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「Far Cry 6」などに最適化した「Radeon Software Adrenalin 21.10.1」がリリース
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印刷2021/10/06 14:11

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「Far Cry 6」などに最適化した「Radeon Software Adrenalin 21.10.1」がリリース

 北米時間2021年10月4日,AMDは,Radeon GPUおよびAPU向けのドライバソフト「Radeon Software Adrenalin 21.10.1」(以下,Adrenalin 21.10.1)をリリースした。

 本バージョンはWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,10月7日発売予定の「Far Cry 6」への最適化を行ったドライバだ。

 AMDによると,前バージョンにあたる「Radeon Software Adrenalin 21.9.2」(以下,Adrenalin 21.9.2)と比べた場合,グラフィックスメモリ12GB版の「Radeon RX 6700 XT」で,Far Cry 6を解像度1920×1080ドット,グラフィックス品質「Ultra」設定でプレイしたときに最大10%,16GB版の「Radeon RX 6800 XT」で4K解像度,グラフィックス品質「Medium」の設定で最大12%,8GB版の「Radeon RX 6600 XT」では解像度2560×1440ドット,グラフィックス品質「Medium」で最大13%など,Radeon RX 6000シリーズにおいて10%超の性能向上が謳われている。

 また,Adrenalin 21.10.1では,「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG)の「パッチ14.1」に組み込まれたDirectX 12モードへの最適化も行われたとのこと。こちらは16GB版のRadeon RX 6800 XTを使って4K解像度グラフィックス品質「Ultra」のときに,Adrenalin 21.9.2比で最大11%の性能向上を実現したそうだ。

 そのほかにもAdrenalin 21.10.1では,「Battlefield 2042」のオープβテストや,「NARAKA: BLADEPOINT」に対応しているそうだ。これらはとくに性能向上を謳っていないので,AMDが動作を確認したという理解でいいだろう。

 なお,Adrenalin 21.10.1では,公式サイトに「Windows 11」の選択が追加された。Radeon Softwareは,すでに2021年9月リリースの「Radeon Software Adrenalin 21.9.1」ですでにWindows 11に対応していたが,今回,再びWindows 11対応が明記されたというわけだ。Windows 11のリリースが始まったことで,改めて対応をアピールしたというところか。

 AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば,Adrenalin 21.10.1を導入してみるといいだろう。

→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/

 英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。

### 以下,英文リリースノートまとめ ###

●Adrenalin 21.10.1の対応GPU
  • Radeon RX 6000シリーズ
  • Radeon RX 5000シリーズ
  • Radeon VII
  • Radeon RX Vegaシリーズ
  • Radeon RX 600・500・400シリーズ
  • Radeon Pro Duo
  • Radeon RX 6000Mシリーズ
  • Radeon RX 5000Mシリーズ
  • Radeon 600シリーズ(OEM向け)

●Adrenalin 21.10.1の対応APU
  • Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
  • Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
  • Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
  • Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
  • Athlon PRO 200GEシリーズ
  • Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
  • Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics

●Adrenalin 21.10.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 21.9.2)
  • Display Driver Version:21.30.25.01-210929a-372232C-RadeonSoftware(←21.30.17.05-210917a-371814E-RadeonSoftware)
  • Radeon Settings:2021.0929.0048.1438(←2021.0917.1209.21867)
  • 2D Driver:8.1.1.1634
  • Direct3D:9.14.10.01510
  • OpenGL:29.20.11000.14761
  • OpenCL:記載なし
  • Audio Driver:10.0.1.21
  • Vulkan Driver:2.0.198
  • Vulkan API:1.2.188

●Adrenalin 21.10.1おける最適化
  • 「Far Cry 6」への最適化
  • PUBGのDirectX 12モードへの最適化

●Adrenalin 21.10.1における新要素
  • 「NARAKA: BLADEPOINT」「Battlefield 2042」(オープンβ)に対応
  • Windows 11正式版に対応

●Adrenalin 21.10.1で解決した問題
  • Radeon RX 6700 XTなど一部のAMD製GPUで「Horizon Zero Dawn」を長時間プレイすると,処理に時間がかかったりゲームのクラッシュが発生したりすることのあった問題
  • Radeon RX 500シリーズなど一部のAMD製グラフィックス製品で,ゲームとストリーミングの動画再生を同時に実行しているときに,ドライバのタイムアウトが発生することのあった問題
  • 2台以上のディスプレイが接続されているPCの一部で,アイドル時のGPUメモリクロックが想定より高くなることのあった問題
  • Radeon RX 6700 XTなど一部のAMD製GPUで「The Medium」をプレイすると,ドライバのタイムアウトが生じることのあった問題
  • GPUの負荷が最大になったときにRadeon Softwareが実際よりも大きいGPUの消費電力を報告することのあった問題
  • 「Wreckfest」または「Arma 3」プレイ中に葉の描画が乱れることのあった問題

●Adrenalin 21.10.1における既知の問題
  • 「Open Broadcaster Software」で録画を終了したあとでアプリケーションを終了させても,バックグラウンドで録画し続けることがある
  • 複数のディスプレイを拡張モードで接続して,PUBGなどのDirectX 11タイトルをプレイすると,Radeon Softwareがクラッシュしたり応答がなくなることがある
  • 一部のゲームやPCで「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
  • Radeon Softwareの「Performance Metric」やログ機能が,異常に高いメモリクロックを断続的に報告することがある
  • 「AMD Link」のストリーミングにおいて,インターネットを介して接続したときにHEVCコーデックを使用すると,断続的に映像フレームが壊れることがある。この問題はAVCコーデックを用いることで回避できる

  • 関連タイトル:

    AMD Software

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