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印刷2021/11/30 16:38

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[CEDEC+KYUSHU]初音ミク公式VRテーマパーク「MIKU LAND」を通じて得られた“ゲームIPとVRイベントの親和性”に関する新たな可能性

 初音ミクをフィーチャーした「MIKU LAND」。このイベントを開催したことで分かった“VRイベントの強み”とは何か。
 2021年11月28日,CEDEC+KYUSHU 2021 ONLINEにて行われた講演「VRイベントの裏側見せます 〜IPと3Dモデル資産のVR活用の可能性〜」では,バーチャルキャスト/インフィニットループ代表取締役である松井健太郎氏が「MIKU LAND」に携わったことで得られた知見を語った。

バーチャルキャスト/インフィニットループ代表取締役の松井健太郎氏。自身のアバターを使い,仮想空間から講演を行った
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 「メタバース」とも呼ばれ,注目を集めているのが仮想空間(VR)でのサービス。松井氏が手がける仮想空間コミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」では,N高等学校において仮想空間に教材を配置して理解を助けたり,教師のアバター(利用者が操作する3Dキャラクター)とともに実在感の増した形で面接練習を行うといった活用も進んでいる。

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 そんな仮想空間サービスの一つが,2020年8月から不定期に開催されている「MIKU LAND」。バーチャルシンガー・初音ミクをフィーチャーした遊園地というコンセプトのもとで展開する,仮想空間テーマパークである。利用者はアバターとして会場を訪れ,趣向を凝らしたさまざまなゾーンで,ライブや買い物,コミュニケーションを楽しめる。
 初音ミクと間近でふれ合えるグリーティングイベントや,空に輝く星の階段を昇る空中散歩など,仮想空間ならではのアクティビティに加え,砂浜でのおしゃべりや雪合戦,ライブ鑑賞といった現実の延長線上にある遊びも体験できる。

「MIKU LAND」公式サイト(リンク
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 会場は無料と有料のゾーンに分かれており,有料ゾーン用のチケット販売や,ライブを始めとした有料イベントの開催,仮想アイテムの販売,スポンサード企業による展示やアイテムの無料配布といった形で経済活動が行われている。参加者はチャージした仮想通貨を用いて,「線香花火」や「スイカ割りセット」といった遊び道具,初音ミクのデジタルフィギュアといった仮想アイテムを購入できる。なかでも主力となったのは,デジタルフィギュアの売上だったという。

 とくに仮想空間らしいのが,ソニーブースで配られたヘッドフォンの「バーチャルレプリカ」。初音ミクとコラボレーションした実際のヘッドフォンを再現したデザインで,自身のアバターに装着するとテーマ曲が流れる。バーチャルレプリカの配布こそ珍しくはないものの,海外からも来場者が訪れる初音ミクのテーマパークでコラボモデルを配布し,しかも実物同様の3Dモデルでデザインを吟味できたというわけだ。これは宣伝効果も高かったと思われる。支援者の名前を入れた提灯のように,仮想空間でありつつも現実世界の手法を踏襲したマネタイズもユニークと言えるだろう。

ソニーワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4/MK」のバーチャルレプリカ(VCI)が無料配布された。実機のデザインを再現しており,大きさも自由に変えられる
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「スイカ割りセット」など,お祭り会場らしい仮想アイテムの販売も
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売上の主力となったというバーチャルフィギュア。価格は仮想通貨での表記で,1VC=1円
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入場やライブのチケットも販売された。グリーティングは現在無料だが,将来的には有料のものも検討しているという
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 これまでに4回開催されているMIKU LAND。その来場者は「VR機器による参加」「スマートフォンでの参加」「動画視聴」に大別できるが,最も多かったのは動画視聴であったという。VR機器こそ用いていないものの,将来の顧客になる層ということで松井氏は有力視しているという。
 宣伝に関してはSNSでの拡散がメインとなった。松井氏によればバーチャルイベントの多くは宣伝手段が限られているそうで,その中でも今年8月開催のMIKU LANDでは,フォトコンテストという工夫を凝らしている。会場内の様子を撮影してSNSに投稿するというもので,1400件以上の応募と1万件以上のツイートがあったそうだ。

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 松井氏がMIKU LANDを通じて感じたのは,“仮想空間でのイベントは定期開催に向いている”ということだったという。現実のテーマパークやイベントを定期開催するには,設営や撤去のコストが必要になるが,仮想空間の場合は不要である。今回の講演では松井氏がMIKU LANDを案内していたが,現実のイベントだとこうはいかない。
 また,最初こそ規模が小さくても,徐々に拡張していくことが簡単である。現実で問題となる土地の広さにしても,仮想空間には関係ない。MIKU LANDも開催のたびに新たな要素を追加する形式を採っており,こうした手法に手応えを感じているという。

 海外からの参加が比較的容易なのも仮想空間イベントならではのメリットだ。新型コロナウイルスの情勢に関係なく来場でき,24時間いつでも入場できる。MIKU LANDでは海外向けのプロモーションが不足している状態だったものの,さらに来場者を増やせると考えているとのこと。
 そして,ゲームと仮想空間イベントの相性の良さである。仮想空間イベントに必要となる費用の中では3Dモデルの制作に関連したものが大きいものの,すでに3Dモデルがあるならばこれを活用できる。松井氏は「3Dモデルを持っている会社は,活用方法の一つとして仮想空間イベントを検討してほしい」と述べて,講演を締めくくった。

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 仮想空間でアバターを使って参加するイベントが定着しつつある。筆者もこうした催しに参加したことがあるが,多くのアバターで賑わう会場には,動画配信を観賞するのとは違ったイベントの楽しさが存在する。肉体的な接触を避けつつ,皆が集まる喜びを味わえるということで,アフターコロナの世界ではさらに注目を集めるのではないだろうか。
 今回の講演で新鮮だったのが,既存の3Dモデルを活用するという視点だ。初音ミクのグリーティングのように,いろいろなゲームキャラクターと会えるならばファンも嬉しいはず。“中の人”をどうするかという問題はあるものの,キャラクターへの理解度が高い演者を用意できれば,イメージアップにも役立つことだろう。その意味でも,ゲームIPと仮想空間イベントの連携に新たな可能性が感じられた。

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CEDEC+KYUSHU 2021 ONLINE 公式サイト

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