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GeForce 9600公式サイトへ
  • NVIDIA
  • 発表日:2008/02/21
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「GeForce 9600 GSO」レビュー掲載。高いコストパフォーマンスに価値あり
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印刷2008/05/12 14:34

レビュー

G92コアのエントリーミドルクラスGPUは,誰のための新製品か

GV-NX96G384H

Text by 宮崎真一

»  とくに大きな発表もなくローンチされたNVIDIAの新GPUを,宮崎真一氏がさっそく評価する。ユニークなスペックのG92コア下位モデルだが,果たしてその価値はどこにあるのだろうか。


GV-NX96G384H
メーカー:GIGABYTE UNITED
問い合わせ先:リンクスインターナショナル(販売代理店) TEL 03-5812-5820
実勢価格:1万5000円前後(2008年5月12日現在)
GeForce 9600
 2008年5月時点において,高いコストパフォーマンスで人気を集めるNVIDIAのミドルクラスGPU「GeForce 9600 GT」。その下位モデルとしてひっそりとラインナップに追加された「GeForce 9600 GSO」だが,大型連休明けにGIGABYTE UNITED(以下,GBU)から,搭載グラフィックスカード第1弾となる「GV-NX96G384H」が発売された。
 4Gamerでは,GBUの販売代理店であるリンクスインターナショナルから同製品を入手したので,さっそくその実力,そして「GeForce 9600 GTと比べてコストパフォーマンスが高いのか低いのか」を検証してみたい。


リファレンスよりメモリクロックが高いGV-NX96G384H

オリジナル基板を採用し,198mmのカードサイズを実現


GeForce 9600 GSO GPU。刻印は「G92-150-A2」だった
GeForce 9600
 GeForce 9600 GSOについては4月30日の記事で詳しくお伝えしているが,NVIDIAに確認した結果,ROPユニット数が12基であることと,搭載カードの想定消費電力が100Wであることの確認が取れたので,あらためて表1のとおりお伝えしたい。以前PINE Technology(XFX)製の搭載カードが国内発売された「GeForce 8800 GS」と基本スペックはまったく同じで,同GPUをベースに,シェーダクロックが引き下げられたモデルがGeForce 9600 GSOという理解で問題ないだろう。

※1 国内で市販されている製品の最低クロックは1.4GHz相当(2008年5月12日現在)
※2 グラフィックスメモリ512MB版の動作クロック。同256MB版の規定はないが,国内で市販されている製品の最低クロックは1.4GHz相当(2008年5月12現在)
※3 カードによる。NVIDIAの公式回答は「GeForce 8800 GT以下」

GeForce 9600
 GV-NX96G384Hは,グラフィックスメモリとしてGDDR3 SDRAMを合計384MB搭載。GPUクーラーには2スロット仕様のZalman Tech製品を採用している。
 GPU情報表示ツール「GPU-Z」(Version 0.2.1)でその仕様を確認すると,コアクロックおよびシェーダクロックはそれぞれ550MHz,1375MHzでリファレンスどおりとなっている一方,メモリクロックは1.8GHz相当(実クロック900MHz)と,リファレンスの1.6GHzより引き上げられていることが分かる。
 なお,カード長は198mmだが,これはGBU独自のカードデザインが採用されているため。NVIDIAのリファレンスデザインを採用した製品では228mmとなる見込みだ。

GeForce 9600 GeForce 9600

P5K Premium/WiFi-AP
人気P35マザーシリーズの最上位モデル
メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:ユニティ(販売代理店) news@unitycorp.co.jp
実勢価格:3万円前後(2008年5月12日現在)
GeForce 9600
 さて,テスト環境は表2のとおり。CPUやマザーボードなどのハードウェア構成が同一ということもあり,GeForce 9600 GTや「ATI Radeon HD 3850」のデータは,2008年春のミドルハイクラスGPU購入ガイド記事から流用している。
 注意してほしいのは,同記事で利用した「ForceWare 174.53」がGeForce 9600 GSOをサポートしていないため,グラフィックスドライバのバージョンがGeForce 9600 GSOのみ「ForceWare 175.16 Beta」と,若干新しくなっていること。もっともNVIDIAに確認したところ,「ForceWare 175.16 Beta」とForceWare 174.53の間にパフォーマンスの違いはほとんどないそうだ。そのため,今回はいち早くGeForce 9600 GSOの3D性能をお伝えすることを優先し,横並びで比較することにした次第である。


搭載するメモリチップはSamsung Electronics製の「K4J52324QE-BJ1A」。スペック上は2GHz相当での動作が可能な512Mbit品を6枚搭載することで容量384MBを実現する
GeForce 9600
 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション5.2に準拠。GV-NX96G384Hは前述のとおりメモリクロックがリファレンス仕様よりも高いため,NVIDIA製のチューニングツール「nTune」からリファレンスクロックに引き下げた状態でもスコアを計測することにし,以下順に「9600 GSO[OC]」「9600 GSO」として区別する。
 また,比較対象としてデータを流用しているカード3製品の詳細は先の記事に詳しいが,念のため表3にまとめたので,参考にしてほしい。

※2008年5月12日現在

 以下,とくに断りのない限りGV-NX96T512Hは「9600 GT」,H385QX512Nは「HD 3850[OC]」,EAH3850/G/HTDI/512Mは「HD 3850」と表記する。

GeForce 9600
GV-NX96T512H
Zalman製クーラー搭載がウリ
メーカー:GIGABYTE UNITED
問い合わせ先:リンクスインターナショナル(販売代理店) TEL 03-5812-5820
GeForce 9600
H387Q512NP
クラス最速を謳う3850カード
メーカー:Hightech Information System
問い合わせ先:恵安(販売代理店) support@keian.co.jp
GeForce 9600
EAH3850/G/HTDI/512M
オリジナルクーラー搭載の静音仕様
メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:ユニティ(販売代理店) news@unitycorp.co.jp


描画負荷が低い状態では高い性能を発揮

やはりメモリ周りが最大のボトルネックか


 さっそく,テスト結果の考察に入ろう。グラフ1,2は「3DMark06 Build 1.1.0」(以下3DMark06)の結果である。スペックからある程度予想できたことだが,9600 GSOのスコアは「標準設定」で9600 GTの9割強程度。描画負荷が高まる「高負荷設定」では,メモリバス幅やメモリ容量で劣る点が大きく影響し,9600 GTからさらに置いて行かれる。
 HD 3850とは,9600 GSO[OC]でなんとか互角というレベルだ。


 続いて実際のゲームタイトルから,まずはFPS「Crysis」の結果をグラフ3,4に示す。
 Crysisでも9600 GSOは9600 GTより一段落ちるが,標準設定の1024×768ドットではHD 3850[OC]のスコアを上回るなど,“軽い”状態におけるパフォーマンスは悪くない。とはいえ,高負荷設定だと3DMark06以上にメモリ回りの制限が足を引っ張っており,とくに1280×1024ドット以上ではまるでゲームにならないスコアとなってしまっている。


 同じくFPSから,「Unreal Tournament 3」(以下UT3)の結果をまとめたのがグラフ5だ。レギュレーション5.2採用タイトルでは描画負荷の低いほうに属するUT3でも,9600 GSOは高解像度でスコアの落ち込みが大きい。描画負荷が高い局面でのパフォーマンスがウィークポイントであることに,疑いの余地はなさそうだ。


 UT3よりもさらに描画負荷の低い「Half-Life 2: Episode Two」(以下HL2 EP2)だと,9600 GSOはかなり良好な結果を残す(グラフ6,7)。とくに標準設定だと(CPUボトルネックの影響が少なからずあるとはいえ)9600 GTとの差はほとんどない。


 TPS「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」(以下ロスト プラネット)から,実際のゲームシーンに近い「Snow」テストの平均フレームレートまとめたものがグラフ8,9となる。
 ロスト プラネットは,非常にグラフィックスメモリ負荷の高いゲームアプリケーションだが,こうなると9600 GSOは苦しい。高負荷設定の1024×768ドットで,レギュレーション5.2の合格水準である40fpsをクリアしている点は評価できるが……。


 最後にRTS「Company of Heroes」の結果がグラフ10,11だ。Company of Heroesの傾向はHL2 EP2と似ており,標準設定だと9600 GSOと9600 GTとの差はほとんどない。しかし高負荷設定では,解像度が高くになるにつれて両者の差は開いていく。



消費電力はGeForce 9600 GTと同程度

GV-NX96G384Hのクーラーは常時最高回転仕様か


 G92の下位モデルとして,消費電力の低減にも期待が高まるところだが,実際はどうだろうか。システム全体の消費電力をワットチェッカーにて測定することにした。OS起動後30分間放置した時点を「アイドル時」,3DMark06を30分間リピート実行,その間で最も消費電力の高かった時点を「高負荷時」として,それぞれのスコアを取得した結果がグラフ12である。
 一目見て分かるとおり,9600 GSOの消費電力は9600 GTと大差ない。“エントリーミドルクラスGPUらしい低消費電力”のようなものは期待薄と見るべきだろう。


 グラフ12の各時点におけるGPU温度を,「ATITool」(Version 0.27 Beta 3)で測定したものがグラフ13となる。
 GPU温度は搭載するGPUクーラーによって大きく変わってくるため横並びの比較はできないが,同じGBU製グラフィックスカードで,同じZalman Tech製クーラーを採用しているように見えるにもかかわらず,9600 GSOのほうが温度が高いのは興味深い。Streaming Processor数が多く,いきおいトランジスタ数の多いG92コアのほうが,発熱面で不利である可能性を指摘できそうだ。
 なお,ドライバのせいなのかカードの仕様なのか断言できないが,今回のテスト中,GV-NX96G384HのGPUクーラーは常時最高回転数で動作しており,その風切り音はかなり耳についた。静音動作を期待する人は注意してほしい。



安く済ませたいのなら選択する価値あり

オンラインゲーマーにとっては福音か?


製品ボックス。DVI−D-Sub変換アダプタ×2と,アナログHDTV出力アダプタが付属する
GeForce 9600
 当たり前ではあるが,9600 GSOのパフォーマンスは9600 GTに一歩及ばない。HD 3850とはいい勝負だが,完敗を喫する局面もあり,3D性能はある意味順当に下がっている。
 しかし,描画負荷が低い条件で,かなり良好なパフォーマンスを示しているのも確か。「最新世代のFPSで使われるような3Dエンジンを除けば,1024×768ドットや1280×1024ドットという現実的な解像度で十分な性能を発揮できるカードが1万5000円で手に入る」点に魅力を感じる人は少なくないはずだ。
 あと数千円足せばGeForce 9600 GTを購入できることを考えるに,微妙といえば微妙だが,グラフィックスカードにかける予算を少しでも抑えたいオンラインゲーマーなどにとって,9600 GSO,とくにGV-NX96G384Hは有力な選択肢となるだろう。
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