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「東京ジョイポリス」リニューアルオープン直前。内覧会で最新アトラクションからライブステージまでをチェックしてきた
今回のリニューアルにおける施設のコンセプトは「デジタリアル」。デジタル/リアルの2つのフィールドで遊びを創造してきたセガが,これらの融合を意味するデジタリアル(DigitalReal)を掲げ,施設の中心に設置された「デジタリアル ライブステージ」を始めとした先進的なエンターテインメントを提供するという。それに合わせて,施設のロゴマークも新デザインに変更されている。
内覧会では,14日より新たに体験できる4つのアトラクションを試すことができた。体験した感触とともに,リニューアルされた施設の作りなどについて紹介しよう。
東京ジョイポリスのエントランス。未来的で明るく,どことなく宇宙船のようなスペイシーな雰囲気がある |
東京ジョイポリス公式サイト
シューティングとインドアコースターが融合した「ヴェール オブ ダーク」
リニューアルの目玉ともいえるアトラクションがこの「ヴェール オブ ダーク(VEIL OF DARK)」だろう。以前は同じ場所に「スピンバレット」という2人乗りのコースターが設置されていたが,ヴェール オブ ダークはシューティング要素のある4人乗りの屋内ジェットコースターとなっている。料金は800円(税込)/回,4人乗りの車両が合計4台稼働している。
ヴェール オブ ダークの入口。看板状のスクリーンが,ライドの雰囲気を演出している |
本アトラクションは4人乗りとなっており,シートにはそれぞれ胸の前にくる位置にコントローラとボタンが設置されている。ライドの前半は,スクリーンに映し出されるクリーチャー達を撃って倒していくという要素を楽しめ,後半の脱出シーンでは,シートを含む本体部分が回転しながらねじれたレールの上を勢いよく走り抜ける爽快感を味わうことができるのだ。
ショルダーハーネスにコントローラーが装備されている。乗車してハーネスを下ろすと,ちょうど胸の前で操作できるようになっている |
メインステージ上空をぐるりと囲むように設置されたレールの上を,車両が駆け抜けていく ※写真は試験運転時のものなので車両は無人 |
ただ乗って楽しむだけでなく,ゲーム的な要素を追加している点がセガらしい。終了後には個人の総合成績が画面に表示されるので,最高のSランクを目指して挑戦するのもいいかもしれない。シューティング要素の意外さはもちろん,限られた屋内のスペースで360度回転するコースターによって,新鮮な爽快感を味わうことができるだろう。
デジタルな演出でリニューアルされた「ハーフパイプ トーキョー」
かつて東京ジョイポリスの名物となっていたアトラクション「ハープパイプキャニオン」がリニューアルされ,「ハーフパイプ トーキョー」という名に生まれ変わった。料金は800円(税込)/回,2人乗りのボードが4レーン用意されている。ライド用にシューズも貸してくれるので,ヒールやサンダルで来場していても問題ない。
これはスノーボードやスケートボードのハーフパイプをイメージしたアトラクションで,U字のレールの上を振り子のように動くボードに乗り,タイミングよく足元のフットスイッチを押すと,ボードが回転してトリックが出せるというもの。このあたりは「ハープパイプキャニオン」の時から変わらない。
今回のリニューアルでは,全体が“デジタル”をモチーフにデザインされ,レールやボードがカラフルに光る,見ためも派手なアトラクションとなった。また乗り場の反対側には巨大スクリーンが用意され,ライド中の演出やスコアなどが次々と表示されるようになっている。
実際に乗ってみると,かなり爽快なうえ,大画面のスクリーンに映し出されるスコアによって,勝負のモチベーションが上がった。ぜひ友達や恋人などと2人で乗って,息の合ったプレイを楽しんでみてほしい。
フットスイッチを押すタイミングで,ボードが回転する回数も変わるのだ。回転が少ないと損した気分になるかも? |
プレイ終了後にはこのように成績がスクリーンに表示される。トータル8000°以上の「リミットブレイカー」を目指せ! |
死者と貞子,どちらが怖い? 「アナザー 死へのトビラ・・・」と「貞子3D 呪いのツアー」
東京ジョイポリスでは,ホラー映画などと連動したウォークスルー型(歩いて回る)アトラクションもお馴染み。今回のリニューアルでも,この夏話題の和製ホラー映画2作品が,アトラクションとなって登場する。
「アナザー 死へのトビラ・・・・」は,8月に公開される,綾辻行人さん原作の映画「アナザー Another」をモチーフにしたアトラクションだ。参加者は夜見北中学校の3年3組の生徒として,古びた校舎の中で担任が見つけた“死者を選別する方法”を体験することになる。
アナザーの入口。校舎をイメージした外観で,中も自ずとそれっぽい雰囲気に……。閉所恐怖症の人は要注意! |
一方「貞子3D 呪いのツアー」では,公開中の映画に登場した“呪いの動画”にまつわる場所を,「エムズ観光」なる会社のガイドがツアー形式で案内してくれるというものだ。
貞子3Dは,金網で仕切られた怪しい外観に。ツアー会社のガイドが,さまざまな場所を案内してくれる |
いずれも料金は500円(税込)で,所要時間は7分。アナザーは7名/回,貞子3Dは10名回/が参加できるようになっている。
上記2つのアトラクションについてネタバレしないように詳細は伏せるが,それぞれの“怖さの性質”が大きく異なっている点はお伝えしておきたい。漠然とした言い方になるが,アナザーは個人あるいは少人数の友達同士で,貞子3Dはカップルあるいは大人数の友達で体験するのがいいように思えた。アナザーについては劇場公開前だが,どちらのアトラクションも映画を観てから体験するほうが,細かな部分の演出にも気付けるのではないだろうか。
ミクが,NYCが,そして新キャラLOPIOTが踊るライブショー
アトラクションだけでなく,メインステージで行われるライブショーも東京ジョイポリスの見どころの一つ。大型のシースルースクリーンを使用して,映像内/現実世界のアクターが一体となってパフォーマンスを繰り広げるのだ。ライブステージの一つ「初音ミク ミニライブ DAIBA de DIVA」の記者発表会レポートでメインステージの様子はお伝えしているが,内覧会では「LOPIT パフォーマンス・ライブショー」を見ることができた。
LOPIT(ロピット)は今回の東京ジョイポリスのリニューアルと共に生まれた女性型のCGキャラクターで,本ライブでは彼女とほかのダンサーによるパフォーマンスを楽しむことができる。
LOPITが面白いのは,来場者がただ映像を眺めるているだけでなく,来場者とコミュニケーションをとりながらステージを進行していくという点だろう。内覧会当日も,ライブを観覧する来場者が,LOPITにいじられる様子なども見られた。今後は,来場者の誕生日をLOPITが祝ってくれる「Happy birthday-Show」なるスペシャルプログラムも予定されているとのことだ。
ステージに現れたLOPITは観客に話しかけてくる。観客の細かな様子まで突っ込んでくるので,彼女が本当にそこにいるような気分になる |
またアイドルユニットNYCが登場する「WE CAN BE HEROES 〜闇のオーブと光の戦士〜」や前述のミクのライブなどは,期間限定で毎日定時に上映される予定だ。どのステージも基本的には入場料のみで観覧可能だが,WE CAN BE HEROESのみ,メインステージ前のアリーナエリアで観覧できる有料の“アリーナ観覧付入場券”が用意されている。
「デジタリアル」をテーマとした,さまざまな新しい設備
では,今回のリニューアルに際して見ておくべき点を写真でご紹介していこう。
3階の「フレームカフェ」は,エントランスのデッキよりも高いところからレインボーブリッジや東京湾を見渡せる。ここには「ぷよぷよアイドリング!!!」の制服なども飾られていた |
先日発表されたばかりのコラボレーションアイテム「SONIC×HELLO KITTY スーパージャンボぬいぐるみ」(関連記事)も展示されていた。7月下旬より,1階のプライズコーナーで展開される予定だ |
1階のおみやげコーナー「JPストア」もリニューアル。もちろん,ここでしか買えないアイテムもある |
7月中に稼働開始予定となっている話題のリズムアクション「maimai」はプレイできなかった。正式オープン時には遊べるように調整中とのことだ |
マイケル・ジャクソンやドリームズ・カム・トゥルーのメンバーを始めとする有名人達のサインは,出口のところに健在だった |
今回のリニューアルでは入場料とパスポートの価格が少し上がったが,一方で「入場するだけでも楽しめる要素」がかなり増えたという印象だった。取材のため訪れた筆者も,各種アトラクションはどれもかなり楽しませていただいた次第である。アトラクションのクオリティはリニューアル前より確実にも向上している印象で,じっくり回れば1日中楽しめるのは間違いなさそうだ。
楽しいアトラクションが多いためカップルにはぴったりといえそうな東京ジョイポリスだが,セガ関連のイベントや最新のアーケードゲームがあるため,ゲーム好きの友達同士で来場しても違和感のない雰囲気なのも嬉しいところだ。正式オープンは夏休み直前の7月14日。ぜひ足を運んで,新アトラクションの数々を体験してほしい。
東京ジョイポリス公式サイト
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