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任天堂,2022年3月期の決算短信を発表。好調だったソフトウェア販売本数に対しハードウェア販売台数は伸びず,前年同期と比較して減収減益
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※以下,画像は決算説明資料より
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ハードウェアでは,2021年1月に発売されていた「Nintendo Switch(有機ELモデル)」と,「Nintendo Switch」「Nintendo Switch Lite」の3モデルが,それぞれバランスよく販売を伸ばし,ハードウェアの販売台数は2306万台になったという。また,前期は「あつまれどうぶつの森」がハードウェアの販売を大きく牽引した。しかし半導体部品などの供給不足による影響もあって,前期比で20%減となった。
ゲームソフトでは,「ポケットモンスターブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」が1465万本,「Pokémon LEGENDS アルセウス」が1264万本の販売を記録している。また,「マリオパーティスーパースターズ」が688万本,「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」が391万本,さらに前期以前に発売したタイトルも好調な販売状況が続いており,「マリオカート8 デラックス」が994万本(累計販売本数4533万本),「あつまれどうぶつの森」が601万本(累計販売本数3864万本)と売り上げを伸ばしている。
任天堂以外のソフトメーカータイトルについても好調で,当期のミリオンセラータイトルは,任天堂/ソフトメーカーのタイトルを含めて39タイトルになったという。これらの結果,ソフトウェアの販売本数は2億3507万本(前期比1.8%増)となり,年間ソフトウェア販売本数としては,歴代のプラットフォームで過去最大の本数となっている。
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ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは,パッケージ併売ダウンロードソフトによる売上が好調に推移したという。また,「あつまれどうぶつの森ハッピーホームパラダイス」や「マリオカート8 デラックス コース追加パス」などの追加コンテンツも販売を伸ばし,ダウンロード専用ソフトやNintendo Switch Onlineによる売上も順調に推移したことから,デジタル売上高は3596億円(前期比4.5%増)となっている。
モバイルビジネスでは,多くのプレイヤーが継続してアプリを楽しんでいることと,ロイヤリティ収入も安定的に推移していることで,モバイル・IP関連収入などの売上高は533億円(前期比6.5%減)となった。
今後の見通しとして,ハードウェアに関してはNintendo Switchは,ハードウェアでは引き続き3つのモデルの魅力を伝えることで,販売の勢いを高い水準で維持するとともに,さらなる普及の拡大に努め,ソフトウェアでは,発売済みの人気タイトルに加えて,自社ソフトとして「ゼノブレイド3」(7月),「スプラトゥーン3」(9月),「ポケットモンスター」シリーズの最新作となる「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」(2022年冬)といった新規タイトルを継続的に投入することで,販売を強化していくという。
任天堂公式サイトの決算発表・IRイベントページ
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