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任天堂が本日(2026年6月25日)発売したNintendo Switch 2 用ソフト「Star Fox」(スターフォックス)は,1997年にNINTENDO 64で発売された「スターフォックス64」のリメイクタイトルだ。
2026年4月に公開されたアニメーション映画「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」にフォックス・マクラウドがゲスト出演する姿を見たとき,「なんかこの流れで新作がきたらうれしいなあ」と期待していたら……5月に発表が! しかも「スターフォックス64」のリメイクで,発売は6月。すぐじゃん! と歓喜しているうちに,あっという間に発売を迎えた。
……と,けっこう私的な書き方になってしまったけど,気持ちが高まったのには理由がある。筆者にとって「スターフォックス」は,スーパーファミコンの第1作で衝撃を受け,とくに続編として発売された「スターフォックス64」は夢中で遊んだゲームシリーズだったからだ。
シューティングゲームとしての手触りはもちろん,高性能戦闘機アーウィンで宇宙を駆ける格好よさ,仲間たちとの通信,ミッションごとに待ち受けるドラマチックな展開。驚くほど生き生きとしゃべるキャラクターたちも含めて,ただシューティングとして楽しかっただけではなく,実際に「スターフォックス」の世界で仲間たちと戦っているような特別な体験を与えてくれるゲームだった。
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「スターフォックス64」といえば,これまでニンテンドー3DSリメイク「スターフォックス64 3D」や,「スターフォックス64」をベースにしたWii U用ソフト「スターフォックス ゼロ」などのゲームが出ているが,約10年ぶりのシリーズ新作として登場したSwitch2向けリメイクはどのような作品になっているのか。
発売前にプレイする機会を得たので,シリーズに初めて触れる人や久しぶりにライラット系へ帰ってくる人に向けて,その基本と魅力を紹介していこう。
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父から息子へ受け継がれる,スターフォックスの戦い
物語の舞台は,複数の惑星からなるライラット系。第4惑星コーネリアを拠点とする防衛軍のペパー将軍は,辺境の惑星ベノムで不穏な動きを察知する。
ベノムは,かつて天才科学者と呼ばれながらも,危険な研究に手を染めたDr.アンドルフが追放された惑星だ。ペパー将軍の依頼で,そんなベノムへと調査に向かったのは,ジェームズ・マクラウド率いる3人組の“やとわれ遊撃隊”スターフォックス。しかし彼の地にて,アンドルフと通じていたピグマ・デンガーの裏切りによって作戦は失敗。ジェームズはもう一人の仲間を逃がすために命を懸け,そのまま行方不明となってしまう。
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それから5年後。圧倒的な軍備を整えたアンドルフの侵攻によって,銀河は危機に陥っていた。
ペパー将軍が助けを求めたのは,ジェームズの息子であるフォックス・マクラウドが率いる新生スターフォックスだった。「いいぜ,交渉成立だ!」――こうしてフォックスたちは,銀河の運命を懸けた戦いへと向かう。
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詳しい物語はぜひゲーム本編で味わってほしいが,本作のオープニングは,この因縁を強く印象づけるものになっている。
ジェームズたちが直面した窮地を映画的な演出で描いたのち,物語はフォックスの時代へ。シリーズの始まりをあらためて見せる構成は,これからスターフォックスの物語が動き出すという期待を自然に高めてくれる。
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操作説明も,スターフォックスの一員になるための時間
オープニング後は,フォックスがシミュレータで訓練するチュートリアルへ。ここは単なる操作説明ではなく,プレイヤーがスターフォックスの一員になっていく時間として作られている。
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シミュレータ内では仲間たちもアーウィンで飛び回り,通信を通じて会話を交わす。
フォックスと張り合うエースパイロットのファルコ・ランバルディに,敵の分析やメカニック面でもチームを支えるスリッピー・トード。そしてジェームズとともにスターフォックスとして活動していた,豊富な経験で若いパイロットたちを導くペッピー・ヘア。そんな仲間たちそれぞれの性格やフォックスとの関係性が,操作を覚えながら自然に伝わってくる。
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アーウィンの基本武装は,連射可能なレーザー,長押しで放てる(ロックオンもできる)チャージショット,広範囲を攻撃できるボム。操作はブーストやブレーキ,宙返り,機体を大きく傾ける操作に加え,敵の攻撃を弾くローリングも重要だ。
こうしたアーウィンらしい動きを,物語の流れのままひととおり試し,自然に身につけられるところもいい。
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仲間たちとの通信とルート分岐がスターフォックスの戦いにドラマを生む
ゲームはコーネリアから始まり,アンドルフの本拠地であるベノムを目指してミッションを進めていく。
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地球のように水と緑に包まれたコーネリア,大小の岩塊や隕石が密集する小惑星帯,氷に覆われた極寒の惑星,溶岩が荒れ狂う灼熱の星など,舞台となる16のステージは実に多彩だ。
リメイクによって各地の景色は大きく描き直され,ライラット系が実在する宇宙のように感じられる。
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そして,「スターフォックス」らしさを決定づけるのが,ミッション中に交わされる仲間たちとの通信だ。
敵に追われた仲間が救援を求めたり,戦況に応じて誰かが状況を伝えたりと,飛行中にはさまざまな会話と出来事が発生する。それによって単に敵を倒すだけではない,「仲間と同じ戦場を飛び,ミッションに挑んでいる」感覚が生まれる。
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さらにステージでの行動,特定の条件やミッションのクリア,ステージクリア時の結果などによってルートが変化する。
どのステージへ進むのかによって,出会う敵も展開も変わっていく。この何度もプレイしながら新たなルートやドラマを見つけていく楽しさは,オリジナルの「スターフォックス64」から変わらない本作の魅力だ。
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いま遊んでもやっぱり手ごわい! だけどイージーからならクリアを目指せる!
操作性や画面の見やすさは,今のゲームとしてぐっと遊びやすくなっている。でも,だからといって簡単になったわけじゃない。
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これは筆者の腕前のせいかもしれないけど……「スターフォックス64」は当時から難しかったし,いまリメイクで遊んでもやっぱり手ごわい! 上下左右へ素早く動く敵を追うことや,攻撃をローリングで弾くタイミングをつかむことがなかなか難しい。
しかも,そうした操作をしながら,仲間からの救援要請に応えたり,ステージごとのミッションをこなしたりしなければならない。状況を見て何を優先するか,求められる判断はけっこうシビアだ。
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遊びたいけど難しそう……と思った人にうれしいのが,難度「イージー」の存在だ。被ダメージが少なく,自機も強化された状態で始められるため,まずは物語を追いながらクリアを目指しやすい。
仲間全員の生存や一定以上の撃墜数で獲得できる「勲章」,ステージクリア時のスコア記録などは行われないものの,アーウィンの操作に慣れながら仲間たちとベノムを目指すにはぴったりだ。
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イージーでストーリーをクリアするころには,アーウィンの扱いにもかなり慣れているはず。そうしたらノーマルで始めて,勲章集めやハイスコアに挑んでみよう。
さらに条件を満たしていけば,より手ごわいエキスパートも開放される。まずはベノムを目指し,そのあとは異なるルートやチャレンジ,高難度などに挑んで遊び尽くす。そんな「スターフォックス」らしい遊び方を楽しんでほしい。
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ビジュアルや演出はリアルに,そしてドラマチックに。でも親しみやすさは変わらない
リメイクで大きく変わったのは,グラフィックスだけではない。全体の見せ方がかなり映画的になっていて,スペースオペラらしさやドラマ性が強まっている。
たとえば,ミッション前のブリーフィング。従来のシリーズ作品では立ち絵と会話テキストで進んでいた場面が,今回はグレートフォックス艦内でのやり取りのシーンとしてしっかりと描かれる。
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少しいきがった若さを見せるフォックス,背を向け気味でも話はしっかり聞いているファルコ,明るく場を和ませるスリッピー,若いパイロットたちをたしなめるペッピー。それぞれの立ち位置や表情から,チームの空気まで伝わってくる。
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一新されたキャラクターデザインも見どころのひとつ。フォックスやペッピーの毛並み,ファルコの羽毛,スリッピーのつややかな質感,そして生き生きとした仕草や表情。これまで以上に,キャラクターそれぞれの個性が際立っている。
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全曲新アレンジされたオーケストラBGMも,戦いのドラマ感をぐっと高めてくれる。「Nintendo Music」ではゲームの発売に先行して一部の楽曲が特別に配信されているので,こちらをぜひ聴いてみてほしい(利用するには有料サービスNintendo Switch Onlineへの加入が必要)。オリジナルのNINTENDO 64版も聴けるので,聴き比べてみるのも面白いかも?
このようにリアルでドラマチックにはなっているが,仲間を誤射したときの「ひどいよフォックスぅ」みたいな反応や敵ボスのちょっと大げさなやられ方など,コミカルな味もちゃんと残っている。
リアルな表現になってもシリアスになりすぎない。ほどよい軽さと親しみやすさがあるのも「スターフォックス」らしいところだ。
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「スターフォックス」の新たな始まりを期待したくなる!
「スターフォックス」シリーズは,本作のオリジナルである「スターフォックス64」の後も,ゲーム機ごとの特性を生かしたさまざまな仕組みや遊びを取り入れながら展開してきた。
2016年の「スターフォックス ゼロ」「スターフォックス ガード」の発売以降,未発売だった「スターフォックス2」の公開があったものの,長い期間新作のリリースがなかった。
そして,2016年の2タイトルリリースからおよそ10年。シリーズの基礎を作ったといえる「スターフォックス64」が,新しい姿で帰ってきたわけだ。
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アーウィンで飛ぶ気持ちよさ,戦いのなかで交わされる仲間たちとの通信,何度も挑みたくなるステージのミッションとルート分岐。そうした「スターフォックスといえばこれ!」という面白さを,フォックスたちの物語や,このチームならではの空気も含めて,いまのゲームとしてあらためて味わえる。
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それは昔遊んだ人には懐かしいだけで終わらず,初めて触れる人にも「スターフォックス」の魅力がまっすぐ届けてくれる。そんなゲームであり,シンプルに「Star Fox」と名付けられているからこそ,「スターフォックス」の新たな始まりを期待したくなる!
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……というのはちょっと気が早いけど,少なくとも本作が多くの人に届けば,このシリーズの次を見てみたいと思う人はきっと増えるはず。体験版も配信中なので,気になる人はまずはそこでアーウィンの操作や,仲間たちとの通信を味わってみてほしい。
そこで「スターフォックス」の世界に引き込まれたら,製品版でスターフォックスの一員としてベノムを目指してみよう。
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