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  • 発表日:2003/10/23
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「GeForce Driver 178.13」公式最新版が公開に。主要GPUの幅広いサポートとパフォーマンス向上がトピック
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印刷2008/09/26 11:20

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「GeForce Driver 178.13」公式最新版が公開に。主要GPUの幅広いサポートとパフォーマンス向上がトピック

 NVIDIAは,同社製のデスクトップPC向けGPUおよびグラフィックス機能統合型チップセットをサポートするグラフィックスドライバ「GeForce Driver」の公式最新版,「GeForce Driver 178.13」を公開した。
 対応GPUは,Windows XP,32/64bit版ともにGeForce 6〜9とGeForce GTX 200。

  • GeForce 9以前とGeForce GTX 200に両対応
  • 2008年6月23日公開の「GeForce Driver 175.19」以降にリリースされたデスクトップPC向けGPU,「GeForce 9800 GTX+」「GeForce 9800 GT」「GeForce 9500 GT」「GeForce 9400 GT」対応
  • 「NVIDIA PhysX System Software 8.09.04」同梱
  • Release 178世代

のWHQL認証済み公式グラフィックスドライバは,今回が初めてになる。Windows XP用の公式GeForce Driverは,これまで長らくGeForce FXをサポートしてきたが,今回で対応から外れているので,この点はご注意を。
 すぐに入手したい人は下に示したリンクから,ダウンロード手順を確認しながら進めたい人は,4Gamerの最新ドライバページから,それぞれ入手してもらえれば幸いだ。

Windows XP用GeForce Driver 178.13(119MB)
32bit版Windows Vista用GeForce Driver 178.13(109MB)
64bit版Windows Vista用GeForce Driver 178.13(126MB)
4Gamerの最新ドライバページ

 冒頭で紹介した要素だけでも十分に大型アップデートといえるGeForce Driver 178.13だが,実はこれだけではない。複数のゲームタイトルにおいてパフォーマンス向上が図られたのだ。シングルGPUかNVIDIA SLI(以下,SLI)かを問わず,下に示したとおり,なかなか景気のいい値が並んでいる。

●GeForce Driver 178.13におけるパフォーマンス向上(GeForce Driver 175.19比)
  • シングルGPU構成時に,「3DMark Vantage」の「Performance」プリセットで11%
  • シングルGPU構成時に,DirectX 10版「Assassin's Creed」で11%
  • シングルGPU構成時に,DirectX 10版「Bioshock」で15%
  • シングルGPU構成時に,「Call of Duty 4」で15%
  • シングルGPU構成時に,「Enemy Territory: Quake Wars」で8%
  • 2-way SLI構成時に,DirectX 10版「Bioshock」で7%
  • 2-way SLI構成時に,DirectX 10版「Company of Heroes: Opposing Fronts」で10%
  • 2-way SLI構成時に,「Enemy Territory: Quake Wars」で12%
  • 2-way SLI構成時に,DirectX 10版「World in Conflict」で10%

 また,読者の多くにはそれほど影響なさそうだが,Windows XPと32/64bit版においてそれぞれ,下記のとおり,新要素の追加を含むいくつかの変更が行われているとのことだ。

●GeForce Driver 178.13の変更点(Windows XP)
  • 「Skulltrail」こと「D5400XS」における,GeForce GTX 200シリーズの2-way SLIサポート追加
  • DisplayPortのAUX Channel(※デバイスのコントロールに用いる補助チャネル)を介した,ディスプレイとのDDC/CIおよびMCCS伝送サポート追加(※DDC/CIとMCCSは,いずれもディスプレイとPC間の相互コマンド伝送用規格)
  • DisplayPortを持つGeForce GTX 200搭載環境で,フルスクリーンアプリケーションにおける各色10bit伝送のサポート追加
  • 「Full-screen video mirror controls」をNVIDIAコントロールパネルから削除

●GeForce Driver 178.13の変更点(32/64bit版Windows XP)
  • 「Skulltrail」こと「D5400XS」における,GeForce GTX 200シリーズの2/3-way SLIサポート追加
  • EDID(※ディスプレイの仕様情報などをPCに伝えるための識別子)を持つディスプレイとのホットプラグサポート
  • DisplayPortのAUX Channel(※デバイスのコントロールに用いる補助チャネル)を介した,ディスプレイとのDDC/CIおよびMCCS伝送サポート追加(※DDC/CIとMCCSは,いずれもディスプレイとPC間の相互コマンド伝送用規格)
  • NVIDIAコントロールパネルに,家電側のHDMI入力でサポートされるような解像度設定のみが選択肢として表示されるオプションを追加(※このように訳したが自信はない。原文は「Added the NVIDIA Control Panel option to expose only consumer electronics (CE) resolutions for HDMI inputs.」)

 恒例のバグフィックスは下記のとおり。スケジュールの都合で,8月下旬にGeForce Power Packのマイナーアップデートとして公開されたWindows XP用「GeForce Driver 177.79 Beta」の詳細をお届けできていなかったのと,リリースノートには「GeForce Driver 178.01」というバージョンについての言及もあったことを踏まえ,今回は,「バージョン177.79からここまでにあったアップデート」としてまとめてみたい。

●GeForce Driver 178.13までに解決した問題(Windows XP)
  • GeForce 7600 GT搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルの「デスクトップカラー設定」が正しく適用されない問題
  • GeForce 8800シリーズ搭載のマルチディスプレイ環境で,ディスプレイの位置設定を切り替えると,デスクトップが暗く表示される問題
  • GeForce 8800 GTX搭載環境で,Direct3DおよびOpenGLを利用したアプリケーションとビデオ再生ソフトの三つを同時に立ち上げると,ブルースクリーンになってクラッシュする問題
  • GeForce 8300/8400/8500搭載環境で,「Sid Meier's Railroads!」をデフォルト設定のまま実行すると,ティアリングが発生する問題
  • GeForce GTX 280/260のSLI構成時に,プライマリGPUとセカンダリGPUでディスプレイを入れ替えると,システムが再起動する問題(※SLIブリッジコネクタを差した状態で「シングルGPUパフォーマンスモード」を選び,マルチディスプレイを有効にしたときのこと指していると思われるが詳細不明。原文は「The system restarts after switching displays from the primary GPU to the secondary GPU when SLI is enabled.」)

●GeForce Driver 178.13までに解決した問題(32bit版Windows Vista)
  • GeForce 9800 GTX搭載環境で,DirectX 10版「Hellgate: London」を実行し,高いグラフィックス設定を行ってプレイすると,キャラクターやオブジェクトのテクスチャが表示されない問題
  • GeForce 8300/8200/8100搭載環境で,ディスプレイ解像度を1280×1024ドットに設定して「EverQuest II」をプレイすると,画面に幾何学模様が表示される問題
  • GeForce GTX 280/260のHybrid SLI環境で,「HybridPower」が正常に動作せず,いったん「Save power」に設定すると,「Boost Performance」に復帰できない問題(※NVIDIAは,「信頼性のある形でHybridPowerを利用するためには,Save power時にも最小限のファン回転数が必要という結論に至った」ため,Save powerを選択しても,単体グラフィックスカードのファン回転数は,完全には無効にならないよう設定したとしている)

●GeForce Driver 178.13までに解決した問題(64bit版Windows Vista)
  • GeForce GTX 280/260のHybrid SLI環境で,「HybridPower」が正常に動作せず,いったん「Save power」に設定すると,「Boost Performance」に復帰できない問題(※NVIDIAは,「信頼性のある形でHybridPowerを利用するためには,Save power時にも最小限のファン回転数が必要という結論に至った」ため,Save powerを選択しても,単体グラフィックスカードのファン回転数は,完全には無効にならないよう設定したとしている)
  • GeForce 8800 Ultra/GTXの3-way SLI構成時に,「Half-Life 2: Episode Two」を実行中に解像度設定を変更すると,その後,影がちらついて表示される問題
  • GeForce 6100/6150搭載環境を高解像度テレビとDVIで接続しているとき,使用する信号フォーマットを切り替えてから「Resize HDTV desktop」を有効化し,さらに1280×720/1920×1080ドット以外の解像度に変更すると,画面表示がおかしくなる問題
  • GeForce 9600 GTのSLI構成時に,「Pacific Fighters」を実行してから色深度を16bitから32bitへ変更すると,アプリケーションがクラッシュする問題

 というわけで,久しぶりの公式最新版グラフィックスドライバ更新にふさわしい,大がかりなアップデートになったGeForce Driver 178.13。パフォーマンスの最適化が進み,最新のPhysXソフトウェアも含まれるということで,これは試してみる価値があるだろう。
 ドライバのアップデート作業は自己責任となるが,対応するGeForceを持っているユーザーには,導入を勧めたい。


※お詫びと訂正
 初出時に,Windows XP用GeForce Driver 178.13がGeForce FXシリーズをサポートするとありましたが,正しくは,サポートしません。お詫びして訂正いたします。
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