連載
インディーズゲームの小部屋:Room#61「とつげき!人間戦車」
人間戦車は少女のような外見で,一応知性もあるのだが,戦場でバタバタと死んでいく。こう書くとかなりブラックだが,人間戦車自身の見た目や言動がほとんど悲壮感を感じさせないので,全体的なノリとしては軽い感じ……のような,そうでもないような,うーん?
舞台となるのは,ジャポン帝国とジャポン王国という二つの勢力が熾烈な争いを繰り広げている,現代日本に似た架空の世界“ジャポン”。以前はジャポン全土を支配下に置いていたジャポン帝国だったが,今は見る影もなく,ジャポン王国に最後の領土を脅かされようとしている。そんな状況の中,プレイヤーは主人公である陸軍中尉 大本営詔太郎となり,皇属第四機甲中隊を率いて,ジャポン王国への反抗作戦に挑むのだ。
戦術パートの戦闘は,敵/味方にかかわらず,行動順がまわってきたユニットから動けるセミリアルタイム方式で行われる。ここでは,敵の指揮車両をすべて破壊すれば勝利,自軍の指揮車両をすべて破壊されると敗北となる。もたもたしていると敵ユニットがどんどん攻めてくるうえ,本作では自軍ユニットの索敵範囲外の状況が一切分からないので,索敵を兼ねて積極的にユニットを展開させたいところ……なのだが,ここで一つ注意すべきことがある。それが上でも述べたユニットの死にやすさだ。
本作には,命中率や攻撃力,防御力といった概念がなく,弾を撃てば確実に当たるし,当たれば一撃でやられてしまう。したがって,無闇に進軍するとこちらの視界の外からの攻撃で,あっという間に撃破されてしまったりする。射程や索敵距離が向上した高性能な人間戦車は,作戦終了後のインターミッションで開発できるが,初めのうちはかなり視界が限られた戦闘を強いられる。とりあえず,移動後は忘れずに視界の外を当てずっぽうに攻撃し,ラッキーパンチで敵の数を減らすことを期待しよう。
今回は,公式サイトで公開されているデモムービーを掲載したので,そちらでゲームの雰囲気をつかんでほしい。
本作の公式サイトから,第4話までプレイできる体験版がダウンロードできるので,興味を持った人はまずはそちらをお試しあれ。また,製品版は1365円(税込)で発売中。人間戦車達の戦いの行く末が気になる人は,購入を検討してみよう。
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