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2011年のオンラインゲーム市場の動向はどうだったのか? 「2011年夏 特大プレゼント」上のアンケート(1万7648人分)の集計結果を公開!
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印刷2012/01/16 10:00

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2011年のオンラインゲーム市場の動向はどうだったのか? 「2011年夏 特大プレゼント」上のアンケート(1万7648人分)の集計結果を公開!

 いまやすっかり4Gamerの恒例行事となった「特大プレゼントのアンケート集計記事」,今年もまた,そんな季節がやってきた。年末に「集計記事はどうなったの?」と思っていたそこのあなた。……大変お待たせして申し訳ない。いや,年末はPlayStation Vitaが発売されたり,年末企画が重なったりして,めちゃくちゃ忙しかったので。

 とはいえ,毎回多くの読者に読まれる人気記事だけに,掲載しないわけにはいかない。ということで,年末年始に泣く泣く集計作業をしていた次第。ようやくその集計結果がまとまったので,さっそく公開してみよう。プレイヤー,業界関係者にとって,本記事がオンラインゲーム業界を俯瞰するための一助になれば幸いだ。

 ■国内オンラインゲームのプレイヤー層分布図:年齢&PCスペック
この図は,4Gamerで2011年8月から9月にかけて行ったアンケート結果を集計したもので,応募総数は1万8680通。その中から,多重投稿など無効と思われるデータを除いた,1万7648人のサンプルをベースにしている(クリックで拡大)
画像集#002のサムネイル/2011年のオンラインゲーム市場の動向はどうだったのか? 「2011年夏 特大プレゼント」上のアンケート(1万7648人分)の集計結果を公開!

 ちなみに2011年夏の応募総数は,累計で1万8680件。いつもながらではあるが,膨大なアンケート項目にもめげずに応募してくださった読者の皆様,そしてたくさんのプレゼントを提供してくれたメーカーの皆様に,この場を借りてあらためて御礼申し上げます。

 なお,本記事で公開するのは,1万8680通の応募の中から,多重投稿やその他の理由で無効と判断されたサンプルを除外した,1万7648人分のデータを集計したもの。例によって,アンケート全体の集計に加えて,タイトルごとに絞ったプレイヤーの属性分析を行っている。集計の対象となっているのは,オンラインゲームだけでも150タイトル以上。コンシューマゲームを含めると,350タイトル以上にものぼった。次回の集計作業を想像すると,今から気持ちが折れそうになるわけだが……。

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まずは4Gamerの読者属性から


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 さて。こちらも恒例だが,まずは4Gamerの読者属性から紹介していこう。
 今回の集計結果では,4Gamer読者全体の平均年齢は28.6歳という結果になった。つまり,昨年夏の時点(28.9歳)から比べると,増えもせず減りもせずといった感じで,ここ数年,じわりじわりと進んでいた4Gamer読者の高齢化に歯止めが掛かり,ちょっとだけ若返ったことになる。メディアの運営という意味で言うと,読者層の高齢化はとても危ない状態(おそらくは新しい人が増えていない)でもあったわけで,若返りは素直に喜ばしいところ。これについては,コンシューマ関連の記事へのアクセス数が今やサイト内でも相当な割合を占めることなど,4Gamerの媒体としての立ち位置が変化してきたという理由が考えられる。

 ちなみに4Gamer自体のトラフィックは,おかげさまで順調に伸びているので,新しい読者に比較的若年層が多く,全体の平均を押し下げた……ということなのだろう。職業別に見ても,高校生が7.5%(昨年6.5%),大学生が12.8%(昨年11.8%)という結果になっており,やはり若い読者層が増えたことが見てとれる。まぁただ,4Gamerって宣伝活動的なことをしていないので,どういう経緯で増えているのかは,実は詳しく把握していない。やっぱりクチコミだろうか?
 男女比は94.5:5.5と相変わらずで,そのほかの項目についても,多少の増減は見られるが,基本的な読者層そのものに大きな変化は見られない。独身率も安定の(?)80%超え。

 いずれにせよ,男女比の偏りからしてお分かりかとは思うが,本稿で公開しているデータは,こうした「4Gamerの読者」層から導かれたものということを踏まえたうえで参考にしてほしい。タイトル個々のデータに関しても,それがそのタイトルの実際の属性を正確に示しているとは限らないが,4Gamerとはあまり親和性のない低年齢向け,女性向けのタイトルなどを除けば,それなりに筋の通ったデータになっているのではないだろうか。少なくとも,ネット界隈のゲーマー層の動向を把握する一助にはなってくれるはずだ。

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年齢&PCスペック:

高齢化するタイトルとしないタイトル


 ■国内オンラインゲームのプレイヤー層分布図:年齢&PCスペック
この図は,4Gamerで2011年8月から9月にかけて行ったアンケート結果を集計したもので,応募総数は1万8680通。その中から,多重投稿など無効と思われるデータを除いた,1万7648人のサンプルをベースにしている(クリックで拡大)
画像集#002のサムネイル/2011年のオンラインゲーム市場の動向はどうだったのか? 「2011年夏 特大プレゼント」上のアンケート(1万7648人分)の集計結果を公開!

 平均年齢とPCのスペックを軸としたオンラインゲームのタイトル分布図を見ていこう。
 毎度のことではあるが,アクション性の高いタイトルほど若年層が多く,重厚長大なゲームほど年齢層が高くなることは,グラフにして見ると,とても分かりやすい傾向だ。「ラグナロクオンライン」「スカッとゴルフ パンヤ」「マビノギ」あたりは相変わらず表のど真ん中に位置しているし,「モンスターハンター フロンティア」「ファンタジーアース ゼロ」「ドラゴンネスト」の周辺,あるいは「ファイナルファンタジー XIV」「TERA The Exiled Realm of Arborea」「The Tower of AION」の周辺を見るに付け,同じ属性のプレイヤーを取り合っていることが見て取れる。……まぁ,それはデータを見るまでもなく,ゲームの雰囲気からしてもなんとなく感じられるのだが。

 また2009年から2010年にかけて隆盛を誇った“ブラウザゲーム”は,少なくとも4Gamer上のアンケートではだいぶ目立たなくなってしまった。というより,「戦国IXA」や「ブラウザ三国志」など,一部のメジャーなタイトルに集約されてしまった,という見方ができるのかもしれない。ただ一方で,「桃色大戦ぱいろん」や「Web 恋姫†無双」など,濃いめのプレイヤー層を狙ったタイトルが存在感を見せつけているのも,一つのポイントだろうか。
 参入障壁の低さから,今なお新規タイトルが作られ続けているのだが,既存タイトルとの差別化をはじめ,各社が新たなプレイヤーを掴むのに苦労している様子も見て取れる。

 ちなみに「ラグナロクオンライン」や「ファイナルファンタジーXI」などといった老舗タイトルは,年を重ねるごとに着実に平均年齢が上がってきており,4Gamer上で調査をしはじめた2006年時点から数えると,前者は24.5歳→28.4歳,後者は27.9歳→32.2歳と,実に4歳ほども平均年齢が上がっている。「EverQuest II」に至っては30.5歳→35.4歳と,ただでさえ高かった平均年齢がさらに高くなっている。いやはや,時代を感じずにはいられない。
 ただし,あらゆるタイトルで高齢化が進んでいるというわけではなく,例えば「メイプルストーリー」は,2006年から平均年齢20歳前後をずっと維持しているし,「テイルズウィーバー」や「RED STONE」などといった昔から続くタイトルは,今なお若さと活力を維持している。いったいどうやって……と思うことしきりなのだが,これこそ,オンラインゲームが単純なコンテンツビジネスではなく,あくまでサービスだと言われるゆえんでもあり,一業界人の立場からすれば,素直に「凄い」と言える部分だろう。


年齢&消費金額:

低年齢向けのタイトルの消費金額が増大傾向


 ■国内オンラインゲームのプレイヤー層分布図:年齢&消費金額
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 こちらは,平均年齢と「月にオンラインゲームに使う金額」の平均を軸にしたタイトルの分布図。ここでいう消費金額とは,あくまでも“遊んでいるオンラインゲームすべて”に使う金額となっており,そのタイトルに対して使っている金額ではない点には注意してほしい。

 全体の傾向としては,低年齢&アクション寄りのオンラインゲームの消費金額が少ない傾向にあり,アイテム課金形式のMMORPGやコア向けのタイトルなどは,使う金額が多いのが見てとれる。ちなみに一昔前と比べると,低年齢向けのタイトルの消費金額が増えているのが大きな特徴。さまざまな決済手段の普及などにより,低年齢のプレイヤーでも課金しやすくなっていることが背景にあると思われる。
 ただ,ジャンルによって課金のしやすさが左右されるのは相変わらずなようで,アクション性や競技性の高いゲームほど消費金額が低く,逆に非コアゲーマー向けの“ゆるい”と思われるゲームの方がより多くお金が使われる傾向があるというのは,とても示唆に富んだ結果ではないだろうか。これはコンシューマゲームでも同様なのだが,格闘ゲームのファンなどは,一つのゲームをやり込む傾向が強く,結果として「逆にゲーム全般に対する消費は少ない」という側面が見られる。コアゲーマーとはなんなのか。単純にコア=お金を払う,という図式ではないことを示す良いサンプルだろう。

 月額課金が中心のタイトルが,「The Tower of AION」や「TERA The Exiled Realm of Arborea」」を除けば総じて低い位置にいるあたりも相変わらず。「信長の野望 Online」が,昨年から一転して上に位置されているのも興味深い。


大流行のソーシャルゲームを4Gamer読者はどう見ている?


画像集#009のサムネイル/2011年のオンラインゲーム市場の動向はどうだったのか? 「2011年夏 特大プレゼント」上のアンケート(1万7648人分)の集計結果を公開!

 結論から言うと,4Gamer読者のソーシャルゲームへの関心はとても低い。コアゲーマーが中心と言ってしまっていい4Gamer読者にとって,現状のソーシャルゲームの多くが“物足りない”内容であることが大きな要因だと思われるが,一方,ソーシャルゲームを携帯ではなくPCで遊んでいる割合が多いのも,4Gamerらしい傾向の一つだろう。
 大手ゲームメーカーを中心に,リッチなソーシャルゲームの開発&リリースが今年から来年にかけて多くなっていくと思われるが,いわゆる旧来のゲームファンがどれだけそうしたタイトルに流れていくのか。今のところはまだ不透明だ。

 ちなみに「こちら」の記事では,スマートフォンの利用動向などをまとめてあるので,ソーシャルゲームをはじめとした「スマートフォンでゲームを遊ぶ需要」の詳細が気になるという人は,そちらも併せてチェックしておくとよいだろう。

画像集#010のサムネイル/2011年のオンラインゲーム市場の動向はどうだったのか? 「2011年夏 特大プレゼント」上のアンケート(1万7648人分)の集計結果を公開!


まとめ


 ともあれ,大まかな分析記事はここまで。
 今回もタイトル別の詳細なデータを2ページ以降に用意したので,興味がある方はそちらも参照してほしいが,それらのデータはあくまで「4Gamer読者」を中心にしたものであり,必ずしもタイトルそのものの属性を表すものではないことに注意されたい。
 とはいえ,タイトル個々のデータと全体のデータを比較することで,そのタイトルの相対的な立ち位置や傾向は推し量ることができるし,例えば平均年齢が同じタイトルでも,その年齢分布はさまざまであったりと,いろいろなことが見えてくるだろう。ぜひ話のネタ,あるいは今後のゲーム業界を考えるうえでの参考にしていただければ幸いだ。

 最後に,現在サービス中のオンラインゲームの中から,任意で選んだタイトルの基礎情報をまとめて掲載しておく。
 この表では,平均年齢,平均消費金額(オンラインゲーム),平均プレイ時間,そして使用PCのスペック指数(※)という,四つの項目を用意。冒頭でも述べたとおり,これはあくまでも4Gamer読者というフィルタを通してみた結果であり,このデータがそのままタイトルの正しい属性データであるかどうかの保証はできないが,上記の分布図と併せて見ていけば,いろいろと参考になるはずだ。

※PCのスペック指数とは,CPUとGPUをグレード別に評価/指数化したものです

オリジナルカラーの非売品ノートPCや話題のPS Vitaなど,豪華賞品が700名以上に当たる「2011年 冬の特大プレゼント」


・タイトル別詳細データ
「ファイナルファンタジー XIV」
「戦国IXA」
「メイプルストーリー」

この表では,平均年齢,平均消費金額(オンラインゲーム),平均プレイ時間,そして使用PCのスペック指標という四つの項目を用意してみた。ちなみに消費金額やプレイ時間などは,あくまでもそのタイトルを購入したプレイヤーが全ゲームに費やしたものであり,そのタイトルだけに使う金額/時間ではない点に注意してほしい(クリックで拡大)
画像集#011のサムネイル/2011年のオンラインゲーム市場の動向はどうだったのか? 「2011年夏 特大プレゼント」上のアンケート(1万7648人分)の集計結果を公開!
 
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