連載
インディーズゲームの小部屋:Room#502「Let Them Come」
マイケル・シェンカーが3人の歴代ボーカリストを引き連れて日本に再上陸すると聞いて,せっせと旧譜を聴き直している筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第502回は,Tuatara Gamesが開発した「Let Them Come」を紹介する。本作は,大量のエイリアンがなだれ込んでくる宇宙船内で,決死の防衛戦を繰り広げるというアクションゲームだ。30年経っても,いいものはやっぱりいいのだ。
主人公となるのは,プロの傭兵であるロック・グナー。プレイヤーはどんな危険な仕事でも引き受ける傭兵ロックとなり,エイリアンに侵入された宇宙船内で,単身で絶望的な戦いに挑むことに……。
本作は,画面右から,これでもかとばかりに押し寄せてくるエイリアンの波状攻撃(ウェーブ)を,機銃の掃射で蹴散らしていくというアクションゲーム。ロックは機銃が置かれた陣地から動くことはできず,機銃を上下に撃ち分けて,床や壁,天井を伝って攻めてくるエイリアンを迎撃するのだ。
ロックは,機銃用の2種類の弾薬と,ナイフなどの接近戦用の武器,そしてグレネードなどの投擲武器を装備可能。機銃は連射を続けているとオーバーヒートしてしまうので,合間にグレネードを投げるなどして敵の攻撃に隙を作り,適宜銃身を冷ましながら戦うべし。また,機銃で狙える角度には限度があるため,撃ち漏らした敵に飛びかかられることもある。そんなときは,ナイフなどの近接武器で応戦しよう。
敵はとにかく大量に押し寄せてくるので,こちらの火力が足りないと,あっという間に陣地を蹂躙されてしまう。本作では,敵を倒して獲得したクレジットを使って,新たな武器の購入やアップグレードが可能なので,何度も死にながらロックの装備を強化していこう。また,ロックは武器のほかに,最大4つのパッシブスキルを装備でき,こちらもクレジットで購入できる。ウェーブごとに攻めてくる敵の種類が異なるため,それに合わせて最適な組み合わせを選びたいところだ。
そして,もう一つの強い味方が戦闘中に発生するランダムボーナスだ。敵に攻撃を命中させるとコンボメーターが上昇していき,これがマックスになるとランダムでパワーアップを獲得できる。パワーアップには,入手クレジットの倍増や援軍のドローンの召喚,一定時間,弾薬を消費しないといったものがあり,運よく強力なものを引ければ大逆転のチャンス! 圧倒的な火力でエイリアン共をミンチにしてしまえる。
敵のウェーブをすべて撃退すると,最後にボスとの戦いが待ち構えている。ボスには通常の弾薬が効かなかったりとなかなかの強敵なので,電撃や貫通といった特殊な効果を持つ弾薬やグレネードを用意するなどして挑戦しよう。見事,ボスを倒せばステージクリアとなり,船内の別の場所に移動して,また新たな敵を迎え撃つことになる。
たった一人でエイリアンの猛攻に生身で立ち向かうという,ハリウッド映画のようなシチュエーションを堪能でき,ときおり訪れる逆転のチャンスでは一気に敵を殲滅するカタルシスを味わえる本作。ゲームシステムは単純明快で,遊んでいるうちに自然とテンションが上がってしまい,気づくと「うはははは! 死ね,エイリアン共!」などと考えてしまう妙な中毒性のあるゲームだ。そんな本作はSteamにて498円で発売中なので,興味を持った人はぜひどうぞ。
■「Let Them Come」公式サイト
http://let-them.com/- この記事のURL:
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