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カメラ内蔵AIヘッドセットやAIアシスタントをRazerが発表。開発者向けワークステーションも投入してAIに全振り
本稿では,各製品の概要を紹介しよう。
視線の先を認識するステレオカメラ付きのAIヘッドセット「Project Motoko」
ひとつめのAI機能デバイスが,AI機能を内蔵するヘッドセット「Project Motoko」だ。あくまでもコンセプトモデルであり,発売時期や価格は明らかになっていない。
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Project Motokoは,見た目はごく普通のヘッドセット,とくにRazer製品では「Razer Barracuda」によく似た外観のワイヤレスヘッドセットである。
重要なポイントは,左右エンクロージャの前側に,ステレオカメラを内蔵していること。装着状態で,人間の目とほぼ同じ高さにくる位置にカメラがあるので,目で見ているのとほぼ同じ情景を,カメラで撮影して認識できるわけだ。
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たとえば,プレイヤーが見ている本や,テーブルに並んだ物を認識して,適切なアドバイスを返したり,ゲーム画面を認識して,弱点や注目すべき点を音声で指示したりといったことができるそうだ。
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Project Motokoでは,さまざまなAIプラットフォームを利用できるのも特徴である。「ChatGPT」でお馴染みOpenAIはもちろん,Googleの「Gemini」やxAIの「Grok」,「Perplexity」や「DeepSeek」なども利用できるそうだ。
また,Razerでは,Project Motokoで人間の視覚データを取得して,AIやロボットで現実世界の学習に使うという,AI開発用途での使用法もアピールしている。
ゲーマーに直接役立つアイテムになるかどうかは分からないが,グラス型デバイスではなく,ヘッドセットにカメラを組み込むという手法は興味深い。
デスク上に置く円筒形のAIアシスタント「Project AVA」
「Project AVA」は,2025年1月に発表となったコンセプト製品で,ようやく商品化が近づいてきたものだ。
現在は予約受付中で,出荷は2026年後半の予定である。
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発表当時,Razerは,eスポーツゲーマー向けのAIコーチングサービスとして開発を進めていた。一方,今回発表となったものは,それとはまったく異なるもので,円筒形の小型筐体を持つAIアシスタント機器だ。ゲームに限らず日常生活や仕事にも役立つデジタルパートナーを目指していると,Razerは主張している。
Project AVAは,小型の筐体に5.5インチサイズの小型ディスプレイを内蔵したもので,あたかも立体映像のように小型ディスプレイの映像が浮かんで見える。
筐体には,マイクとカメラも内蔵しており,Project AVAがユーザーの目線や画面を見る「PC Vision Mode」により,内容にもとづいた補助を提供できるのが特徴だ。
こうした特徴からすると,Project AVAは,Project Motokoと連携することで,フル機能を発揮できる機器のように思える。
Project AVAでは,「Kira」と「Zane」という異なる個性を持った2種類のアバターを用意しているほか,eスポーツのレジェンド級プレイヤーをアバターとして用いることもできるという。
アバターの人格も,声や態度をユーザーが選べるそうだ。
さて,Project AVAで何ができるかであるが,Razerでは,個人の生活サポート,たとえばスケジュール管理や夕食のプランを提示するといった用途から,ビジネス向けのデータ分析や問題解決などができるとのこと。
ゲーム用途においては,ゲーマーのチームメイト的な存在として,戦略を考えたりパズルの答えを示したりできるそうだ。
こちらも実際にどれくらい役立つものか,今ひとつピンとこない面はあるものの,ハードウェアを持ったAIアシスタントとして,興味深い方向性の製品ではありそうだ。
そのほかにもRazerは,AI開発者向けのワークステーション「Razer Forge AI Dev Workstation」や,PCと組み合わせるAI開発ソフトウェアソリューション「Razer AIKit」なども発表している。
これらはコンセプトモデルではなく,製品である。
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LEDやスピーカー,振動機能も内蔵するチェア「Project Madison」
コンセプトモデルの最後を飾るのは,ゲーマー向けチェアの「Project Madison」だ。純粋なコンセプトモデルで,発売時期などは決まっていない。
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Project Madisonは,椅子にスピーカーとハプティクス(振動)機能,カラーLEDイルミネーションを組み込んだ次世代型ゲーマー向けチェアであるという。
ハプティクス機能は,Razerが2024年に発売した「Razer Freyja」のように,ゲームの展開に応じて振動の仕方や強さを自動で変えることで,ゲームへの没入感を高められる。
振動を実現するモーターは6基を内蔵しており,衝撃や爆発のような強い振動から,鼓動のような微弱な振動まで表現できるほか,振動する位置を動かすことで,振動の方向性も表現できるそうだ。
「Razer Chroma」対応のカラーLEDイルミネーションも同様に,設定した色やパターンで光らせるだけでなく,ゲームの状況に応じた光り方で没入感を高められるという。
内蔵スピーカーは,THXのサラウンドサウンド技術「THX Spatial Audio」にも対応。内蔵スピーカー単体でのサウンド再生だけでなく,ほかのスピーカーとProject Madisonを組み合わせて,5.1chあるいは7.1chのリアルサラウンドサウンド再生環境を作ることも可能である。
最短2msの低遅延Bluetoothゲームパッド「Wolverine V3 Bluetooth」
コンセプトモデルだけでなく,通常の新製品もいくつか発表されている。
「Razer Wolverine V3 Bluetooth」は,その名のとおり,Razer製ゲームパッド「Wolverine V3」シリーズをベースとした,LG Electronics(以下,LG)製テレビ向けを謳うBluetoothゲームパッドである。
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Wolverine V3 Bluetoothにおける最大の特徴は,ワイヤレス通信部分の遅延が最短で2msという低遅延であることだ。これにより,Bluetooth接続を使いながら,USBワイヤード接続のような入力に対する反応が速いゲームプレイが可能になる。
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本製品は,LGによる「Designed for LG Gaming Portal」認証を取得しており,クラウドゲーム機能を内蔵するLG製テレビとBluetoothで接続すれば,低遅延でのゲームプレイを楽しめるわけだ。
マイクも内蔵しており,LG製テレビとつないでゲームプレイ中のボイスチャット可能である。
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Bluetooth接続なので,PCやスマートフォンでも使用できるが,残念ながら,これらでは低遅延のメリットを得られない。
日本でもLG製テレビは販売されているので,テレビでクラウドゲームを楽しみたいという人には,一定の需要がありそうな製品だ。
そのほかにもRazerは,ゲーマー向けチェア「Iskur」シリーズの新製品「Razer Iskur V2 NewGen」シリーズも発表した。
Iskur V2 NewGenシリーズには,Iskur V2 NewGenと,Iskur V2 X NewGenの2種類がある。ただ,どう違うのかは明言されていない。
米国市場でのメーカー想定売価は,Iskur V2 NewGenが649.99ドル(約10万1600円),Iskur V2 X NewGenは349.99ドル(約5万4700円)となっている。
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Iskur V2 NewGenは,腰を支えるランバーサポートが柔軟に動く「Razer HyperFlex」ランバーサポートシステムが特徴で,上下や前後左右に動いて,姿勢の変化に追従して腰を支えられるそうだ。
また,表面の合皮素材「Razer Gen-2 EPU Leather with CoolTouch Technology」は,高い熱拡散性を備えているそうで,長時間座ったままでもヒンヤリとした手触りを保つという。一般的な合皮素材よりも,約13倍も耐久性に優れるとのこと。
座面のシートクッションも,放熱性と体圧の分散に優れた設計になっている。
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