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実は“オーバークロックなし”でも問題なかった。DirectInput環境下で「DRM26」を再検証
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印刷2010/02/18 15:23

テストレポート

実は“オーバークロックなし”でも問題なかった。DirectInput環境下で「DRM26」を再検証

 2010年2月3日に掲載した「DHARMA OPTICAL GAMING MOUSE(DRM26)」(以下,DRM26)のレビューで,センサーの性能検証に用いた「Warsow」(Version 0.5)の設定に誤りがあったため,見直したうえで,あらためて検証を行った。

設定に誤りのあったDRM26レビュー記事
(※注釈を入れたうえで,本文は初出時のままにしています)


DHARMA OPTICAL GAMING MOUSE(DRM26)
メーカー:DHARMAPOINT(シグマ A・P・Oシステム販売)
問い合わせ先:シグマインフォメーションセンター 0120-917-498
実勢価格:2980円前後(2010年2月18日現在)
画像集#002のサムネイル/実は“オーバークロックなし”でも問題なかった。DirectInput環境下で「DRM26」を再検証
 誤りがあったのは,「マウスからの入力を,Windows のAPI(=Win32 API)で行うか,DirectInputで行うか」を指定する「in_dinput」の値。デフォルトでは,この値が1――DirectInputで行う指定になっているのだが,筆者が設定をいろいろ弄って,違いをチェックしたときに,この値を0にして,Win32 APIを使う指定にしたまま,元に戻すのを忘れていたのだ。
 簡単にいうと,先に掲載したDRM26のレビューでは,DirectInputを用いない,通常のゲーム環境より不利な状況下でのテストになってしまっていた,というわけである。

 Win32 APIとDirectInputの細かな差異を解説することはしないが,そのような環境下で検証した結果を堂々と発表してしまい,関係各位及び読者の方々に誤解を与えてしまったことに関しては,面目次第もなく,深くお詫び申し上げたい。


再テスト結果を掲載

〜125Hz設定時でもネガティブアクセルなし!


画像集#003のサムネイル/実は“オーバークロックなし”でも問題なかった。DirectInput環境下で「DRM26」を再検証
 さて,先のレビュー記事では,Win32 APIを使った検証を行ったうえで「USBのレポートレートを500Hzまでオーバークロックすれば問題ないが,デフォルトの125Hzではネガティブアクセルが多く見られ,ポインタの動きに微妙なもたつきがある」としていた。これが,DirectInput環境ではどうなるか,あらためて検証してみよう。
 テスト環境並びにテスト方法は,(in_dinputの設定値を除くと)前回のレビューと完全に一致しているため,今回は省略する。詳細を確認したい人は,ぜひ当該記事をチェックしてほしい。

 というわけで,テスト結果は表1,2のとおりだ。

※「相性の程度」は,高速/中速/低速動作において問題がなかったか,あったとすればどういう問題が生じたかを示したもの。○は「問題なし」,△は「基本的に問題ないが,まれにおかしな動作が見られる」,▲は「ポインタの移動中,異常な動作が高確率で見られる」,×は「使い物にならないレべルの異常が発生する」ことをそれぞれ示す。なお,ここでいう異常とは「動作中にポインタが反応しなくなる」「ポインタがあらぬ方向へ飛んでしまうような動きをする」「動かす速度によってマウスの実際の移動距離と画面上でのポインタの移動距離が変化する(=加速またはネガティブアクセル)」などを指す。「反応しなくなる高さ」は,マウスの底に1円玉を重ねていき,センサーが応答しなくなる高さ(=リフトオフディスタンス)を示したものだ
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画像集#005のサムネイル/実は“オーバークロックなし”でも問題なかった。DirectInput環境下で「DRM26」を再検証

画像集#006のサムネイル/実は“オーバークロックなし”でも問題なかった。DirectInput環境下で「DRM26」を再検証
 ご覧のとおり,DirectInputで処理する限り,オーバークロックを必要とせず,完璧な追従性を示した。
 ただし,先のレビュー記事で指摘した「視点移動にもたつきが感じられる」点は,DirectInput環境下でも改善せず。DRM26を最高の状態で使いたいのであれば,レポートレート500Hzへの“オーバークロック”は依然として必要なので,この点は付記しておく必要があるだろう。
 レポートレートのカスタマイズが可能なLogitechの「Gaming Mouse G500」だと,専用の設定ツール「SetPoint」から125/500Hzを切り替えても,問題なくきびきびと動いてくれるので,DRM26でもたつきがあるのは少々不思議なのだが,USB 1.1の転送速度に起因するものなのかもしれない。

 いずれにせよ,当初の「オーバークロックで保証がなくなる覚悟は必要だが,お勧めできる」という評価は,「オーバークロック無しでもそのまま使える,高い追従性を持ったマウスで,オーバークロックを行うとさらによくなる」と訂正する必要がある。
 先の記事を読んでDRM26の購入を思いとどまったという人は,再考してみてほしいと思う。
  • 関連タイトル:

    DHARMAPOINT

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