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インディーズゲームの小部屋:Room#548「Rigid Force Alpha」
きのこもたけのこも,どっちも好きな筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第548回は,com8com1 Softwareの「Rigid Force Alpha」を紹介する。本作は,最新鋭の宇宙船を駆って迫り来る敵と戦うという横スクロールシューティングだ。季節ごとに,みんな仲良く旬の味覚を楽しめばいいんじゃないかな(日和見主義)。
プレイヤーの使命は,最新テクノロジーを満載した宇宙船,リジッド・フォース・アルファの船長となり,救難信号を発しているポイントに赴いて,敵勢力を一掃すること。とは言え,ゲームの流れはよくあるステージクリア型のシューティングゲームなので,ストーリーについて深く考える必要はないだろう。自分以外はすべて敵! 撃って撃って撃ちまくればいい。
自機は,ときおり出現するカプセルを破壊すると現われるアイテムを取ることで,メイン装備やサイド装備を切り替えられる。メイン装備は,真っ直ぐにビームを放つ「レーザー」,拡散する弾を撃つ「スプレッド・ショット」,地形に当たると反射する「リバウンド弾」の3種類。またサイド装備は,近くの敵を狙い撃つ「ホーミングミサイル」,同じ高度にいる敵を攻撃する「シーカーミサイル」,自機の下方を爆撃する「グラウンドミサイル」の3種類が用意されている。
そして,さらに特徴的なのが「フォースの破片」と呼ばれるオプション兵装の存在だ。これは「R-TYPE」のフォースと「グラディウス」のオプションを足して2で割ったような装備で,フォーメーションを変更することで,自機の前方・後方,自機の上下(前向きと後ろ向きの2パターン)の4か所に配置できる。フォースの破片には敵弾を防ぐ性能もあるので,戦況に合わせてフォーメーションを変えつつ,上下左右からの敵の攻撃に対処していこう。
また,敵を破壊すると緑色のエネルギーオーブが放出され,これを集めることで自機のエネルギーゲージが上昇する。このゲージを消費して,強力なチャージ攻撃を行ったり,自機周辺の敵弾を消去するブレードを展開したりする仕組みだ。シューティングゲームとしては使用するボタンが多く,慣れないうちは苦労するが,難度はそれほど高くないので,すべてを使いこなせなくてもバリバリ敵をやっつけていく爽快感を味わえる。
ただし,自機が倒されるとこれらのパワーアップをすべて失ってしまうので要注意。敵の攻撃はこちらの高い火力を前提としているところがあるので,戦力を立て直すまではかなり心もとない戦いを強いられることになるだろう。サポートAIのPSYE(サイ)ちゃんがあまり可愛くないというか,生首みたいでむしろ怖いというのが個人的な不満だが,全体的にオーソドックスで完成度の高いゲームに仕上がっているので,シューティングゲームが好きな人はぜひどうぞ。そんな本作は,Steamにて2050円で発売中だ。
■「Rigid Force Alpha」公式サイト
http://www.com8com1.com/games/rigid-force-alpha/- この記事のURL:
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