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DHARMAPOINTのマウス第3弾「DRTCM03」レビュー掲載。レーザーセンサーのアップデートで変化はあったか?
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印刷2008/11/25 11:28

レビュー

レーザーセンサーのアップデートで,使い勝手はどう変わったか

DHARMA TACTICAL MOUSE(DRTCM03)

Text by fumio

»  第2弾となる光学センサー搭載モデルの市場投入から3か月弱という短いインターバルを経て投入された新製品。第1弾製品をベースに,搭載するレーザーセンサーをマイナーアップデートしたとされる“DHARMAPOINTの第2世代レーザーセンサー搭載マウス”のデキを,fumio氏が検証する。


DHARMA TACTICAL MOUSE(DRTCM03)
メーカー:DHARMAPOINT(シグマA・P・Oシステム販売)
問い合わせ先:シグマインフォメーションセンター 0120-917-498
実勢価格:7200〜8000円程度(2008年11月25日現在)
DHARMAPOINT
 シグマA・P・Oシステム販売のゲーマー向けデバイスブランド「DHARMAPOINT」(ダーマポイント)。そのマウス製品シリーズ「DHARMA TACTICAL MOUSE」の第1弾製品だったレーザーセンサー搭載のワイヤードモデル「DRTCM01」が,より高い性能を持つという新型センサーを引っさげ,「DRTCM03」として帰ってきた。

 新型センサーの搭載で,DRTCM01からは何がどう変わったのか。また,光学センサーを搭載するシリーズ第2弾製品「DRTCM02」と比べたとき,優位性はどこにあるだろうか。今回は,DHARMAPOINTから貸し出しを受けた製品版サンプルを使って,従来製品との比較を中心に,使用感をチェックしてみたいと思う。

本体色はブラック(DRTCM03BK)とミッドナイトブルー(DRTCM03BL)の2色。いずれも,ピアノブラック加工されたラインで“背”の部分が囲まれるデザインとなっている
DHARMAPOINT DHARMAPOINT


形状などはDRTCM01そのまま

違いはあくまでセンサーのみ


DHARMAPOINT
DRTCM03(左)とDRTCM01(右)を並べてみた。形状面での違いはないため,同色の個体だと,外観ではどちらがどちらか分からなくなる
DHARMAPOINT
DRTCM03と,4Gamerの比較用リファレンス「Logicool MX510 Performance Optical Mouse」(右,以下MX510)を並べたところ
 まず外観からだが,DRTCM03とDRTCM01の形状は完全に一致している。DRTCM02だと,本体側面にラバーコート処理がなされていたり,スクロールホイールの形状が変えられていたりと,微妙に違いがあったのだが,DRTCM03にはそういった細かな変更点もない。DHARMAPOINTが,「センサーの変更時には型番を変更する」という姿勢を取っていることを踏まえるに,「DRTCM01と同じ型から起こしつつ,センサーユニット“のみ”がアップデートされたモデル」と捉えるのが正しい理解といえる。

 というわけで,その特徴の多くはDRTCM01を踏襲するのだが,念のため確認しておくと,大きな特徴として挙げられるのが,63(W)×115(D)×42(H)mmという,本体サイズである。全体的に小柄なフォルムをしているだけでなく,本体側面が窪んでいるおかげで,実際に握るとさらに小さな印象だ。海外ブランドのゲーマー向けマウスにありがちな,大柄のゲーマー向けマウスに馴染めなかった人達,とくに,指先でマウスを“つまんで”操作する,「つまみ持ち」派に向いている。
 逆に,手が大きめの人や,「かぶせ持ち」を愛好し,手のひらにマウスの背ががっちり当たっていないと落ち着かない人には,従来同様,やはり向かないだろう。

DRTCM03とMX510を比べたところ。いずれの写真でも左がDRTCM03だが,多くのゲーマー向けマウスと似たサイズで,「かぶせ持ち」の想定されているMX510と比較すると,「つまみ持ち」に最適化されたDHARMA TACTICAL MOUSEシリーズがいかに小型であるかよく分かる
DHARMAPOINT DHARMAPOINT

DHARMAPOINT
本体左側面の窪み。上のほうが出っ張っていて“引っかかり”になるため,持ち上げるときにさほど力を込めなくて済む。グリップはザラザラしていて指が滑ってしまったりしにくい
DHARMAPOINT
「ファブリックケーブル」と,そのままの名前が与えられている布巻ケーブルはとにかく柔らかだ
DHARMAPOINT
標準では,「内蔵するフラッシュメモリに登録された3パターンの動作モード(※CPI設定やキーバインド設定の組み合わせ)を切り替える」用途に設定された,本体右側面の[MODE]ボタン。押しやすさがアダになってしまっている
 本体両サイドの窪み部分はドライサンド処理が施されていて,ザラザラした手触りがする。個人的意見を述べれば,感触としてはラバーコートされたDRTCM02のほうがすっきりしていて好みなのだが,指の滑りにくさ,という観点では,DRTCM03が採用するドライサンド処理に軍配が上がる。

 本体重量もDRTCM01とほぼ同じで,ケーブル込み110g。参考値ながら,ケーブルを重量計からどかすと80〜90g程度であり,非常に軽い。また,標準で滑りのいいPTFE(ポリテトラフルオロエチレン,フッ素系樹脂)製のソールが貼られていることと,操作中にケーブルの硬さでマウスが引っ張られたり,押し返されたりすることのない,柔らかな布巻ケーブルを採用していることも手伝って,全体の操作感はきわめて軽快である。

 オムロン製のスイッチをメイン&サイドボタンに採用することで,良好なクリック感を提供しているのも従来同様。とくにサイドボタンの押しやすさと反応のよさは特筆すべきだろう。ただし,右サイドボタンの配置場所と押しやすさに起因する,“誤爆”(※意図せず指が触れて,ボタンを押してしまうこと)が生じやすい問題もそのままだ。
 後述する設定ツール「ダーマコントロール」を利用すれば,ボタン機能そのものは無効化できるが,指がかかっていると,マウスを持ち上げたり,左右に振ったりするときに誤爆して,微妙な操作のズレを招くことだけはどうにもならないため,持ち方には気をつける必要がある。

チルト機能付きスクロールホイールボタンもDRTCM01と同じ。中央の盛り上がった,丸みのあるものになっている。平坦で,細かい溝の入ったDRTCM02ホイールと比べると,ややノッチが堅く,重めではあるものの,チルト入力はこちらのほうがしやすい。また,スクロール時に意図せずチルトが入力されてしまうケースも減っている
DHARMAPOINT DHARMAPOINT


豊富な機能が用意されたダーマコントロール

ウリはやはりリフトオフディスタンス調整機能


DHARMAPOINT
ダーマコントロールのメインウインドウ。ここではキーバインドやマクロの登録&編集が可能だ。それ以外の機能は右上に用意された[基本設定]ボタンから「設定」ウインドウを開いて設定する
DHARMAPOINT
こちらが「設定」ウインドウ。「リフト機能をカット」のチェックを外すと,リフトオフディスタンスを任意に調整できる。デフォルト値は4638だった
 DRTCM03は,USBクラスドライバだけで動作する,いわゆる“ドライバレス動作”が可能なマウスで,標準状態でもチルトホイール近くのスイッチによってトラッキング解像度を400/800/1600/2000cpiのなかから選択できる。ただ,前出のダーマコントロールを利用すれば,さらに,

  • ソフトウェアエミュレーションにより,200〜3200cpiの範囲を100cpi刻みで,X/Y軸別個に設定する
  • USBレポートレート(≒ポーリングレート)を
    1000/500/333/250
    /200/166/142/125Hz
    の8段階で設定する
  • サイドボタンやチルトホイールに,機能やキーボードショートカット,あるいはマクロを割り当てたり,利用しないボタンを無効化したりする
  • リフトオフディスタンスを調整する

ことが可能になる。
 ダーマコントロールは純然たる設定ツールで,ドライバソフトの類ではない。ダーマコントロールで設定した内容は,すべてDRTCM03が内蔵するフラッシュメモリに保存されるため,一度設定してしまえば,ダーマポイントをインストールしていないPCにつないでも,まったく同じ設定内容でマウスを利用可能だ。

DHARMAPOINT
 DHARMA TACTICAL MOUSE&ダーマコントロールが持つ最大の特徴は,リフトオフディスタンス調整機能。センサーがサーフェス(※読み取り面)を認識する距離を調節して,マウスを持ち上げるときにポインタが震える事態の抑制を図ることができるのは,(少なくとも2008年11月下旬時点では)DHARMA TACTICAL MOUSEシリーズだけだ。

 なお,製品ボックス同梱のCD-ROMに入っていたダーマコントロールのバージョンは2.0.9で,2008年11月時点でDHARMAPOINTのサポートページからダウンロードできる同2.0.8よりも新しいものになっている。もっとも,11月5日に公開されたスクリプト集が含まれていたりはしない。デザインや機能面でのアップデートはないようだ。


トラッキング速度がスペック上は40%向上するも

実際のところ,DRTCM01との違いは大きくない


 ここまで何度か繰り返しているが,DRTCM03とDRTCM01の違いは搭載するレーザーセンサーである。スペックシートを見る限り,

  • トラッキング速度が45ipsから65ipsへ
  • フレームレートが7080fpsから7200fpsへ

と,それぞれ引き上げられているようだが,実際のゲームプレイには,この数値がどう影響してくるだろうか。今回は,のテスト環境で,DRTCM01/02と比較を試みる。


 テストに当たっての各種設定とテスト方法はそれぞれ下記のとおりだ。

●ダーマコントロールの基本設定
  • トラッキング解像度:2000cpi(※ハードウェア設定の最大値)
  • レポートレート:500Hz(※デフォルト)
  • リフト機能:カット
  • センシティビティ:0
  • 加速:オフ

●テスト方法
  1. ゲームを起動し,アイテムや壁の端など,目印となる点に照準を合わせる(※今回は「Warsow」を用いた)
  2. マウスパッドの左端にマウスを置く
  3. 右方向へ30cmほど,マウス本体がマウスパッドから浮いたりしない条件で可能な限り全力でマウスを振る
  4. なるべくゆっくり,2.の位置に戻るようマウスを動かす

 これで照準が1,の位置に戻れば正常,左にズレたらネガティブアクセル,右にズレたら加速がそれぞれあると判断できるわけだ。筆者が普段Warsowをプレイするときは,ゲーム内センシティビティを2.3に設定し,180度旋回に当たって約4cmマウスを動かす必要のある状態にしているが,テスト時は30cmの移動で180度旋回する0.3に設定することで,読み取り異常を発生させやすくしている。

 さて,テスト結果に用いたマウスパッドと結果は以下のとおり。「程度」というのは,相性問題の大きさを示したもので,もちろん小さいほうが望ましい。

  • DHARMA TACTICAL PAD[HARD TYPE](DRTCPW40H/DRTCPW30H)
    程度小。DRTCM01と体感変わらず
  • DHARMA TACTICAL PAD[SOFT TYPE](DRTCPW40S)
    程度小〜中。DRTCM01と体感変わらず
  • Icemat Purple 2nd Edition:
    程度大。通常利用に支障あり。リフトオフディスタンスを最長にしても状況に変化なし
  • Razer Destructor
    程度小。DRTCM01より若干の改善が見られる
  • Razer eXactMat Control
    程度中。やや問題あり。DRTCM01より改善しているが,布系マウスパッドと比べるとポインタが飛びやすい
  • Razer eXactMat Speed
    程度小。DRTCM01から改善の度合いが顕著
  • Razer Mantis Speed
    程度小。DRTCM01と体感変わらず
  • SteelSeries QcK mass
    程度小。DRTCM03のほうがわずかに飛びづらくなっている印象

 総じて,DRTCM01と比べると追従性は若干向上した。マウスパッドとの組み合わせによる相性問題も軽減されているが,それでも光学センサーを搭載したDRTCM02には及ばない印象だ。

本体底面部。不可視レーザーを使用しているので光って見えたりはしない。ソールの形状は従来同様だ
DHARMAPOINT
 「程度小」と評したマウスパッドとの組み合わせにおいて,DRTCM01で感じたようなネガティブアクセル(※センサーの移動速度が上がったとき,マウスを動かした距離に対して,画面上のポインタ移動距離が短くなる現象)はなくなっている。筆者が普段Warsowをプレイするときの設定で使用する限りではまったく問題を感じないため,いわゆるハイセンシ設定を好むプレイヤーなら,程度中/大としたマウスパッドさえ避ければ,快適に利用できるだろう。
 一方,今回のテスト設定のような低センシティビティだと,高速で動かしたとき,何回かに1回の割合で,ポインタが止まったり引っかかったりするような挙動が見られたので,「問題なし」とまではいえない。マウスを高速で動かすことの多い,いわゆるローセンシ環境で利用するなら,DRTCM02がシリーズ中で最も無難である。


フタを開ければほぼ“DRTCM01そのまま”

センサー性能重視ならDRTCM02を検討したい


DHARMAPOINT
付属品はマニュアル,保証書,ダーマコントロールのインストールCD-ROM,交換用ソール一式。ゲーマー向けデバイスの歴史やDHARMAPOINT製品の開発秘話を語ってくれる「プロダクションノート」のナンバーが#001で,つまりDRTCM01に付属のものと同じというのは,なかなか示唆的だ
DHARMAPOINT
製品ボックス
 外観上はDRTCM01と完全に一致し,センサー性能の向上もそう大きくない。エンドユーザーたるPCゲーマーにとって,DRTCM03とDRTCM01はほぼ同じものだと述べていいだろう。ショップ筋によると,DRTCM01は終息に向かっているという話もあるので,リプレース目的のモデルチェンジという側面が一番大きいのかもしれない。

 もし,目の前にDRTCM01/02/03の3製品を並べられて,「このなかからどれか一つを選べ」と言われたら,筆者はDRTCM02を選択する。カタログスペックでは劣っていても,最新世代の光学センサーが持つ追従性は,少なくとも現行世代のレーザーセンサーよりも信頼できるからだ。
 もちろん,本稿でテストしてきたとおり,DRTCM03もゲーム用マウスとしては申し分のない性能を持っている。だが,それとほぼ同じ価格,同じ形状で,より優れたセンサーの製品がある以上,そちらを選ばない理由はない。低センシティビティ設定で利用する予定がなく,さらにDRTCM02のチルトホイールやラバー加工がどうしても気に入らないというなら話は変わってくるし,あるいは,DRTCM03の値段がDRTCM02より下がってくれば面白いかもしれないが。
  • 関連タイトル:

    DHARMAPOINT

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