ冷却機構を新たに採用した。ASUSによると,15分以内,15〜30分,1時間以上とゲームをプレイする時間を3段階に分けて,それぞれに対して対策を取っているという。

GameCool 6の概要
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ゲームをプレイする時間に合わせた発熱への対策を採る
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 とくに注目したいのが,短いゲームプレイ時間用の熱対策だ。ROG Phone 6シリーズは,メインの回路基板と通信用のRF基板のそれぞれを,インターポーザ(配線層)で接続している。ここで問題になるのは,メイン基板とRF基板の間に熱伝導率の低い空気が存在することで,このままだと十分な排熱が行えない。そこでASUSは,基板の間にTIM(Thermal Interface Material)として,窒化ホウ素を充填した。これにより,SoCの熱を効率的に逃がせるようになるそうだ。

基板の間に窒化ホウ素によりコンパウンドを充填している
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 ASUSが行ったテストでは,TIMがない場合と比較して,SoCの温度が10℃低下しただけでなく,サーマルスロットリングの発生回数が大幅に減ったという。

TIMを利用することでSoC温度を最大10℃下げられるという
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 15〜30分程度のゲームプレイでは,これらに加えて,大型の放熱用グラファイトシートとベイパーチャンバーで対応する。とくにグラファイトシートは,基板の前後に配置しており,既存製品と比べて総面積が1.85倍になったそうだ。

非常に大型のグラファイトシートとベイパーチャンバーを搭載
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最大25℃の冷却効果を実現する外付けクーラー AeroActive Cooler 6


 長時間のゲームプレイに対しては,専用の外付けクーラーである「AeroActive Cooler 6」を利用する。AeroActive Cooler 6は,ROG Phoneシリーズの外付けクーラーとしては初めてペルチェ素子を採用したのが特徴で,背面カバーの表面温度を最大25℃も下げられるという。
 
空冷ファンとペルチェ素子を組み合わせた大型クーラーであるAeroActive Cooler 6
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 AeroActive Cooler 6は,「Cooling」「Frosty」「Frozen」という3種類の動作モードを備えるのも見どころだ。基本となるCoolingは,空冷ファンのみ,Frostyは空冷ファンとペルチェ素子を組み合わせた冷却となる。Frozenは,ファンの回転数を上げたり,ペルチェ素子に供給する電圧を上げたりして,最も高い冷却効果を実現する動作モードだ。ただし,Frozenを利用するときは,ROG Phone 6からの電力供給ではまかなえず,AeroActive Cooler 6に外部電源を接続する必要がある点には注意したい。

AeroActive Cooler 6の動作モード
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背面カバーの表面温度を動作モード別に計測したところ
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 AeroActive Cooler 6を装着した状態で,「原神」を1時間プレイしたところ,競合のハイエンドスマートフォンと比べても,動作が安定しており,なおかつ背面カバーの温度上昇も低く抑えられたという。

原神を60Hzでプレイしたときの温度とフレームレート
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競合製品と比べて,時間が経過してもフレームレートが安定しているという
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 また,AeroActive Cooler 6の左右には,合計4つの物理ボタンを搭載しており,仮想ゲームパッドの操作などを割り当てられる。前世代の「AeroActive Cooler 5」にも同様のボタンを備えていたが,ボタンの数が2つから4つに増えたことに加えて,ボタンがかなり大きくなったので,操作しやすくなったのがポイントだ。

AeroActive Cooler 6は,4つの物理ボタンを搭載する
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 なお,時期は未定だが,ROG Phone 5用のAeroActive Cooler 6も投入を予定しているそうだ。これについては,今後改めて告知するとのことなので,ROG Phone 5ユーザーは続報に期待しよう。


ディスプレイの最大リフレッシュレートは165Hzに


 ROG Phone 6とROG Phone 6 Proは,ディスプレイパネルに約6.78インチサイズのSamsung Electronics製有機ELパネルを採用する。ディスプレイのサイズは,既存製品の「ROG Phone 5」と変わらない。その一方で,最大リフレッシュレートが165Hzに,タッチパネルのサンプリングレートが最大720Hzまで引き上げられたのが見どころだ。リフレッシュレートは60Hz,90Hz,120Hz,144Hz,165Hzの5段階で切り替えられる。

ディスプレイパネルのスペック
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 高リフレッシュレート表示に加えて,タッチ操作の遅延を低減させる独自の工夫を盛り込むことで,ASUSによると,165Hz表示におけるタッチ操作の入力遅延を23msまで削減したという。

タッチ操作の入力遅延を23msまで抑えている
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 ROG Phoneシリーズならではの特徴である側面タッチセンサー「AirTrigger」も健在だ。ROG Phone 6では,1つのAirTriggerに対して仮想ゲームパッドのボタンを2つ割り当てる「Dual action」や,AirTriggerを押すときと離すときにそれぞれ操作を割り当てられる「Press and Lift」が新たに加わった。さらに,ジャイロ操作にも対応している。

AirTriggerで可能な操作
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 なお,既存製品向けに展開する専用ゲームパッド「Kunai GamePad 3」は,ROG Phone 6でも利用可能だ。

Kunai GamePad 3にも対応している
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 また,本体に搭載した振動用モーターが強力になり,既存製品と比べて,振動の強さは1.8倍も強い振動を表現できるという

振動機能も強化
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 サウンド面についても触れておきたい。ROG Phone 6のスピーカーは,ROG Phone 5からそれほど大きく変わっていないが,Qualcommが提供するBluetoothベースのワイヤレスサウンド伝送ソリューション「Snapdragon Sound」に対応したのがポイントだ。これにより,44.1kHz/16bitの信号をロスレスで伝送する「aptX Lossless」や,可変ビットレートに対応したオーディオコーデック「aptX Adaptive」が利用できるようになったそうだ。

ROG Phone 6のサウンド機能
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 また,音響技術の専門企業であるDirac researchの空間オーディオ技術「Dirac Virtuo」による音質の最適化を施しており,定位感の改善や没入感の向上に加えて,スマートフォンの小さなスピーカーでも自然な低音を出力するという。

Dirac Virtuoによる音質の最適化を図っている
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 このほかにも,サウンド機能のGameFXには,新たにBluetoothヘッドセット用の低遅延モードも加わっている。

Bluetoothヘッドセット用の低遅延モードを搭載
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 なお,ASUSは,ROG Phone 6と同時に,インイヤー型のゲーマー向けワイヤレス&ワイヤードヘッドセット「ROG Cetra True Wireless Pro」(以下,Cetra Pro)を合わせて発表した。Bluetoothによるワイヤレス接続時には,低遅延モードを利用することで,遅延を45msまで抑えたのが特徴だ。

ROG Cetra True Wireless Pro
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Bluetoothによるワイヤレス接続時に,遅延を45msまで抑えたという
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 Cetra Proはワイヤード接続も可能で,接続ケーブルのインラインリモコン部分にESS Technology製のD/Aコンバータ「ESS 9280 Quad DAC」を内蔵しており,高音質でゲームをプレイできるという。加えて,インラインリモコン内にあるマイクは,機械学習ベースのノイズキャンセリング機能を備えており,大幅にノイズを軽減できるそうだ。

マイクに機械学習ベースのノイズキャンセリング機能を備える
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「Armoury Crate」でVRSの設定が可能に


 ソフトウェア面では,ゲーム向けの設定を行うユーティリティである「Armoury Crate」のUIが変更となった。また,画質設定用メニューの「Graphics Boost」に「Variable Rate Shading」(VRS ,可変レートシェーディング)に関する項目を追加する。

Graphics BoostにVRSの設定が加わる
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 VRSは,PC向けのGPUやゲーム機において,すでに実装されている機能である。たとえば,人物は1ピクセル単位で細かく,空や地面は4ピクセル単位で粗くといったように,必要に応じて計算するピクセルの解像度を変更しながら描画することで,GPUの性能を最適化するものだ。
 ASUSによると,「PUBG MOBILE」や「Arena of Valor」といったゲームが,2022年第3四半期にVRSへの対応を予定するという。

表 ROG Phone 6リーズの主なスペック
メーカー ASUSTeK Computer
OS Android 11
ディスプレイパネル 約6.78インチ有機EL,解像度未公開,最大リフレッシュレート165Hz
プロセッサ Qualcomm製「Snapdragon 8+ Gen 1」
・CPUコア:Kryo(最大3.2GHz)
・GPUコア:Adreno
メインメモリ容量 ROG Phone 6:最大16GB
ROG Phone 6 Pro:最大18GB
ストレージ 512GB
アウトカメラ 3眼式
・標準:約5000万画素
・広角:約1300万画素
・マクロ:500万画素
インカメラ 約1200万画素
対応5Gバンド 未公開
対応LTEバンド 未公開
対応3Gバンド 未公開
無線LAN対応 Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)
Bluetooth対応 Bluetooth v5.2
バッテリー容量 6000mAh(3000mAh+3000mAh)
待受時間 未公開
連続通話時間 未公開
USBポート USB Type-C×2
公称本体サイズ 未公開
公称本体重量 未公開
本体カラー ブラック,ホワイト

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