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2023/07/26 12:00イベント
ゲーム業界のインターンの内情やメリットを説く。「ゲーム企業4社人事が語る〜インターン直前 七夕スペシャル！」レポート
「ゲーム企業4社人事が語る〜インターン直前 七夕スペシャル！」は，G2 Studiosが定期的に開催している，ゲーム業界への就職希望者に向けた取り組みのひとつだ。今回は大学，専門学校を2025年卒業予定のゲーム業界のエンジニア職に興味がある学生を対象に，会社説明やパネルトーク，夏場にかけて募集が活発化するインターンシップに関する情報などを，f4samurai，セガ，DONUTSと合同で発信した。
イベントにはG2 Studiosの土橋氏，堀田氏，f4samuraiの楜澤氏，難波氏 ，セガの竹本氏，DONUTSの松永氏という，各社の採用担当が登壇。Zoomにアクセスした250人近い参加者に，それぞれの会社の事業内容や代表的なコンテンツ，社内におけるエンジニアの役割，労働環境などをプレゼンした。
まず会社紹介を行ったのはf4samurai。原作（IP）もの，オリジナルを問わず幅広くスマートフォン向けタイトルを自社で企画・開発，長期運営していることに加え，内製チームを組むことでプランナー・シナリオライター・デザイナー・エンジニア・イラストレーターが一丸となって開発していることをアピールした。
また，f4samuraiでは25年度新卒メンバーとしてネイティブエンジニア（unity）の採用を行っていると話し，入社後は新規開発中のプロジェクトに配属される可能性が高い旨も明かした。
G2 Studiosの会社説明は，「今日はこれだけ覚えてほしい！」と，会社のミッション“アソビ創造集団。”の紹介からスタート。その後は自社の開発実績や社員の年齢構成比，男女比，職種構成といったデータを公開した。さらに17年卒の現在G2 Studiosに勤務している社員を例に出し，新卒1年目から5，6年目までを描いたキャリアアップの流れも紹介。実例を出すことで学生にも分かりやすい形で，G2 Studiosに就職した際の業務内容を説明した。
セガは，コンシューマゲーム，スマートフォンアプリ，さらにはアーケードゲームという幅広いプラットフォームや，グローバル展開するゲームの制作に携われるという大手ゲームメーカーならではの強みをアピール。また，プログラマ（エンジニア職）であっても，プランナーやデザイナーと意見交換を行うことで，ゲームのシステムやビジュアルにも深く関与できるという，自社の社風についても言及した。
最後に会社説明を行ったDONUTSは，同社のゲーム開発部門である，DONUTS GAMESが現在運営しているオリジナルゲームを中心としたタイトルの紹介とあわせて，ゲームに関連する各種コンテンツ展開，ライブイベントや番組の収録，グッズの製作や販売なども自社で手がけていることを紹介。
また，DONUTSが運営するライブ配信＆動画アプリ「ミクチャ」内で遊べるライブゲームの開発，多様なコンテンツ展開の一環としてのNFTへの参入など，新たな分野への挑戦も積極的に行っていることを明かした。
本イベントを主催する4社の会社説明が終わると，ゲーム業界のインターンシップに話題が移行した。ここではセガの竹本氏が中心になって，インターンシップのメリットを25年卒の学生たちに説いた。
竹本氏がインターンシップのメリットとして挙げたのは，以下の3つ。
その中でも竹本氏が推していたのは②と③。就職前だと（例え個人やグループでゲーム制作を行っていたとしても）体験する機会が少ない，自分の作った成果物をすでにプロとして活動しているクリエイター，高いモチベーションを持った同世代から意見をフィードバックが得られるのは貴重であることを強調していた。
イベントの後半では，ゲーム業界を志望する学生が気になっているであろう疑問に答える，パネルディスカッションが行われた。ここで話題にあがったのは以下の5つ。それぞれの設問に対する4社の採用担当の回答を要約して掲載するので，ゲーム業界に興味がある，志しているという読者は参考にしてほしい。
①ゲーム業界の魅力とは？
DONUTS 松永氏：
個人的に一番大きな魅力だと考えるのは，今現在もゲームがデジタルエンターテイメントの王様であるということ。また，エンジニア志望の学生視点ですと，新しい技術に触れ続けられる機会が多いのも魅力だと思います。そしてこれからゲーム業界を目指す学生の方々に向けて推したい魅力としては，大ヒット作を作れば誰でも「レジェンド」になれること。
その為に特別な資格は不要です。また，レジェンドだと思われているクリエイターと意外なところで出会えるのも魅力ですね。私が学生のころに数千回はプレイしたであろう大好きなアーケードゲームのプロデューサーとDONUTSで会えました（笑）。素直に嬉しかったですね。
②社内で活躍しているエンジニア像
f4samurai 楜澤氏：
大きく分けると3タイプあって，ひとつは他人に影響を与えられる方。技術広報のように自身や社内の技術を，新卒を含めた社内メンバーに教えてくれる人ですね。もうひとつは人間関係を重視している方。このタイプもf4samuraiに多く，後輩の面倒を見て引き上げることに意識を向けてくれています。一方で，技術力の高さで勝負するスペシャリストタイプの方もいて，この3タイプのエンジニアがバランスよく協力し合っているのがf4samuraiの特徴だと思っています。
G2 Studios 土橋氏：
分かりやすい表現をするならば，視野が広い人。ゲームはチームで作っているので，自分の担当した部分でいいものができたからと満足せず，一歩引いた目線でチーム全体を見渡し，ゲームとしてどうかや，「いま〇〇さんが大変そう」といったことに気づき動ける人は，やっぱり印象に残りますね。そういう人は弊社の場合，2年目，3年目からプロジェクトエンジニアのまとめ役を任せることもあります。
セガ 竹本氏：
成長意欲や向上心が高い人だと思っています。ゲーム業界は最新の技術に敏感で流行の移り変わりが速いので，そういった技術を自身がされている業務に反映できないだろうか？ と常に考えている成長意欲のある人は強いですね。
DONUTS 松永氏：
みなさんがおっしゃっていることが全部当てはまっていて，私が言うことはほとんどないんですけど（笑）。ちょっと視点を変えて話しますと，新しい技術を取り入れることも重要ですが，並行して既存の技術に更に磨きをかける人。例えば開発環境における自動化や更なる効率化を推進する人ももちろん活躍していますよね。
ほかにもディレクターやプランナーの指示通りに動くのではなく，ゲームの手触りや面白さを追及するために積極的なディスカッションを交わすなど，こだわりのある人も，活躍しているイメージがあります。
③1年目のお仕事や働き方
G2 Studios 土橋氏：
弊社の場合，内定が出た方に対しては，入社の半年ぐらい前から研修を受けていただいています。入社後も半年間研修を受けて，1年目の10月にいずれかの部署に配属されます。
研修のラスト3か月はチームでゲームを作ってもらうので，ゲーム作りが未経験で弊社に入社した人も，配属される時には一通りゲーム作りの流れが分かった状態で業務にあたれるようになっています。
セガ 竹本氏：
セガには入社前の研修というものはなく，入社後に研修がスタートします。4月からの約1か月はセガグループ全体の考えを理解してもらったり，基本的なビジネスマナーを学んでもらいます。職種，部署ごとの研修は，5月のゴールデンウィーク明けから始まります。
内容は部署ごとによって多少異なりますが，基本的には同期の社員と協力してミニゲームを作るなど，プロのゲーム制作のイロハ，チームでのゲーム制作の基本を体験してもらいます。そういった研修と並行して，ゲームエンジンの使い方や，（プログラム）言語の使い方も学んでもらいます。
1年目の後半に差しかかると，実際に開発が走っているタイトルのラインに入ってもらうことが多いですね。そこでは1年目の社員全員にコーチがひとりずつついて，二人三脚で実際のゲーム制作に取り組んでもらうことになります。
DONUTS 松永氏：
DONUTSは，2023年度には，ビジネス職やWebエンジニアを含む，全職種の対象全体研修を1週間実施しました。全体研修後にゲームエンジニアはゲーム制作研修を実施し，その後OJTを中心として担当プロジェクトに配属されます。
配属後の業務はプロジェクトによって多少異なるのですが，まずは先輩社員の業務をサポートしたり，定常業務を先輩からサポートしてもらいながら行う形で業務に携わってもらいます。
その後個々の能力次第では，新卒であっても大きなミッションを任されることもあります。早いタイミングで開発現場に携わる事で，経験が浅くても裁量の大きい仕事を任されるようになるのは，DONUTSの特色です。
f4samurai 楜澤氏：
f4samuraiは2024年以降新規タイトルをリリースする予定があるので，25卒のみなさんの場合，新規タイトルの現場にすぐ入る可能性が高いと思います。過去，新規タイトルの現場に1年目から入った新人エンジニアは早く成長していった印象があるので，25卒で入ってくる方にも同じ環境を用意できるように今から動いています。
④職場の雰囲気
セガ 竹本氏：
プログラマー（エンジニア）目線からの話をすると，企画に対してかなり「モノが言える」環境だと思います。エンジニアだけどゲームの面白さも追求したいという人には，かなり働きがいのある会社になっています。年齢関係なく意見が言える雰囲気でもありますね。
DONUTS 松永氏：
皆がいい距離感で仕事ができる環境だと感じます。無理にコミュニケーションを強要する事なく，共通の趣味などを通して互いが心地よい距離感を保っています。新卒1年目に口をそろえて言うことは「周囲の人の優しさを感じる」でしょうか。新入社員を常に気遣いサポートしてくれる社員が多いので，新卒採用を担う側として，安心して現場に送り出せる環境です。
f4samurai 楜澤氏：
エンジニアに焦点を当てた話だと，エンジニアだけが集まる朝会や，CTOの松野と直接会話できる夕会など，新人のエンジニアが相談しやすい環境をつくる工夫をしています。
また，技術力が高いリードクラスのエンジニアが会社の環境を良くしようとする意識が強いことも特徴だと思います。最近だと，社内のエンジニア全員がアクセスできるサイトで各々が記事を発表して，情報を共有しあう試みなどもおこなうようになりました。
G2 Studios 土橋氏：
弊社もプログラマ間で意見が言い合える環境はかなり整っていると思いますし，エンジニアの場合，1タイトル（部署）ごとの人数がそれほど多くないのもあって，自分が担当しているゲームをどう面白くしていくか？ みたいな話し合いはかなりやりやすくなっていると思います。新卒，若手のアイデアであっても通りやすい雰囲気がありますね。
⑤ゲーム業界に就職するために今やるべきことは？
DONUTS 松永氏：
とにかくゲームを作ることですね。専門学生の人はすでに作っているかと思いますが，大学生の人もまだ制作経験がなければ絶対作ったほうがいいです。クオリティも大事ですが，まずは作り続ける事を意識してください。
実際にゲームを制作する経験を通して，何が大変なのか，やりがいは何かが理解できるので，その経験があるとないとでは，面接の時に話す内容が大きく変わってきます。
f4samurai 楜澤氏：
f4samuraiのエンジニアは新しい技術が好きな人が多いです。最新技術を常に取り入れようとしている人がたくさんいて，学生さんが今気にしている技術にもすごく興味があるんですよね。みなさんの意見を聞きたがっているので，今流行っている技術への関心が高い方は（インターンなどで）f4samuraiのエンジニアと会ったときに盛り上がるのではないかと思います。
そのほか，現場で使うことはないのですが，今だとChatGPTを使ってゲームを作ってみるとキャッチーな印象を受けますね。こういったものを含め，ポートフォリオに載せられるような作品をたくさん用意しておくのもいいと思います。
セガ 竹本氏：
松永さんと被ってしまいますが，とにかく手を動かしてください。本やネット，今はYouTubeなんかでもゲーム制作に関する情報が溢れかえっているので，そこから取捨選択して，自分のゲーム制作に役立ててほしいですね。なんでもいいので1本，まずは作ってみてください。
そしてゲームが完成したら，近しい人でいいので誰かに見せて遊んでもらってください。ポジティブな感想はモチベーションになりますし，改善点などを指摘されたら貴重な意見としてブラッシュアップしていってもらえるといいかなと思っております。
G2 Studios 土橋氏：
ゲームを「作る」ことに関してはみなさんに言ってもらったので，弊社からは「いろいろなゲームを遊んでください」ということを伝えたいです。遊んだことのないジャンルのゲームを作ってと言われても，なかなかイメージがわかないと思うので，ぜひいろいろなジャンルのゲームを遊んでもらって，そのゲームの何が楽しいのかを言語化してつかんでほしいですね。
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イベントにはG2 Studiosの土橋氏，堀田氏，f4samuraiの楜澤氏，難波氏 ，セガの竹本氏，DONUTSの松永氏という，各社の採用担当が登壇。Zoomにアクセスした250人近い参加者に，それぞれの会社の事業内容や代表的なコンテンツ，社内におけるエンジニアの役割，労働環境などをプレゼンした。
まず会社紹介を行ったのはf4samurai。原作（IP）もの，オリジナルを問わず幅広くスマートフォン向けタイトルを自社で企画・開発，長期運営していることに加え，内製チームを組むことでプランナー・シナリオライター・デザイナー・エンジニア・イラストレーターが一丸となって開発していることをアピールした。
また，f4samuraiでは25年度新卒メンバーとしてネイティブエンジニア（unity）の採用を行っていると話し，入社後は新規開発中のプロジェクトに配属される可能性が高い旨も明かした。
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G2 Studiosの会社説明は，「今日はこれだけ覚えてほしい！」と，会社のミッション“アソビ創造集団。”の紹介からスタート。その後は自社の開発実績や社員の年齢構成比，男女比，職種構成といったデータを公開した。さらに17年卒の現在G2 Studiosに勤務している社員を例に出し，新卒1年目から5，6年目までを描いたキャリアアップの流れも紹介。実例を出すことで学生にも分かりやすい形で，G2 Studiosに就職した際の業務内容を説明した。
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セガは，コンシューマゲーム，スマートフォンアプリ，さらにはアーケードゲームという幅広いプラットフォームや，グローバル展開するゲームの制作に携われるという大手ゲームメーカーならではの強みをアピール。また，プログラマ（エンジニア職）であっても，プランナーやデザイナーと意見交換を行うことで，ゲームのシステムやビジュアルにも深く関与できるという，自社の社風についても言及した。
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最後に会社説明を行ったDONUTSは，同社のゲーム開発部門である，DONUTS GAMESが現在運営しているオリジナルゲームを中心としたタイトルの紹介とあわせて，ゲームに関連する各種コンテンツ展開，ライブイベントや番組の収録，グッズの製作や販売なども自社で手がけていることを紹介。
また，DONUTSが運営するライブ配信＆動画アプリ「ミクチャ」内で遊べるライブゲームの開発，多様なコンテンツ展開の一環としてのNFTへの参入など，新たな分野への挑戦も積極的に行っていることを明かした。
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本イベントを主催する4社の会社説明が終わると，ゲーム業界のインターンシップに話題が移行した。ここではセガの竹本氏が中心になって，インターンシップのメリットを25年卒の学生たちに説いた。
竹本氏がインターンシップのメリットとして挙げたのは，以下の3つ。
①企業理解＆職種理解
②アウトプットの機会
③他学生との交流
その中でも竹本氏が推していたのは②と③。就職前だと（例え個人やグループでゲーム制作を行っていたとしても）体験する機会が少ない，自分の作った成果物をすでにプロとして活動しているクリエイター，高いモチベーションを持った同世代から意見をフィードバックが得られるのは貴重であることを強調していた。
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イベントの後半では，ゲーム業界を志望する学生が気になっているであろう疑問に答える，パネルディスカッションが行われた。ここで話題にあがったのは以下の5つ。それぞれの設問に対する4社の採用担当の回答を要約して掲載するので，ゲーム業界に興味がある，志しているという読者は参考にしてほしい。
①ゲーム業界の魅力とは？
②社内で活躍しているエンジニア像
③1年目のお仕事や働き方
④職場の雰囲気
⑤ゲーム業界に就職するために今やるべきことは？
①ゲーム業界の魅力とは？
DONUTS 松永氏：
個人的に一番大きな魅力だと考えるのは，今現在もゲームがデジタルエンターテイメントの王様であるということ。また，エンジニア志望の学生視点ですと，新しい技術に触れ続けられる機会が多いのも魅力だと思います。そしてこれからゲーム業界を目指す学生の方々に向けて推したい魅力としては，大ヒット作を作れば誰でも「レジェンド」になれること。
その為に特別な資格は不要です。また，レジェンドだと思われているクリエイターと意外なところで出会えるのも魅力ですね。私が学生のころに数千回はプレイしたであろう大好きなアーケードゲームのプロデューサーとDONUTSで会えました（笑）。素直に嬉しかったですね。
②社内で活躍しているエンジニア像
f4samurai 楜澤氏：
大きく分けると3タイプあって，ひとつは他人に影響を与えられる方。技術広報のように自身や社内の技術を，新卒を含めた社内メンバーに教えてくれる人ですね。もうひとつは人間関係を重視している方。このタイプもf4samuraiに多く，後輩の面倒を見て引き上げることに意識を向けてくれています。一方で，技術力の高さで勝負するスペシャリストタイプの方もいて，この3タイプのエンジニアがバランスよく協力し合っているのがf4samuraiの特徴だと思っています。
G2 Studios 土橋氏：
分かりやすい表現をするならば，視野が広い人。ゲームはチームで作っているので，自分の担当した部分でいいものができたからと満足せず，一歩引いた目線でチーム全体を見渡し，ゲームとしてどうかや，「いま〇〇さんが大変そう」といったことに気づき動ける人は，やっぱり印象に残りますね。そういう人は弊社の場合，2年目，3年目からプロジェクトエンジニアのまとめ役を任せることもあります。
セガ 竹本氏：
成長意欲や向上心が高い人だと思っています。ゲーム業界は最新の技術に敏感で流行の移り変わりが速いので，そういった技術を自身がされている業務に反映できないだろうか？ と常に考えている成長意欲のある人は強いですね。
DONUTS 松永氏：
みなさんがおっしゃっていることが全部当てはまっていて，私が言うことはほとんどないんですけど（笑）。ちょっと視点を変えて話しますと，新しい技術を取り入れることも重要ですが，並行して既存の技術に更に磨きをかける人。例えば開発環境における自動化や更なる効率化を推進する人ももちろん活躍していますよね。
ほかにもディレクターやプランナーの指示通りに動くのではなく，ゲームの手触りや面白さを追及するために積極的なディスカッションを交わすなど，こだわりのある人も，活躍しているイメージがあります。
③1年目のお仕事や働き方
G2 Studios 土橋氏：
弊社の場合，内定が出た方に対しては，入社の半年ぐらい前から研修を受けていただいています。入社後も半年間研修を受けて，1年目の10月にいずれかの部署に配属されます。
研修のラスト3か月はチームでゲームを作ってもらうので，ゲーム作りが未経験で弊社に入社した人も，配属される時には一通りゲーム作りの流れが分かった状態で業務にあたれるようになっています。
セガ 竹本氏：
セガには入社前の研修というものはなく，入社後に研修がスタートします。4月からの約1か月はセガグループ全体の考えを理解してもらったり，基本的なビジネスマナーを学んでもらいます。職種，部署ごとの研修は，5月のゴールデンウィーク明けから始まります。
内容は部署ごとによって多少異なりますが，基本的には同期の社員と協力してミニゲームを作るなど，プロのゲーム制作のイロハ，チームでのゲーム制作の基本を体験してもらいます。そういった研修と並行して，ゲームエンジンの使い方や，（プログラム）言語の使い方も学んでもらいます。
1年目の後半に差しかかると，実際に開発が走っているタイトルのラインに入ってもらうことが多いですね。そこでは1年目の社員全員にコーチがひとりずつついて，二人三脚で実際のゲーム制作に取り組んでもらうことになります。
DONUTS 松永氏：
DONUTSは，2023年度には，ビジネス職やWebエンジニアを含む，全職種の対象全体研修を1週間実施しました。全体研修後にゲームエンジニアはゲーム制作研修を実施し，その後OJTを中心として担当プロジェクトに配属されます。
配属後の業務はプロジェクトによって多少異なるのですが，まずは先輩社員の業務をサポートしたり，定常業務を先輩からサポートしてもらいながら行う形で業務に携わってもらいます。
その後個々の能力次第では，新卒であっても大きなミッションを任されることもあります。早いタイミングで開発現場に携わる事で，経験が浅くても裁量の大きい仕事を任されるようになるのは，DONUTSの特色です。
f4samurai 楜澤氏：
f4samuraiは2024年以降新規タイトルをリリースする予定があるので，25卒のみなさんの場合，新規タイトルの現場にすぐ入る可能性が高いと思います。過去，新規タイトルの現場に1年目から入った新人エンジニアは早く成長していった印象があるので，25卒で入ってくる方にも同じ環境を用意できるように今から動いています。
④職場の雰囲気
セガ 竹本氏：
プログラマー（エンジニア）目線からの話をすると，企画に対してかなり「モノが言える」環境だと思います。エンジニアだけどゲームの面白さも追求したいという人には，かなり働きがいのある会社になっています。年齢関係なく意見が言える雰囲気でもありますね。
DONUTS 松永氏：
皆がいい距離感で仕事ができる環境だと感じます。無理にコミュニケーションを強要する事なく，共通の趣味などを通して互いが心地よい距離感を保っています。新卒1年目に口をそろえて言うことは「周囲の人の優しさを感じる」でしょうか。新入社員を常に気遣いサポートしてくれる社員が多いので，新卒採用を担う側として，安心して現場に送り出せる環境です。
f4samurai 楜澤氏：
エンジニアに焦点を当てた話だと，エンジニアだけが集まる朝会や，CTOの松野と直接会話できる夕会など，新人のエンジニアが相談しやすい環境をつくる工夫をしています。
また，技術力が高いリードクラスのエンジニアが会社の環境を良くしようとする意識が強いことも特徴だと思います。最近だと，社内のエンジニア全員がアクセスできるサイトで各々が記事を発表して，情報を共有しあう試みなどもおこなうようになりました。
G2 Studios 土橋氏：
弊社もプログラマ間で意見が言い合える環境はかなり整っていると思いますし，エンジニアの場合，1タイトル（部署）ごとの人数がそれほど多くないのもあって，自分が担当しているゲームをどう面白くしていくか？ みたいな話し合いはかなりやりやすくなっていると思います。新卒，若手のアイデアであっても通りやすい雰囲気がありますね。
⑤ゲーム業界に就職するために今やるべきことは？
DONUTS 松永氏：
とにかくゲームを作ることですね。専門学生の人はすでに作っているかと思いますが，大学生の人もまだ制作経験がなければ絶対作ったほうがいいです。クオリティも大事ですが，まずは作り続ける事を意識してください。
実際にゲームを制作する経験を通して，何が大変なのか，やりがいは何かが理解できるので，その経験があるとないとでは，面接の時に話す内容が大きく変わってきます。
f4samurai 楜澤氏：
f4samuraiのエンジニアは新しい技術が好きな人が多いです。最新技術を常に取り入れようとしている人がたくさんいて，学生さんが今気にしている技術にもすごく興味があるんですよね。みなさんの意見を聞きたがっているので，今流行っている技術への関心が高い方は（インターンなどで）f4samuraiのエンジニアと会ったときに盛り上がるのではないかと思います。
そのほか，現場で使うことはないのですが，今だとChatGPTを使ってゲームを作ってみるとキャッチーな印象を受けますね。こういったものを含め，ポートフォリオに載せられるような作品をたくさん用意しておくのもいいと思います。
セガ 竹本氏：
松永さんと被ってしまいますが，とにかく手を動かしてください。本やネット，今はYouTubeなんかでもゲーム制作に関する情報が溢れかえっているので，そこから取捨選択して，自分のゲーム制作に役立ててほしいですね。なんでもいいので1本，まずは作ってみてください。
そしてゲームが完成したら，近しい人でいいので誰かに見せて遊んでもらってください。ポジティブな感想はモチベーションになりますし，改善点などを指摘されたら貴重な意見としてブラッシュアップしていってもらえるといいかなと思っております。
G2 Studios 土橋氏：
ゲームを「作る」ことに関してはみなさんに言ってもらったので，弊社からは「いろいろなゲームを遊んでください」ということを伝えたいです。遊んだことのないジャンルのゲームを作ってと言われても，なかなかイメージがわかないと思うので，ぜひいろいろなジャンルのゲームを遊んでもらって，そのゲームの何が楽しいのかを言語化してつかんでほしいですね。
★★各社インターンシップ情報★★
【f4samurai イベント情報】
■インターンシップ選考前セミナー
エンジニアから見た"ゲーム業界"の魅力とは？【業界研究 × ゲーム開発を学ぶ】特別ワークショップ開催！
日時：8月4日（金）14:00〜17:00
詳細：https://delightful-earthworm-1dc.notion.site/05d4ff98287b47c98a28b735cf3882f4?pvs=4
※インターンシップへの参加を希望される方は、原則として本セミナーへの参加が必須となります
※7月10日（月）23:59〆切
■2025新卒 サマーインターンシップ
【選抜制インターン】3日間でゲーム開発に挑戦！3職種合同で開催
日時：9月6日（水）〜8日（金）
詳細：https://delightful-earthworm-1dc.notion.site/2025-356c3c7aa03343ecb817d75742585f56
みなさまのご参加、お待ちしています！
【G2 Studiosインターンシップ情報】
1．エンジニア1day
現場のゲームクリエイターが登壇し、クライアント／サーバー／グラフィックについて、現場の知識をお伝えします！
https://job.mynavi.jp/25/pc/corpinfo/displaySeminar/index?optNo=4E-nOC&corpId=230970
2．プランナー1day
プランナー職について1日で体験できるグループワークを実施！
実際に元ディレクターからフィードバック有！
https://job.mynavi.jp/25/pc/corpinfo/displaySeminar/index?optNo=vIIusC&corpId=230970
【SEGAイベントサイトご案内】
今後、各職種のイベント情報を掲載していきます！
まずはお気軽にマイページへエントリーくださいませ。
https://www.sega.co.jp/recruit/fresh/internship/
【DONUTS長期インターン】
ゲームは勿論、IT領域のエンジニアも募集しています！
下記より内容を確認し、お気軽にエントリーください！
・ゲームエンジニア
https://recruit.jobcan.jp/donuts/show/I001/1435852
・AIエンジニア（子会社）
https://recruit.jobcan.jp/donuts/show/I001/1501519
・AIエンジニア（クラウドサービス）
https://recruit.jobcan.jp/donuts/show/I001/1542371
G2 Studios公式サイト
f4samurai公式サイト
セガ公式サイト
DONUTS公式サイト
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