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「GTAV」に最適化された公式最新版ドライバ「GeForce 350.12 Driver」登場
さっそく入手したい人は,下に示したリンクを利用してもらえればと思う。ちなみに,統合される「GeForce Experience」は2.4.1.21,「PhysX System Software」は9.15.0324で,いずれも新しくなった。「HD Audio Driver」が1.3.33.0,CUDAが7.0なのは,Release 346世代の公式ドライバ最終版となる「GeForce 347.88 Driver」から変わっていない。
→32bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 347 88 Driver(213MB)
→64bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 350.12 Driver(270MB)
→Windows XP用GeForce 350.12 Driver(191MB)
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 350.12 Driver(213MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 350.12 Driver(270MB)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ(※追って更新します)
NVIDIAのGeForce公式情報ページ「GeForce.com」にも書かれているのだが,対象製品のユーザーは,「GeForce Experience」からワンクリックで,Grand Theft Auto Vに向けたグラフィックス設定の最適化を行える。こちらは原稿執筆時点で未確認ながら,「GameStream」を用いたリモートプレイにも対応しているという。
そのほか,英文リリースノートの内容も含め,アップデート内容は例によって本稿の最後にまとめたので,興味のある人は参考にしてほしい。ゲーマー向けのトピックとしては,Kepler世代のGPUと「Battlefield Hardline」の組み合わせで生じるクラッシュが解決したことが真っ先に挙げられるが,総合的にはOpenCL 1.2の新規サポート追加が最大の見どころということになるのではなかろうか。
約1か月ぶりの公式最新版は,先のHotfix版ドライバにおける修正内容も含んでいるため,対象となるGPUのユーザーへ広く勧められるものになったと述べていいのではなかろうか。ただし,ドライバの導入作業は自己責任となるので,その点だけはご了承を。
## 以下,GeForce.comの関連記事および英文リリースノートまとめ ##
●GeForce 350.12 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ(※Windows XPはGTX TITAN XおよびGTX TITAN Z非対応)
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900シリーズ(※Windows XPはGTX 980&970非対応)
- デスクトップPC向けGeForce GTX 700〜400シリーズ
- デスクトップPC向けQuadro Kシリーズ,Quadro 6x0&4x0シリーズ,Quadro 7000〜2000シリーズ,NVSシリーズ
- ノートPC向けGeForce 800M〜500Mシリーズ
- ノートPC向けQuadro Kシリーズ,Quadro 5000M〜1000Mシリーズ,Quadro 500M,NVS 5000M・4000Mシリーズ
- Tesla Kシリーズ,Tesla 20・10・8シリーズ
●GeForce 350.12 Driverにおける性能向上
- リリースノートに記載なし
●GeForce 350.12 Driverの新要素
・ディスプレイ対応の拡張
- システムが5K×3Kディスプレイに対応しないとき,その旨を通知するメッセージを追加
- Windows 8.1と,1920×2160ドットの液晶パネル2枚で4K解像度を実現したディスプレイの組み合わせで必要な250dpi設定をNVIDIAコントロールパネルからサポート(※なぜ必要なのかに関する言及はない。原文は「Enabled the NVIDIA Control Panel to support 250 dpi, which is needed for Windows 8.1 and tiled displays.」)
- SLI構成のシステムが4Kあるいは5Kディスプレイと接続され,全画面でゲームがプレイされるとき,ShadowPlayおよびGameStreamが有効で,フレームバッファのキャプチャが行われるケースにおけるゲーム性能を改善
・OpenCL 1.2対応
- OpenCL 1.2に新規対応。KeplerおよびMaxwell世代のデスクトップPCおよびノートPC向けGeForceが対象製品に
・SLIプロファイルの拡張
- 「Assassin's Creed Rogue」「Oddworld: New 'n' Tasty!」「Victor Vran」用SLIプロファイルの追加
- 「Project CARS」用SLIプロファイルの更新
・3D Visionの拡張
- 「Grand Theft Auto V(Excellent)」「Heroes of The Storm(Excellent)」「Mortal Kombat X(Fair)」用プロファイルの追加または更新
※タイトル名の後ろにある( )書きはレーティング。Heroes of The Stormには「disabled control panel AA」と付記されているので,おそらく,NVIDIAコントロールパネルからアンチエイリアシングを無効化する必要があるのではないかと思われる
●GeForce 350.12 Driverで解決した問題(Windows 8.x・7・Vista)
- 64bit版Windows 7環境でNVIDIA製デモ「Apollo 11」のテクスチャおよび影が非常に暗く描画される問題
- LG Electronics製4Kディスプレイに対して「Manage EDID」(EDIDの管理)を用いてもディスプレイのEDIDを取得できない問題(※Manage EDIDは基本的にQuadro向けの項目なので,おそらくはQuadro限定の項目と思われる。原文は「Unable to capture display EDID correctly using the Manage EDID function on an LG 4K monitor.」)
- 64bit版Windows 7環境でSLI構成時に3D Surroundを有効化できない問題
- Quadro K2000が搭載された64bit版Windows 7環境で,ゲームエンジン「Unity」を用い,シンプルなスキンメッシュをシーンに適用しようとすると,1fps以下という,極端なレンダリング速度低下が生じる問題
- Kepler世代のGPUを搭載する環境へGeForce 347.88 Driverを導入すると,「Battlefield Hardline」でDirectX関連のエラーメッセージとともにドライバがクラッシュする問題
- EVGA製オーバークロックツール「Preciision X」とMSI製オーバークロックツール「Afterburner」で,GPUのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)が極端に高く表示される問題
- グラフィックスカードとディスプレイとの間でオーディオレシーバが使われていると,Dynamic Super Resolutionがゲームで機能しない問題(※オーディオレシーバというのはおそらくいわゆるAVアンプかそれに近いもののことだと思われるが,確証はない。原文は「DSR is not working in games when an audio receiver is used in between the display and graphics card.」)
- GeForce GTX 590搭載環境において,「2D Immersive Gaming」モードで「DiRT 3」を実行すると,センターディスプレイが正常に表示されない問題(※「2D Immersive Gaming」というのが何のことかよく分からないが,文脈からすると2D Surroundではないかと思う。原文は「[GTX590, Windows 7-x64] DiRT 3 center display is out of range in 2D Immersive Gaming mode.」)
●GeForce 350.12 Driverで解決した問題(Windows XP)
- リリースノートに記載なし
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- 関連タイトル:
Grand Theft Auto V
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