北米時間2016年10月20日,Razerは,「
The Desktop in your laptop」(デスクトップPCの性能がノートPCに収まる)というコンセプトの新世代「
Razer Blade Pro」を発表した。IGZO(IPS)方式の17.3インチ,3840
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2160ドット,G-SYNC対応,AdobeRGBカバー率100%という仕様の液晶パネルを採用する筐体にノートPC向け「GeForce GTX 1080」と「Core i7-6700HQ」を搭載しつつ,アルミによる一体成形の筐体と,「Vapor Chamber」採用の新しい冷却機構を組み合わせることで,クラムシェルを閉じた状態の厚み22.5mm,重量3.5kgを実現したという。
新しいRazer Blade Pro
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Vapor Chamber(ヴェイパーチャンバー)を軸とした新しく薄い冷却機構を採用したとのこと
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厚みは22.5mmで,重量は3.5kg
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欧州で開催された発表会では,Razerを率いるMin-Liang Tan CEOが,「デスクトップPCを発表する」としてヴェールを取ると,その下にはアクリル台に載ったノートPC(=新世代Razer Blade Pro)が出てくる……という演出があった。配信を見ている限りはやや滑り気味だったが
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搭載するキーボードは「
Ultra-Low-Profile Mechanical Keyboard」とされるが,公開された画像を見る限り,
Razerが7月に発表したパンタグラフ式メカニカルキースイッチ「
Razer Ultra-Low-Profile Mechanical Switch」ベースのようである。
搭載するキースイッチとキーボードの概要。LEDイルミネーションはもちろんRazer Chroma対応だ。タッチパッドの上に音量調整用と思われるローラー式インタフェースがある点にも注目したい
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メインメモリ容量は32GB(※デュアルチャネルアクセス)。ストレージは最大で,容量1TBでPCI Express接続型SSDのRAID 0構成まで選択できるという。
新世代Razer Blade Proは全世界で2016年11月発売予定。北米市場における直販価格は
3699ドル(税別)からとのことだ。
●Razer Blade Proの主なスペック
- CPU:Core i7-6700HQ(4C8T,定格2.6GHz,オーバークロック時最大3.50GHz,共有L3キャッシュ容量6MB)
- チップセット:Intel HM170
- メインメモリ:PC4-17000 DDR4 SDRAM 16GB×2
- グラフィックス:GeForce GTX 1080(グラフィックスメモリ容量8GB)
- ストレージ:SSD(PCIe M.2接続,RAID 0,容量1TB×2,512GB×2,256GB×2)
- パネル:17.3インチIGZO液晶 解像度3840×2160ドット,垂直リフレッシュレート未公開,タッチ対応
- 無線LAN:IEEE 802.11ac(Rivet Networks Killer 1535)
- 有線LAN:1000BASE-T(Rivet Networks Killer Ethernet E2400)
- 外部インタフェース:HDMI 2.0×1,Thunderbolt 3×1,USB 3.0 Type-A×3,microSDカードスロット
- スピーカー:ステレオスピーカー搭載
- マイク:搭載
- カメラ:搭載(有効画素数約200万画素)
- バッテリー容量:99Wh
- ACアダプター:付属
- 公称サイズ:424(W)×281(D)×22.5(H)mm
- 重量:3.54kg
- OS:64bit版Windows 10 Home