男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ：第395回「ほぼ優勝」

著者近影

　個人的な話から入って恐縮ですが，先日（2016年8月28日），両国国技館で行われた大会のLiLiCo戦を終えて安堵している男色ディーノでございます。ええ，夏が終わりました。

　LiLiCoとはもちろん，あの映画評論家でもありタレントでもあるLiLiCo。去年からプロレスをヤっているのですよ。で，そのLiLiCoとのシングルマッチがあったのね。いや，もちろん勝ちましたよ。大ざっぱに言うと，リング上に恋愛を持ち出してきたLiLiCoに私がお灸をすえた，と。そして，リング上で恋愛するからには中途半端ではなく本気で恋愛しろ，と。具体的にはリング上で結婚しろ，と。すると，LiLiCoの知名度が欲しい男達がいっぱい現れた，と。で，後日（9月25日の後楽園ホール大会），候補者達が戦って，勝ち残った選手がLiLiCoと結婚する，と。そのようになった次第です。
　両国国技館という大きな舞台で，LiLiCoという知名度がある人と戦うわけだから，緊張はしてたわけですよ。今から考えると。で，大会前にはそういう妙な緊張感と戦っていたわけなんですがね，行ってきたのですよ。「ウイニングイレブン 2017」（PlayStation 4 / PlayStation 3。以下，ウイイレ2017）のメディア大会に。両国大会の3日前だったけど。

　……いや，大会前の緊張とこれとは別よ。だって，ウイイレだから。私，ウイイレ好きだから。ウイイレ2017とは，言わずと知れたウイイレの最新作。9月15日発売予定。例年だったら発売1か月前くらいには体験版がプレイできていたんだけど，今年はまだ配信されていなかったの。まあ，メディア大会の日に配信開始したみたいだけど。
　そんな，まだ触っていない状態でメディア大会に出てきたんだけどね。正直ビックリしたわ。ウイイレのメディア大会ともなると，TVやサッカー雑誌，サッカーサイトなんかからも参加者がやって来るのね。つまりゲイム業界だけじゃないメディアがそろってたってわけで。そこに4Gamer代表として出場してきたの。

　まず1回戦。対戦相手のメディアはBizlinTVさん。対戦相手と軽く話して聞いた感じだと，ウイイレはおろか，ゲイムもさほどプレイしたことがない感じ。ヘタすりゃサッカーのルールもイマイチ分かっていない様子。ここは自信をもって，メディア大会で選択可能だったチームの中で，最もチーム数値が低く設定されている南米の名門，フラメンゴを選択したわ。相手は最強のバルセロナ……だけど操作もおぼつかない感じだったので，基本操作を教えてあげながらの対戦。
　オフサイドのとき，「あ！　そのワード聞いたことあります！」と言っていた相手に対して，2‐0での勝利という結果は良かったというべきなのか悪かったというべきなのか。
　当然，勝利したからにはいただくものはいただきました。



　続く二回戦の相手は「超ワールドサッカー」。サッカーサイトね。会話による探り合いによって，一回戦とは打って変わってけっこうヤっている人だという印象。したがって，一回戦よりチーム強度を上げてアルゼンチンの強豪ボカジュニオルスを選択。相手は当然のようにバルセロナ。
　体験版をプレイしていなかったから，というのは言い訳なんだけど，今回はGKがかなりパワーアップしてる印象なのね。もちろん能力にもよるんだけど。前作ではほぼ点が奪えているだろう状況でも，けっこうな確率でセーブしてくる。厳しかったよね。試合は支配しているんだけど，なかなか点が取れない。
　で，スアレスにこぼれ球を押し込まれた点とメッシの抜け出しで先に2失点。でもね，みなさん忘れているかもしれないけど，私はプロレスラーなんですよ。逆境でもあきらめない，それがプロレスラー。追いつくよね。そして，気付くよね。今作で重要なのは，クロスとフェイントだということに。シンプルに正面から打つシュートはGKが対応してくるんで，崩すことが必要になってくる。
　結果，2‐2の引き分けで終わることになったわ。同点の場合の決着の付け方は，なんとじゃんけん。こんなにゲイムは進化しているのに，決着がじゃんけんとな！　驚愕しつつ，そのじゃんけんで敗退。二回戦で姿を消してしまったわ。


　ちなみに，相手の超ワールドサッカーは決勝戦もじゃんけんで勝利。となると，ボカジュニオルスでなくもっと強いチームで戦えば勝てたんじゃないかという話になるかもしれないんだけど，それはないわ。なぜなら，私はプロレスラーだから（今週二度目）。
　みんながバルセロナを選ぶなか，南米のチームで優勝したら痛快じゃない。場が盛り上がるじゃない。見ている人を楽しませる，その魅力に抗うことなんてできやしないわ。それがプロレスラー。仮に10回同じシチュエーションだったとしても，私はきっとボカジュニオルスを選ぶでしょうね。8回くらいは。まあ，負けてるから格好良くないんだけどね。
　とはいえ，じゃんけんで私に勝った相手が優勝したので，これは私が「ほぼ優勝」したと言っていいんじゃないかとも思うわ。うん。4Gamerはウイイレ2017メディア大会でほぼ優勝しました！　賞品のユニフォームはもらえないけど！

　という感じのウイイレメディア大会だったんだけど，実際にプレイしてみて印象深かったのは，球際がリアルになっているところ。操作感自体は前作とさほど変わらない。ただ，球際がリアルになったことでいろんなシチュエーションが生まれるため，セカンドボールの行方がよりスリリングになったと言えるでしょうね。
　あとは，AIがかなりの勢いで強化された。守備の意識が強くなったというか，陣形が崩れにくい。前作の感覚のままではフィニッシュまでたどり着きにくいかもしれないわ。安易なパスも通りにくくなっているし。そういう意味では初心者がプレイしても，それなりに守れる気はするわね。攻めに関しては工夫が必要そうだけど。ま，そこら辺は今配信されている体験版をプレイしてみれば分かるんじゃないかしらね。
　というか，今回の体験版のプレイしやすさは半端じゃないわね。再試合がスムーズに選択できるから，続けて何試合もプレイできちゃう。無料だし，サッカーゲイムが好きな人は一度プレイしてみることをオススメするわ。


　という感じで，今週はウイイレ2017のメディア大会に参加し，ほぼ優勝したってことと，ウイイレ2017体験版をプレイした感想を述べてみました。
　今年の東京ゲイムショウでもきっとプレイできるだろうから，機会があればぜひプレイしてみるといいわ。バルサの選手のお面ももらえるみたいだし。っていうか，ウイイレブースで私を見たら，ぜひ声をかけてみて。もし対戦できるようだったらしようじゃないの！　ほぼ優勝者の実力，見せつけてくれるわ！　フハハハハ！　といった感じで今週はこの辺で。また来週！

今週のハマりゲイム
（文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム）
PlayStation 4：「グランドエイジ メディーバル」「ウイニングイレブン 2016」
PlayStation 3：特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita：「UPPERS」
PSP：「サモンナイト5」
Wii U：「Splatoon（スプラトゥーン）」
Wii：「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS：「妖怪ウォッチ3 スシ」
Xbox 360：「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」

■■男色ディーノ（プロレスラー）■■ ディーノ選手が所属するDDTプロレスは，今週末の9月3日，新宿FACE大会「DDTドラマティック総選挙2016〜最初のお願いスペシャル〜」を，翌4日には新潟市西川多目的ホール大会「ドラマティックス新潟！2016」を開催します。ディーノ選手は両日とも，石井慧介選手とのタッグで出場予定です。ちなみにディーノ選手，本文冒頭でも触れているLiLiCo戦で「週刊プロレス」の初表紙を獲得したわけですが，これを見た世界最大のメジャー団体からオファーがあったらどうするのかと聞いてみたところ，「可能性はゼロじゃないから，そのときはそのときで精一杯ヤるし，原稿だって落とさない」と力強く答えてくれました。