Itch.ioでウクライナの人道支援を目的としたインディーズゲーム約1000作のチャリティバンドルが販売中。10ドルから参加でき，収益は全額寄付へ

　インディーズゲームを専門とする販売サイト「Itch.io」（リンク）で，ロシアのウクライナ侵攻における人道支援を目的とした，過去最大規模となる1000作近いタイトルを収録するチャリティバンドルパック「Bundle for Ukraine」が販売されている。このバンドルパックは，10ドル以上を支払うことで入手でき，2022年3月17日までに集まった収益全額が寄付される予定だ。

Itch.ioのバンドルパック「Bundle for Ukraine」配信ページ

　今回のバンドルパックを主催したのは，サイドスクロール型パズルアクション「Gunhouse」などをリリースしているNecrosoft Games。その呼びかけに応じた，732のインディーズスタジオや個人のクリエイターたちが，572作におよぶゲームタイトルのほか，デジタルボードゲーム，書籍，アセット，サウンドトラックなど全991作品を提供した。

　このうちの600作品ほどは，過去のバンドルパック系イベントに参加したことがないという。その中には，SUPERHOT Teamの「SUPERHOT」（PC / Mac / Xbox One），Devolver Digitalの「Minit」（PC / Nintendo Switch），Matt Makes Gamesの「Celeste」（PC / Nintendo Switch / PS4），Raw Fury Gamesの「GoNNER」（PC / Nintendo Switch / PS4），Glass Bottom Gamesの「SkateBIRD」（PC / Nintendo Switch / Xbox One）など，耳にしたことのある作品も少なくない。

　「Itch.io」では，DRM（デジタル著作権管理）フリーを基本としており，ゲームの内容を検閲しないことや，運営費を差し引いた90％が開発者の収益となることなどで，インディーズゲーム開発者から支持されており，現在までに4万作品ほどをデジタル販売している。今回のバンドルパックに含まれている作品もすべて，Steamキーなどは含まれておらず，Zipファイルを開いて直接インストーラーを起動することになる。

　現時点（2022年3月9日13：00）で210万ドル（約2億4300万円）を超える金額が集まっており，収益の全額は国際医療隊，および戦禍でPTSDなどに苦しむ子供たちを支援するVoices for Childrenに，50％ずつ献金されるとのこと。“最低10ドル”ではあるものの，主催者はバンドルパックの価値をゲーマーに感じてもらい，10ドル以上の献金をしてくれるよう呼び掛けている。

Itch.ioのバンドルパック「Bundle for Ukraine」配信ページ