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「Radeon RX 5600 XT」に対応した「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.1.3」が登場
WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版となる本バージョンは,1月21日に発売されたミドルレンジの新GPU「Radeon RX 5600 XT」に対応するドライバだ。
新GPUへの対応と同時に「Ra
たとえば,「仁王」や「ライザのアトリエ」といった国産ゲームタイトルが起動に失敗するという,Adrenalin 2020 20.1.2における不具合が,本バージョンでは修正されたようである。
なお,Windows 7はMicrosoftによるサポートがすでに終了しているが,Adrenalin 2020 20.1.3でも,64bit版Windows 7向けのドライバパッケージが用意されていた。つまり,Windows 7でもRadeon RX 5600 XTは使えるわけである。
とはいえ,今後もRadeon SoftwareのWindows 7に対する提供が続くのかは未知数であり,Microsoftによるサポートが終了したことも合わせて考えると,Windows 7を使っているゲーマーは,早急に移行を検討すべきであるのは間違いない。
AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているため,対象のGPUやAPUを使っているのであればAdrenalin 2020 20.1.3を導入してみるといい。ただ,毎度のことながら,ドライバソフトの導入は自己責任となるので,その点はご注意いただきたい。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 2020 20.1.3の対応GPU
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 20.1.3の対応APU
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2020 20.1.3が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 2020 20.1.2)
- Display Driver Package:19.50.15.01-200117a1-351045E-Rad
eon Soft ware Adre nalin 2020 (←19 .50 .11 .10 -200 113a- 350 865E -Rad eon Soft ware Adre nalin 2020) - Radeon Settings:2020.0117.1506.27190(←2020.0113.1626.29577)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01432
- OpenGL:26.20.11000.13586
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.12
- Vulkan Driver:2.0.127
- Vulkan API:1.2.131
●Adrenalin 2020 20.1.3における最適化
- 記載なし
●Adrenalin 2020 20.1.3における新要素
- 「Radeon RX 5600 XT」に対応
●Adrenalin 2020 20.1.3で解決した問題
- Webブラウジング,ゲーム,ビデオ再生などを並列で実行すると,断続的に画面が黒くなったりディスプレイ表示がオフになることのあった問題
- 「仁王」(Nioh)「Dead or Alive 6」「ドラゴンクエストビルダーズ2」(Dragon Quest Builders 2)「ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜 」(Atelier Ryza)「WWE 2K20」など一部のゲームがクラッシュしたり,起動に失敗することのあった問題
- 「Wolfenstein 2: The New Colossus」がRadeon Softwareのゲームマネージャに検出されなかった問題
- 一部の言語で,ユーザーインタフェースのメッセージ表示などでオーバーフロー(※文字が表示しきれない)が発生することのあった問題
- Radeon Softwareで利用可能なGPUを切り替えると,ファンのカスタム・チューニングがデフォルトに戻ってしまうことのあった問題
- 「ディスプレイの仕様」でテキストのコピーができなかった問題
- システムがアイドル状態になっていると断続的に画面が黒くなったりディスプレイ表示が失われることのあった問題
- Radeon Softwareインストール時に工場出荷時設定へのリセットを設定しても,以前設定したゲームプロファイルが残ってしまい,グローバルグラフィックの設定とプロファイルごとの設定が一致しなくなることのあった問題
●Adrenalin 2020 20.1.3における既知の問題
- 「Grand Theft Auto 5」を起動中に「Radeon Overlay」を開き,タスク切り替えを実行すると,システムがハングアップしたり画面が黒くなることがある
- 「Radeon ReLive」で録画したビデオクリップの終了近くで音声が断続的に途切れることがある。
- 解像度がディスプレイ本来の解像度より低く設定されているとき,「Integer Scaling」(整数スケーリング)を有効にすると,一部のビデオコンテンツの表示にちらつきが生じることがある
- WindowsでHDRが有効になっていると,複数のゲームのグラフィックスが極端に暗くなったり極端に明るくなることがある
- 「Radeon Anti-Lag」のビープ音が有効,無効に関わらず,ホットキーに設定したキーを順に押すと鳴ってしまうことがある。
- 「Radeon Software Overlay」のホットキー通知が,Webブラウザで動画再生中や一部の動画再生アプリケーション起動中に表示されることがある
- 一部のWindows 7搭載PCでは,Integer Scalingの設定が表示されないか,利用できない
- Radeon Softwareを開いたときに,ウインドウサイズに一貫性がなかったり,前回開いたときのウインドウサイズにならないことがある
- 「Image Sharpening」を有効にしてタスク切換えを行うと,一部のVulkan対応ゲームタイトルがクラッシュすることがある
- Radeon RX 5700シリーズの一部で,ゲーム中やデスクトップ表示中に断続的に画面が黒くなることがある。バックグラウンドで実行しているWebブラウザやチャットアプリ「Discord」のハードウェアアクセラレーションを無効にすることで,この問題を一時的に回避できる
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