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KDDI,WiMAX対応でWi-Fi機器を接続できるスマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」,Tegra 2搭載のタブレット「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」を発表
続けて,Androidマーケットにおける有料アプリケーションの支払を,auの通話料金と合算して支払える「auかんたん決済」の発表を行った。なお「auかんたん決済」は,2011年3月31日以降,auのAndroid搭載スマートフォンで順次利用できるようになるとのこと。現時点で発表されている対象機種は,「IS03」「REGZA Phone IS04」「IS05」「htc EVO WiMAX ISW11HT」の4機種である。
htc EVO WiMAX ISW11HT
本モデルは日本初のWiMAX対応スマートフォンで,OSにAndroid 2.2を採用している。通信速度は,ベストエフォートで下り最大40Mbpsに達するとのこと。
田中氏によれば,通常時でも20〜30Mbpsは出るとのことで,「確実にハイスピードを体感できる」とコメントした。また田中氏は,WiMAXの全国政令指定都市における実人口カバー率が90%を超えており,さらに東京23区内に限っては98%超であることから,広範なエリアで実用的に使えることをアピールした。
ただし,「htc EVO WiMAX ISW11HT」は,従来のau携帯電話と異なる新800MHz帯および2GHz帯を利用しているため,発売当初は一部のエリアで利用できなかったり,一部で電波状態が不安定になる可能性があるとのこと。これについては,今後順次改善していくそうである。
田中氏は,本モデルがWiMAX対応をはじめ,3G回線,Wi-Fi,Bluetooth,テザリングといった機能を備えていることから,「スマートフォンのネットワークサポートではNo.1といえるのではないか」と自信をのぞかせた。
また,WiMAXについては月額使用料525円(税込)の「+WiMAX」プランが用意される。こちらはWiMAXに接続したときのみ加算され,未使用時は月額使用料はかからないという形になる。なお,2011年8月利用分までは,「+WiMAX」月額使用料が無料となるキャンペーンが実施される。
そのほか,リリース資料によれば,無線LANやWiMAX利用時の通信料制限はなく,CDMA利用での通信量が月あたり5GBを超えた場合のみ,同月末までCDMA利用時の通信速度制限が行われるとのこと。ただし,2012年1月までは5GBを超過しても本制限は適用されない。
そうした状況の中,同社ではスマートフォンへの取り組みにおいて,「HTC Sense」をもって臨んでいるとのこと。「HTC Sense」とは,たとえば,会議中などに電話がかかってきたとき,スマートフォンのスクリーン部分を下にして置くと,自動的にコール音がミュートされるといったような,同社による“ちょっと気の効いた”仕様を指す。
リュウ氏は,「こうしたシンプルな工夫で,顧客の望むものを提供する」と説明した。
最後にリュウ氏は,KDDIと提携することにより,今後もよりよいサービスを提供していきたいと,今後に向けての意気込みを語った。
「htc EVO WiMAX ISW11HT」の主なスペック
商品名 | htc EVO WiMAX ISW11HT |
メーカー | HTC Corporation |
通信方式 | WiMAX CDMA 1x EV-DO Rev.A(CDMA 1x WIN) |
サイズ | 約67(W)×12.8(D)(※最厚部13.8mm)×122(H)mm |
重量(電池装着時) | 約170g |
連続通話時間 | 約290分 |
連続待受時間 | 約340時間 |
充電時間 | AC時 約120分(専用ACアダプター) |
カラー | ブラック |
ディスプレイ | TFT液晶 |
画面サイズ | 約4.3インチ |
画面ドット数 | ワイドVGA(800×480ドット) |
外部メモリ | microSD/microSDHC メモリカード(最大32GBまで) |
カメラ | メインカメラ 有効画素数 約800万画素 インカメラ 有効画素数 約130万画素 |
無線LAN | IEEE 802.11b/g/n |
Bluetooth | 2.1+EDR |
外部インターフェース | microUSB |
主な対応サービス | Cメール(受信のみ)、Googleサービス、Wi-Fiテザリング/USBテザリング、HTC Sense 1.6、Skype|au、jibe |
主な対応機能ほか | +WiMAX、HDMI OUT、FMラジオ |
※「+WiMAX」対応スマートフォンは、CDMAを利用した通信量が月中5ギガバイトを超えた場合、同月末までCDMAを利用した通信速度を制限させていただきます。
(2012年1月までは、5ギガバイトを超過しても、本制限は適用しません。)
※記載の最大通信速度は技術規格上の最大値であり、実利用速度を示すものではありません。ベストエフォート方式を採用しているため、回線の混雑状況等により通信速度が切り替わります。また、ネットワークへの過大な負荷が生じるのを防ぐため、動画ファイルの添付、ファイルのダウンロード等、大量のデータの送受信や、ストリーミング、動画再生など連続したデータを送受信した場合、ネットワークの混雑の度合いで最大通信速度を制限させていただきます。このため、通信完了までに時間がかかる場合や、動画がなめらかに表示されない等の事象が発生する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M
田中氏は,2011年以降はタブレット端末の市場規模が拡大していくであろうと,期待をのぞかせた。
また田中氏は,「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」が,1月にラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show 2011(CES 2011)にて,出展された85種類のタブレット端末の中で「Best of Show」を獲得した注目度No.1の端末であり,そのようなハイエンドユーザーに“刺さる”端末を,いち早く日本に持ち込みたいとの想いから,短期間で日本での発売を発表できるところまで漕ぎ着けたと語った。
ニコラコポウロス氏は,「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」について「タブレットのあるべき姿」と表現。決して同社の自画自賛ではなく,CESにおいてさまざまなメディアから高い評価を受けたと説明した。
ここで,同モデルの特徴をあらためて紹介する動画が上映され,最後にニコラコポウロス氏は,「重要なことは,こうした商品が現実のものになったことです」とコメントし,スピーチを締めくくった。
「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」の主なスペック
商品名 | MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M |
メーカー | Motorola Mobility Inc. |
サイズ | 約×249(W)×12.9(D)×167(H)mm |
重量(電池装着時) | 約700g |
プラットフォーム | Andoroid 3.0 |
通信方式 | Wi-Fi |
無線LAN規格 | IEEE 802.11b/g/n |
画面サイズ | 10.1インチ |
画面ドット数 | 1280×800ドット |
本体メモリー | 32GB |
外部メモリー | microSD/microSDHC メモリーカード(最大32GBまで)(注1) |
カメラ | メインカメラ 有効画素数 約500万画素 インカメラ 有効画素数 約200万画素 |
連続使用時間 | 約510分(注2) |
連続待受時間 | 約480時間(注3) |
Bluetooth | 2.1+EDR |
外部インターフェース | microUSB 2.0 |
付属品 | ACアダプター |
(注2)Video streaming(YouTube)での使用を想定した時間です。(ディスプレーの明るさは初期設定、音声はスピーカーで最大設定)
(注3)Wi-Fi通信停止状態です。
最後に田中氏は,発表した両モデルのキャッチコピーである“「超!」速いスマートフォン”,“「超!」注目度No.1タブレット”をあらためて紹介し,「もっとワクワク感を提供したい」と述べ,発表会を締め括った。
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