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実は意外な拾いモノか?「SideWinder Mouse」のレビューを掲載
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印刷2008/05/14 17:05

レビュー

SideWinderの名を冠した7年振りの新作に見る,Microsoftの本気度

Microsoft SideWinder Mouse

Text by fumio

»  2007年末の発売から時間がかなり経ってしまったが,fumio氏による「Microsoft SideWinder Mouse」のレビューをお届けする。奇抜なデザインと巨大なサイズが注目されがちな同製品を,FPSの国内トッププレイヤーはどう見たのか。気になる人はぜひご一読を。


Microsoft SideWinder Mouse
メーカー:Microsoft
問い合わせ先:マイクロソフト インフォメーション センター TEL:0120-41-6755
実勢価格:8000円前後(2008年5月14日現在)
SideWinder
 約7年ぶりに復活したMicrosoftのゲーマー向け周辺機器ブランド「SideWinder」。その第1弾製品として2007年末に発売されたのが,「Microsoft Sidewinder Mouse」(以下,SideWinder Mouse)である。

 量販店で購入できるMicrosoft製マウスとしてはひときわハデな同製品。今回4Gamerでは同社の日本法人であるマイクロソフトから製品サンプルを入手し,長期間使う機会を得たので,ゲームで使い込んだうえでのインプレッションを述べてみたいと思う。


外観からは感じ取れない

意外な持ちやすさが好印象


全体的に直線的かつ角張った外観だ。チルト機能のない,大型のスクロールホイールもデザイン上のアクセントになっている
SideWinder
 SideWinder Mouseが持つ最大の特徴は,やはり誰もが驚くであろう,独特のデザインだ。つや消し(=マット)加工された側面と,左右メインボタンを切り裂くようにマウス中央で伸びるエンジ色のライン,金属製のスクロールホイールや液晶パネルを持つあたり,確かに高級感は漂っている。ただその一方,直線を多用したデザインは,ゲーマー向けマウス市場で埋没しないよう,ただ奇を衒(てら)っているだけのように見えるのも確かだ。この形状を見ただけで“引いた”人だっているかもしれない。

本体を側面から。黄色い枠で囲んだ部分が窪んでいる
SideWinder
 しかし,実際に触ってみると,この特異な外観が,マウス操作に対するさまざまな配慮の結果であることに気づかされる。
 最も印象的なのが,本体左サイドのサイドボタンより手前側,右手親指が触れる部分だ。直線的なデザインがなされていることもあって,ぱっと見ただけでは気づきにくいが,実は中心部がわずかに窪んでいる。そして握ってみると,この窪みのおかげで,親指が自然に収まるようになっているのだ。

 本体右サイドの膨らみも,「SteelSeries Ikari Optical」同「Laser」と同じく,指と本体の隙間を埋める役割を果たしており,フィット感と持ち上げやすさの向上に一役買っている印象。しかも,Steel Series Ikariシリーズとは異なり,指先の収まるスポットの真上(※下の写真,黄枠で囲んだ部分)が若干外へ張り出していて,ここに指を引っかけられるようになっている。この構造のおかげで,マウスを持ち上げるときに右サイドの指が滑らないようになっているのだ。

本体右サイドが外に向かって張り出している。やはり黄枠で囲んだが,この部分に指が引っかかって,マウスが滑り落ちないようになっている
SideWinder SideWinder

 親指と薬指&小指でホールドするときはもちろん,筆者のようにマウスを親指と小指のみでホールドするスタイルの場合でも,マウスが手から落ちていくようなことはない。これは大変ありがたいことである。


やや大きめで人を選ぶフォルムだが

サイドボタンの位置も含め,合う人には絶妙


SideWinder
盛り上がった本体後方を手のひらで包み込むように持つと,非常にしっくりくるが,それ以外だとこの大きさはつらく感じるだろう
SideWinder
本体サイズは74(W)×125(D)×40(H)mm。4Gamerの比較用リファレンス「MX510 Performance Optical Mouse」(右)と並べてみると分かるが,そう劇的に大きいわけではない。本体後方の盛り上がるデザインが,持ち方によって大きく感じられるようにさせているわけだ
 全体の形状としては,(ファーストインプレッションでも指摘されているとおり)日本人の手にはやや大きめであることと,盛り上がりが本体後方,手首側にある点が目立つ。
 この盛り上がりは,筆者のように,マウスに手のひらを密着させ,かなり深めに握るタイプからすると大いに歓迎できる。マウスの“尻”全体を手のひらで包み込むような格好になってホールド感が上がり,指の負担も減らせるからだ。
 さらに,深めに握ると,親指がちょうどサイドボタンに触れる位置に来る。筆者は普段,微妙にAIM(≒狙い)が狂うのを嫌って,サイドボタンをいっさい使っていないのだが,SideWinder Mouseの縦に並んだサイドボタンなら親指をほとんど動かさずに押し分けられるため,AIMの心配をあまりせずに使うことができる。これも嬉しい。

 ただ,あまりにも持ち方を決め打ち過ぎているきらいもある。筆者と同じような握り方ではない,例えば手のひらを浮かせて指先でマウスをつまむように持つタイプからすると,本体後方の盛り上がりは邪魔だろう。また,浅く握るのが好きな人にとっては,サイドボタンもいささか遠く感じられてしまうはずで,このあたりは評価が難しいところだ。

付属のソール&錘入れは(蓋付きの)ケーブルアンカーとして機能する
SideWinder
 ところで,SideWinder Mouseでカスタマイズ性の高さが強くアピールされているのは,ファーストインプレッション記事で述べられているとおり。解像度調整機能は後述するとして,マウスソールを3パターン,マウス重量を+5〜30gの範囲から選択できるようになっており,SideWinder Mouseには換えのソールや錘(おもり)をしまっておけるケースが付属する。
 高く評価したいのは,このケースがケーブルアンカー(※ケーブルスタビライザー,あるいはケーブルホルダーともいう)として機能すること。市販のケーブルアンカーを持っていないような人にとっては非常に有用であり,素直にいいアイデアだと思う。
 テフロン含有率100%の白色と,50%の灰色,0%の黒が各1セットずつ用意されたマウスソールについても,「消耗品なのだから,1セットずつというケチなことは言わず,予備を用意してほしかった」など,言いたいことはあるが,選択の自由が用意されているのはいい。ちなみに白色ソールの滑りは,市販のソール(※Hyperglideなど)とほぼ同じか,わずかに滑りずらい程度のものと理解しておけば問題ないだろう。

5枚1セットとなる付属のソールは,指で簡単に脱着できる
SideWinder SideWinder

本体右サイドにカートリッジが格納されており,引き出すと錘を載せられる
SideWinder
 しかし,(これもファーストインプレッションで指摘されていることだが)錘だけは必要性が感じられない。SideWinder Mouseは2m長のUSBケーブル込みで166g,参考までにケーブルを重量計からどけた状態で計測しても126gと十分に重く,カスタマイズできることがプラスになっていない印象だ。その分ソールの予備を用意してもらったほうがよかっただろう。


本体,そしてメインボタンの重さは気になるが

慣れれば総じて良好な使い心地


 ここからは筆者が数週間に亘(わた)って実際に使ったうえでのインプレッションをお届けしたいと思うが,筆者はマウスの利用に当たって,ドライバソフトウェアをインストールせず,OS標準ドライバを用いるため,設定ツールに関する言及はいっさい行わない。あくまでハードウェアとしてのマウスについての評価となることをお断りしておく。ソフトウェア周りについてはファーストインプレッションが詳しいので,併せて参照してもらえれば幸いだ。
 テスト環境はのとおり。いわゆるスポーツ系に分類されるFPS「Warsow」のマルチプレイを中心に評価した。


SideWinder
 さて,SideWinder Mouseを使い始めてまず気になったのが,先ほども指摘した重量だった。筆者が日常的に利用しているマウスがRazerの「Razer Pro|Click v1.6」(※「Razer Diamondback Plasma」同等品)で,SideWinder Mouseと比べるとかなり軽いこと,そしてマウス本体の右サイドを小指のみで支える持ち方をしていることなどの理由もあったが,長時間繰り返し持ちあげたり下ろしたりを繰り返すと,小指が疲れがちだった。使い始めて2週間も経つ頃にはすっかり慣れてしまったし,マウス本体の右サイドを小指と薬指の2指で支える,より一般的な持ち方なら気にならない可能性も高いと思われるが,念のため記しておく。

 もっとも,重さが原因で,ゲーム操作そのものがやりづらくなっているような印象はない。その理由としては,

  • 本稿の序盤で述べた窪みのおかげで,操作に当たってさほど大きな力は必要ない
  • センサーの位置が本体中央よりやや前方に設けられているおかげで,左右への切り返しや指先での微調整を行いやすい
  • 同じくセンサー配置のおかげで,レーザーセンサー特有となる,リフトオフディスタンスの長さがそれほど大きな障害にはなりにくい

ことが挙げられるだろう。一般的なUSBデバイスだとポーリングレート(※レポートレートともいう)が125Hzのところ,PCと接続しただけで500Hz動作するため,ポインタの動きも滑らかだ。

SideWinder
 ボタン類については,ほぼ第一印象どおりの操作感が得られた。押し分けが容易なサイドボタン,ノッチ&クリックともしっかりしたスクロールホイールはとくに素晴らしい。
 半面,若干気になったのがメインボタンで,筆者が慣れ親しんでいるRazer製品と比べると,やや重いクリック感に仕上がっており,これがゲームプレイ時の正確な操作を妨げる例があった。

 Warsowの場合,常にジャンプを繰り返して移動速度を保つ必要がある。具体的には,平均して約0.8秒に1回のペースで“ジャンプボタン”を押さねばならない。そのため,筆者は同ボタンをマウスの右クリックに割り当てているのだが,SideWinder Mouseだと,ゲーム中まれにある「ジャンプボタンの連打が必要なシーン」で,メインボタンの重さが災いしてジャンプに失敗することがあった。
 この問題は,マウスを浅めに持った状態で,メインボタンの“根元側”をクリックするような状態では,より頻発するようになる。持ち方次第といってしまえばそれまでだが,クリック感そのものはカチカチとしっかりしているだけに残念だ。

 ちなみに,マウスパッドとの互換性は以下のとおり。裏返すことで「Speed」「Control」とサーフェスを切り替えられるRazer eXactMatと,SteelSeriesのIcemat Purple 2nd Editionは厳しい感じだったが,それら以外ではとくに問題なく動作した。

  • DHARMA TACTICAL PAD[HARD TYPE]:○(ほぼ問題なし)
  • Icemat Purple 2nd Edition:×(すぐ飛ぶ)
  • Razer eXactMat Speed:△(若干厳しい)
  • Razer eXactMat Control:×(わりとすぐ飛ぶ)
  • Razer Mantis Speed:○(ほぼ問題なし)
  • SteelSeries QcK mass:○(ほぼ問題なし)

写真中央に見える3連のボタンが解像度変更用。ボタンを押すと,写真右の小さな液晶パネルに解像度が表示されるが,とっさには押しづらい位置に設けられていること,三つのボタンが接近していて押し分けづらいことを考えるに,ゲームプレイ中に活用するのは難しいだろう
SideWinder
 マウスを素早く動かしたときの追従性は,光学センサーを採用したRazer Pro|Click v1.6と比べるとやはり体感できる程度に劣るものの,かなりの低センシティビティで使わない限りは十分な性能を持っているように感じられる。なお,ドライバソフトウェアをインストールしていない状態で400/800/2000dpiを選択できる解像度プリセットは,どれを選んでも挙動に大きな違いは見られなかった。

 最後に,十分に検証できたとはいい難く,原因も特定できていないので余談に留めるが,プレイヤーの反応速度を測定するAdobe Flashである「Reaction Test」を使って自分の“反射性能”を測定したところ,SideWinder Mouseを使ったときだけスコアが平均で0.03秒よくなっていた。最初はポーリングレートの影響かとも思い,別途500Hz動作するマウスでもテストしてみたが,やはりSideWinder Mouseのほうがスコアがいいのだ。
 ほかに考えられる原因は,メインボタンのスイッチの違い――SideWinder Mouseは一般的なマイクロスイッチではなく,タクトスイッチを採用している――くらいだが,これ以上は調べようがないため,何ともいえないところである。


選択肢としては十分にアリ

自分に向くか,購入前によく見極めるべき


SideWinder
 総評を述べると,「見た目の印象とは裏腹の使い心地に感動してつい勧めたくなるが,大きさと重さ,8000円前後という実勢価格を考えると,手放しにはオススメしづらい,人を選ぶ製品」になる。
 性能的には,光学センサーを搭載した最新世代のゲーマー向けマウスには劣るが,実用上問題のないレベルにまとまっており,全体の作りもしっかりしている。とにかくその仕様が人を選ぶものの,手にフィットさえすればいいデバイスだ。気になった人は,購入前に展示機を触るなどして,しっかり吟味してほしい。フィット感が気に入った人なら,購入して後悔することはないだろう。
  • 関連タイトル:

    SideWinder

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