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NVIDIA,「3DTV Play」を11月中旬に発売。対応テレビにPCをつなげて,3D立体視が楽しめる新技術
10月21日,NVIDIAはアジア太平洋地域の報道関係者向けにテレフォンカンファレンスを開催し,同社の新技術である「NVIDIA 3DTV Play」(以下,3DTV Play)の解説を行った。3DTV Playとは,NVIDIAのGPUを搭載するPCを,3D立体視に対応したテレビに接続することで,3D立体視のゲームなどが手軽に楽しめるシステムのこと。NVIDIAのGPUを搭載するPCとHDMI 1.4に対応した3D立体視対応テレビがあれば,ソフトウェアで実現できることが大きな特徴となる。
11月中旬に3DTV Play Softwareが入手可能に
3DTV Playについては,これまでにも何度か断片的な情報が伝えられてきたが,今回のテレフォンカンファレンスで明らかになったことを,ここにまとめてみよう。冒頭でも述べたように3DTV Playは,対応機器をすでに持っているのであればソフトウェアだけで実現可能だが,そうでない場合も含めて,エンドユーザーが3DTV Playを楽しむ方法は以下の3通りであると説明された。
■3DTV PlayがバンドルされているPCを購入する
NVIDIA製のGPUを搭載し,さらに3DTV PlayをバンドルしたPCが発売される予定なので,それを購入する。テレフォンカンファレンスにおいては,具体的な機種名こそ明らかにされなかったものの,DELL XPSシリーズの新しいノートPCが紹介された。
そのほか,ZOTACの小型デスクトップPCが,3DTV Playのバンドルを予定しているようだ。
■NVIDIA GPUのユーザーはソフトウェア単独で購入可能
すでにNVIDIAのGPUを搭載したPCを持っている人は,「3DTV Play Software」を購入してインストールするだけだ。3DTV Play Softwareは2010年11月中旬に発売され,メーカー希望小売り価格は33.99ドルとなっている。「日本でも発売される」とテレフォンカンファレンスで説明されたのだが,日本での販売方法や価格に関しては,NVIDIAジャパンが改めてアナウンスするとのことだった。
■3D Vision対応キットや3D VisionバンドルPCのユーザーはソフトを無料で入手可能
これは以前から伝えられていたことだが,「NVIDIA 3D Vision」のキットや同キットがバンドルされたPCを持っている人は,無料で3DTV Play Softwareを入手できることが正式にアナウンスされた。ただ,具体的にどのような方法で入手できるのかについては,あらためてアナウンスされることになる。
ロゴの種類は,これ以外にもいくつかあるようだ |
PanasonicのViera TC-P50VT25 |
なお,3DTV Play対応製品には3DTV Playのロゴが添付される予定だ。
テレフォンカンファレンスで説明を担当したのは米NVIDIAで3D Visionプロダクトマーケティングマネージャを務めるAndrew Fear(アンドリュー・フィアー)氏。Fear氏は,HDMI 1.4をサポートする立体視対応テレビで立体視を楽しめる3DTV Playの特徴を改めて説明した。3D立体視に対応した大型テレビを持っていても,対応するBlu-rayムービーも,またPlayStation 3タイトルも少ない現在,多数のゲームタイトルを持ち,また3D立体視の写真やビデオにも対応したPCは大きなアドバンテージを持っているというわけだ。
日本では,テレビにはコンシューマーゲーム機をつなぐものと相場が決まっているが,3D立体視に関して言えば,500本近い3D Vision対応のゲームがプレイできるPCは確かに面白そうだ。
大画面の3D立体視対応テレビを買ってしまったが,プレイできるゲームも少なく,3D立体視対応のBlu-rayムービータイトルも少ないと,ややもてあまし気味の人にとっては,魅力的な技術に映るかもしれない。
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