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「TOKYO SANDBOX 2023」をレポート。多種多様な作品が集う,“カオスな楽しさ”あふれるインディーズゲームの複合イベント
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印刷2023/04/17 16:30

イベント

「TOKYO SANDBOX 2023」をレポート。多種多様な作品が集う,“カオスな楽しさ”あふれるインディーズゲームの複合イベント

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 2023年4月15日,東京・ベルサール秋葉原にてインディーズゲームの展示を中心としたゲームの複合イベント「TOKYO SANDBOX 2023」が開催された。

 TOKYO SANDBOXは,2015年に実施された「東京インディーゲームフェス」の後継として2017年にスタートした,展示を中心としたインディーズゲームの複合イベントだ。感染症(COVID-19)拡大の影響で2020年と2021年は休止となっていたが,昨年(2022年)より復活,今年も開催の運びとなった。

 今回は80組以上のゲーム開発者が120以上のタイトルを出展しており,公式の発表によると,海外からの出展が20組を超えたとのこと(公式Twitterの該当ツイートより)。渡航者への水際措置が緩和されたことで,海外からの参加者もコロナ禍以前のそれに戻りつつあるようだ。

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 TOKYO SANDBOXはインディーズゲームの発表の場であると同時に,ディベロッパとパブリッシャを結びつけるビジネスの場とのしての性質も強いイベントだ。そういった理由もあってか,開発者やスタジオの最新タイトルや代表作を披露する形で,すでに発売されているものや近日リリースされたばかりのタイトルの出展も少なくない。

 「クラフトピア」「Overdungeon」などの作品で知られるポケットペアのブースでは,ゲームだけでなく,「クラフトピア」のマスコット的なモンスターのモノが,いたるところに飾られていたのが印象的だった。

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「アルパカ(のカード)を出す→相手は死ぬ」は「Overdungeon」を象徴する文言
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 2023年3月23日にリリースされたスマートデバイス用のゲーム「こだま日記」(ポラリスエックス)のブースには,イベント限定家具をゲットできるガシャポンが設置されていた……のだが,故障中で実質的に「くじ引き」状態に。そんな,原作漫画を思わせるユルさ,自堕落さが楽しい。

本当に故障中? それとも……?
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 昨今にリリースされたばかりのゲームや開発中の作品も,斬新でぶっ飛んだ展示でアピールしているものが多かった。“いかに興味を持ってもらうか”の工夫が,ゲームと同じく独創的でこれぞ“インディペンデント”な見せ方で楽しめた。

 異彩を放っていたのが,「YOUNG TEAM SOUNDS」(ポストコマーシャル・アライアンス)のブースだ。主人公の感情を選択することで音楽を生み出していくアドベンチャーゲームで,ブースにあるキーボードがセットされたギターは異彩を放っていた。
 「商業ゲームの時代が終焉したあとのビデオゲーム」を開発するという思いがこめられているのか,チーム名にpost-commercial(ポスト商業)とあり,尖った姿勢も伝わってくる。

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 こちらは,某リベンジャーズっぽい(?)ヤンキーサムライが,バイクで疾走しながら妖怪を倒すランゲーム「サムライライダー」(Cactus Garden)。ゲームとともに,キャラクターのアクリルフィギュアとバイクの模型が展示されていた。
 サムライだけに愛車はやはりスズキ「GSX1100S KATANA」かと思いきや,70年代的な力強いフォルムを持つカワサキ「Z900RS CAFE」がモデルのようだ。

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 Portalgraphは,3Dプロジェクター,3Dメガネ,VIVEトラッカー,VIVEベースステーションを組み合わせた,現実世界にVR空間を描き出すためのシステムを披露。プレイヤーが「いろいろなアングルからのぞきこめる」映像が投影され,3Dメガネを使用すると立体的に見えるという仕組みとなっていた。
 机に投影する以外にも,壁面のスクリーンなどでも使用できるようだ。展示されていた「タイニードライブ」というゲームは,システムのデモンストレーション用に急きょ制作したもののようだった。

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 「紙がない!」(Miyazaworks)は,トイレットペーパーロールの芯にJoy-Conを差し込んでプレイするNintendo Switch用のソフト。板の上でロールを転がすと,画面内のロールも転がる。

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 コメディ調のホラーアドベンチャー「Tamarindos Freaking Dinner」(Jacob Jazz)の展示。なぜキャラクターがお皿の上に乗っているかといえば「ピザ配達員の主人公が屋敷にピザを届けに行ったら,主人公自身がディナーにされかける」作品だからだとか。

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 とあるファンタジーアクションRPGへの強い愛を感じさせるオマージュ作品「LUMINOUS REALMS」(Yahya Danboos)。PlayStation 2のソフトのパッケージ風(?)のポストカードを見て一瞬自分の目を疑ってしまったが,よくよく見ればプレイ“スタリオン”2だったので大丈夫だろう。

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「ぶっとバード」(ロコビット)のブース前では,手製のマスクを被った人がフライヤーを配っていた
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 インディーズゲームは,小規模のスタジオや個人開発者,そして昨今は“社内インディー”という概念も広く知られるようになり,これまでとはまた違った形での作品も生み出されるようになった。
 そんなインディーズゲームにとって大切なことの一つに,自由な発想で生み出された多種多様な作品を知ってもらう場所,そして届ける場所を絶やさないことがある。そういった意味でも,個性的な作品が集う“カオスな楽しさ”が溢れるTOKYO SANDBOXのようなイベントの実施はとても重要なことだと,足を運んでみてあらためて感じる。

 TOKYO SANDBOX 2023は主に展示のみのイベントとなっていたが,過去には著名人による講演やディスカッションなども行われていただけに,今後はどのような形で実施され,そして継続されていくかも楽しみなところだ。

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TOKYO SANDBOX 公式サイト

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