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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」
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印刷2014/10/23 19:25

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」


男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」
 「男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ」。毎週木曜日に4Gamer.netで更新される,ゲイレスラー 男色ディーノの連載である。
 2014年10月23日13:36。これは,今まさにこの原稿に取り掛かっている時間である。
 状況を簡単に説明しよう。要は今日更新される連載の原稿を,掲載当日の半分を過ぎた時点でまだ書けていない,ということなのだ。なぜこんなことになったのか。それはね,原稿がボツになっちゃったの。

 過ぎたことは仕方ない。気を取り直して今週取り上げるゲイムは,「劇場版プロレスキャノンボール2014」について。最初に言っておくけど,今週はプロレスに興味がある人か,相当な野次馬根性がある人でないと楽しめないと思う。というか,そもそも意味が分からないんじゃないかしら。なので,読み進めるのであればその覚悟をお願いしたい。
 いつもは多少なりともプロレスを知らずに読んでいる人にも理解してもらえるように留意しているんだけど,今回はそういう時間がないのよ。だってもう,ここまで書いただけで13:47になってるんだもん。

 さて,劇場版プロレスキャノンボール2014とは,当然市販されているゲイムソフトではない。カードゲイムやボードゲイムなどのアンプラグドゲイム(非電源ゲイム)でもない。……いま思いつきで書いた割に,ボードゲイムは作れそうな気がするけど,今のところない。
 では何かというと,これは10月21日,22日の2日間で,プロレスラー数人が東京から車に乗って東北を目指しつつ,その道中でさまざまな選手にオファーをして試合を成立させるという,壮大な体験系ゲイムなのである。……こう説明するよりも,実際のルールを見てもらったほうが理解しやすいかもしれないわ。

<参加チーム:参加プロレスラー>

<目的地>
  • 10月21日:福島県の飯坂温泉街の某旅館
  • 10月22日:岩手県のみちのくプロレス道場

<到着順ポイント>
  • 1位:10P
  • 2位:5P
  • 3位:0P
  • 4位:−5P
  • ※24:00までに到着できないと−10P

 要するに,車で目的地に着くまでの順番を競うというゲイムなわけだが,我々はプロレスラー。道すがらさまざまな選手にオファーして,試合が成立したらポイントが加算されるというルールもあるの。
 ちなみに,各チームは予算10万円の中から自分達のギャラ,相手側のギャラ,高速代,ガソリン代,食費,その他もろもろの全経費を出さなくてはいけない。なので,早く到着して得るポイントよりも,試合を成立させて得られるポイントのほうが多ければ,必ずしも早く到着する必要は無いというのが,このゲイムのミソと言えるところ。試合による得られるポイントは以下のようになっているわ。

<試合によって得られるポイント>
  • 試合が成立:5P
  • シングルマッチ:勝利 3P / 敗北 −3P / 引き分け 0P
  • タッグ:勝利 3P / 敗北 −2P / 引き分け 0P
  • 6人タッグ:勝利 1P / 敗北 −1P / 引き分け 0P

 さらに,試合において以下の条件を満たせばボーナスポイントが与えられる。

<ボーナスポイント>
  • 対戦相手を流血させる:1P
  • 対戦相手を失神させる:1P
  • 対戦相手のマスク剥ぎ:2P
  • 対戦相手を坊主にする:2P
  • ベルト奪取:2P+ベルトの価値によって+α
  • 週プロ名鑑2014に掲載されている選手:1P
  • 女子:1P
  • 年齢が10代:1P
  • 相手が「一番強かった」「覚えてろよ」「次の○○で勝負だ」いずれかの捨てゼリフを吐く:1P
  • 相手が骨折:‐2P(さらに−3万円)
  • 試合後,相手選手の自宅で食事:5P
  • 相手選手に自宅以外でごっちゃん-3P

 という,こんな感じのゲイム。
 まあ,百聞は一見にしかず。気になる方はTwitterのハッシュタグ,「#pwcb2014」で検索してください。その時の一部始終が時系列ごとにつぶやかれているので,さかのぼって読んでいただければ臨場感が伝わるんじゃないかな。そして,タイトルに劇場版とあるように,この模様はすべて撮影されており,これを編集したものが映画として劇場公開される。手前味噌ながら,めちゃくちゃ面白い映画になると思うわ。ちなみに今14:31。

 マジメに書くわよ。これに参加することが決まっていた私は,いつもより若干早めに今週の原稿を仕上げていた(※編注:原稿が到着したのは本来の〆切の翌日)。しかし,このゲイムに参加中の10月21日夕方,担当より「今週の原稿は諸般の事情により掲載困難」との連絡が入る。頭が真っ白になるとはこのことである。数年ぶりのボツが,よりによってこのタイミングでやってこようとは。
 ちなみにその報を受けたとき,私は千葉県松戸の公園にてセッティングした試合を見守っていた。現在のDDTのチャンピオンであるHARASHIMAが,学生プロレスをヤっていた時代の先輩に数年ぶりで電話をし,仲間を集めてマッチングした感動的な試合だった。20年前に一緒にプロレスをしていた先輩と後輩。一方は大学卒業後,就職して社会人になり,かたやプロの門を叩いて王者にまで登り詰めた。
 そんな二人の再会。公園で殴り合い,蹴り合う。お互いの20年を確かめ合うように。誰にも入り込めない,学生時代の二人がそこにはいた。こうやって再会できるから,人生は,そしてプロレスは面白い。プロレスを好きでよかった――両者から後悔などは一片も伝わってこなかった。20年前に戻っている二人を目の前に,私は震えていた。泣きそうになっていた。おいおい,原稿どうすればいいんだよ! と。
 ちょっとノスタルジックな二人には申し訳ないと思いつつ,私は20年はおろか,たった2日前を振り返っては後悔していた。あんなことを書かなければ良かった,と。ボツの原因は分かっている。最初にちょっと筆が滑りすぎたのだ。滑っちゃったまま全文を書き上げてしまったものだから,細部の修正ではどうにもならなくなった。思ったことを素直に書くには責任が生じる。この20年で大人になった少年が得たものは,思い出と責任なのだ。そして今,自由に意見を言い過ぎた責任に直面しているのである。私が……。

 困ったことに私は車の運転を担当しているので,車中で原稿を書くこともできない。目的地に着くのが深夜だから,移動後の空き時間もない。まさに八方ふさがり。2日目も運転,そして試合。
 でもね,ぶっちゃけ,このプロレスラーの身勝手なゲイムを行っていた2日間,私はめちゃくちゃ楽しかった。繰り返すけど,ちょっとでも興味があるならば,Twitterのハッシュタグ「#pwcb2014」を読んでみてほしいわ。この2日間,プロレスファンだけでなく,いろんな人を巻き込んでタイムラインを荒らしたことが伝わるはず。
 その中でも,私のチームに起こったことだけを個条書きにすると……。

  • 業界最大手の新日本プロレスに交渉しに行く。でも断られる
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」

  • 私と同い歳でもう引退した選手と偶然出会い,その場で試合
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」

  • 携帯に入っているプロレス友達全員(3人)にオファー
  • プロレス界のゴールデンスター飯伏幸太が会社勤務中のどインディーレスラーを捕まえ,休憩時間を利用して公園で試合
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」

  • その後,HARASHIMAが次々と学生時代の友達との交渉を成立させ,松戸で試合
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」

  • 原稿,ボツになる
  • 飯伏が急きょ,我々のテンションが上がる人物のブッキングに成功し,試合
  • 大幅に到着時間に遅れる
  • 翌日,みちのくプロレスに電話をしたら,試合に出してもらえることが決定

  • Twitterで知ったという東北の人達が大勢駆けつけてくれた中で試合
  • プロレスキャノンボール2014終了。でも,1か月以内に東北の被災地で,もう一度このメンバーで集まって無料興行を行うことが決定
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」

 という神がかった展開。加えて,ほかの3チーム分のミラクルまでもが詰まっているのが,劇場版プロレスキャノンボール2014なのだ。
 アイドルにオファーをして仕事現場に急行して試合を成立させたり,突然演歌歌手の家に行って爆竹をぶっ放したりしていたのだ。面白くないわけがないではないか。その上,寝てないからね。私のテンションは高いよ。たぶん来週あたりにこの原稿を読み返したら恥ずかしくなるに決まっている。でも,書くことに決めた。
 すべてが終わったのが10月22日っていうか今日の明け方3:00頃。ここから東京まで車で戻って原稿を書かねばならない。正直,今回は謝って休載ということも考えた。でもね。私は幸い4Gamerというプロレス好きの人以外が読む可能性のある場所に連載させてもらっている。これは私にとって一つの武器でしょ。これを使って,今のこの狂ったテンションを伝えない理由はないのよ。
 ヤるしかないだろう。正直,時間が時間だけに載るかどうかは分からない。結果,休載という形になってしまうかもしれない。でも,もしこの原稿までがボツになったとしても,私は後悔などしない。私はこの連載で,ゲームに対してエンターテイメントの作り手の立場から話をすることが多いんだけど,今15:28の時点で,ある一つのケツ論に達している。
 人間が作って人間がプレイするからゲイムは面白いんだ,と。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第302回「劇場版プロレスキャノンボール2014」

 何を面白いと感じるかは人それぞれ。でも,人間が作って人間が楽しむ。エンターテイメントにおけるこの図式は,いつまでたってもきっと変わらない。楽しませたい。伝えたい。同じく楽しみたい。受け取りたい。お互いのその気持ちが,エンターテイメントの根源なんじゃなかろうか。なので,こんな面白いゲイムが行われたんだ! ということを伝えたい気持ちだけで,本日は原稿をしたためてみました。
 繰り返します。「#pwcb2014」を読んでみてください。プロレスラー達がこの2日間で面白そうなゲイムを作ってました。伝わってくれたら嬉しいけども。その前に,掲載に間に合えばいいのだけれど。寝てない深夜のテンションで! また来週!!

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「戦国無双4
PlayStation 3:「魔都紅色幽撃隊
PlayStation Vita:「絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode
PSP:「サモンナイト5
Wii U:「ゼルダ無双
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「みんなでまもって騎士 姫のトキメキらぷそでぃ
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
今回は(諸事情により)内側から見た「劇場版プロレスキャノンボール2014」を取り上げることになりましたが,外側から見た同作については,プロレス格闘技専門チャンネル「プロレス-格闘技専門ch FIGHTING TV サムライ」でキャスターとして活躍している三田佐代子さんによるコラムも併せて読めば,より理解が深まるかもしれません。そして今週末(10月26日)は,DDTプロレスの後楽園ホール大会「DDT Special 2014」が開催されます。ディーノ選手は竹下幸之介選手とのタッグで,飯伏幸太選手&ケニー-オメガ選手と対戦予定。なお,この試合を最後にケニー-オメガ選手はDDTを離れ,新日本プロレスへ主戦場を移すことが決まっています。ディーノ選手がケニー-オメガ選手に何を刻みつけるのか,要注目です。
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