
連載
インディーズゲームの小部屋:Room#381「ZANGEKI WARP」

近頃は惑星ミラと北方諸国を行ったり来たりしている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第381回は,ASTRO PORTの「ZANGEKI WARP」を紹介する。本作は,ワープ攻撃が可能な特殊メカを操作して,狭い宇宙要塞内で戦闘を行う横スクロールシューティングだ。さすがにそろそろ寝不足で朝日がつらいです。おまけに,だいぶ暑くなってきたし……。
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西暦2054年。悪の天才科学者ベノミヤ博士が培養していた宇宙怪獣が暴走を始めたことで,銀河文明は滅亡の危機に瀕していた。そこで,ASTRO PORT作品では毎度おなじみの超電気科学研究所は,宇宙怪獣の拡大を防ぐべく,超兵器「斬撃ワープ」装置を備えた宇宙戦闘機ザンファイターをベノミヤ宇宙要塞に送り込むのだった……。
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というわけで,プレイヤーはザンファイターに乗り込んで,宇宙怪獣との戦いを繰り広げることに。ザンファイターの最大の武器は,上述した斬撃ワープ攻撃だ。
これは,時間を停止してワープ先を選択すると障害物をすり抜けて一瞬で移動でき,さらにワープの軌跡に重なった敵にダメージを与えるというもの。本連載の第73回で紹介した「魔女ボーグメグリロ」の主人公メグリロが使う超電気魔法「トキトメワープ」を,より発展させたものという設定だ。うーむ,何度書いてもトキメキワープと勘違いしてしまう……。
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ザンファイターの操作は,方向キーでの移動に加え,ショットとワープ発動の2つのボタンだけで行えるという分かりやすさだが,宇宙要塞内はかなり狭く,多数の行き止まりがあるため,斬撃ワープを駆使しなければ先に進むことはできない。斬撃ワープは移動と攻撃の両面における切り札だが,ワープ発動中は画面下にあるワープエネルギーが減少していくので無制限に使えるというわけではなく,減ったエネルギーは時間と共に回復していく仕組みになっている。
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また,斬撃ワープにはこのほかの機能も用意されている。その1つが,ワープ到達地点の周囲にいる敵に衝撃波によるダメージを与える「次元衝撃波」。さすがに敵と重なるようにワープするとミスになってしまうが,敵の密集地点の近くにザンファイターを出現させることで,衝撃波を発生させて雑魚を一掃できるのだ。
そしてもう1つが,ワープの発動地点にデコイ(おとり)を出現させる機能。敵の攻撃をデコイに引きつけておいて,自分は安全な場所に逃げられるので,これもかなり便利だ。
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本作では,まずゲーム開始時に与えられるポイントを使ってこれらの各機能を強化でき,以後,ステージをクリアするごとにもらえるポイントを消費して,ザンファイターを段階的にパワーアップしていける。
基本的には横スクロールの本作だが,画面が上や下にスクロールする場所や,障害物を次々とワープで乗り越えないといけない場面があるので,ザンファイターをどのように強化するかが悩みどころ。とはいえ,決め手になるのはやはり斬撃ワープなので,斬撃の威力やエネルギーの回復速度を重点的に強化させていくのがいいかもしれない。
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シューティング初心者から上級者まで,誰でも楽しめるゲームに仕上がっているので,興味を持った人はさっそく公式サイトにある体験版をお試しあれ。また,製品パッケージ版は明日(2015年5月28日),1944円(税込)で発売予定だ。
■ASTRO PORT公式サイト
http://www.interq.or.jp/saturn/takuhama/dhc.html![]() |
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